
この e-Learning モジュールは、IBM® DS8000® シリーズの概要です。使用可能な製品モデル、フィーチャー、および機能について学習します。
DS8000 シリーズはハイパフォーマンス、大容量、ハイ・アベイラビリティー、およびセキュアなストレージ・システムを提供し、これらは DS8100、DS8300、DS8700、DS8800、および DS8870 の 5 つのモデルで使用可能です。DS8100 には、デュアル IBM POWER5+ プロセッサー、15k RPM ファイバー・チャネル・ドライブ、7.2 RPM ニアライン・ドライブ、および SSD のサポート、および最大 384 TB のストレージ容量が含まれています。DS8300 には、デュアル IBM POWER5+ プロセッサー、15k RPM ファイバー・チャネル・ドライブ、7.2 RPM ニアライン・ドライブ、および SSD のサポート、および最大 1024 TB のストレージ容量が含まれています。DS8700 には、デュアル IBM POWER6® プロセッサー、15k RPM ファイバー・チャネル・ドライブ、7.2 RPM ニアライン・ドライブ、および SSD のサポート、および最大 2048 TB のストレージ容量が含まれています。DS8800 には、デュアル IBM POWER6+™ プロセッサー、15k および 10k RPM エンタープライズ SAS ドライブ、7.2 RPM ニアライン・ドライブ、および SSD のサポート、および最大 2304 TB のストレージ容量が含まれています。DS8870 は、現行フラッシュ・ドライブの 5 倍のパフォーマンスを提供するハイパフォーマンス・フラッシュをサポートするようになりました。これには、2 つのタイプのフラッシュ構成があります。すなわち、オールフラッシュの単一ラック・システム内に最大 8 個のフラッシュ・エンクロージャー (最大容量は 92.8 TB)、または標準構成オプションに加えて最大 4 個のフラッシュ・エンクロージャーです。
ハイパフォーマンス・フラッシュ・エンクロージャーは、個別に取り付け可能な 1U の RAID ストレージ・エンクロージャーです。ペアで取り付ける必要はありません。 各フラッシュ・エンクロージャーには、IBM フルディスク暗号化をサポートする 30 個の 400-GB 1.8 型 SAS フラッシュ・カード用のスペースがあります。フラッシュ・エンクロージャーは、POWER7+™ プロセッサー複合体に直接接続されます。それにより、帯域幅およびトランザクション処理能力が向上します。DS8870 オールフラッシュ構成では拡張モデルをサポートしないことに注意してください。
DS8000 シリーズのモデルは、1 つのストレージ・システムと 1 つまたは 2 つの管理コンソールで構成されます。管理コンソールは、構成、コピー・サービス管理、およびメンテナンスのアクティビティーを行うためのフォーカル・ポイントです。ストレージ複合は、1 つ以上の管理コンソールから管理できる 1 つ以上のストレージ・システムで構成されます。ストレージ・システムは、単一の物理ストレージ・システムです。お客様の組織に 1 つの DS8000 モデルがある場合、単一のストレージ・システムを含む単一のストレージ複合が存在します。ストレージ・イメージは、ストレージ・システム内の 2 つの物理プロセッサー複合で作動している仮想サーバーと考えることができます。それぞれのストレージ・イメージには 2 つの論理区画があり、各プロセッサー複合で 1 つずつが作動しています。ご使用の DS8000 モデルに応じて、1 つのストレージ・システム上で 1 つまたは複数のストレージ・イメージを構成できます。ハードウェアの構成時に、管理コンソールを使用してホスト・システムをストレージ・システムに構成します。
DS8000 シリーズは、ストレージ・システムの構成方法をよりよく制御できるように、いくつかのシステム管理機能を提供しています。 お客様のハードウェア・コンポーネントおよびソフトウェア・コンポーネントの管理に役立つよう、DS8000 シリーズには、コマンド行インターフェース、SMI-S 業界標準互換 API、および直観的 GUI が提供されています。これは、ネットワーク・アクセスのある場所から Web ブラウザーを使用して、また IBM System Storage Productivity Center (SSPC) から IBM Tivoli Storage Productivity Center インターフェースを介してアクセス可能です。
DS8000 シリーズの保守は管理コンソールによってさらに容易になっています。管理コンソールはお客様のストレージ・システム内に物理的に存在している専用システムです。これはストレージ・システムをモニターし、問題が発生するとお客様と IBM に通知するため、問題を迅速に診断および解決できます。
DS8000 シリーズには、さまざまなホストに接続できる機能があります。IBM System z® サーバーおよび IBM System i® サーバー、ならびに UNIX サーバー、Microsoft Windows サーバー、および Linux プラットフォームなど、各種のオペレーティング・システムおよびハードウェア・プラットフォームを含む、すべての主要サーバー・タイプがサポートされています。最新のインターオペラビリティー情報については、インターオペラビリティー・マトリックスを IBM System Storage Interoperation Center (SSIC) Web サイトからダウンロードしてください。
