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カスタムの Eclipse インフォメーション・センターを利用して IT ソリューションのドキュメントを作成する

第 2 回 コンテンツを取り込んで再利用するための処理を迅速に行う

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このコンテンツは全#シリーズのパート#です: カスタムの Eclipse インフォメーション・センターを利用して IT ソリューションのドキュメントを作成する

このシリーズの続きに乞うご期待。

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概要

連載の「第 1 回」では初めてのソリューション・インフォメーション・センターを作成し、1 つのファイルを含めました。これにより、ソリューション・インフォメーション・センターを作成するための基本事項を理解できたので、今度はコンテンツ・ライブラリーに追加するドキュメントの収集を迅速に行う手法を学びます。まずは、コンテンツが格納されたソリューション・インフォメーション・プロジェクトのサンプルをインポートすることから始めます。

ツールキットを使用している他のユーザーのコンテンツをインポートする

再利用可能なコンテンツの収集を迅速に行う 1 つ目の方法は、ツールキットを使用している他のユーザーが作成したソリューション・インフォメーション・プロジェクトをインポートするという方法です。皆さんのチームの誰かがコンテンツを取り込んでいる場合、チームの誰もがそのコンテンツを再利用できるメリットを享受します。ソリューション・インフォメーション・プロジェクトをインポートすると、さまざまなタイプの複数のドキュメントを 1 回の操作でコンテンツ・ライブラリーに追加することができます。インポートされたコンテンツは、新規、既存いずれのソリューション・インフォメーション・プロジェクトでも再利用することができます。また他のユーザーのソリューション・ナビゲーション・ビューも取得されますが、そのビューは再利用することも、無視することもできます。

ソリューション・インフォメーション・プロジェクトのインポートを実践するには、以下の手順を実行します。

  1. この記事の「ダウンロード」セクションから TKCARSI-SAMPLE.zip ファイルをダウンロードします。
  2. ツールキットのメニュー・バーで「File (ファイル)」 > 「Import project (プロジェクトのインポート)」の順に選択します。すると、「Import Solution information project (ソリューション・インフォメーション・プロジェクトのインポート)」ダイアログが表示されます。
  3. サンプルのソリューション・インフォメーション・プロジェクト (TKCARSI-SAMPLE.zip) をダウンロードした場所を参照します。
  4. 「Import Solution information project (ソリューション・インフォメーション・プロジェクトのインポート)」ダイアログに戻り、「Finish (完了)」をクリックします。すると、ツールキットはそのプロジェクトをスキャン中である旨の表示がされます。
  5. 追加または上書きの対象となるコンテンツのリストを示すダイアログがツールキットに表示されたら、そのリストを確認し、「OK」をクリックします。
  6. プログレス・バーを監視します。通常は、エラー・メッセージが表示されても無視することができます。

図 1 に示すように、プロジェクトがインポートされると、ツールキットはそのプロジェクトのナビゲーション・ツリーを開きます。そのプロジェクトに対して即座に作業を行うのでなければ、ナビゲーション・ツリーを閉じておいた方が安全です (「File (ファイル)」 > 「Close project (プロジェクトを閉じる)」の順に選択します)。そのプロジェクトのコンテンツは既にコンテンツ・ライブラリーに追加され、そのコンテンツを任意のソリューション・インフォメーション・プロジェクトで使用することができます。「File (ファイル)」 > 「Open project (プロジェクトを開く)」の順に選択すると、インポートしたプロジェクトを使用することができます。

図 1. サンプルのソリューション・インフォメーション・プロジェクトのプレビュー画面
サンプルのソリューション・インフォメーション・プロジェクトのプレビュー画面
サンプルのソリューション・インフォメーション・プロジェクトのプレビュー画面

