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新人 SE が学ぶ IBM Connections

第5回 特別編:コラボレーション・エナジャイザーに会って変わる!~企業ソーシャルの発展について考える~

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このコンテンツは全#シリーズのパート#です: 新人 SE が学ぶ IBM Connections

このシリーズの続きに乞うご期待。

このコンテンツはシリーズの一部分です:新人 SE が学ぶ IBM Connections

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前回からの流れ。
ブログ実践から社内の面識がなかった人達とつながれた思った矢先、急に社内チャット IBM Sametime (以下:ST)で八木橋さんという謎の人に急に「これからもブログ書かないとディスるよ!」と宣戦布告された僕。
なんだ!この人は!?と混乱しながら、繋がりを調べて見ると社内のつながっている人の数は1,000以上、この人は一体何者なのか。

上司に相談する僕

IBM Connections の繋がりをみると、八木橋さんは上司とも繋がっていた。
そこで上司に聞いた所、僕らユーザーがソーシャル活動をする裏でその活動をサポートしている人がおり、それがまさに八木橋さんだという話が聞けた。
これからの IBM Connections の使い方の参考になるかも!と思ったので、まずは色々八木橋さんのことを調べてみることにした。

社内ソーシャル☓発見と気づいた僕

Collaboration Enargizar(コラボレーション・エナジャイザー)という役職につき、「パチさん」の愛称で親しまれる八木橋昌也さん。その仕事をみてみる。

主な仕事は社内ソーシャル・ネットワーク活動の推進と、それで得た知見を社外に広めるというものである。

例えばIBM社内では現状だと

  • 全世界で共通の社内SNSツールを使用している ⇒ 複数言語の書き込みが存在
  • 最初から全社員にIDが付与されており、プロフィールページも最初から存在している ⇒ 招待制ではなく、かつ実名制
  • 社内には以前さまざまなSNSツールがあったが、いいとこ取りをして一つのツールに統合された

といった状況だが、ソーシャル導入直後は、ユーザーに使い始めてもらうために以下のようなことが行われた。

ポイントは

  • 社員に馴染みの深いイントラネット・サイト上でプロモーションする
  • 自分たちに関係のある人、モノ、コトを抜き出して見せることで、「誰かが何かをやっている」のではなく「自分たちのためのもの」と感じてもらう
  • ユーザーの活動が広く認知・感謝されるしくみを作ることで、モチベーションの維持をはかる(ゲーミフィケーション)
  • ページの更新頻繁を高め、ユーザーに活発感を感じてもらう
  • 「ゆるキャラ」や「へたうまバナー」などで、ゆるい発言や活動もWelcomeなことを感じてもらう

だったという。(*パチさんブログhttp://ibm.co/Pachiより抜粋)

現在では社内だけに留まらず、最近だと立教大学様に講演などに行っている。

特別対談させてもらう僕

詳しく話を聞いてみたい!というかCollaboration Energizerとはなんだろう?
そんな疑問を解消するため、前回いきなりSTが飛んできたので、こちらからもいきなり「インタビューさせてください!」と突撃アポを取った。
対してあちらは「おう、いいよ!」と威勢の良い返事。なかなか手ごわそうだ(?)

・まずはご挨拶

僕:「パチさん、本日はお時間を頂きましてありがとうございます」

パチさん(以下:パ):「こんにちは。実際に会うのは初めてですね。宜しくお願いします」

僕:「突然ですが僕に対するパチさんのファーストアプローチが凄かったのですが、いつもあんな形で社内コラボレーションを進めていらっしゃるのですか」

パ:「いえ、あんな風にいきなりチャットを送るのは稀ですね(笑)ブログからそれまでの流れをマイクロブログで追ったところ、ソーシャルの実践に取り組んでる新人さんだと分かったので、エールを送る気持ちで」

僕:「マイクロブログを見られたのですね…。確かにそういう意味だと IBM Connections は本当に『人と繋がること』を意識して作られていますよね。顔と名前を覚えるのが苦手な僕も入社直後より急速にいろんな先輩・同期と繋がれました(笑)」

パ:「使いこなしてきてますね(笑)」

・パチさんの職種、『Collaboration Energizer(コラボレーション・エナジャイザー)』とは?

