目次


連載 IBM Notes/Domino の「検索」を使いたおす! 第 6 回「全文検索以外の便利な検索機能」

Comments
1

はじめに

これまでの連載では、IBM Notes/Domino の検索機能に関して基本から応用までを幅広くご紹介してきました。様々な便利な検索機能をご紹介した第 5 回に続き、第 6 回も便利な検索機能の 1 つである「ウィジェットを使用した検索」をご紹介します。

こちらは、IBM Notes クライアントのサイドバーからアプリケーション連携を実現する Notes ウィジェットを応用し、IBM Notes アプリケーションや外部アプリケーションから情報を検索する機能です。(文書から特定の文字を抽出する LiveText 機能と組み合わせることもできます) ユーザー自身で、自分にとって使いやすくカスタマイズすることもできます。

本記事を読めば、これまでご紹介した基本的な検索機能との組み合わせで、さらに効率的な検索が可能であることがご理解いただけるようになっています。なお、過去の記事は下記をご参照ください。

2

Notes ウィジェット

まず、最初に Notes ウィジェットについて説明します。

Notes ウィジェットとは

IBM Notes 8.0.1 Standard 版から Notes ウィジェットである「マイ・ウィジェット機能」が使えるようになりました。Notes クライアントのサイドバーに、予め定義済みの小さなアプリケーションを配置し、動作させることができます。

例えば、特定の Notes アプリケーションのビューを表示したり、Web サイト の特定のページを表示したり、外部サービスとして提供されているウィジェットや Eclipse プラグイン等を Notes 上に表示することが可能です。

図 1 は Notes ウィジェットのサンプル表示です。① Sametime コンタクトリスト、②BOX のフォルダのツリー表示、③ Yahoo!ニュースのフィードを表示しています。

図 1. Notes ウィジェット

 

このように便利な Notes ウィジェットですが、これだけで Notes の検索が便利になるのでしょうか?

その前に本ブログで重要なもう一つの要素、LiveText についてご説明します。

LiveText とは

LiveText も IBM Notes 8.0.1 Standard 版から導入された、文字列の自動認識機能です。Notes メールや Notes アプリケーションのフォーム上で、意味のある文字列であると認識されたものに対して、図 2 のようにアンダーラインが表示されるようになります。

ここで認識できる文字列はカスタマイズも可能で、人名、住所、電話番号、商品コードといった日常業務の中でよく使われるものになります。

図 2. LiveText の文字列認識

 

LiveText のもう一つの機能としては、検出された単語や文字列をクリックしたときに前述の Notes ウィジェットに情報を渡して起動するというものがあります。次章では、この Notes ウィジェットと LiveText を連係させて Notes/Domino の文書検索をどのように可能にするのか具体的にご説明します。

3

Notes ウィジェットを使用した検索 (Notes アプリケーション編)

Notes リッチテキスト内の文章などから、任意に選択した文字列や、前述の LiveText が自動認識した文字列を使用して、IBM Notes アプリケーションの特定のビューで検索を実行する Notes ウィジェットを作成できます。また、紹介する Notes ウィジェットの作成ウィザードを使用して、対象の IBM Notes ビューまたはフレームセットを開くこともできます。

Notes ビューを検索するウィジェットは、ウィザード形式で進めるだけで作成できます。

検索対象としたいビューを開き、[現在のコンテキストからウィジェットを構成] ツールバーボタンをクリックし、ウィザードを開始します。

図 3. ウィジェット開始画面

 

今回はビュー上の検索結果を表示したいので、ウィザードでは図 4 [この Notes ビュー上の全文検索の実行] を選択します。

図 4. ウィジェット構成画面 ①

 

テキスト上の文字列を検索対象として引き渡すためには、図 5 [アクションとしてワイヤリング] を選択します。

図 5. ウィジェット構成画面 ②

 

さらに、どの文字列を検索対象として引き渡すかを設定します。文字列を自分で選択する場合には図 6 [他のコンテンツ] にチェックを入れて [テキスト選択] を選択します。

ここで LiveText によって自動的に文字列を認識させたい場合には、[認識されたコンテンツ] を選択のうえ、[新規認識機能] から LiveText の設定を行います。

