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Optim Test Data Management Solution

Data Privacy Option V7.3.1導入および構成【第1回】

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はじめに

Optim Test Data Management Solutionには、データベース表にアクセスし、データの参照整合性を保ちながら内容を抽出(Extract)したり、そのレコードをデータベースに挿入(Insert)、または、ロード(Load)したりする機能があります。またData Privacy Optionと組み合わせると、住所、氏名、カード番号などのデータを書き換えることができます。これによって、センシティブな個人情報を異なるデータに置換え、アプリケーションで必要なデータの整合性を持ったテスト・データを生成できます。

この記事では、Optim Test Data Management Solution - Data Privacy Option V7.3.1(以下、Optim V7.3.1と表記)を、図1に示す環境にインストールし構成するための手順を4回に分けて記述します。

第1回の今回は構成の概要および準備について記述します。
第2回はOptim Client の導入および構成について記述します。
第3回は処理対象データベースの指定について記述します。
第4回はOptim Server の導入および構成について記述します。

Optim構成の概要

この記事では、Windows上に処理の要求を作成するOptim Clientを定義し、Linux上に実際の処理を行うOptim Serverを配置する構成としています。ソースとなる本番データベース、ターゲットとなるテスト用データベースは、LANによって接続されたそれぞれ別システム上にあることを前提としています(図1)。

以下、それぞれのデータベースをソース・データベース、ターゲット・データベース、それぞれのデータベースのデータをソース・データ、ターゲット・データと表記します。

図1. Optimの構成
図1. Optimの構成
図1. Optimの構成

今回の構成は、WindowsワークステーションのOptim Client (client1)でデータ処理を定義し、LinuxサーバーのOptim Server (server1)にリモート処理するよう要求を送ります。Optim Serverでは、server1上のリソースを使って、大量のデータを処理します。

処理対象のソース・データはDBMS ServerであるLinuxサーバー(server2)に保管されています。データはserver2から抽出後、server1で加工され、ターゲット・データベースが存在するLinuxサーバー(server3)に保管されるという構成です。以下、それぞれのマシン名をclient1、server1、server2、server3と表記します。

Optim Server、ソース・データベース、ターゲット・データベースそれぞれの配置は任意であり、Optim Serverをソース・データベースのあるワークステーションに構成することも可能ですし、加工済みデータを、ソース・データベースと同じワークステーションの別のデータベースや表にロードすることも可能です。

Optimの処理負荷が大きくない場合には、Optim ClientとOptim Serverは同一のWindowsワークステーションに構成することもできます。

ただし、Optim ServerはWindow、Linuxどちらのワークステーションでも構成可能ですが、Optim ClientはWindows上である必要があります。

導入するソフトウェアと前提

今回の構成では、各ワークステーションに表1に示すソフトウェアをインストールする必要があります。この記事では、Windows環境とLinux環境にインストールするOptim V7.3.1の導入と構成方法を記述します。DBMSクライアント・ソフトウェアとDBMSサーバー・ソフトウェアは、DB2 V9.7を前提とし、すでに導入されていることを前提とします。

表1. 必要なソフトウェア
ワークステーション必要なソフトフェア
client1
  • Optim Test Data Management Solution – Data Privacy Option V7.3.1
  • DB2 V9.7 (DB2 Client)
server1
  • Optim Test Data Management Solution – Data Privacy Option V7.3.1
  • DB2 V9.7
server2
  • DB2 V9.7
server3
  • DB2 V9.7

Optim V7.3.1を導入する場合のOSやその他ソフトウェア、および、ディスク容量やその他のハードウェア前提条件については、参考文献[2]を参照してください。

client1に、DB2 Clientを導入するのは、client1からserver1/server2/server3のデータベースに直接接続するためです。

インストールの概要

インストールは図2に従って行います。

図2. Optimインストール手順
図2. Optimインストール手順
図2. Optimインストール手順

「1. Optim V7.3.1の導入」では、Windows環境にOptim Clientを導入します。

「2. Optim Exitへの署名」では、Optim Clientがセキュリティー管理で使用する出口プログラムを使用可能にするために、取得したパスワードを入力し署名します。

「3. 最初のワークステーションの構成」では、Optimディレクトリーを作成します。Optimディレクトリーは、ユーザーが作成したOptim固有のオブジェクト定義を格納するレポジトリーであり、指定したデータベースに作成されます。

「4. Optim用DB別名の作成」では、処理対象のソースとターゲットのデータベースを定義します。Optimがアクセスするのに必要なパッケージ、プラン、プロシージャーの作成が含まれます。

「5. Optimディレクトリーへの接続確認」では、手順3で作成したOptimディレクトリーと手順4で定義したOptim用DB別名による処理対象データベースへの接続を確認します。

ここまでが、Windows環境での作業です。次からは、Linux環境での作業になります。

「6. Optim Server V7.3.1の導入」では、Linux環境にOptim Serverを導入します。

「7. Optim Exitへの署名」では、手順2と同様に、Optim Serverを使用可能にするためにパスワードを入力し署名します。

「8. Optim Serverの構成」では、構成ファイルとシェル・スクリプトの設定を環境に合わせて変更します。

「9. Optim Serverの起動」では、Optim Serverを起動して設定が正常に完了したことを確認します。ここまでがLinux環境でのOptim Server の設定です。サーバーは起動した状態にしておきます。

