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新人 SE が学ぶ IBM Connections

第8回 モバイルで今が変わる!~新人にモバイルアプリを勧めない4つのわけ~

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このコンテンツは全#シリーズのパート#です: 新人 SE が学ぶ IBM Connections

このシリーズの続きに乞うご期待。

このコンテンツはシリーズの一部分です:新人 SE が学ぶ IBM Connections

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僕は新人であることに誇りを持っている。
そんな誇りを持っても仕方ないが、新人でないと許されない行動というのもあるので新人であるうちは新人らしさを失わず生きていきたい、そんなことを思っている。

勿論風貌が仮に 30 歳手前に見えたとしても、新人っぽい無地のブラックスーツを心の中で着ている、そんな人間でありたい。
おわかりだろうか、前回に引き続きやっぱりわからないかもしれない。

気持ち的にはいつぞや言っていたように朝早く出社して上司の机の上を雑巾がけしたいし、ちょっと洒落た花をいつの間にか飾っておいて職場の雰囲気をよくしたい。そんな " したい " 気持ちを忘れない。
思いだけ先駆けて行動がついていかない、これもある意味新人と呼べるだろう。
言っててさっぱりわからない。この原稿の締切に追われておかしなテンションで書いているからかもしれない。

とはいえ、そんな新人根性丸出しでいつまでもいるわけにいかない。
卵からかえった雛がやがて羽ばたく鳥となりまた新しい命をつむぐように、もしかしたら来年や再来年は僕にも後輩が出来るかもしれないし、後輩に向かって「ぼくが先輩の新人だ (ドヤァ) どっちが朝早く上司の机を先に拭けるか勝負だオラぁ!」と言うわけにいかない。
ちょっと見てみたい気もするが、傍から見るのならともかく自分で新人さんから哀れみの視線をありがたく頂戴しないといけないのでご遠慮願いたい。

話は突然変わるが IT ベンダー (笑) にいるからこそわかるが便利な世の中になったものだと思う。
しかし便利さは人を堕落させる。
新人もまた然り、厳しい環境こそ人を成長させる。
そこで新人としても後半を迎えたこの時期に、皆様へ僕が身を持って学んだ「新人にはさせてはいけないこと」をお届けしたいと思った。

それは社内モバイル・アプリを使うことが新人にとってどれだけ危険かということである。
社内モバイル・アプリは新人にとってまさに劇薬と言っても良い。これを使ったら新人が会社に来なくなる可能性すらある。注意でもしようものなら「やることやってるんですけど、会社くる必要あります?」と生意気なことを言い放ち、周りをやるせない怒りに震え立たせること間違いなしだ。

そんなことにならないために実体験をお伝えします。以上のことを新人にさせなければ新人はきっと素晴らしい社畜になれます。

新人が Think せず知ったかぶりをする。

新人が Think しない。

いきなりとんでもないものを出してしまった。
『Think』とは御存知の通り IBM の社訓と言っても良い言葉である。
Think しない、トーマスワトソンもきっと驚きを隠せないことだろう。

IBM Connections (以下、Connections) のモバイル・アプリは各スマホアプリダウンロードサイトで無料ダウンロードできる。
勿論 IBM Sametime (以下、Sametime) や IBM Notes Traveler (以下、Traveler) など各種コラボレーションアプリをそこからダウンロード可能だ。

IBM Connections のモバイル・アプリ (以下、モバイル Connections) は Connections のほとんどの機能が使える。
社内でつぶやかれている各種製品の情報やイベントについて、資料がタブレットやスマートフォンでお手軽に見れてしまうわけである。

PC で資料を見なければいけないときもあるが、はっきり言って製品マニュアル等は 100 ページ以上あることも珍しくない。タブレットですっとスクロールしてしまえば資料を見る苦痛も減るというものだ。ただこれはタブレット自体の機能の話である。

そこに モバイル Connections というアプリがあるとどうなるか、いつでもどこでも社内の状況が手に取るように (実際に手にとっているが) わかってしまうわけである。
営業の移動中だろうと、出張中の新幹線だろうと、仮にオフの日で PC を見る気がしない時でも本当にいつでも情報が見れてしまう。
例えば新しい事例のブローシャーやセミナー資料が出来上がったことや、サーバーが落ちた情報、その対応策、新しい技術ネタまで生きた最新情報を得られてしまうというわけだ。

結果、僕は「こんな資料ってなんか知らない?」と聞かれた時も「知ってますよ (ドヤァ)」とまんまと自分で作ったわけでもないのに社内の情報通のごとく、偉そうに資料を共有してしまうわけだ。
新人とは日々の先輩の会話に耳を真摯に傾け、わからない単語が出てきても必死にくらいつくくらいにして育っていくはずのものである。それをこんなお手軽にソースのリンクの情報も簡単に手でスクロールして確認してしまう、これでは苦労も何もあったものではない。

