目次


IBM Rational Application Developer に基づく iWidget 開発環境のセットアップ

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はじめに

この記事の目的は、IBM Mashup Center でデプロイする iWidget の作成に使えるように、IBM Rational Application Developer をセットアップするために必要となる構成手順を説明することです。

前提条件

この記事を最大限に利用するには、次のソフトウェアがインストールされている必要があります。

  • IBM Mashup Center 1.1 - IBM Mashup Center のインストール・ディレクトリーは、これ以降 <imc_dir> と表記します。
  • IBM Rational Application Developer - IBM Mashup Center は IBM WebSphere Application Server V6.1 上で実行されるため、Rational Application Developer のバージョンが WebSphere Application Server V6.1 を使用できるバージョンであることを確認してください。この記事では、Rational Application Developer 7.5 を使用しました。

環境設定

まず、Rational Application Developer を開きます。既存のワークスペースを再利用することも可能ですが、この記事では、新規のワークスペースを使用します。ファイル・システムにおけるワークスペースの場所には制限がありません。

サーバー・インスタンスの作成

次の手順に従って、Mashup Center の WebSphere Application Server のインスタンスを Rational Application Developer で作成します。

  1. Rational Application Developer で「サーバー」ビューを開きます。Java Platform, Enterprise Edition (Java EE) パースペクティブが開かれていると、このビューが自動的に表示されます。「サーバー」ビューが表示されない場合は、「ウィンドウ」メニューの「ビューの表示」->「その他」を選択します。
  2. 表示されるウィンドウで (図 1 参照)、「サーバー」フォルダーを展開し、「サーバー」オプションを選択します。
  3. このビューを右クリックし、「新規」->「サーバー」を選択します。
  4. 表示される「新規サーバー」ウィンドウで、「サーバーのホスト名」フィールドに「localhost」を設定します。サーバー・タイプには、IBM フォルダーから「WebSphere Application Server v6.1」を選択します (図 1 参照)。

    図 1. 「新規サーバー」ウィンドウ
    「新規サーバー」ウィンドウ
    「新規サーバー」ウィンドウ
  5. 「サーバー名」フィールドに、自分で選択したサーバー名を入力します。
  6. 「サーバー・ランタイム環境」フィールドで、IBM Mashup Center とともにインストールされている「WebSphere Application Server environment」環境を選択します。「次へ」をクリックします。

    メモ: 該当する環境がない場合は、「追加」ボタンをクリックして作成します (設定手順については、次のセクションを参照してください)。

  7. 「新規サーバー・ランタイム環境」ウィンドウで、新規サーバー環境の名前を「名前」フィールドに入力します。たとえば、「IMC Server Runtime 6.1」と入力します (図 3 参照)。
  8. 「インストール・ディレクトリー」フィールドで、IMC インストール・ディレクトリー (<imc_dir>\AppServer) 下の AppServer フォルダーを参照します。

    このウィンドウは、新規サーバー環境を作成するために前のウィンドウで「追加」をクリックした場合にのみ表示されます。

  9. すべてのフィールドの入力が終わったら「終了」をクリックします。「新規サーバーの定義」ウィンドウで「次へ」をクリックします。
  10. 「WebSphere サーバーの設定」ウィンドウで、必要な設定を定義します (図 2 参照)。たとえば、この例では WebSphere プロファイル名を「mm_profile」にしています。また、「接続設定を自動で判別」、「サーバーをワークスペース内のリソースで実行する」、「このサーバー上でセキュリティーを有効にする」の各オプションを有効にします。
  11. IBM Mashup Center の WebSphere Application Server インスタンスのユーザー ID とパスワードを入力します (IBM Mashup Center のインストール手順で定義したものです)。「終了」をクリックします。

    メモ: 「終了」の代わりに「次へ」をクリックして表示されるウィンドウ (「プロジェクトの追加および削除」) で、既存の任意のプロジェクトをワークスペースから新規サーバー上にデプロイできます。

