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サンプルから始めてみようIBM BPM V7.5

第2回 プロセスのモニタリング

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はじめに

IBM BPM V7.5は、BPMに必要な要素である、プロセスの設計、実行、モニタリング、分析をひとつの製品で構築できるように機能を提供しています。第2回の連載である今回は、第1回でご紹介した単純なサンプルを用いて、IBM BPM V7.5に標準で提供されているプロセスのモニタリング機能をご紹介します。

トラッキングの有効化

IBM BPM V7.5でモニタリング機能を利用するためには、どのデータをどのような指標で取得する(トラッキングする)かを定義する必要があります。IBM BPM V7.5ではデフォルトでプロセスに関する情報の自動トラッキングが有効になっており、デフォルトの指標(KPI)が提供されています。トラッキングの設定はIBM Process Designerで行います。プロセスのレーンの「プール」をクリックし、プロパティタブのトラッキング・グループで「自動トラッキングを使用可能にする」にチェックがされていることを確認します。

図1:自動トラッキングの有効化
図1:自動トラッキングの有効化
図1:自動トラッキングの有効化

アクティビティをクリックし、プロパティタブの「KPI」を確認して下さい。デフォルトでアクティビティの実行時間や待ち時間などのKPIが定義されています。

図2:デフォルトのKPI
図2:デフォルトのKPI
図2:デフォルトのKPI

続いて、プロセスで使用される変数内のデータ(ビジネス・データ)のトラッキングを有効にします。プロセスの統計情報はデフォルトで自動取得されますが、ビジネス・データのトラッキングは明示的に取得対象の変数とフィールドを指定します。変数タブで変数のフィールドを指定し、「このフィールドをトラッキング」にチェックします。トラッキング対象のフィールドは[追跡対象]というフラグが表示されたことを確認して下さい。

図3:変数のトラッキング指定
図3:変数のトラッキング指定
図3:変数のトラッキング指定

続いて、トラッキング対象のデータをIBM BPM V7.5に構成されているデータウェアハウスDBに格納するための設定を行います。この設定により、IBM BPM V7.5のプロセス・ダッシュボードであるProcess Portal上でデータが表示されるようになります。概説タブから「公開」セクションの「開始するために公開」「ビジネス・データの公開」「パフォーマンス・メトリックの公開」の3つに、公開先ユーザー・グループを設定します。今回はIBM BPM V7.5の全てのユーザーを含む、All Usersグループを指定しています。

図4:トラッキング対象の公開
図4:トラッキング対象の公開
図4:トラッキング対象の公開

ここまで設定したトラッキング有効化の設定を、プロセス実行環境およびデータウェアハウスDBに反映させます。ファイルメニューから「トラッキング定義の更新」を選択し実行します。

図5:トラッキング有効化の反映
図5:トラッキング有効化の反映
図5:トラッキング有効化の反映

モニタリング機能の実行

IBM BPM V7.5のプロセス・ダッシュボードであるProcess Portalでモニタリング機能を確認していきます。ログイン後、マイ・タスクの受信箱にはログイン・ユーザーにアサインされているアクティビティが表示されています。まずはアクティビティの進捗状況を確認しましょう。プロセスの左側にチェックをして、「プロセス・インスタンス・ダイアグラムの表示」ボタンを押すと、選択されたプロセスの進捗状況を視覚的に確認することができます。本例では、選択されたプロセスが「オーダー内容確認」アクティビティであることを表しています。

図6:プロセス・インスタンス・ダイアグラムの表示
図6:プロセス・インスタンス・ダイアグラムの表示
図6:プロセス・インスタンス・ダイアグラムの表示

続いて、自分自身の業務パフォーマンスを確認してみましょう。マイ・タスクの「マイ・パフォーマンス」をクリックすると、自分自身にアサインされているアクティビティ(タスク)が期限に対して順調に進んでいるか、期限が迫っているのか、期限を過ぎてしまっているのかをグラフおよびリストにて表示します。過去の業務実績に基づき、パフォーマンス傾向をグラフ表示することも可能になっています。

図7:マイ・パフォーマンス画面
図7:マイ・パフォーマンス画面
図7:マイ・パフォーマンス画面

プロセスの実行統計情報をモニタリングすることも可能です。マイ・タスクの「プロセス・パフォーマンス」をクリックすると、プロセス・インスタンス数の傾向や実行時間などIBM BPM V7.5が自動取得した統計情報が表示されます。また、プロセスを構成するアクティビティ単位の統計情報にドリルダウンすることも可能で、期限を超過するなど、ボトルネックとなっているプロセスやアクティビティを特定できたら、担当者のアサイン変更やプロセスの優先度を変更して通知することも可能になります。

図8:プロセス・パフォーマンス画面
図8:プロセス・パフォーマンス画面
図8:プロセス・パフォーマンス画面
図9:アクティビティ単位での統計情報の表示画面
図9:アクティビティ単位での統計情報の表示画面
図9:アクティビティ単位での統計情報の表示画面

簡易レポートの作成

IBM BPM V7.5では、上記でご紹介した標準のモニタリング機能に加え、プロセスで使用されるデータの簡易グラフ(アドホック・レポート)を作成する機能も提供しています。アドホック・レポートはウィザード形式で、どのデータをグラフ化する対象とするか、どの形式のグラフを利用するか、を容易に指定し作成することが可能となります。アドホック・レポートを作成するには、マイ・タスクの「アドホック・レポート」をクリックし、「新規アドホック・レポートの作成」をクリックします。対象となるプロセスを選択し、X軸およびY軸に分析対象の項目を指定します。グラフのレイアウトを選択後、「IBM BPMレポートとして保存」ボタンにてアドホック・レポートを保存します。これにより、プロセス実行結果に基づいたカスタムのグラフ作成が可能となります。本例では、注文内容の色ごとの数量を円グラフにて表示しています。widgetColorおよびorderNumberは、IBM Process Designerの「図3 変数のトラッキング指定」にてトラック対象と指定した、プロセス変数のフィールドです。

図10:アドホック・レポートの例
図10:アドホック・レポートの例
図10:アドホック・レポートの例

最後に

今回はサンプルを用いて、IBM BPM V7.5に標準で提供されているビジネス・プロセスのモニタリング(可視化)機能を紹介しました。プロセス・アクティビティの実行状況や統計情報だけでなく、プロセス内で使用されるビジネス・データを容易にグラフ化することも可能です。次回は分析機能についてご紹介します。


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publish-date=09012011