BPMConfig を使用したプロファイル、Network Deployment 環境およびデータベース表の作成

BPMConfig コマンドでは、デプロイメント環境の構成で使用されるすべての値を含んだプロパティー・ファイルを使用して、標準的な Network Deployment 環境を作成することができます。デプロイメント環境を作成すると同時に、必要なデータベース表を作成したり、BPMConfig コマンドで使用されるプロパティー・ファイルに管理対象ノード用の新しいデプロイメント・マネージャー・プロファイルとカスタム・プロファイルの設定を組み込むことによってこれらのプロファイルを作成したりすることができます。

始める前に

BPMConfig コマンド行ユーティリティーを使用してデプロイメント環境を作成する前に、プロパティー・ファイルで指定されたすべてのデータベースを手動で作成することが必要な場合があります。BPMConfig コマンドはデータベース・スキーマとデータベース表を作成できますが、データベースは作成できません。 データベースは、表を作成する前 (かつ、サーバーを始動する前) に作成する必要があります。BPMConfig コマンドの実行時にデータベース・スキーマとデータベース表を作成できるか、コマンドの実行後に作成できるかは、bpm.de.deferSchemaCreation プロパティーに設定されている値によります。bpm.de.deferSchemaCreation プロパティーに関する情報は、以下の『このタスクについて』に記載されています。

SQL Server データベース・サーバーでは、構成を行う前に、ユーザー名およびスキーマが存在していることを確認します。スキーマの値は、選択されたユーザーのデフォルト・スキーマでなければなりません。

サーバーを実行している現行の Windows ユーザーがデータベースへの接続を作成する場合は、SQL Server の「Windows 認証モード」または「SQL Server 認証モードと Windows 認証モード」を有効にする必要があります。これは、Microsoft SQL Server Management Studio を通じて指定します。また、使用する認証方式に適合するサンプル・プロパティー・ファイルを、独自の構成プロパティー・ファイルのベースとして使用するようにしてください。例えば、名前の末尾が SQLServer-WinAuth であるサンプル構成ファイルの 1 つを独自の構成プロパティー・ファイルのベースにする場合は、属性 sqlServerWinAuth がデフォルトで「true」に設定されます。

重要: BPMConfig コマンドは、デプロイメント環境に参加するすべてのコンピューター上で、同じ構成プロパティー・ファイルを使用して実行します。デプロイメント・マネージャー・プロファイルが存在するコンピューター上と、管理対象ノードが存在する各コンピューター上で、最初にこのコマンドを実行する必要があります。任意の時点で、1 台のコンピューターで 1 つのプロファイルのみの作成を実行でき、特定の 1 つのデプロイメント・マネージャーに対して 1 つのノード統合のみを実行できます。このため、さまざまなコンピューターで同時に複数のプロファイルを作成する場合、管理対象ノード・プロファイルを作成するときに BPMConfig コマンドの federateLater オプションを使用し、その後、各コンピューターで -create -de オプションを指定してコマンドを順次実行し、管理対象ノードをフェデレートする必要があります。

このタスクについて

-create -de オプションを指定して BPMConfig コマンドを実行すると、以下のタスクが実行されます。
  • 構成プロパティー・ファイルで指定されているが、まだ存在しないローカル・プロファイルを作成する。
  • デプロイメント・マネージャー・プロパティー・ファイルに指定された値を基にしてデプロイメント・マネージャー・ノードを作成し、デプロイメント・マネージャーを始動する。
  • 構成プロパティー・ファイルに指定されたノードごとに、指定された値に基づいて管理対象ノードを作成する。
  • 各管理対象ノードをフェデレートしてデプロイメント環境に追加する。
  • デプロイメント環境を生成する。
  • 使用されるプロパティー・ファイルのパラメーター bpm.de.deferSchemaCreationfalse に設定されている場合は、コマンドを実行するとデータベース表も作成される。
  • 構成プロパティー・ファイル内の bpm.de.deferSchemaCreation プロパティーが true に設定されている場合は、データベース表を作成するためのスクリプトだけが生成されます。この場合は、これらのスクリプトを使用してデータベース表を個別に作成する必要があり、ブートストラップ・ユーティリティー bootstrapProcessServerData を手動で実行してプロセス・データベースにシステム情報をロードする必要があります。
    注: AdvancedOnly デプロイメント環境の場合、プロセス・データベースはありません。AdvancedOnly デプロイメント環境の場合は、bootstrapProcessServerData ユーティリティーを手動で実行しないでください。
    ヒント: 実際の表を作成する代わりに、BPMConfig コマンドを実行してデータベース・スクリプトを生成した場合、これらのスクリプトをデータベース管理者に渡して、スクリプトのレビューと実行を任せることができます。

