概要

IBM WebSphere Application Server Migration Toolkit は、お客様が、旧バージョンのWebSphere Application Serverから、または、Apache Tomcat Server、JBoss Application Server、 Oracle Application Server、Oracle WebLogic Serverといった他社のアプリケーション・サーバーから、WebSphere Application Server V7、V8、V8.5に迅速にそしてコスト効率よく移行するためのノウハウが詰まったツールです。
WAS V8.5.5の出荷開始にあわせて、ツールを更新しています。全てのWebSphere Application Migration Toolは、Rational Application Developer V9と互換性があります。また、WebSphere Developer Tools 8.5.5もサポートします。 最新のバージョンは3.5.2になります。


Migration Toolkitを使うメリットは何でしょうか?

Migration Toolkit は、IBM独自の技術を使用して、これまでは時間のかかっていたアプリケーションと構成の移行タスクを自動化します。これにより、 WebSphere Application Server V7、V8、V8.5にアプリケーションをデプロイするまでにかかる時間を大幅に短縮することができます。Migration Toolkit を使用すると、標準的な移行作業にかかる時間を半分に削減することができます。さらにこのツールには、移行計画のタスクを支援するための情報が数多く含まれています。


Migration Toolkitには何が含まれますか?

開発

管理

計画

他製品からの移行

他社のアプリケーション・サーバーからWebSphere Application Server V7、V8、V8.5にアプリケーションを迅速に移行するために、WebSphere Migration Toolkit には以下のツールが含まれています。

  • Application Migration Tool - Apache Tomcat から WebSphere への移行
  • Application Migration Tool - JBoss AS から WebSphere への移行
  • Application Migration Tool - Oracle AS から WebSphere へのアプリケーション移行ツール
  • Application Migration Tool - WebLogic から WebSphere へのアプリケーション移行ツール

Application Migration Tool は、 IBM Rational Software Analyzer 上に構築されたフレームワークで、アプリケーション・コードの品質とコンプライアンス要件に対する問題の発見、分析、解決を行います。このツールは Rational Software Analyzer のスキャン機能を使用して、WebSphere Application Server V7、 V8、 および V8.5 上で最大の互換性とパフォーマンスを出せるように、アプリケーションの修正が必要な箇所を示します。また、コードのレビューと適切な修正を行うための独自の編集機能も提供しています。Application Migration Tool はプラグインの集合としてパッケージされており、 Eclipse または IBM Rational Application DeveloperRational Software Architect IDE上に導入できます。図1 は、Application Migration Toolの一画面になります。

図1. Application Migration Tool

サポート対象のアプリケーション・サーバー

Application Migration Tool は、他社のアプリケーション・サーバーから WebSphere Application Server V7、V8、V8.5 に移行する際に問題となる、以下の主要な項目にフォーカスしています。

Apache Tomcat Server

  • Apache Tomcat 固有のJava パッケージ参照 : 固有パッケージ参照を検出します。
  • Apache Tomcat JSP 問題 : 非標準的な JSP を検出します。
  • Apache Tomcat Context.xml : context.xml の項目を検出、移行します。
  • Springに対するベスト・プラクティス : Spring のベスト・プラクティスの問題を検出、移行します。

JBoss Application Server

  • クラスパス設定 : EAR (Enterprise Archive) クラスパスを J2EE 仕様に変換します。
  • JBoss の起動クラス : JBossの起動とシャットダウンのMBeanを検出して変換します。
  • 移植不可能な JNDI ルックアップ : JNDI ルックアップを検出してリファクタリングし、パラメーターを持たない InitialContext を使用します。
  • デプロイメント記述子 : WebLogic 固有のデプロイメント記述子要素を検出し、IBMのデプロイメント記述子要素に変換します。
  • JBoss 独自仕様の Java パッケージとファイル : JBoss独自仕様の Java パッケージとファイルを検出します。
  • Web サービス : JBoss JAXRPC Web サービスを移行します。

Oracle Application Server

  • Oracle の起動クラス: Oracle の起動とシャットダウンのインターフェースを検出します。
  • デプロイメント記述子: Oracle 固有のデプロイメント記述子要素を検出し、IBMのデプロイメント記述子要素に変換します。
  • Oracle 独自のAPI : Java コード中のOracle 固有のパッケージを検出します。
  • Oracle 独自のファイル:アプリケーション中のOracle 独自のXMLファイルを検出します。
  • Oracle 独自のプロパティ:Javaコード中の Oracle 独自のプロパティを検出します。
  • JSP : Oracle 独自のタグ・ライブラリーを検出します。
  • Web サービス: Oracle のWebサービスを移行します。

