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Iris Today Archives

Welcome ページのカスタマイズ

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この画面は、ユーザーの希望にそって複雑なフレームのレイアウトを作成し、様々なコンテンツを一つの画面に表示させるよう、ユーザーが簡単にカスタマイズできます。 この Welcome ページでは予め数種類のページが用意されており、その中から選ぶこともできますし、新規に作成することもできます。下の画面は、ノーツにデフォルトで入っている設定の一つです。

"My News" Welcome Page
"My News" Welcome Page

このように起動画面をパーソナライズできる点においては非常に便利なものですが、企業のシステム管理者側からすれば、 「自社の起動画面を作成して社員に利用させたい」という希望がでてくることでしょう。この文書では、このような希望を実現する方法について解説していきます。

まず最初に、新しい Welcome ページを格納するデータベースを作成します。次に、新規に作成した Welcome ページを表示させるために、ブックマーク・データベースに変更を加えます。 そして最後に、R5 の様々な機能を使って画面をブラッシュアップします。

以上のことを行なうにあたっては、最低限ドミノ・デザイナーの知識が必要です。また、これまでにデータベースの設計を行なったことがある事が前提となります。

企業内 Welcome ページ用データベースの新規作成

ノーツをインストールしたあとに通常表示される Welcome ページは、ブックマーク・データベース (bookmark.nsf) に格納されています。 従って、ノーツは起動する際にユーザーが設定した内容を取り出して表示します。具体的には、フレームセットがロードされ、次いでその表示内容を指定された場所からロードし表示します。 その際、表示する内容がドミノのデータベースの場合には、そのデータベースにアクセスしてデータを取り出します。HTTP URL の場合には、HTTP サーバーにアクセスしてデータを取得します。 ドミノのデータベースを表示する場合には、本人のメール・ボックスやカレンダーであったり、購読機能による表示だったりします。 企業内 Welcome ページでは、このような表示内容のかわりに企業の情報が表示されるようになればよいわけです。

これを実現する一つの方法としては、各個人のブックマーク・データベースに企業のページを表示する設計を追加する方法が考えられます。 しかし、この方法はあまり賢明ではありませんし、現実的でもありません。各個人のブックマーク・データベースはそれぞれ異なるレプリカIDを持っているため、 管理者が作成したブックマークとの間で複製することはできないからです。

その他の方法として、新規に企業内 Welcome ページ用データベースを作成しておき、標準のブックマーク・データベースから、その新規データベースの内容を表示するようにする方法があります。 こうすると、ノーツを起動すると必ず起動画面に企業のページが表示されるようになります。

企業内 Welcome ページ用データベースを作成するにあたって、最も重要となるのが、これから作成するフレームセットです。 今回は、これを "MainWelcomeFrameset" と名付けることにします。これはユーザーがみる画面全体にあたります。 ここでは、一つのフレームセットしか用意しません。このフレームセットを後で分割して、フォーム、ページ、ビュー、フォルダー、Web ページなど様々なコンテンツを表示できますし、 他のフレームセットを入れることも可能です。フレームセットの詳細についてはこちらをご覧ください。

作業を行うにあたっては、まずフレームが一つしかないシンプルなページから始めてみることにしましょう。これが完成した後で、複雑で洗練されたものになるように手を加えていきます。