手順

初めてデプロイメント環境を作成する場合は、以下のステップを実行します。

  1. データベースを作成するために使用されるデータベース・スクリプトを生成するために、-create -sqlfiles -outputDir パラメーターを指定して BPMConfig コマンドを以前に実行した場合、プロパティー・ファイルが既にあるはずです。 bpm.de.deferSchemaCreation プロパティーの値が設定されていることを確認した後、ステップ 5 に進み、残りのステップを実行してください。

    ただし、プロファイル、デプロイメント環境、およびデータベースのための構成設定を含むカスタマイズされたプロパティー・ファイルがまだない場合、以下のすべてのステップを実行してください。

  2. デプロイメント環境を作成するコンピューター上で、適切なサンプル・プロパティー・ファイル BPM_Home¥BPM¥samples¥config を見つけます。
  3. ターゲットのデプロイメント環境に最も近いサンプル・プロパティー・ファイルを見つけて、そのファイルのコピーを作成します。 異なる製品構成ごとに、サンプル構成ファイルを含んだフォルダーが個別に存在します。例えば、AdvancedAdvancedOnly、または Standard デプロイメント環境を構成する場合は、一連のサンプル構成プロパティー・ファイルが格納された advancedadvancedonly、または standard フォルダーが存在します。各フォルダーには、それぞれのデータベース・タイプおよび構成環境に固有のファイル・セットが格納されています。サンプル・ファイルの名前は、de_type[-environment_type]-topology-database_type[-suffix] という形式になっています。各変数の意味は以下のとおりです。
    • de_type は、AdvancedAdvancedOnly、または Standard に設定できます。
    • environment_type は、PS (Process Server の場合) または PC (Process Center の場合) に設定できます。de_typeAdvancedOnly である場合、この変数は使用されません。
    • topology は、SingleCluster または ThreeClusters に設定できます。
    • database_type は、DB2DB2zOSOracle、または SQLServer に設定できます。
    • SQL Server データベースの場合、suffix-WinAuth に設定できます。
    例えば、SQL Server データベースを使用する単一クラスター・トポロジーで Process Server を備えた Advanced デプロイメント環境を構成するためのサンプル構成プロパティー・ファイルの名前は、Advanced-PS-SingleCluster-SQLServer.properties です。
  4. 使用するバージョンのプロパティー・ファイルを変更して、値が自分の構成に対応するようにします。 サンプル・プロパティー・ファイルを変更するときには、ファイル内に示されたガイドを使用して値を指定してください。

    Process Center をリモートで使用するように Process Server 環境を構成するときは、psProcessCenterHostname プロパティーのデフォルト値を local host から有効なホスト名に変更する必要があります。オフラインの Process Server を構成して、bpm.de.psOffline の値を true に設定した場合は、psProcessCenterHostname プロパティーの値を指定する必要はありません。

    注: 変更されたプロパティー・ファイルでは、UTF-8 エンコードを使用する必要があります。

    変更するときに、このファイルにカスタム・プロパティーを追加しないでください。追加すると、BPMConfig コマンドを実行したときに失敗します。

    プロパティー・ファイルで円記号 (¥) を使用する必要がある場合、円記号の前にエスケープ円記号 (¥) を使用する (例: bpm.dmgr.installPath=c:¥¥IBM¥¥BPM85) 必要があります。

    Advanced テンプレートまたは AdvancedOnly テンプレートに基づく 3 クラスター・セットアップを構成する場合に、オプションの Business Process Archive Manager をデプロイメント環境に含めるには、『Business Process Archive Manager の構成』で説明されているプロパティー・ファイル項目を追加します。