IBM.com のコンテンツを検索して取り込む

再利用可能なコンテンツの収集を迅速に行う 2 つ目の方法は、ツールキットに組み込まれた IBM Support Assistant の検索機能を利用して IBM の Web サイトでコンテンツを検索して一括で取り込む方法です。Web ページのコピーを取り込むことや、Web ページへのリンクを取り込むことができます。

ツールキットのコンテンツ・ライブラリーに IBM.com のコンテンツを追加するには、以下の手順に従います。

  1. 一連の検索結果を取得します。
    1. ツールキットのメニュー・バーで「Search (検索)」 > 「Search the Internet (インターネットの検索)」の順にクリックします。
    2. 「Search Wizard (検索ウィザード)」ダイアログが表示されたら、検索対象を選択します。これらの検索対象は IBM の Web サイトの一部であり、ツールキットはこれらの中からコンテンツを検索します。デフォルトで、可能性のある検索対象がすべて選択されています。検索を速くするには検索対象を減らします。練習のために、ここでは IBM developerWorks を除く、すべての検索対象を選択解除します。
      図 2. 検索対象
      検索対象を表示する画面
      検索対象を表示する画面
    3. 検索ボックスに検索対象の用語を入力します。「Advanced Search (高度な検索)」オプションを使用すると、検索対象ごとに細かく対象を指定することができます (例えば、検索対象を IBM 製品の特定ブランドのみに制限するなど)。検索の練習のために、検索語として (引用符なしで) 「cloud computing」と入力してみます。
      図 3. 検索ダイアログ
      検索ダイアログを表示する画面
      検索ダイアログを表示する画面
    4. 「Go! (検索)」ボタンをクリックすると、ツールキットに検索結果が表示されます。
  2. 検索結果のうち、ツールキットに保持しておきたいものを選択します。後のステップで、それらを正式に選択することができます。
    1. 「Search Results (検索結果)」領域でブランド名をクリックします (例えば Information Management など)。
      図 4. 検索結果
      検索結果を表示する画面
    2. 検索結果をブラウズし、ソリューション・インフォメーション・センター用に取り込みたい記事を選択します。練習のために、「Select All (すべて選択)」をクリックし、検索結果の最初の 10 件を取り込みます。
      図 5. 検索結果を選択する
      検索結果を選択するための画面
      検索結果を選択するための画面
    3. 検索結果の閲覧と選択を終えたら、「Next (次へ)」をクリックします。選択された結果が「Search Wizard (検索ウィザード)」ダイアログのコンテンツ・ライブラリー・ページの「Save search results (検索結果の保存)」に表示されます。
  3. 検索結果を絞り、必ず保持したいもののみを選択します。
    1. 「Search Results Selected (選択済み検索結果)」領域で、必ず保持したい検索結果を何件か選択します。一度に複数の検索結果を選択するには、Control キーを押しながら各検索結果をクリックします。
      図 6. 「Search Results Selected (選択済み検索結果)」領域
      「Search Results Selected (選択済み検索結果)」領域を示す画面
      「Search Results Selected (選択済み検索結果)」領域を示す画面
    2. 「Search Results to Save (保存する検索結果)」領域でオプションとして、選択した検索結果の保存先となるコンテンツ・グループを選択することができます。コンテンツ・グループとは再利用可能なコンテンツを整理するための簡単な引き出しのようなものです。
    3. 選択を終えたら、「Add -> (追加 ->)」をクリックし、選択した検索結果を、選択したコンテンツ・グループに保存します。
      図 7. 「Search Results to Save (保存する検索結果)」領域
      「Search Results to Save (保存する検索結果)」領域を示す画面
      「Search Results to Save (保存する検索結果)」領域を示す画面
  4. 保持する対象の検索結果に対し、Web ページのコピーを保持するのか、Web ページへのリンクを保持するのかを決定します。