企業内 Welcome ページのデータベースの作成手順を以下に示します。

  1. ドミノ・デザイナーから、[ファイル] - [データベース] - [作成] を選択します。新規データベースのダイアログ・ボックスが表示されますので、適宜設定してデータベースを作成します。その際、テンプレートは 「- 未入力 -」 のままにしておきます。
  2. 設計ペイン (画面左側) から「ページ」をクリックしてページ一覧を表示させます。
  3. アクション・ボタンの「ページの作成」をクリックします。
  4. 画面中央に太字、赤色でトップに表示される文字を入れます。ここでは、「ロータスのトップページ」とします。
  5. メニューの「設計」 - [ページのプロパティー] を選択します。
  6. ページ・プロパティーの画面の「名前」の欄に、"MainWelcomePage" と設定します。
  7. ページを保存して画面を閉じます。
  8. 設計ペイン (画面左側) から[フレームセット]をクリックしてフレームセット一覧を表示させます。
  9. アクション・ボタンの「フレームセットの作成」をクリックします。フレームの数、配置を尋ねるダイアログ・ボックスが表示されますので、デフォルトのまま (縦に2つに分割) で OK ボタンを押します。
  10. 右側のフレームセットをクリックして選択します。アクション・ボタンから「フレームの削除」を押してみます。すると、フレームが削除されフレームが1つだけの画面になります。
  11. メニューの「フレーム」 - [フレームのプロパティー] を選択します。
  12. フレーム・プロパティー画面にある「種類」のドロップダウン・リスト」から「名前付き設計要素」を選択します。そして、フォルダーのアイコンをクリックします。
  13. 下に示したダイアログ・ボックスが表示されます。「オブジェクトの種類」のフィールドで「ページ」を選択、「データベース」のフィールドで「- 現在のデータベース -」を選択、 「ページ」のフィールドでは、先ほど作成したページ名、"MainWelcomePage" を選択して OK ボタンを押します。

    Locate Object dialog box
    Locate Object dialog box
    Locate Object dialog box
  14. メニューの「フレーム」 - [フレームセットのプロパティー] を選択します。
  15. フレームセット・プロパティー画面の「名前」の欄に、"MainWelcomeFrameset" と設定します。
  16. フレームセットを保存して閉じます。

以上で基本的にフレームセットができ上がりました。次にノーツをインストールすると自動的に入ってくるブックマーク・テンプレート (bookmark.ntf) に手を入れ、 今作成したフレームを表示するようにします。

ブックマーク・テンプレートの設計変更

企業内 Welcome ページの準備ができたので、次はブックマークのテンプレートに設計の変更を加えます。 各ユーザーが新規に作成した Welcome ページにアクセスできるようにします。まず、最初のステップとして、先ほど作成した Welcome データベース を開くと、 必ず "MainWelcomeFrameset" を開くようにします。その次に、Welcome ページ上のドロップダウン・リストに加えてユーザーが選択できるようにします。

メモ: この作業を始める前に、ブックマーク・テンプレートのバックアップを取っておいてください。

フレームセットの作成

  1. ドミノ・デザイナーから、bookmark.ntf を開き、フレームセットを開きます。
  2. アクション・ボタンの「フレームセットの作成」をクリックします。フレームの数、配置を尋ねるダイアログ・ボックスが表示されますので、デフォルトのまま (縦に2つに分割) で OK ボタンを押します。
  3. 右側のフレームセットをクリックして選択します。アクション・ボタンから「フレームの削除」を押してみます。すると、フレームが削除されフレームが1つだけの画面になります。
  4. メニューの[フレーム] - [フレームのプロパティー] を選択します。
  5. フレーム・プロパティー画面にある「種類」のドロップダウン・リスト」から「名前付き設計要素」を選択します。そして、フォルダーのアイコンをクリックします。
  6. 下に示したダイアログ・ボックスが表示されます。「オブジェクトの種類」のフィールドで「フレームセット」を選択、「データベース」のフィールドで先ほど作成したデータベース名 (ここでは、 「カスタム Welcome」) を選択、「フレームセット」のフィールドでは、"MainWelcomePage" を選択して OK ボタンを押します。

    Locate Object dialog box
    Locate Object dialog box
    Locate Object dialog box
  7. メニューの[フレーム] - [フレームセットのプロパティ] を選択します。
  8. フレームセット・プロパティー画面の「名前」の欄に、"LotusWelcomeFrameset" と設定します。
  9. フレームセットを保存して閉じます。
  10. フレームセット作業ペイン (画面右側) から、今作成したフレームセットを選択します。
  11. メニューの[設計] - [設計のプロパティー] を選択します。
  12. プロパティー画面の三番目のタブ (設計タブ) を選択して、その中の「更新時に再設計/設計の置換を禁止する」にチェックを入れます。 これにより、今後バージョンアップなどでテンプレートが置き換わることがあっても、間違ってこの設計要素を失う心配が無くなります。