以上のことからモバイルアプリはオススメできない。

新人がトライ&エラーを繰り返さない

新人は試行錯誤を繰り返すものである。
まず独りで悩まず先輩に相談するというのは基本中の基本といえるが、勿論それだけではダメである。自分で調べるという癖を身につけなければいけない。
自分で調べた結果わからなかったら先輩に聞く、その先輩がわからなかったら知ってそうな人を聞く、調べ物の基本である。

実際、いざモバイル・アプリを使い始めようとするとサーバーの初期設定などで困ることも少なくない。
Traveler もそうだし、どんなツールもそうだがコンシューマーツールでもない限りアプリを入れてさぁどうぞ使って下さいというわけにはいかない。

僕自身、モバイルでメールを見ないと仕事が追いつかなくなってきたので Traveler を自分の携帯にいれないといけなくなった時のことである、いざ使い始めようとするとサーバーの設定の仕方に困ってしまった。
僕は大学でネットワーク系のゼミにいたのに、こういう接続のところは何故か特に弱い。(もともといろんなのに弱いんですが、、)
普通の企業はガイドなど揃っているところだがここは IBM、ある程度自力でなんとか調べないといけない。
困った僕はここまで学んだことと同じで Connections で調べてみることにした。
するとなんと、困った時用のコミュニティを発見してしまった。

「教えて!会社展開タブレット」
なんだか僕のピンチな気持ちを代弁してくれているかのようなコミュニティである。
サーバーに接続する方法を探していくと...ある!

また社内の Traveler サーバーに急につなげなくなってしまった Tips まである。みんな困ることは一緒と安堵の気持ちと Connections のありがたさを実感した。

他もないか探してみると、同じように「教えて!◯◯」のコミュニティがいくつもある。

ここさえ見ればほぼ困ることはなくなってしまった。IBM の社内 IT 部門がアナウンスを出すよりも
回答を誰かがあげることさえある。
こうして僕は基本的に Connections さえ見ればなんとかなるや、と思いあまり設定方法などは先輩に聞かなくなってしまった。
ソーシャル上で基本的なことは解決、どうしてもわからなくなったら先輩に頼る、そんな感じだ。

モバイルアプリだろうとなんだろうと一度は挫折は覚えないと、その後の感動が得られない。
こうして一度は調べているとはいえ、Connections さえ見れば解決する、モバイル Connections もまったく怖くない、こんな仕組みが Connections だけで出来上がってしまう、これで新人が逆境に負けない社会人になれるだろうか。

以上のことから、Connections も モバイル Connections も新人にオススメできない。(※連載自体を否定しているわけではありません)

新人が布団で仕事をする

朝布団から出ようとすると、叫ぶ。大体 3 回くらい叫ぶ。
「あーーーーー!」と伸びにもあくびにも似たような感覚である。にしおかぁ~、…なんでもない。
また、親に何度も起こされたくないので
「起きるんだ!僕は!起きるんだよ!今起きなくちゃいけないんだよ!」
と何度か目を閉じたまま叫んだ。誰もオマエの決意表明など聞いていないというのはごもっともだが、自分に言い聞かせる為に叫ぶ。朝眠たいのに起きたいのはどこのどいつだい?僕だよ!
でもこれは学生の時の話。今は幸い朝に起きるのが辛くなくなった

社会人も朝に弱くても起きなければいけない。
そんなときどうするかというと、時計を確認しがてら携帯を見るというのがもっぱらの習慣だった。
SNS や携帯ゲーム、一日のニュースを眺めていたのだが、最近はそれがタブレットに変わった。
会社のメールが確認できるようになってしまったのだった。
大事なメールを二度寝で寝落ち…で忘れるなんてことも危惧できることだが幸いそのような事故は起きていない。メールをひと通りチェックしながら大事なものはチェック、要らないもの (メルマガ等) は即座に削除、朝ごはんを食べながら一日の過ごし方をぼんやり考える。時には大事なメールを見て飛び起きて PC を取り出して資料を確認することもある。
朝ごはんを食べながらテレビを見て、余裕があるときは Connections のタイムラインをさっとスクロールする。IBM の場合は時差の関係上、日本が夜の間に昼の時間帯であるアメリカ等の海外の人間がよく書き込んでいる。当然寝ぼけてながらご飯を食べていて、英語をがっつり読むことなんて出来ない。でもこれはソーシャルだと不思議だがなんとなくわかる。絶対わからなければならないメッセージがタイムラインに入ってることは自分にはあまりないので、「ふーんアメリカ人が新しい Sametime の資料つくったのかー。あーこういう描き方でもお客さんにもわかりやすくていいかもなぁ」とぼーっと眺める。本気で見てるわけではないので、いいと思ったものだけがすっと頭に入る。
こういうのが今日を過ごす上で資料作りに参考になったりするから侮れない。