    「Search Results Selected (選択済み検索結果)」領域の下にあるラジオ・ボタンを使用します。

    • Web ページへのリンクを保持するには、「Create a link to the web page (Web ページへのリンクの作成)」をクリックします。
    • Web ページのコピーを保持するには、「Download the web page content (Web ページのコンテンツのダウンロード)」を選択し、「Page depth (ページの深さ)」を指定します。例えば以下のようにします。
      • 深さを「1」にすると、そのページのグラフィックスとスタイル情報を含めてページを保存します。
      • 深さを「2」にすると、そのページと、そのページからリンクされるすべてのページを保存します。
      • 深さを「3」にすると、そのページ、そのページからリンクされるすべてのページ、さらにそれらのページからリンクされるページを保存します。
  5. 検索結果のうち、最終的に取り込むものを決定します。
    1. 「Finish (完了)」をクリックします。「Retrieving Web Pages (Web ページの取得中)」ダイアログに進行状況が表示されます。
    2. 取り込みが完了したら、コンテンツ・ライブラリーの「WebPages (Web ページ)」タブ・ページに新しいページが表示されていることを確認します。これで、これらのページをソリューション・インフォメーション・プロジェクトのナビゲーション・ツリーにドラッグ・アンド・ドロップすることができます。
      図 8. 検索結果がコンテンツ・ライブラリーに表示されている様子
      検索結果がコンテンツ・ライブラリーに表示されている画面
      検索結果がコンテンツ・ライブラリーに表示されている画面

      検索対象によっては、ツールキットが Web ページのタイトルとリンクの他に詳細情報を取り込める場合があります。例えば「Edit Web Pages (Web ページの編集)」をクリックして編集しようとすると、IBM developerWorks の記事の説明が取り込まれており、キーワード・フィールドに検索用語が反映されていることがわかります。
      図 9. 検索結果に詳細情報が含まれている場合
      検索結果に詳細情報が含まれている場合の画面
      検索結果に詳細情報が含まれている場合の画面

IBM 製品のドキュメントを含むプラグインを追加する

再利用可能なコンテンツの収集を迅速に行う 3 つ目の方法は、Eclipse ドキュメント・プラグインをインポートする方法です。Eclipse ドキュメント・プラグインは Eclipse ヘルプ・システムにインフォメーション・センターなどのコンテンツを表示するための標準パッケージング・フォーマットです。プラグインを取得する場合、プラグインは ZIP フォーマットや TAR フォーマットなどのアーカイブ・ファイルです。多くの IBM 製品ライブラリー・ページにはプラグインがあり、製品のヘルプ・システムにプラグインがインストールされている場合もあります。ドキュメント・プラグインを見つけるには、システムの中で名前のパターンが「com.ibm.*.doc*」(ここで、* はワイルドカードの値です) となっているファイルやディレクトリーを検索します。

以下の手順は、IBM WebSphere ヘルプ・システムのプラグインである Virtual Enterprise (以前は Operations Optimization) プラグインを追加する手順です。このプラグインは WebSphere Extended Deployment ライブラリーからダウンロードすることができます。