図 6. ウィジェット構成画面 ③

 

これで Notes ウィジェットの準備ができました。

それでは実際の動作を見てみましょう。例えばメールやディスカッションの本文中に、以下の文字列があったとします。

図 7-1. 文字列を選択したところ

 

"WIN" をマウスで選択して右クリックすると、新しくビューを検索するメニューが追加されています。

図 7-2. 検索メニュー追加

 

ここではビュー名であった「案件管理-入力」を選択します。すると、図 8 のように先ほどのビューから "WIN" を含む文書だけが検索されます。

図 8. 検索結果

 

4

Notes ウィジェットを使用した検索 (インターネット編)

次に、Notes ウィジェットを利用してインターネットの上のコンテンツを素早く検索する方法について解説します。IBM Notes で情報を参照している際に、文中に住所の情報があればインターネット上地図アプリケーションでその場所を確認したい、パーツ番号があれば在庫管理アプリケーションから外部の在庫情報を確認したいというシチュエーションはよくあるかと思います。これらの実現例の 1 つとして、ここでは Notes 文書中に郵便番号が存在し、その郵便番号がどの地域なのかを知りたいという場面を想定し、日本郵政様が提供している郵便番号検索 Web アプリケーションと連携して住所の情報を取得する Notes ウィジェットの作り方を解説します。

最初に、[ウィジェットの構成を開始] ツールバーボタンをクリックし、ウィザードを開始します。今回は「Web ページ」を選択します。

図 9. ウィジェットの構成画面 ①

 

次に図 10「Web のブラウズ」を選択します。

図 10. ウィジェットの構成画面 ②

 

IBM Notes に組み込まれている Web ブラウザが起動するので、アドレスバーに日本郵政様が提供する郵便番号検索の URL (http://www.post.japanpost.jp/zipcode/) を入力して開き、任意の郵便番号を入力し検索を実行します。

図 11. 郵便番号検索

 

次に、図 3 と同様に Notes のツールバーから、「現在のコンテキストからウィジェットを構成」を実行します。Notes ウィジェットの作成ウィザードが起動したら「この Web 上のフォームから:この Web ページ上のフォームからウィジェットを作成(HTTP POST)」を選択します。次の画面で Web ページが正しく読み込まれていることを確認したら,

アドレスバーの URL から検索用のパラメータを削除します。具体的には図 12 のように URL 中の「zip=」以降を削除します。

図 12. Web ページの検索

 

次の画面でウィジェット名を適当な名前に変更し、図 13 「拡張」タブを選択して画面を切り替え、zip の必須というチェックボックスを有効にします。

図 13. ウィジェットの構成画面 ③

 

ウィザードを終了させると、My Widgets サイドバーに「郵便番号検索」

ウィジェットが追加されます。

図 14. サイドバーの My Widget

 

追加されたウィジェットをダブルクリックして起動すると、郵便番号の入力を求められるので、任意の郵便番号を入力してみてください。その郵便番号の検索結果が表示されます。

図 15. 検索結果

 

このように、Notes ウィジェットを利用すると、外部インターネットサービスを利用した検索を素早く実施し、結果を得ることができます。

ここでは、Notes ウィジェットを起動した際に検索ワードを入力しての連携を紹介しましたが、先述の LiveText やテキスト選択を行って、右クリックメニューで Notes ウィジェットと連携し情報を得ることも可能です。

5

おわりに

今回は、IBM Notes/Domino の便利な検索機能のうち、Notes ウィジェットを応用した検索機能をご紹介しました。

また、この機能は IBM iNotes や IBM Verse でも使用することができます。

さて、次回はついに最終回です!最終となる第 7 回は IBM Notes/Domino の外部との連携をテーマに、IBM Watson との連携や Web との連携をご紹介します。お楽しみに!!


ダウンロード可能なリソース


関連トピック


コメント

コメントを登録するにはサインインあるいは登録してください。

static.content.url=http://www.ibm.com/developerworks/js/artrating/
SITE_ID=60
Zone=Lotus
ArticleID=1048180
ArticleTitle=連載 IBM Notes/Domino の「検索」を使いたおす! 第 6 回「全文検索以外の便利な検索機能」
publish-date=08032017