Oracle WebLogic Server

  • クラスパス設定 : EAR (Enterprise Archive) クラスパスを J2EE 仕様に変換します。
  • WebLogic Server の起動クラス : T3StartupDef および T3ShutdownDef クラスを検出して変換します。
  • 移植不可能な JNDI ルックアップ : JNDI ルックアップを検出してリファクタリングし、パラメーターを持たない InitialContext を使用します。
  • JSPファイル : TLD ファイルに、JSP タグ名および属性名の大文字/小文字を区別させます。
  • デプロイメント記述子 : WebLogic 固有のデプロイメント記述子要素を検出し、IBMのデプロイメント記述子要素に変換します。
  • WebLogic 独自仕様の Java パッケージ参照:独自仕様の Java パッケージ参照を検出し、標準ベースのパッケージ参照に変換します。
  • Web サービス : ANT スクリプト、サービス・エンドポイント・インターフェース、WSDL、デプロイメント記述子、マッピング・ファイル、その他の JAXRPC Web サービス成果物を生成します。
  • Java EE 5 仕様 : JPA、JDBC、XML、JTAやロギングの仕様を検出し、またそれらを変換します。

他製品からの移行ツールに共通した機能

全ての他製品からのアプリケーション移行ツールは、以下の機能を含むようになりました:

  • Spring、Hibernate、SEAM フレームワークの検出
  • Java SE バージョン間の差異および Sun/Oracle と IBM Java 間の差異を含む、拡張カバレッジ
  • 開発者への使いやすさ : IBM WebSphere Application Server Developer Tools for Eclipseとの互換性

制限

Application Migration Toolは、WebSphere Application Server V7、V8、V8.5 上で実行するために必要となるアプリケーションの修正作業に非常に役立ちますが、すべての項目をカバーしているわけではありません。サポートされる項目についての最新の情報は、他製品からの移行ツール・ドキュメントをご参照ください。


前提条件

Application Migration Tool は既存の Eclipse IDE for Java EE Developers 3.6.2 以降の環境に導入できます。Eclipse IDEをお持ちで無い場合は、事前にダウンロードしてください。このツールは、 IBM Rational Application Developer や IBM Rational Software Architect 上にも導入できます。 詳細は、他製品からの移行ツール・ドキュメントをご参照ださい。


導入

他製品からの Application Migration Tool を導入するには、以下の手順を実行します。

  1. ワークステーションに適切なツールをダウンロードします。
  2. EclipseベースのIDE を起動します。
  3. Eclipse のメニューバーから 「Help」 > 「Install New Software」を選択します。
  4. インストール画面で、「Add」 をクリックします。
  5. 「Add Site」画面で、以下の情報を入力します。

    Name : ツールについて、適切な名前を指定します。(例 : Application Migration Tool – WebLogic to WebSphere)

    Location : ダウンロードした zip ファイルが置かれている場所を指定します。
    (例 : C:\MigrationToolkit
    \Application_Migration_Tool_WebLogic_to_WebSphere_v3.5.2.zip)

  6. 「Install」画面で、導入するプラグインのチェック・ボックスを選択します。「Contact all update sites during install to find required software(必須ソフトウェアを検索するためにインストール中にすべての更新サイトに接続する)」チェック・ボックスが選択されていることを確認してから、「Next」をクリックします。
  7. 「Finish」をクリックして導入を開始します。
  8. 「Software Updates」画面が表示されたら、Eclipse 環境を再起動します。

詳しい手順については、他製品からの移行ツール・ドキュメントを参照してください。コマンドラインからの導入方法については、フォーラムの文書 Command Line Installation of Migration Toolkit Features (英語)をご参照ください。


ヘルプの入手とフィードバック

サポート

WebSphere Application Server V7、 V8、 V8.5 のサポート契約をお持ちのお客様は、この契約の適用範囲として、Application Migration Tool のサポートを受けることができます。このツール、およびツールに含まれている移行ルールについてはサポートの範囲となりますが、アプリケーションのコーディングや設計の問題に関する支援には、別途サービス契約が必要となります。

フォーラム

ご質問がある場合や解決策の検索、開発者へのフィードバックの提供には、フォーラム (英語)をご利用ください。

アンケート

Application Migration Tool を使用してWebSphere Application Server 環境にアプリケーションを移行されたお客様は、今後のツールの機能改善や拡張のために、ぜひこちらのアンケート(英語)にご協力をお願いします。


ダウンロード

WASバージョン間の移行

WebSphere バージョン間の Application Migration Tool は、WebSphere Application Server V5.1、V6、 V6.1、V7 からWebSphere Application Server V7、V8、V8.5 に、より簡単にアプリケーションを移行するためのツールです。より新しいバージョンの WebSphere Application Server に移行することは、他製品からの移行に比べるとより簡単な作業です。これは、IBMが、上位互換性、構成、管理プロセスのアップグレード、そして、バージョン間の API の一貫性に対して、多大な投資を行ってきたからです。しかしながら、いくつかのケースにおいては、新しいWebSphere Application Serverのバージョンで提供される業界標準の新しい仕様をサポート、または活用するためには、アプリケーションの修正が必要にある場合があります。Application Migration Tool は、WebSphere Application Server V7、V8、V8.5 に移行する際に必要となるアプリケーションの修正をより簡単に、そして迅速に発見し、実装するために役立ちます。