このプラグインをコンテンツ・ライブラリーに追加するには以下の手順に従います。

  1. Web サイトからドキュメント・プラグインをダウンロードし、そのプラグインのコンテンツをお使いのファイルシステムに解凍します。
  2. ダウンロードしたドキュメント・プラグイン、または製品にインストールされているドキュメント・プラグインを参照します。
    1. メニュー・バーから「Window (ウィンドウ)」 > 「Show View (ビューの表示)」 > 「Books (ブック)」 の順に選択します。「Books (ブック)」タブ・ページがフォアグラウンドに表示されます。
    2. 「Add Books (ブックの追加)」ボタンをクリックして「New Books (新規ブック)」ウィザードを表示します。
    3. 「New Books (新規ブック)」ウィザードで、「Directory: Browse to the plug-in's root directory (com.ibm.*…) (ディレクトリー: プラグインのルート・ディレクトリーのブラウズ (com.ibm.*…))」というラジオ・ボタンをクリックします。
    4. 「Browse (参照)」をクリックし、ファイルシステム上にあるプラグインまでナビゲートします。これは少し慎重に行う必要があり、ネストされた com.ibm ディレクトリーがある場合には、図 10 のように最も深いレベルにあるディレクトリーを選択します。
      図 10. プラグインのディレクトリーを選択する
      プラグインのディレクトリーを選択する画面
      プラグインのディレクトリーを選択する画面
    5. 「New Books (新規ブック)」ウィザードに戻り、設定が図 11 のようになっていることを再確認し、「OK」をクリックします。
      図 11. 「New Books (新規ブック)」ウィザードの設定
      「New Books (新規ブック)」ウィザードの設定画面
      「New Books (新規ブック)」ウィザードの設定画面
    6. 「Do you want to copy the content from original directory into toolkit? (元のディレクトリーのコンテンツをツールキットにコピーしますか)」というメッセージが表示されたら、「Yes (はい)」をクリックします。
    7. 一部のナビゲーション・ファイルは本来のナビゲーション・ファイルの役割から変更されることを通知するダイアログが表示されたら、「OK」をクリックします。このダイアログでは単に、ドキュメント・プラグインのナビゲーション・ビューはすべてソリューション・インフォメーション・プロジェクトのメインのナビゲーション・ビューに従属することになる、と言っているにすぎません。
  3. プラグインのナビゲーション・セクションを皆さん自身のナビゲーション・テンプレートにドラッグ・アンド・ドロップします。
    1. ツールキットで「Books (ブック)」タブ・ページを表示します。
    2. 該当するコンテンツ・グループをクリックし、このプラグインの中にあるナビゲーション・ファイルを表示します。この場合のコンテンツ・グループの名前は「WebSphere Virtual Enterprise Edition Version 6.1」であり、ナビゲーション・ファイルには prodovr.xml のような名前が付けられています。
      図 12. プラグインのコンテンツをコンテンツ・ライブラリーに追加する
      プラグインのコンテンツをコンテンツ・ライブラリーに追加した画面
      プラグインのコンテンツをコンテンツ・ライブラリーに追加した画面
    3. ナビゲーション・ファイルの一部またはすべてを、ナビゲーション・テレンプレートの該当する場所にドラッグ・アンド・ドロップします。
      図 13. プラグインのコンテンツをソリューションのナビゲーション・ビューに含める
      プラグインのコンテンツをソリューションのナビゲーション・ビューに含めた画面
      プラグインのコンテンツをソリューションのナビゲーション・ビューに含めた画面
  4. インフォメーション・センターをプレビュー表示し、追加した結果を表示して調整します。
    図 14. プラグインのコンテンツをインフォメーション・センターに表示する
    プラグインのコンテンツをインフォメーション・センターに表示した画面
    プラグインのコンテンツをインフォメーション・センターに表示した画面

IBM がオンラインで提供する多くのインフォメーション・センターに表示されるドキュメントや、Eclipse ベースで開発される一部のオープンソース・プロジェクトのドキュメントは、Eclipse ドキュメント・プラグインの形でパッケージ化されています。IBM 製品ライブラリーのページにダウンロード可能なプラグインが提供されていない場合には、IBM に連絡し、ダウンロードが必要なことを伝えてください。

プラグインのコンテンツを自動的にマージする

ツールキットにドキュメント・プラグインを追加したら、そのプラグインのコンテンツをソリューション・インフォメーション・プロジェクトのナビゲーションにドラッグする必要があります。1 つのツールバー・ボタンを使用してツールキットに指示を出すことができ、ソリューションをナビゲーションする際にツールキットがプラグインのコンテンツを適切な場所に分散してくれるとしたらどうでしょう。そのプラグインで「Automatic Merge Links (リンクの自動マージ)」機能が有効になっていれば、それが可能なのです。この記事に添付されている TKCARSI-TEMPLATE.zip ファイルを使用すると、「Automatic Merge Links (リンクの自動マージ)」機能を試すことができます。またこのファイルには、作成したプラグインを有効にしようとするプラグイン作成者のための仕様およびリファレンス実装も含まれています。