僕:「最近の『聞きなれないIT系職種ランキング』にさえないような言葉ですが…」

パ:「簡単に言うと、社員のエンタープライズ・ソーシャル上の活動を支援しています。エバンジェリストがツールを広めるための『宣教者』ならば、私の仕事は導入後の『推進者』ですね」

僕:「となると具体的な仕事は、社内の人に『ソーシャル使おうよ!』と拡声器を使って部署に触れ回る感じでしょうか?」

パ:「んんん…まあひとまずはそんなイメージでイイや(笑)まずツールがあることを知って貰うのがファーストステップですしね。IBMでも実際に社内向けキャンペーン活動を行いました。その内の一つが『来楽暮玲子』です」

『来楽暮玲子(こらぼれいこ):10ヶ月に渡る「カウントダウン・チャレンジ」で毎月ソーシャル機能の「実行司令」を出していたチャレンジ司令官。キャラクターによるゲーミフィケーションで、ユーザーが機能に慣れることに貢献した。キャンペーンが終了した現在ではソーシャルを活用した事例やキャンペーンをピックアップして活躍している』

僕:「ポップで可愛らしいキャラですね。僕のブログもパチさんだけでなく彼女に取り上げられ広まりました。ちなみにこれは誰が呟いているんですか?」

パ:「…内緒です(笑)」

他にも人とのつながりが視覚化されるツールとして『コラボレーション番付』がある。
これはつながることの面白さを自然に知ってほしいという思いから生まれたもの。
使うことへの抵抗をなくすことが重要らしい。

・社内ソーシャルの推進のポイントとは

僕:「でも、それだけだと」

パ:「はい、社員に使ってもらうまでいきませんよね。私が今やっているのはまさにそこです。どうしたら社員がソーシャルウェアを仕事で活かそうと思えるか、活かせるかを日々考え行動してます」

僕:「トップダウンで使いなさい、と会社側から言うこともその一つですよね」

パ:「トップダウンの方式も手っ取り早くツールに慣れてもらうにはいいでしょう。しかしソーシャルはあくまで、自ら使おうと思うことの方が効果があるかも」

僕:「僕は上司に言われてから使い始めました(爆)今は意識せず使ってますけど」

パ:「結果的には意識せずに使おうと思えたなら大成功かな(笑)」

僕:「でも企業の方々も迷う所ですよね。自分から使って欲しいが使ってくれるかわからなかったり、逆にトップダウンで使うように言って実際に使われるのかとか」

パ:「そうそう。それと大きく関係するポイントなんだけど、私はエンタープライズ・ソーシャルウェアを『オンラインの職場』と捉えてるんです」

僕:「『オンラインの職場』...? 職場というと事業所があったり役職や部署があったりしますが、どちらかと言うと自由に誰とでも繋がれるソーシャルのオープンさとは真逆のイメージですね」

パ:「そうですか? 職場って、みんながずっと仕事だけをし続けてるだけでなく、休憩を取って同僚と息抜きに世間話やバカ話をしたりもするじゃないですか。それに、職場として事業所ごとに管理者がいたり、プロジェクトごとに責任者がいるでしょ。ソーシャル上のコミュニティーも同じことだと思いませんか?」

僕:「普通の職場と同じようにある程度決まったそこで仕事する人達がいて、それを管理する人もまた然りということでしょうか」

パ:「そうです。勿論自由に誰でも発言出来るところも大きな魅力です。でもそこには企業ごとにポリシーが必要でしょう。そうですね…よしぃ君は自分のブログが炎上したら、どうする?」

僕:「それは...かなり凹みますね(苦笑)」

・ソーシャルに身構えるな、自分(の会社)らしい使い方を選ぼう

僕:「では、ソーシャルだからと言って何でもかんでも誰でも発言可能、何言ったって自由とかそんなことは?」

パ:「実際に使う企業が方針を決めるべきでしょうね。権限で人を動かすピラミッド構造にはそれはそれで意味も効果もあるわけですし。一方で、権限役職に縛られてばかりでは、発言を躊躇することでチャンスを逃してしまったり、社員の自主性が低下したりということもあるわけです。ここはソーシャルだけではなく、企業としてのスタンスが関係してきます」