同じような英語のメルマガ (IBM 社員向けに色々配信されている。中には Connections の日々の更新情報まとめなども流れてくる) はスクロール、というわけにもいかないので見るのには多少気合がいる。

夜も同じだ。帰宅前にあらかたの仕事は片付けたとはいっても、気になるメールはある。返信が来ていなければ安心して寝るし、即時対応はどの道明日になればなるほど辛くなるので片付けてしまう。今日明日どうこうできるものでない場合はさっさと寝る。

おかげで仕事に追われている感じはなくなってしまった。
むしろ普段の業務で仕事に追われないよう、暇な時間で早め早めに手を打っているイメージだ。
お布団の中で「お仕事快適!」、寝る前にさっとタイムラインを確認して「よし!明日もがんばろう」と言っている新人ではまるで健康的なノマドワーカー気取りではないか。
これでは不真面目を通り起こして大不真面目である。

仕事ができればいいというわけではない、きちんとした姿勢から仕事を始めることを通して己の精神性を高めることも新人の心構えの 1 つといえるだろう。

以上のことからモバイルアプリはやっぱりおすすめできない。

新人がピンチから学ばない

少し不謹慎かもしれないが出張は楽しい。
行ったこと無い土地に行けるし美味しいものは食べられる。当然だが観光はしない。
僕は本州から出たことがなかったので九州・北海道・沖縄上陸も出張のおかげだ。これは連れていってくれる先輩や仕事を振ってくれる上司に非常に感謝したい所だ。

とはいえ楽しいことばかりではない。
印象的なのは 11 月に入っての札幌でイベントの展示を一人で任された時だった。

3 日間の出張だった。一日目は夜に着いて展示の準備、二日目・三日目は展示、三日目の合間をぬってお客様先で IBM Notes の製品デモをしなければならなかった。

一日目、到着したのは夜 7 時ほど。初めての北海道でウキウキしながら飛行機から降りる、が、やっぱり寒い、さ、寒すぎる。
タクシーのお兄さんに「寒くてびびりますわー」と言ったら、「いやぁ止んできた頃だよ。さっきまでもっと吹雪いて前とか見えなかったよ、かっかっか」
前見えなくて運転していいんだ!という斬新な発想がそもそもなかったのでカルチャーショックを受けた。(※個人の体験によるものです)

展示準備をさっと終わらせ、札幌ラーメンを満喫して暖かくして寝た。

二日目、展示資料の用意が少ないことに気づいた。勿論メイン製品の資料はあったが、少しマニアックな質問をされたら答えられない。今までは先輩が一緒のことが多かったので何とかなっていたが、自分一人で対処しなくてはいけないのだ。
メイン PC はデモ専用機にしていたので、タブレット上で Connections の構成についての資料を探してみた。
こういう使い方は普段あまりしないのでドキドキした。幸い見つかった。
見つかったはいいものの、複数の資料を見せねばならないときに何度も検索してダウンロードしていては効率が悪い。困って Sametime でメンターに相談するとデバイスにダウンロードして置いておけるボタンがあるとのこと。

そこで展示用の資料をまとめてタブレットにダウンロードしておいた。よくよく考えたら PC でいちいち表示させるよりもこちらの方が手に持てるので、腰より低いくらいの展示台よりもよっぽどスマートに見せられることに気づいた。タブレットのおかげで展示の効率があがった。

三日目、展示も順調にいったので札幌事業所の方に展示を一旦お願いして、お客様先へ移動。移動中に札幌の営業さんから案件の確認。すると事前に聞かされていなかった Notes のシングルサインオンの構成について知りたいと要望を受けているとのこと。まだ知らない!
だが頼れる人もいない。

お客様先に到着してにこやかにデモをするものの、IBM Domino の LEI サーバーの説明についてお願いされる。
ドキドキしながらもこちらについては正直に「申し訳ありません、事前の打ち合わせ不足でそちらについての情報はご用意できておりません」
一瞬面食らうお客様。不安そうな札幌営業。
「ですが、東京にそれに関して詳しい人間がおりますので、宜しければご説明できる所は自分がして疑問点に関してはその者が答えさせて頂きます」
不思議な顔をされる。何を言っているかわからなかったのだろう。