「Automatic Merge Links (リンクの自動マージ)」機能を試すには、以下の手順に従います。

  1. com.ibm.soln.TEMPLATE.enabled.doc_1.0.0 プラグインを入手します。
    1. 「ダウンロード」セクションから TKCARSI-TEMPLATE.zip ファイルをダウンロードします。
    2. ファイルの内容を解凍すると、com.ibm.soln.TEMPLATE.enabled.doc_1.0.0 というディレクトリーが作成されます。
  2. このドキュメント・プラグインをツールキットに追加します。
    1. ツールキットのメニュー・バーで「Window (ウィンドウ)」 > 「Show View (ビューの表示)」 > 「Books (ブック)」の順に選択します。すると、「Books (ブック)」タブ・ページがフォアグラウンドに表示されます。
    2. 「Add Books (ブックの追加)」ボタンをクリックして「New Books (新規ブック)」ウィザードを表示します。
    3. 「New Books (新規ブック)」ウィザードで、「Directory: Browse to the plug-in's root directory (com.ibm.*…) (ディレクトリー: プラグインのルート・ディレクトリーの参照 (com.ibm.*…))」というラジオ・ボタンをクリックします
    4. 「Browse (参照)」をクリックしたら、お使いのファイルシステム上で com.ibm.soln.TEMPLATE.enabled.doc_1.0.0 フォルダーまでナビゲートします。
    5. 「New Books (新規ブック)」ウィザードに戻り、「OK」をクリックします。
    6. 「Do you want to copy the content from original directory into toolkit? (元のディレクトリーのコンテンツをツールキットにコピーしますか)」というメッセージが表示されたら、「Yes (はい)」をクリックします。
  3. 新規のソリューション・インフォメーション・プロジェクトを作成するか、既存のソリューション・インフォメーション・プロジェクトを開きます。このデモでは、新規のソリューション・インフォメーション・プロジェクトを作成することを推奨します。ソリューション・インフォメーション・プロジェクトのデフォルト・ナビゲーションのセクションを削除または変更した場合には尚のことです。ソリューション・インフォメーション・プロジェクトをプレビュー表示している場合には、そのプロジェクトで「Automatic Merge Links (リンクの自動マージ)」機能を実行する前に、プレビューを終了します。
  4. 「Automatic Merge Links (リンクの自動マージ)」ボタンをクリックします。図 15 では、このボタンの場所を赤い丸で囲っています。このボタンがアクティブになるのは、ソリューション・インフォメーション・プロジェクトのナビゲーション・ツリーを開いた状態で、「Book (ブック)」(ドキュメント・プラグイン) を選択して「Automatic Merge Links (リンクの自動マージ)」機能を有効にした場合です。それ以外の場合は「Automatic Merge Links (リンクの自動マージ)」ボタンはグレーアウトされたままです。
    図 15. 「Automatic Merge Links (リンクの自動マージ)」ボタンの場所
    「Automatic Merge Links (リンクの自動マージ)」ボタンの場所を示す画面
    「Automatic Merge Links (リンクの自動マージ)」ボタンの場所を示す画面
  5. マージ処理の実行確認を行い、処理が行われる様子を見ます。マージ処理を実行するかどうかを確認するメッセージが表示された場合は、「Yes (はい)」をクリックします。ツールキットは、プラグインのコンテンツが追加されるナビゲーション・セクションがいくつあるかをレポートします。TKCARSI-TEMPLATE プラグインの場合、約 100 個のナビゲーション・セクションにプラグインのドキュメントが 1 つ以上追加されます。追加された結果を見るには、ソリューション・インフォメーション・プロジェクトのナビゲーション・ツリーを展開します。
    図 16. テンプレートのコンテンツがナビゲーション・ツリーにマージされた様子
    テンプレートのコンテンツがナビゲーション・ツリーにマージされた様子を示す画面
    テンプレートのコンテンツがナビゲーション・ツリーにマージされた様子を示す画面
  6. インフォメーション・センターをプレビュー表示し、結果を詳細に調べます (図 17)。特に、1 つのナビゲーション・セクションにコンテンツ・プラグインの複数のドキュメントが追加されていることに注目してください。例えば、「Demonstrate the template (テンプレートのデモンストレーション)」 > 「Solution overview (ソリューションの概要)」 > 「Business context (ビジネス・コンテキスト)」 > 「Overview (概要)」のセクションには、3 つのナビゲーション・エントリーが追加されています。
    図 17. プレビューに表示されているテンプレートのコンテンツ
    プレビューに表示されているテンプレートのコンテンツを示す画面
    プレビューに表示されているテンプレートのコンテンツを示す画面