DS8000 シリーズは、データ・バックアップ、リモート・ミラー、および災害復旧のためのいくつかの拡張機能を提供しています。これらのコピー・サービスには複数の異なるタイプのコピーおよびミラーリングのサービスが含まれ、データのセットをローカルまたはリモートのロケーションに、継続的に、同期に、また非同期にコピーします。コピー・サービスは、各種の DS8000 モデル、ならびに DS6000 シリーズ、IBM System Storage ESS 800 システム、および ESS 750 システムでの相互運用が可能です。詳細については、「リモート・ミラーおよびコピー」の e-Learning モジュール、または「IBM FlashCopy の概要」の e-Learning モジュールを参照してください。
DS8000 シリーズは、内部および外部の脅威から機密データを保護するために、IBM フル・ディスク暗号化機能および IBM Tivoli Key Lifecycle Manager を使用することにより、データ暗号化をサポートします。このソリューションは、ディスク・ドライブがストレージ・システムから物理的に取り外された場合に、そこにあるすべての情報を自動的に保護します。また、廃止または目的変更されるストレージ・システムから機密データを一掃するための、より簡潔でコスト効果の高いアプローチの提供にも役立ちます。詳細については、「暗号化」の e-Learning モジュールを参照してください。
IBM Easy Tier® 機能により、管理者は効果的かつ経済的にソリッド・ステート・ストレージをデプロイできます。このテクノロジーは、継続的なパフォーマンスのモニターに基づいて、最もアクティブなデータのみを自動的かつ動的にストレージ・システム内のソリッド・ステート・ドライブにマイグレーションします。Easy Tier 機能は、エンタープライズの回転ディスクとニアラインの回転ディスクとの間のデータの配置を自動化することによって、ソリッド・ステート・ドライブを持たないストレージ・システムにも利点をもたらします。その結果、ストレージのパフォーマンスをアプリケーションの要件に合わせて動的に調整することができます。詳細については、「Easy Tier」の e-Learning モジュールを参照してください。
DS8000 シリーズのいくつかの旧モデルには論理区画 (LPAR) が備わり、これは物理サーバー内の仮想サーバーと考えることができます。これらの LPAR は、ストレージ・イメージとも呼ばれ、管理者が単一の物理ストレージ・システム内で完全に分離した 2 つの仮想ストレージ・アレイを実行できるようにしています。各仮想アレイは互いに独立し、単一のストレージ・システム内で、異なるワークロードおよび異なる稼働環境を受け入れます。たとえば、LPAR を使用して以下のことを行えます。別のストレージ・システム LPAR での基幹業務のワークロード実行から完全に分離した、1 つのストレージ・システム LPAR でのテスト環境の実行。デュアル実動ワークロードの実行。実動および開発区画の実行。または、新規サービス・レベルの合意に一致する専用区画リソース。
I/O 優先順位マネージャーの機能は、ストレージ・システム上で実行される各アプリケーションの異なるサービス品質を効果的に管理するための、簡単なアプローチを提供します。この機能は、システムにより多くのワークロードを統合しようとしていて、ストレージ・システム・リソースがアプリケーションの優先順位に一致するように調整する必要がある場合に、特に役立ちます。Easy Tier の自動階層化に加えて I/O 優先順位マネージャーの機能を使用すれば、各種の異なるストレージ・プラットフォームを単一のオペレーティング・システムに、より効果的に統合しながら、各種の異なるアプリケーション・ワークロードを最小限の管理努力でサポートする柔軟性を得られ、ストレージ環境の簡略化に役立ちます。
DS8000 シリーズは、同一のホスト・サーバーおよびストレージ・システムを共有する複数のテナントをより効果的に管理すると同時に、テナントのデータを分離して保護できる機能を提供します。この向上したマルチテナンシー管理は、例えば 2 つの会社のデータを 1 つのストレージ・システム上でホストしている管理者が、会社 A のデータを LPAR A に入れてリソース・グループ A に関連付け、会社 B のデータを LPAR B に入れてリソース・グループ B に関連付けるのに役立ちます。また、会社 A に関連付けられたコピー・サービス・ボリュームを会社 B に関連付けられたコピー・サービス・ボリュームから確実に分離することもでき、マルチテナント環境にまた別のレベルのデータ保護を追加します。詳細については、ご使用の DS8000 モデルの「入門と計画のガイド」を参照してください。
このトピックでは、DS8000 シリーズで使用可能な拡張フィーチャーおよび機能のいくつかを学習しました。この IBM ディスク・システムは、最も要求の厳しい異機種混合のストレージ環境に、最高レベルのパフォーマンス、柔軟性、スケーラビリティー、弾力性、および全般的な価値を提供できるよう設計されています。詳細を学習するには、他の e-Learning モジュールまたはオンライン資料の他のトピックを参照してください。