実は事前に移動中にタブレットの Sametime で在席している先輩を発見し、最低限の資料とレクチャーを受けたのだった。勿論レクチャーはほぼなかったのでこれまでの自分の理解が試されるが幸いそこは大枠が理解できる話だった。
さらに事前に Connections 上に「助けてください!LEI サーバーの資料はありませんか」と投げておいたので先輩がマニュアルとリンクを投げてくれていた。

スマートフォンで東京の先輩と電話をつなげながらお客様にもらった資料を元にご説明。間違っていた部分や足りない部分、疑問点は Sametime でお客様に許可をもらい確認をさせて頂いた。
お客様にはひとまず満足頂けた。(営業も満足) こうして冷や汗ダラダラの状態ながら、お客様にご説明と資料を渡すことが出来たのだった。しかし心臓に悪かった。

急場しのぎとはいえ、こういった空いている人間を捕まえることやソーシャルにシェアされている資料の豊富さに助けられた。これが電話だったら手当たり次第、手が空いている人間を探してそのうちに訪問時間が来てしまうところだった。
こうして無事北海道旅行もとい出張は終わり、東京へ帰還した。後日おそらく冷や汗をかいて雪舞う北海道の街を巡り巡ったことが原因で風邪を引いた。どんだけだよと唸りながら自宅で数日寝込んだ。
勿論、お客様には後ほど詳しい資料を送らせて頂いた。

こんなことがあっていいはずがない。残念ながらわからないことはかなり多いとはいえ、きちんとした準備を怠らなければいいことである。
今回のケースは仕方ないといえば仕方ない、お客様に不利益などあってはならないが、とはいえ前もっての準備不足は十分に反省に足る理由だし、そんなピンチにたってこそ人、つまりは新人は大きな失敗という財産を手に入れる。
その失敗をむざむざ逃してしまうのは勿体無い。

以上をまとめるとどう考えても モバイル Connections、モバイルワークは新人にはありえない。

やはり新人ならこんな機敏さが欲しい。ダラダラ仕事してはいけない。

仕事がめちゃくちゃできそうだ。

Think する暇すらない。

新人はツールと成長する

長らく記事が更新できていなかった。原稿を送信する
新人への思いをやっと綴ることができた。これはきっとモバイル Connections を知るだけでなく、新人としての大きな財産になるだろう。

メンターがにこやかに歩いてくる。にこやかに返すぼく。

「久しぶりに会議室とっといたから」

モバイル Connections、モバイルワークはいいものですよ(汗)

現在の繋がり人数:168 人(40 人 UP)
目標人数:205 人(11 月時部署内 暫定 1 位の繋がり)
ファイルのダウンロード数:70 ダウンロード(23 ダウンロード UP)

IC 研究所

こんにちは、別当です!お久しぶりすぎますね。
今回はよしぃ君の少しスマートになった働き方のお話でした。共感できる所はありましたでしょうか。
モバイル Connections は決して怠ける為のアプリではないことを是非ご理解ください。
営業で準備不足だったのは顔をしかめずにはいられませんが、日々新しい技術が生まれていく中では私でもこんな事態が往々にあります。
ICS 製品のモバイルアプリには Connections のソーシャルアプリや Sametime のチャット・ミーティングアプリ、そして Notes Traveler のメールアプリがあります。それぞれ iOS や Android 等でお使い頂くことが可能です。
こういったものがなかった頃は仕方なしと平気で仕事していたのですが、私も使い始めてからは大分仕事が楽になったと思います。
一日の中でメインの仕事を 9 時から 17 時まで決まった定型業務だけならこんなものも要らないと思いますが、仕事はお客様ありきが基本ですのでそんなに決まった業務ばかりというわけにいきません。
昔とやはり違うのは「思った時に仕事ができる」ことでしょうか。メインの仕事をしたいのに、「案件の状況を確認してからじゃないと次の業務に移れない」とかお客様に「資料の確認のため 1 回会社に戻り後日お伝えします」とかそんなスムーズにいかないことばかりだったと思います。
こういったモバイルアプリは仕事を楽にする観点というより、『本来の業務に集中する』為のものだと思います。本業の生産性は確かにあがりました。
そういう意味では「色々課題はあるけど今のままでも十分」と思考停止するのではなく、常に課題解決を考えていきたいものです。結局ちゃんと使いこなすのは人なわけですからね。ツールも使い方も少しずつ良くしていきたいものです。

上司から一言

「タブレット返してもらっていい?」


ダウンロード可能なリソース


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ArticleTitle=新人 SE が学ぶ IBM Connections: 第8回 モバイルで今が変わる!~新人にモバイルアプリを勧めない4つのわけ~
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