ドキュメント・プラグインで「Automatic Merge Links (リンクの自動マージ)」機能を有効にするには、そのプラグインの作成者が特殊なコメント行をプラグインに追加します。TKCARSI-TEMPLATE.zip ファイルには、プラグインを作成する人のために仕様とリファレンス実装が用意されています。

TKCARSI-TEMPLATE.zip プラグインの中にある特殊なコメント行は以下の手順で表示することができます。

  1. このプラグインをツールキットに追加した場合には、tkcarsi1.5\bigeasy\workspace\content\com.ibm.soln.TEMPLATE.enabled.doc_1.0.0 ディレクトリーまでナビゲートします。追加していない場合には、このプラグインのコンテンツをダウンロードして解凍したファイルシステム上の場所までナビゲートします。このディレクトリーには、このプラグインの中にあるドキュメントのナビゲーションのエントリーを定義する XML ファイルがあります。TKCARSI-TEMPLATE.zip プラグインには、新しいソリューション・インフォメーション・プロジェクトを開始した時にツールキットに表示されるデフォルトのナビゲーションの各場所に対応して XML ファイルが用意されています。
  2. テキスト・エディターで Soln_Business_context_OVERVIEW.xml ファイルを表示します。「<--Target=」で始まる 2 行目に注意してください。各 XML ファイルの中に、同じように大文字/小文字が区別される Target 文があり、この文によってソリューション・インフォメーション・プロジェクトのナビゲーション上でのコンテンツの場所を指定します。このコメントがありさえすれば、XML ファイルの名前は何でも構いません。
リスト 1. Soln_Business_context_OVERVIEW.xml ファイル
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<!-- Target=Soln_Business_context_OVERVIEW -->
<!--Arbortext, Inc., 1988-2005, v.4002-->
<?APT Element gi="toc" attrs="label topic link_to"?>
<?APT Element gi="topic" attrs="label href"?>
<?APT Element gi="anchor" empty="yes" attrs="id"?>
<?NLS TYPE="org.eclipse.help.toc"?><!--Nav fragment example-->

<toc label="This will not show" topic="This will not show">
<topic label="BUSINESS CONTEXT OVERVIEW" href="topics/Business context overview.html">
</topic>
<topic label="VALUE PROPOSITION" href="topics/Value-proposition.html">
</topic>
<topic label="WHO BENEFITS FROM THIS SOLUTION" href="topics/Who-benefits.html">
</topic>
</toc>

IBM Lotus Notes データベースからビューをインポートする

再利用可能なコンテンツの収集を迅速に行う 4 つ目かつ最後の方法は、DXL (Domino XML) フォーマットで作成された IBM Lotus Notes の一連の文書をインポートする方法です。Lotus Notes データベースのビューから、一連の文書全体 (メール・データベースの特定のフォルダーなど) をエクスポートすることができます。これらの文書はすべて、ソリューション・インフォメーション・センターにインポートして再利用することができます。ただし制約として、ツールキットは Lotus Notes の文書の内容はインポートしますが、それらの文書の添付ファイルはインポートしないことに注意してください。