    図 2. 「WebSphere サーバーの設定」ページ
    「WebSphere サーバーの設定」ページ画面
    「WebSphere サーバーの設定」ページ画面
  12. 終了したら、新たに定義した WebSphere Application Server インスタンスを「サーバー」ビューから開始できます (新たに定義したインスタンスを右クリックして「開始」を選択します)。

iWidget プロジェクトの基本構成

iWidget プロジェクトの構成には、プロジェクトの作成と iWidget 固有のファイルの追加という 2 つのステップが必要です。

プロジェクトの作成
iWidgets プロジェクトを作成するには、次の手順に従います。

  1. Rational Application Developer のメインメニューから、「ファイル」->「新規」->「プロジェクト」を選択します。
  2. 「新規プロジェクト」ウィンドウで、Web フォルダーから「動的 Web プロジェクト」を選択します。
  3. 「新規動的 Web プロジェクト」ウィンドウで、プロジェクト名 (例: com.ibm.basic.hello) を入力します (図 3 参照)。「ターゲット・ランタイム」では、新規作成した IBM Mashup Center WebSphere Application Server ランタイムを選択します。この例では、「IMC Server Runtime v6.1」を使用します。

    IBM Mashup Center iWidget を作成するのに、新規 EAR (Enterprise Archive) プロジェクトの作成が必要ではない点にご留意ください。

  4. 新規 EAR プロジェクトが必要な場合は、「EAR にプロジェクトを追加」オプションを有効にします。EAR プロジェクトは、「新規」ボタンをクリックすることによって作成および設定できます。それ以外の場合は、Rational Application Developer によって入力されたプロジェクト名を「EAR プロジェクト名」フィールドで変更できます。EAR プロジェクトは、デフォルト設定または推奨設定で作成されます。

    図 3. 「新規動的 Web プロジェクト」ウィンドウ
    「新規動的 Web プロジェクト」ウィンドウ
    「新規動的 Web プロジェクト」ウィンドウ
  5. 「終了」をクリックします。プロジェクト (プロジェクトとその EAR) が作成され、Rational Application Developer に表示されます。

    メモ: プロジェクトのメイン・フォルダーを <project_root> と表記し、EAR プロジェクトのメイン・フォルダーを <ear_project_root> と表記します。

iWidget 固有のファイルの追加
以下に示す各ファイルを作成するには、ファイルの親フォルダーを右クリックし、「新規」->「ファイル」を選択します。

  • mashup.properties – このファイルは <project_root>/WebContent/WEB-INF フォルダーに作成します。

    このプロパティー・ファイル (リスト 1 参照) には、contextRoot と componentName という 2 つのキー値を含めるようにしてください。contextRoot プロパティーによって、WAR (WebSphere Archive) プロジェクトのコンテキスト・ルートが定義されます。componentName プロパティーは、デプロイメント・プロセス時にサーバーが使用します。

リスト 1. mashup.properties ファイル
contextRoot=basic/hello
componentName=com.ibm.basic.helo
  • catalog.xml – このファイルは、<project_root>/WebContent/WEB-INF フォルダーに作成します。

    この XML ファイルには、iWidget の説明が記載されています (リスト 2 参照)。WAR プロジェクトの各 iWidget は、catalog.xml ファイルにそれぞれ固有のエントリーが必要です。iWidget 宣言は IBM Mashup Center の要件に従います。このため、iWidget 宣言には、title、description、definition、icon など、ウィジェット固有のタグが含まれています。

リスト 2. catalog.xml ファイル
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<catalog>
  <category name="Demo">
    <entry id="HelloWidget" unique name="HelloWidget">
      <title>
        <nls-string lang="en"> Hello iWidgets</nls-string>
       </title>
      <description>
        <nls-string lang="en">iWidget, created by RAD</nls-string>
      </description>

      <definition>HelloWidget.xml</definition>
      <content>http://www.ibm.com</content>
      <preview>http://www.ibm.com</preview>
      <icon>hello_widget_icon.gif</icon>
    </entry>
  </category>
</catalog>

definition エントリーが iWidget の定義ファイルを指していること、および icon エントリーが iWidget のイメージを指していることにご留意ください。ファイル・パスのレコードはどちらも、<project_root>/WebContent ディレクトリーからの相対パスです。

iWidget のコンテンツのカスタマイズ

iWidget の作成に関係のある主要ファイルが 2 つあります。1 つは iWidget の定義を記載した XML ファイルで、もう 1 つは iWidget の機能を記載した JavaScript ファイルです。

定義ファイル
定義ファイルを作成するには、<project_root>/WebContent フォルダーを右クリックし、「新規」->「ファイル」を選択します。定義ファイルの名前 (たとえば、HelloWidget.xml) を「ファイル名」フィールドに入力し、「終了」をクリックします。ファイルは、XML ファイルの拡張子付きで Rational Application Developer に表示されます。