    Design Document properties
    Design Document properties
    Design Document properties

新規作成のページを Welcome ページ上のドロップダウン・リストに加える

次に、ユーザーが新規に作成したページにアクセスできるように Welcome ページ上のドロップダウン・リストに加える作業を行います。エージェントにより起動される"詳細設定エディター"を利用します。 通常、エンド・ユーザーはオプション・ボタンを使ってページをカスタマイズできますが、「ベーシック」に関しては変更を加えることができません。 "詳細設定エディター"を使用すると、「ベーシック」にも手を加えることができますし、ドロップダウン・リストに表示される順番も変えることができます。

ブックマーク上で詳細設定エディターを起動する手順は以下の通りです。

  1. ドミノ・デザイナーで、先ほどカスタマイズした bookmark.ntf を開き、エージェント一覧を表示させます。
  2. "(Toggle Advanced Configuration Editor)" エージェントを選択して、メニューの「アクション」 - 「実行」を選択します。ダイアログ・ボックスが表示され、詳細設定モードになったことが表示されます。エージェントが動作していないと、このダイアログ・ボックスが表示されませんので、その際はもう一度実行してみてください。
  3. ノーツ・クライアントに戻り、手を加えた bookmark.ntf テンプレートを開きます。
    これで、「ベーシック」も含めて、全ての Welcome ページにおいて詳細なオプション設定ができるようになりました。 「ベーシック」の Welcome ページに切り替えて、オプション・ボタンが表示されるかどうか確認してみてください。また、オプション・ボタンを押すと、 設定画面に「詳細プロパティ」のタブが加わっていることが確認できます。

    Page Options dialog box
    Page Options dialog box
    Page Options dialog box

詳細プロパティーの画面では以下の項目を設定できます。

  • ソート・キー - Welcome ページ上のドロップダウン・リストに表示される順番を設定できます。新しいページを作成した場合は、ノーツ・クライアントが自動的に新しいキーを設定します。その際の番号は、最後のものに 100 を加えたものになります。
  • レイアウト設定の無効 - そのページのフレームセットのレイアウトとその内容を表示せずに、ここで指定したフレームセットを強制的に開くようにします。
  • ユーザー編集 - 詳細設定エディターが起動していない状態で、エンド・ユーザーがこの Welcome ページを編集できるか否かを設定できます。ここにチェックが入っていない場合には、エンド・ユーザーにはオプション・ボタンが見えなくなります。

ドロップダウン・リストに新規に作成した Welcome ページを追加する方法は以下の通りです。

  1. ノーツの Welcome ページを開きます。
  2. 「新規ページスタイルの作成」をドロップダウン・リストから選択します。
  3. 新しく追加する Welcome ページの名前を入れます。
  4. 「詳細プロパティ」のタブをクリックします。
  5. 「ソートキー」のフィールドに、 00000000 を入れます。
  6. 「全てのレイアウト設定を無効にし、次のフレームセットを表示」にチェックを入れ、"LotusWelcomeFrameset" を設定します。
  7. 「ユーザーにこのページの編集を許可」のチェック・ボックスを外します。
  8. OK ボタンを押します。 すると、新規に作成した Welcome ページが見事表示されます。

    Katzkorp Welcome Page
    Katzkorp Welcome Page
    Katzkorp Welcome Page

ここまでで解説してきたのはあくまでテンプレートに変更を加える作業です。最終的に、現在使っている bookmark.nsf に反映させる必要があります。 この方法は簡単で、クライアント (ノーツ、デザイナー、管理) を一旦終了して、bookmark.nsf を削除します。 (bookmark.ntf ではありませんのでご注意ください。) そしてノーツを再起動すると、ノーツ・クライアントは自動的に bookmark.nsf を新規に作成します。 この際に、bookmark.ntf を利用してノーツ・クライアントは、bookmark.nsfが作成されますので、自動的に設計の内容が反映されます。 これで、企業内 Welcome ページをデフォルトのページとして表示できるようになり、オプション・ボタンは表示されなくなります。

