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連載 IBM Notes/Domino の「検索」を使いたおす! 最終回「IBM Notes/Domino検索のさらなる応用」

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はじめに

前回までの連載記事にて IBM Notes/Domino から自身に格納されている情報やインターネットなど外部に格納されている情報を効率よく検索する方法について解説をしてきました。詳しくは過去 6 回分の連載記事を参照してください。

最終回となる今回は、IBM Notes/Domino 上に開発された Web アプリケーションを利用して IBM Notes/Domino に格納されている情報を検索する方法、外部アプリケーションから IBM Notes/Domino に格納されている情報を検索する方法について解説します。業務やシステムが多様化し複雑化している現状では IBM Notes/Domino アプリケーションも 1 つのサービスと捉えて社内システムを構成する事も珍しく無くなってきています。そんな時に IBM Notes/Domino に格納されている情報を素早く見つけられるという要件は業務効率化の大きな要因であり、今回はその実現方法を解説します。

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Web アクセス時の検索

全文検索とドメイン検索は、URL コマンドを利用することで、Web アプリケーションにおいても利用できます。

図 1. Web アプリケーション画面

 

図 2. Web 検索画面

 

Notes クライアントでの検索画面と同じようなフォームを利用できます。フォームをカスタマイズすることも可能です。

図 3. 検索結果の表示画面

 

Domino Access Services (DAS) と呼ばれる REST API でのアクセスにおいても、全文検索の機能を利用することができます。DAS を有効にすると、JSON 形式でビューや文書データにアクセスすることが可能となります。

たとえば、特定のビューにアクセスするには、以下のような URI を利用します。

http(s)://<サーバーFQDN>/<Domino アプリケーションパス>.nsf/api/data/collections/unid/<ビューの UNID>

すると、ビューに含まれる文書の一覧が JSON 形式で取得できます。

ここで、URI の最後に "?serch=<検索条件>" を付加すると、全文検索を実行し、結果の一覧を取得できます。

たとえば、前回のウィジェット検索でも利用した "案件管理-入力" ビューで "WIN" が含まれる文書の一覧を取得するには、以下のような URI にアクセスします。

http(s)://<サーバーFQDN>/teameucdemo.nsf/api/data/collections/unid/<ビューの UNID>?search=WIN

ブラウザで上記の URI を表示してみると、WIN が含まれる文書のみが取得できているのがわかります (日本語文字列は Unicode でエンコードされて結果が返されます)。

図 4. REST API 経由の検索結果

 

"?search=<検索条件>" の検索条件には、第 3 回でご紹介した演算子も利用できます。

たとえば今回のアプリケーションでは、"Win" という文字列は ECont フィールドに保存されています。このため、入力する検索条件として "?search=FIELD ECont Contains WIN" と入力しても、同様の結果が得られることになります (必要に応じて、"%20" を使って半角スペースをエスケープするなど URL エンコードを利用します)。

このように REST API を使うことによって、IBM Notes/Domino 以外の外部アプリケーションからも、必要な情報を検索して、データを活用することが可能となります。

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サードパーティアプリケーションを利用した検索

連載第 4 回目に、Notes アプリケーションを横断検索するドメイン検索をご紹介しましたが、他にも Notes アプリケーションの横断検索を実現する製品がいくつかあります。他社製品も存在しますが、今回は IBM ソフトウエアである IBM Watson Explorer (略称 WEX) をご紹介します。

実は WEX は大変長い歴史をもつ製品で、「TAKMI (Text Analysis and Knowledge Minging)」「IBM OmniFind」「ICA (IBM Content Analysis)」「WCA (IBM Watson Content Analysis)」といった名称変更とともに機能拡張も行われ、現在のバージョンに至っています。

WEX は自然語検索が可能なだけでなく、語句の相関関係、頻度、時系列、感情などの要素を勘案して分析することもできます。大量のデータから人間が気づいていない傾向や問題を見つけ、業務に適用することで品質や生産性を向上することが見込め、蓄積された Notes アプリケーションデータの更なる有効活用を強力に支援する製品です。

図 5、図 6 は、自動車の故障情報アプリケーションを WEX で検索・分析した結果の一例です。

分析に使用するメタデータやカテゴリーがファセット・ナビゲーションに登録されており、キーワードごとの分析結果「値」「頻度 (キーワードを含む文書数)」「相関」が表示されているのをごらんいただけます。(Notes アプリケーションの場合、ビューのカラムをそのままファセット・ナビゲーションセットすることも出来ます。)

図 5. 車名でのファセット検索結果

 

ファセット・ナビゲーションで発生時期を選択すると、障害が発生報告されている時期の文書数が集計され、トレンドを知ることができます。

例示したのは単一の切り口での分析結果ですが、2 つのファセットの相関関係を数値化するといった複雑な使用方法も可能です。

図 6. 時系列で集計された結果

 

また、WEX は Notes アプリケーションだけではなく、他のデータベースや非構造化データも検索対象とすることができるため、ユーザーにとっては必要な情報をより広範囲なデータソースから探すことができるメリットがあります。

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まとめ

IBM Notes/Domino は Web からの利用時や、外部アプリケーションと連携して利用する時であっても、情報を素早く見つけるための検索機能が充実している事を鬼わかりやすく解説しました。世の中に膨大な情報が溢れている中、必要な時に必要な情報を素早く検索できる機能は情報リポジトリに求められる重要な要素となっていますが、IBM Notes/Domino はリリース初期の段階から高度な検索機能を提供し、さらに時代とともにその検索機能も進化し続けています。

これまでの全 7 回の IBM Notes/Domino の検索に関する連載記事を参照され、IBM Notes/Domino に格納されている情報の更なる有効活用と業務効率の向上に役立てていただければ幸いです。


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