僕:「やはり後者の方が優れているのでしょうか」

パ:「どちらにも一長一短があり、一概に言えることじゃないでしょうね。企業として『自分たちがどうなりたいか』ということですし、杓子定規に決める必要もないんじゃないかと思っています。ただ、機密情報やお客様情報の取り扱いは、メンバーを制限できる機能上でしか使ってはいけないなどのルール設定は必須ですね」

僕:「新しい文化をどこまで取り入れるか、それぞれの企業様のこれからの戦略次第ということですね」

パ:「ちなみによしぃ君はどっちが好き?」

僕:「やっぱり僕は自由に発言出来る方が窮屈でなくて、思い切り仕事に打ち込める気がします。その分自身の発言には責任を持たなければいけないと思いますが」

パ:「最近の若い子はすぐ掲示板で炎上とかするから、その辺の考え方はシビアかもしれないね(笑)発言することで起きうるリスクを理解してる」

お仕事にお邪魔する僕

「パチさんの仕事現場見てみたいです!」とインタビューの最後にお願いした。快く了承頂いたのでそれもご紹介しようと思う。

今回はIBMの13年入社の新人さんにソーシャルを知ってもらう自由参加型の研修にお邪魔した。 題して『Connections for New IBMers - IBMの社内SNSを学ぶ75分』

先輩の方と一緒に、よしぃも少しだけお手伝い(?)した。黙って御行儀よく突っ立っていたので今年の新人には「誰だろうこの人…」と不審がられたようだ。

パチさんは社内ソーシャルの位置づけ、IBMとしての戦略、これからする仕事や研修に交えてこんな活用が出来ます、という話を簡単にお話されていた。
戦略の部分を聞くときの(僕を含めて)新人さんたちは真剣そのもの。パチさんがプロフィールの設定等操作の説明をされると、説明を聞かずともどんどん先の機能まで試していた。
操作にあたって困ったときの質問などはほとんどなかったのがすごい。

『やりたい仕事をやれるようになる為にも学んだことや手にしたスキルを積極的に Connections を使って伝えていきましょう!』という熱いメッセージでその日は締めくくられた。

熱いパッションを受け取ってか、その日のうちに自発的に新人同期コミュニティが設立された。
僕の場合は上司とメンターから習ったICだが、他の新人たちはこうやってどうしたら仕事に活かせるだろうと意識し使っていく様になるようだ。将来が楽しみですね、お前が言うなという感じですが。

綺麗にまとめる僕

ユーザーが使い方を工夫するだけでなく、企業ではそのソーシャルをサポートする人が少なからずいる。
ただ便利であるという理由だけで使う僕のようなユーザーだけでなく、興味がなかった多くの社員達がもし使いだせば、情報の多様性は何倍にも跳ね上がることが出来るのだ。
勿論、推進者が必須というわけではないが、適任者がいればその企業の成功率はぐんと変わることは間違いないだろう、そう思った。

どこの企業にもいるわけではないが、その為にCollaboration Energizerがいるのだ。
パチさんは実際どうやったらソーシャルを社内に広められるかのサポートも行ないにお客様先に出向いているそうだ。
使う人とサポートする人、その両立によって人と人とのコラボレーションは100%以上に発揮されるのかもしれない。

(.....とたまにはカッコ良く締めくくる。最近情けない日々の記事が続いたので)

(八木橋さんの知識の多さに戸惑い首をひねる僕。これはカッコ…よくない)

現在の繋がり人数:90人(12人UP。パチさんと繋がったことで自然と急に社内の知らない人との繋がりが増えました。恐るべし)

目標人数:201人(7月時部署内 暫定1位の繋がり)

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上司から一言

「なんか今回の記事、いつもと色違くない?」

*IC研究所のコーナーは今回お休みです。

ゲストについて

八木橋 昌也(パチ)
日本アイ・ビー・エム株式会社 BT/IT総合企画 Web & Sales 統合企画 コラボレーション・エナジャイザー

八木橋さんのブログはこちら

Provision記事 『社内ソーシャルを根付かせる方法 ─Webマーケティングを活用したイノベーション基盤への道のり─』


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