次の点にご留意ください。

  • XML ファイルの名前と場所は、catalog.xml ファイルで指定した値に一致させてください。
  • 定義ファイルは iWidget 仕様に従ってください。ここでは、メイン・エントリーは <iw:iwidget> と <iw:content> です (リスト 3 参照)。定義ファイルには、ウィジェットのユーザー・インターフェースの HTML が記載されています。
リスト 3. 定義ファイル
<iw:iwidget id="HelloWidget"
               xmlns:iw="http://www.ibm.com/xmlns/prod/iWidget"
               iScope="HelloWidget"
               allowInstanceContent="true"
               supportedModes="view edit"
               mode="view"
               lang="en">

  <iw:resource url="HelloWidget.js" />

  <iw:content mode="view">
        <![CDATA[
               <div style="color: #aa00ff;"
                 Hello!
               </div>
        ]]>
  </iw:content>

</iw:iwidget>

<iw:resource> タグは必要ではありません。XML ファイルだけを含んだ iWidget を作成できます。たとえば、スクリプトが不要な場合や、スクリプトが XML ファイルの <script> タグ内に記述される場合です。

このタイプの iWidget は他のファイルをリソースとして使用しないため、この状況では <iw:resource> タグを省略できます。このタグ内の値は iWidget のメイン・リソース・ファイルを示し、パスは宣言ファイル自体からの相対パスとなります。

<iw:iwidget> の iScope 属性の値は iWidget のメイン・クラスを参照します。このクラスはいずれかのリソース・ファイルで宣言されます。その場合、名前は iScope 属性の値と一致していないければなりません。

リソース・ファイル
リソース・ファイルを作成するには、<project_root>/WebContent フォルダーを右クリックし、「新規」->「ファイル」を選択します。リソース・ファイルの名前を入力し、「終了」をクリックすると、ファイルが Rational Application Developer に表示されます。

リソース・ファイルの名前と場所は、上記の定義ファイルの <iw:resource> タグで指定した値に一致させます。

次に、リスト 4 に示すとおりに、iWidget のソース・コードを入力します。

リスト 4. HelloWidget.js のソース
Dojo.declare("HelloWidget", null, {

    Id: null,

    onLoad: function() {
this.id = "_" + this.iContext.widgetId = "_";
        alert(Hello from the iWidget with value " + this.id);
    }
}};

言語やクラス構造などを含む、さまざまな実装スタイルを使用して iWidget を記述できる点にご留意ください。IBM Mashup Center 製品に関する唯一の制限は、メイン・クラス (定義ファイルの <iScope> 属性値で定義) が Dojo クラスでなければならないことです。

その他のファイル
iWidget プロジェクトには、他にも多くのファイルが存在しており、iWidget のカスタマイズに使用されることがあります。この記事では、iWidget のアイコン (GIF イメージ) を内部フォルダーに作成します。このタスクを行うには、次の手順に従います。

  1. <project_root>/WebContent フォルダーを右クリックし、「新規」->「フォルダー」を選択します。表示されるウィンドウで、新規フォルダーの名前を入れます。この例では、名前として「images」を使用します。
  2. iWidget のアイコンは、イメージ・ファイルである必要があります。新規作成フォルダーにイメージ・ファイルを貼り付けるか、インポートしてください。

次の点にご留意ください。

  • 各ファイル・パスの記述は、ファイル自体の場所と一致させます。catalog.xml ファイル内のファイル・パスは、<project_root>/WebContent フォルダーからの相対パスです。。
  • リソース・ファイルを定義ファイルに含むときは、そのファイルのファイル・パスは、定義ファイルの場所からの相対パスにします。
  • リソース・ファイルを別のリソース・ファイルに含めるときは、リソース・ファイルのファイル・パスを次の形式にしてください。

    /widgets/<context_root>/<relative_path>

    <context_root> は、mashup.properties ファイル内の contextRoot の値です。<relative_path> は、<project_root>/WebContent フォルダーからの相対パスです (この詳細については後述します)。

iWidget のデプロイ

それでは、iWidget のデプロイ方法について説明しましょう。

iWidget WAR ファイルの作成

WAR ファイルを作成するには、次の手順に従います。

  1. <project_root> (プロジェクト名) を右クリックし、「エクスポート」を選択します (図 14 参照)。
  2. 表示されるウィンドウで Web フォルダーを展開し、WAR ファイル項目を選択して「次へ」をクリックします。
  3. 次に表示されるウィンドウで宛先の情報を入力し、「終了」をクリックします。WAR ファイルが宛先フォルダーに作成されます。