Lotus Notes の一連の文書をツールキットにインポートするには、以下の手順に従います。

  1. エクスポートされた Lotus Notes 文書をいくつか含むローカルの DXL ファイルまでブラウズします。
    1. メニュー・バーから「Window (ウィンドウ)」 > 「Show View (ビューの表示)」 > 「Notes」の順に選択します。すると、「Notes」タブ・ページがフォアグラウンドに表示されます。
    2. 「Add Lotus Notes Content (Lotus Notes のコンテンツの追加)」アイコン (アイコンの画像) をクリックします。
    3. 「Notes Content (Notes コンテンツ)」ウィザードで、コンテンツ管理のためのグループ (「default (デフォルト)」など) を選択します。
    4. 「From DXL (DXL から)」を選択します。
    5. ナビゲーションに表示する名前を指定します (例えば「Identity management project plan (ID 管理プロジェクト計画)」など)。
    6. 「Browse (参照)」をクリックし、Notes 文書のオンラインのアドレスにアクセスします。
    7. 「OK」をクリックし、ファイルを参照するためのダイアログを閉じます。
    8. 「Notes Content (Notes コンテンツ)」ウィザードに戻ったら「Next (次へ)」をクリックします。
  2. ツールキットで Notes の文書セットを検索し、それをナビゲーション・テンプレートにドラッグします。
    1. 「Notes」タブ・ページに戻ります。
    2. それらの文書の割り当て先としたグループのグレーのバーをダブルクリックします。
    3. 一連の文書に対して指定したタイトルにより、Notes の文書セットを検索します。
    4. それらの文書を選択します。
    5. それらの文書をナビゲーション・テンプレートの 1 つの場所にドラッグ・アンド・ドロップします。

この記事では、DXL ファイル・フォーマットで Notes 文書をエクスポートする LotusScript ルーチンの作成方法については説明しませんが、Lotus Notes のプログラミングや DXL フォーマットに関する参照情報はインターネットで入手することができます。既に Lotus Notes のプログラミングを理解している人のために、一連の文書をエクスポートするためのテスト済みの方法について以下に概要を説明します。

  1. 新しいビューを作成するために許可された場所がローカルのみの場合には、Notes データベースをローカルにコピーします。
  2. Lotus Notes のメニュー・バーで「Create (作成)」 > 「View (ビュー)」の順に選択します。SELECT 文を指定し、どの文書をビューに表示するかを定義します。
  3. 「Save and Customize (保存してカスタマイズ)」を選択すると、Lotus Notes プログラマーのペインが開きます。
  4. プログラマーのペインで、「Create (作成)」 > 「Action (アクション)」の順に選択し、新規の ExportDXL アクションを構成します。
  5. その ExportDXL アクションを編集して LotusScript を含めます。このスクリプトにより、システム上の指定された場所にある .dxl ファイルにビューの文書をエクスポートします。
  6. そのアクションを保存し、プログラマーのペインを閉じます。
  7. 新規のビューを探します。このビューの上部には「ExportDXL」ボタンがあります。
  8. 「ExportDXL」ボタンをクリックして LotusScript をテストし、.dxl ファイルが見つかることが想定されるディレクトリーを調べます。

まとめ

この記事では、Toolkit for Custom and Reusable Solution Information で作成したソリューション・インフォメーション・センターを使用して IT ソリューションのドキュメントを作成するにあたって、再利用可能なコンテンツを収集する 4 つの手法を学びました。当然のことですが、コンテンツを取り込んだ瞬間から、そのコンテンツが古くなるというリスクが生じます。この連載記事、「カスタムの Eclipse インフォメーション・センターを利用して IT ソリューションのドキュメントを作成する」の次回の記事では、再利用されるコンテンツの変更を管理する方法について説明します。


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