テンプレートを新規インストール・ファイルに加える

新規のインストール・ファイルに対してカスタム・ファイルを入れるメカニズム自体は存在していますが、今のところうまく動作しておりません。(R5.0.3 以降で修正予定) 修正されるまでの間、解決策として以下のステップをご紹介します。

  1. ノーツをインストール、あるいはアップグレードします。(ただし、起動はしない。)
  2. インストールされた bookmark.ntf を削除します。
  3. カスタマイズした bookmart.ntf を代わりにコピーします。
  4. クライアントを起動して、セットアップ作業を完了させます。

R5.0.2 以降では、以下の手順も行えます。

  1. 以下の名前のテキスト・ファイルを作成し、インストール・ディレクトリーにコピーします。 COPYFILE.TXT.
  2. そのファイルに、以下の行を追加します。 BOOKMARK.NTF DataDir COPY

今後のアップグレードにおけるデータベース設計のメンテナンスについて

将来、ノーツ・クライアントをアップグレードする場合について触れておきます。カスタマイズしたブックマーク・テンプレートに関しては基本的に将来的にも問題はないと考えられます。 これはフレームセットの設計プロパティーで「更新時に再設計/設計の置換を禁止する」にチェックが入っていることを前提にしており、 上書きによるアップグレード、あるいは差分インストールを問題なく使うことができます。そのため、カスタマイズしたテンプレートの機能はそのまま使うことができます。

新規にノーツをインストールする場合や、R4.x からアップグレードする場合には、最新の bookmark.ntf が必要になりますので、R5.0.2 を新規にインストールする場合には、 それ以前のR5 で作成した bookmark.ntf で置き換えることはできません。必ず、新しいテンプレートからカスタマイズを行うようにしてください。

カスタマイズした設計内容を、今後の bookmark.ntf の設計においても活用するための方法をあげておきます。

  1. クライアントを最新のものにアップグレードする前に、現在の bookmark.ntf を bookmarkcust.nsf にファイル名を変更しておきます。
  2. 最新のものへクライアントをアップグレードします。
  3. ドミノ・デザイナーで、bookmarkcust.nsf を開きます。
  4. メニューの [ファイル] - [データベース] - [設計の置換] を選択します。
  5. ブックマークのテンプレートを選択します。
  6. 「テンプレートを引き継いで設計」のチェック・ボックスを外します。
  7. OK を押します。
  8. bookmark.ntf を bookmark.bak にリネームします。
  9. bookmarkcust.nsf を bookmark.ntf にリネームします。

以上の作業が終了した上で、新規にインストールした際の bookmark.nsf と置き換えることで、前述と同じ方法でアップグレードできます。

独自の Welcome ページ活用のアイデア

Welcome ページには、サーバー上のデータベースの内容や設計の変更等も即時に伝えられます。 新規の Welcome ページを作るにあたって、その特長を生かしたものを作ることを考慮して作ることをお勧めします。

<Welcomeページの活用例>

  • 企業内の重要なドミノ・データベースや Web ページにリンクを設定する。
  • ヘルプ・デスクのアプリケーションにリンクを設定する。あるいは、ヘルプ・デスクの電話番号を目立つ位置に表示する。
  • ディスカッション・データベースのビューを表示する。
  • 一定期間毎に表示する内容を変える、R5 の表機能を使用して、ニュース・ティッカーを表示させる。表の中には、企業内でのお知らせなどヘッドラインや本文を格納して、順次表示させるようにする。
  • 費用精算、休暇申請、勤務時間報告などのボタンなど頻繁に使われる機能を配置して使いやすさを向上させる。
  • 業務上の Tips などを日に1、2つ程度掲示して、日々更新していくことにより、情報の流通性、周知徹底を図る。

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