MashupHub への iWidget のアップロード

iWidget を MashupHub にアップロードするには、次の手順に従います。

  1. IBM Mashup Center が起動していることを確認します。サーバー・インスタンスのコンテキスト・メニューを使用することで、Rational Application Developer 内のサーバーを始動および停止できます。
  2. MashupHub を開き、ログインします。
  3. MashupHub のメイン・ページにある「作成」セクションで、「ウィジェットのアップロード」を選択します (図 4 参照)。

    図 4. MashupHub の「作成」セクション
    MashupHub の「作成」セクション
    MashupHub の「作成」セクション
  4. タイプ・ソースについては、図 5 に示すように「iWidget パッケージ (.war)」オプションを選択し、「次へ」をクリックします。

    図 5. ウィジェット・タイプ・ソースの選択
    ウィジェット・タイプ・ソースの選択
    ウィジェット・タイプ・ソースの選択
  5. 次のウィンドウで、前述のとおりにエクスポートした iWidget の WAR ファイルを参照し、「次へ」をクリックします。
  6. 次のウィンドウで、ウィジェット固有の情報を指定します (図 6 参照)。ここでは、「タイトル」フィールドに「HelloWidget」を、「説明」フィールドに「Hello iWidget demonstration」を、「バージョン」フィールドに「1.0」をそれぞれ入力しています。
  7. 「終了」をクリックします。iWidget がカタログに追加されます。

    図 6. ウィジェット固有の情報の追加
    ウィジェット固有の情報の追加
    ウィジェット固有の情報の追加
  8. 「次に実行する処理を選択してください」のセクションで、「ウィジェット詳細の表示」を選択します。
  9. iWidget の詳細ページで「Lotus Mashups に追加」を選択します。
  10. 「Lotus Mashups に追加」ウィンドウで、IBM Mashup Center ID の資格情報を指定し、「次へ」をクリックします。次のページで、iWidget のカテゴリー (この例では「Demo」) を選択し、「終了」をクリックします (図 7 参照)。

    図 7. 「Lotus Mashups に追加」の 2 番目のウィンドウ
    「Lotus Mashups に追加」の 2 番目のウィンドウ
    「Lotus Mashups に追加」の 2 番目のウィンドウ

これで、選択した Lotus Mashups のカテゴリーに iWidget が追加され、マッシュアップ・ページ上にドラッグできるようになりました。Lotus Mashups がブラウザーで開かれている場合は、iWidget をカテゴリーのドロワーに表示するために、ページを再ロードする必要があります (図 8 参照)。

図 8. マッシュアップで使用した新規 HelloWidget
マッシュアップで使用した新規 HelloWidget
マッシュアップで使用した新規 HelloWidget

以下の場合に生じる結果について、ご留意ください。

  • 「Lotus Mashups へのウィジェットの追加」オプションを選択した場合、iWidget は IBM Mashup Center の WebSphere Application Server にデプロイされます。
  • iWidget を MashupHub にアップロードした場合、各 iWidget プロジェクトのファイルは固有の URL を受け取り、Web ブラウザーを通じてアクセスできます。この URL は次の形式で構成されています。

    http://<host>:<port>/widgets/<context_root>/<relative_path>

    <host> と <port> は、IBM Mashup Center の WebSphere Application Server におけるホストとポートの値です。また、それ以外の内容は次のとおりです。

    • /widgets/ は MashupHub によって自動的に追加されます。
    • <context_root> は、mashup.properties ファイル内の contextRoot の値です。
    • <relative_path> は、<project_root>/WebContent フォルダーからの相対パスです。

    HTTPS を適切なポートで使用することも可能です。

  • iWidget を Lotus Mashups に追加すると、エントリーが <imc_dir>\mm\public\cat\catalog_<username>.xml ファイルに追加されます。このエントリーは、iWidget プロジェクトの catalog.xml ファイルの内容を使用して作成されます。<definition> と <icon> の値が /widgets/<context_root>/<relative_path> に書き換えられる点にご留意ください。

Rational Application Developer でのウィジェットのデバッグと動的な変更

IBM Mashup Center サーバーが、Rational Application Developer と同じコンピューターにインストールされている場合は、WAR ファイルを手動で作成して MashupHub で IBM Mashup Center サーバー上にインストールするという手順を経ずに、iWidget の動的な変更とデバッグが可能です。