    使用可能なプロパティーについて詳しくは、サンプル・ファイル内のコメントを参照してください。または、BPMConfig コマンド行ユーティリティーを参照し、BPMConfig コマンドの構成プロパティーに記載されているサンプル・プロパティー・ファイルの説明を参照してください。

  5. デプロイメント・マネージャーがあるコンピューター上で、BPMConfig コマンドを実行します。このとき、作成したプロパティー・ファイルの名前をこのコマンドに渡します。
    BPM_home¥bin¥BPMConfig -create -de my_environment.properties
  6. bpm.de.deferSchemaCreation プロパティーを true に設定して BPMConfig コマンドを実行した場合は、データベース表を作成する必要があります。また、使用する環境に ProcessServer コンポーネントが含まれている場合は、Process データベースもロードする必要があります。データベースを作成するには、BPMConfig コマンドによって生成される SQL スクリプトを実行します。 Process データベースをロードするには、bootstrapProcessServerData ユーティリティーを実行します。詳しくは、生成されたスクリプトを実行してデータベース表を作成する場合の関連タスクのリンクを参照してください。
    注: SQL Server の Windows 認証を使用する場合は、Windows 上の Network Deployment 環境におけるデータベースへのシステム情報のロードのトピックの説明に従って、bootstrapProcessServerData ユーティリティーを手動で実行する必要があります。この特定のシナリオでは BPMConfig コマンドによってユーティリティーが自動的に実行されないため、bpm.de.deferSchemaCreation プロパティーが false に設定されている場合でもこの作業が必要となります。
  7. デプロイメント・マネージャーを始動します。1 台以上の管理対象ノードがある各コンピューターで、BPMConfig コマンドを実行します。このときに、同じプロパティー・ファイルの名前をコマンドに渡します。 管理対象ノード・プロファイルが作成され、デプロイメント・マネージャー・セルにフェデレートされます。
    注: デプロイメント・マネージャーとは別のマシン上に構成する各ノードについて、デプロイメント・マネージャーの SOAP ポートを確認し、ノードで BPMConfig を実行する前に、プロパティー・ファイルの bpm.dmgr.soapPort の値を更新してください。
    注: プロパティー・ファイル内の各クラスター・メンバーについて、BPMConfig コマンドは、http ポートと https ポートを仮想ホスト・リストに追加します。BPMConfig を実行したら、仮想ホスト・リストをチェックし、割り当てたポートが許可されているかどうかを確認してください。
  8. オプション: 拡張コンテンツを有するか、IBM Integration Designer にインポートされたアプリケーションの使用を計画していて、複数のデプロイメント環境をセルに追加する場合、デプロイメント環境全体で、これらのビジネス・レベル・アプリケーション内の拡張コンテンツを識別する方法を指定します。 詳しくは、デプロイメント環境の分離AdvancedDeploymentDEScoped プロパティーの設定方法を説明しているステップを参照してください。

次のタスク

デプロイメント環境とデータベース表を作成したら、-start アクションを指定してデプロイメント・マネージャー・コンピューターから BPMconfig コマンドを実行することにより、デプロイメント・マネージャー、ノード・エージェント、クラスターを開始することができます。Advanced デプロイメント環境または AdvancedOnly デプロイメント環境を作成する場合、セル・スコープ構成を反映するには、デプロイメント・マネージャーおよびノード・エージェントを再始動する必要があります。これが必要になるのは、Advanced 機能または AdvancedOnly 機能の最初のデプロイメント環境に対してのみです。

新規のノードまたは更新されたノードがデプロイメント・マネージャー・ノードと同じコンピューターにある場合は、更新されたノードまたは新規のノードがデプロイメント・マネージャー・ノードと自動的に同期されます。このノードを開始する前に、profile_root¥logs ディレクトリー内の syncNode.log ファイルを調べて、この同期が完了していることを確認してください。 新規のノードまたは更新されたノードがデプロイメント・マネージャー・ノードとは別のコンピューターにある場合は、更新されたノードまたは新規のノードを開始する前に、そのノードで syncNode.bat または syncNode.sh コマンドを実行し、同期が完了するまで待つ必要があります。