Application Migration Tool は IBM Rational Software Analyzer 上に構築されたフレームワークで、アプリケーション・コードの品質とコンプライアンス要件に対する問題の発見、分析、解決を行います。このツールは Rational Software Analyzer のスキャン機能を使用して、WebSphere Application Server V7、 V8、 および V8.5 上で最大の互換性とパフォーマンスを出せるように、アプリケーションの修正が必要な箇所を示します。また、コードのレビューと適切な修正を行うための独自の編集機能も提供しています。Application Migration Tool はプラグインの集合としてパッケージされており、 Eclipse または IBM Rational Application DeveloperRational Software Architect IDE上に導入できます。図1 は、Application Migration Toolの一画面になります。

図1. Application Migration Tool

詳しい手順については、WASバージョン間の移行ツール・ドキュメントを参照してください。


制限

Application Migration Toolは、WebSphere Application Server V7、V8、V8.5 上で実行するために必要となるアプリケーションの修正作業に非常に役立ちますが、すべての項目をカバーしているわけではありません。サポートされる項目についての最新の情報は、WASバージョン間の移行ツール・ドキュメントをご参照ください。


前提条件

Application Migration Tool は既存の Eclipse IDE version 3.5 以降の環境に導入できます。Eclipse IDEをお持ちで無い場合は、事前にダウンロードしてください。このツールは、 IBM Rational Application Developer や IBM Rational Software Architect 上にも導入できます。 詳細は、WASバージョン間の移行ツール・ドキュメントをご参照ださい。


導入

Eclipse 3.7.2以降では、Eclipse MarketplaceからWASバージョン間の移行ツールを導入することができます。

WASバージョン間の Application Migration Tool を導入するには、以下の手順を実行します。

  1. Application Migration Tool – WebSphere Version to Version をダウンロードします。
  2. Eclipseベースの IDE を起動します。
  3. Eclipse のメニューバーから 「Help」 > 「Install New Software」を選択します。
  4. インストール画面で、「Add」 をクリックします。
  5. 「Add Site」画面で、以下の情報を入力します。

    Name : Application Migration Tool – WebSphere Version to Version

    Location : ダウンロードした zip ファイルが置かれている場所を指定します。
    (例 : C:\MigrationToolkit
    \Application_Migration_Tool_WeSphere_Version_to_Version_v3.5.2.zip)

  6. 「Install」画面で、導入するプラグインのチェック・ボックスを選択します。「Contact all update sites during install to find required software(必須ソフトウェアを検索するためにインストール中にすべての更新サイトに接続する)」チェック・ボックスが選択されていることを確認してから、「Next」をクリックします。
  7. 「Finish」をクリックして導入を開始します。
  8. 「Software Updates」画面が表示されたら、Eclipse 環境を再起動します。

詳しい手順については、WASバージョン間の移行ツール・ドキュメントを参照してください。コマンドラインからの導入方法については、フォーラムの文書 Command Line Installation of Migration Toolkit Features (英語)をご参照ください。


ヘルプの入手とフィードバック

サポート

WebSphere Application Server V7、 V8、 V8.5 のサポート契約をお持ちのお客様は、この契約の適用範囲として、Application Migration Tool のサポートを受けることができます。このツール、およびツールに含まれている移行ルールについてはサポートの範囲となりますが、アプリケーションのコーディングや設計の問題に関する支援には、別途サービス契約が必要となります。

フォーラム

ご質問がある場合や解決策の検索、開発者へのフィードバックの提供には、フォーラム (英語)をご利用ください。

アンケート

Application Migration Tool を使用してWebSphere Application Server 環境にアプリケーションを移行されたお客様は、今後のツールの機能改善や拡張のために、ぜひこちらのアンケート(英語)にご協力をお願いします。


ダウンロード

WAS構成の移行

構成の移行支援機能はWebSphere Application Server 製品の中に含まれています。IBM i プラットフォームや z/OSを含むWebSphere Application Server がサポートする全OSにて移行ツールが提供されています。構成の移行ツールは既存の WebSphere Application Server 導入環境に対して変更を加えることはありません。ツールは、移行を2段階で実施します。まず、既存の WebSphere Application Server 環境の構成をバックアップ・ディレクトリーに複製します。次に、新しい WebSphere Application Server の新規プロファイルの中に、既存の構成情報の内容をマージします。デフォルトでは、サーバー、リソース、仮想ホスト等を含む全ての構成情報が新しいプロファイルにマージされます。さらに、既存のWebSphere Application Server 環境から全てのアプリケーションが再パッケージされ、新しいバージョンのプロファイル内にインストールされます。直感的に理解できるウィザードを提供していますので、マイグレーションのプロセスを簡単に理解することができます。図2をご参照ください。

図2. 構成の移行プロセス