デプロイした iWidget のアンインストール

このサブセクションでは、ウィジェットのソースを編集できるようにするために (編集方法は後述)、WebSphere Application Server コンソールを使用して iWidget をアンインストールする方法について説明します。iWidget を完全にアンインストールするには、後述の「iWidget のアンインストール」のセクションを参照してください。

  1. IBM Mashup Center WebSphere Application Server の管理コンソール (Integrated Solutions Console) を開き、「アプリケーション」->「エンタープライズ・アプリケーション」を選択します。
  2. デプロイされているアプリケーションのリストが表示されます (図 9 参照)。アンインストールが必要なアプリケーション (つまり、ウィジェット) を選択し、「アンインストール」ボタンをクリックします。

    図 9. デプロイされているアプリケーションのリスト
    デプロイされているアプリケーションのリスト
    デプロイされているアプリケーションのリスト
  3. 新しいサーバー構成を保存します。

カタログ・ファイルのセットアップ

Lotus Mashups に追加する場合、iWidget は <imc_dir>/mm/public/cat/catalog_<username>.xml ファイルで定義されたドロワーに配置されます。

各ドロワーは、XML の <category> タグを使用して記述されています。iWidget を Lotus Mashups ドロワーに表示するには、対応する <entry> タグがファイル内に存在しなければなりません。

MashupHub を使用して iWidget がすでに Lotus Mashups に追加されている場合は、エントリーが自動的に追加され、変更する必要がない点にご留意ください。

iWidget のエントリーがカタログ・ファイルに存在しない場合は、次の手順を使用して、手動でエントリーを挿入する必要があります。

  1. プロジェクトの catalog.xml ファイルにある <category> タグまたは <entry> タグの内容をコピーし、タグの階層構造のレイアウトを維持したまま <imc_dir>/mm/public/cat/catalog_<username>.xml ファイルに追加します。
  2. <relative_path> の先頭に「/widgets/<context_root>/」を付加することにより、<definition> タグと <icon> タグの値を編集します。<relative_path> については、前のセクション「MashupHub への iWidget のアップロード」の最後の箇条書きで説明されています。
  3. <imc_dir>/mm/public/cat/catalog_<username>.xml ファイルを変更したときは、変更内容を有効にするために、IBM Mashup Center WebSphere Application Server を再始動する必要があります。

IBM Mashup Center には、最大 5 カテゴリーという制限があるため、<imc_dir>/mm/public/cat/catalog_<username>.xml ファイルを変更するときは、ファイル内の <category> タグが 5 つを超えないように注意してください。

EAR プロジェクトの変更

iWidget の EAR プロジェクトが作成されると (前述の「プロジェクトの作成」セクションを参照)、EAR プロジェクトは Rational Application Developer に表示されます。このファイルを変更するには、次の手順に従います。

  1. <ear_project_root>/META_INF/application.xml ファイルを開きます。
  2. ソース・ビューに切り替え、<context-root> 値を設定します。iWidget モジュールのコンテキスト・ルートのこの値は、次の形式でなければなりません。

    widgets/<context_root>

    <context_root> は、mashup.properties ファイル内の contextRoot の値です。

  3. ファイルの変更内容を保存します。

EAR ファイルをローカルの IBM Mashup Center の WebSphere Application Server にデプロイします

EAR ファイルをデプロイするには、次の手順に従います。

  1. サーバーが実行されていることを確認します。Rational Application Developer サーバー・インスタンスは、「開始」または「デバッグ中」という状態を表示することによって、その詳細を示します。
  2. サーバー・インスタンスを右クリックし、「プロジェクトの追加および削除」を選択します。
  3. 「プロジェクトの追加および削除」ウィンドウ (図 10 参照) で、iWidget の EAR プロジェクト (この例では com.ibm.basic.helloEAR) を選択し、「追加」ボタンをクリックして「構成済みプロジェクト」領域に移動させます。
  4. 「終了」をクリックします。プロジェクトの EAR ファイルが IBM Mashup Center の WebSphere Application Server にデプロイされます。

    図 10. 「プロジェクトの追加および削除」ウィンドウ
    「プロジェクトの追加および削除」ウィンドウ
    「プロジェクトの追加および削除」ウィンドウ

iWidget のエントリーがユーザーのカタログ・ファイルに追加されているので、Lotus Mashups ドロワーから iWidget をドラッグし、Mashup ページ上にドロップすることができます。

iWidget の定義ファイルおよびソース・ファイルは編集可能です。コンテキスト・ルートの適切な値を使用し、EAR プロジェクトを通じて IBM Mashup Center の WebSphere Application Server に、これらのファイルがアップロードされるからです。

ランタイム・ソースの変更

これで、iWidget のデプロイ済みの定義ファイルとリソース・ファイルを Rational Application Developer で動的に編集できるようになりました。変更を保存して iWidget プロジェクトを構築するたびに、EAR ファイルが IBM Mashup Center の WebSphere Application Server に自動的にリパブリッシュされます。

変更を行ったときにサーバーの再始動は必要ありません。変更は自動的に有効になります。

Lotus Mashups で iWidget に加えられた変更を表示するには、Web ページを更新する必要があります (ブラウザー・キャッシュを消去することをお勧めします)。更新されたウィジェットを 図 11 に示します。

図 11. 新しいテキスト「Bye」が HelloWidget に表示された Mashup ページ
新しいテキスト「Bye」が HelloWidget に表示された Mashup ページ
新しいテキスト「Bye」が HelloWidget に表示された Mashup ページ

Rational Application Developer を使用して IBM Mashup Center の WebSphere Application Server にデプロイした EAR アプリケーションをアンインストールできます。次の 2 つのうち、いずれかの方法を使用します。

  • 「デプロイされている iWidget のアンインストール」セクションで説明した方法を使用します。アプリケーション名は、<ear_project_root>/META_INF/application.xml ファイルで指定された <display-name> タグの値です。
  • Rational Application Developer で IBM Mashup Center の WebSphere Application Server インスタンスを使用します。「プロジェクトの追加および削除」ウィンドウで、EAR プロジェクトを「構成済みプロジェクト」領域から削除し、「終了」をクリックします。

iWidget のアンインストール

ここでは、iWidget のアンインストール方法を説明します。

IBM Mashup Center の WebSphere Application Server からのウィジェット・アプリケーションの削除

ウィジェットのアプリケーションを削除するには、次の手順に従います。

  • MashupHub を使用してウィジェットをアップロードすることにより、ウィジェットのアプリケーションが IBM Mashup Center の WebSphere Application Server にデプロイされている場合は、前サブセクションの「デプロイされている iWidget のアンインストール」を参照してください。
  • ウィジェットのアプリケーションが Rational Application Developer サーバーのインスタンスにデプロイされている場合は、サーバー・インスタンスを右クリックし、「プロジェクトの追加および削除」を選択します。「プロジェクトの追加および削除」ウィンドウで、iWidget の EAR プロジェクトを選択し、「構成済みプロジェクト」領域から削除します。

ドロワーからのウィジェット・エントリーの削除

ドロワーからウィジェット・エントリーを削除するには、次の手順に従います。

  1. Lotus Mashups を開き、「編集モードへジャンプ」を選択し、ドロワーを表示します。
  2. 適切なドロワーでウィジェットを見つけます。
  3. ウィジェットのエントリーにマウスオーバーし、「構成」ボタンをクリックします。コンテキスト・メニューから「削除」を選択します。ウィジェットがドロワーから削除されます。

MashupHub からのウィジェットの削除

MashupHub からウィジェットを削除するには、次の手順に従います。

  1. MashupHub 管理者の ID またはウィジェットを Lotus Mashups に追加したときに使った ID を使用し、MashupHub を開いてログインします。
  2. 「カタログ」セクションで「ウィジェットのリスト」を選択し、iWidget 名を選択します。
  3. iWidget の詳細ページの「アクション」セクションで「削除」を選択します (図 12 参照)。ウィジェットが MashupHub から削除されます。

    図 12. ウィジェットの詳細ページ
    ウィジェットの詳細ページ
    ウィジェットの詳細ページ

まとめ

IBM Mashup Center のマッシュアップ用のカスタム・ウィジェットを素早く作成する方法を説明しました。これで、次のことができるようになりました。

  • テキスト (たとえば、"Hello" または "Bye") だけを表示するシンプルな HelloWidget を作成する。
  • MashupHub を使用して、新規ウィジェットをリモートの IBM Mashup Center インスタンスにデプロイする。
  • Rational Application Developer と IBM Mashup Center が同じシステム上にインストールされているときに、新規ウィジェットを直接 Rational Application Developer からデプロイする。

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