次に、Optim Clientに戻りOptim Server への接続環境を設定します。

「10. Optim Serverへの接続情報の指定」では、Optim Client側で、Serverのアドレスを設定します。

「11. Optim Serverへの接続確認」では、Optim Clientから、手順9で起動したOptim Server へ接続できることを確認します。

第2回で手順1から3までを記述します。
第3回で手順4から5までを記述します。
第4回で手順6から11までを記述します。

インストールの準備

インストール準備として、以下の資源が必要です。

使用するユーザーとデータベース

この記事で使用するユーザーとデータベースは、以下のとおりです(表2、表3)。ここで示したユーザー名やデータベース名は、この記事の導入と構成時に使用したものですので、ご使用の環境に応じて変更してください。

表2. 使用するユーザー
マシン名ユーザー種類今回の使用ID
client1Administrator権限のあるOptim導入ユーザーAdministrator
server1Optim導入ユーザーroot
Optim Server起動ユーザーoptimadm
DB2インスタンス・オーナーdb2inst1
server2DB2インスタンス・オーナーdb2inst2
server3DB2インスタンス・オーナーdb2inst3
表3. 使用するデータベース
マシン名用途データベース名文字コード
server1OptimディレクトリーOPTIMDBUTF-8
server2ソース・データベースSRCDBUTF-8
server3ターゲット・データベースTGTDBUTF-8

Server1上にあるデータベースOPTIMDBは、Optimディレクトリーとして使用します。Optimディレクトリーには、Optimの各種定義情報を格納するカタログ表が作成されます。また、Optimディレクトリー、ソース・データベース、ターゲット・データベースは同一の文字コードである必要があります。Optimディレクトリーは、処理データのあるSRCDB/TGTDBに作成することも可能ですが、今回は専用のデータベース上に作成することにします。

エンドポイント

エンドポイントとは、Optim ClientとOptim Serverが通信する際に使用するポート番号(TCP)のことです。server1のサービス・ファイル(/etc/services)で空いているポート番号を1つ用意してください。デフォルトは、1024で、1024から65534までが有効な値です。

ディレクトリーと容量

ここで示したディレクトリー名は、この記事の構成時に使用したものですので、ご使用の環境に応じて変更してください。ただし、ディレクトリーの名前には、日本語が使用できません。ASCII文字のみを使用してください。

表4. ディレクトリーと容量
マシン名用途ディレクトリー容量
client1Optim導入先C:\IBM Optim1GB
Temporary Work DirectoryC:\Optim\Tempサーバー上で抽出、変換、ロードする場合は、ほとんど不要
Data DirectoryC:\Optim\Data
server1Optim導入先/opt/IBM/Optim1GB
Temporary Work Directory/home/optimadm/temp抽出、変換、ロードするデータを一時格納するため、実際のデータ量から見積る
Data Directory/home/optimadm/data

上記のOptim導入先のディレクトリーはデフォルトです。インストールのセットアップ中に、任意のディレクトリー名に変更できます。Optim Serverをデフォルト以外のディレクトリーに導入した場合、各種構成ファイルの内容を変更する必要が生じます。
「Temporary Work Directory」には、Optimの一時ファイル(内部作業ファイルやトレース・ファイル)が保管されます。「Data Directory」は、Optimの作業ディレクトリーで、データ処理実行後のデータ・ファイルが保管されます。これらのディレクトリーは、構成時に指定します。

データベースへのリモート接続の定義

Optimを導入・構成する前に、Optim Clientから、server1、server2、server3のデータベースにアクセスできるようにします。そのために、client1に導入されたDB2 Clientで、カタログを定義します(リスト1)。また、Optim Serverからも、server2とserver3のデータベースにアクセス可能な状態にするため、データベース・カタログを定義します。server1では、ローカルにあるデータベースをOptimディレクトリーとして使用しますが、Optimはローカル接続を使うことができないため、ローカルのデータベースに対して、TCP/IPのリモート接続(ループバック接続という)を設定する必要があります(リスト2)。
また、Optim Clientからの処理要求をOptim Serverが正しく処理できるようにするためにOptim ClientとOptim Serverのカタログ定義時に同一のDB別名を使用してください。リスト1、2の myoptim、mysrc、mytgtがそれにあたります。

リスト1. DB2 Clientカタログ定義(client1)

  • #OptimディレクトリーDBへの接続用
    catalog tcpip node optnode remote <ホスト名 or IPアドレス> server <ポート番号>
    catalog database myoptim at node optnode
  • #ソースDBへの接続用
    catalog tcpip node srcnode remote <ホスト名 or IPアドレス> server <ポート番号>
    catalog database srcdb as mysrc at node srcnode
  • #ターゲットDBへの接続用
    catalog tcpip node tgtnode remote <ホスト名 or IPアドレス> server <ポート番号> catalog database tgtdb as mytgt at node tgtnode

リスト2. DB2 Serverカタログ定義(server1)

  • #OptimディレクトリーDBへのループバック接続用
    catalog tcpip node loopnode remote localhost server <ポート番号>
    catalog database optimdb as myoptim at node loopnode
  • #ソースDBへの接続用
    catalog tcpip node srcnode remote <ホスト名 or IPアドレス> server <ポート番号>
    catalog database srcdb as mysrc at node srcnode
  • #ターゲットDBへの接続用
    catalog tcpip node tgtnode remote <ホスト名 or IPアドレス> server <ポート番号>
    catalog database tgtdb as mytgt at node tgtnode

リスト3. DB2 Server TCP/IP接続用定義(server1/server2/server3)

  • #サーバーのレジストリー変数を更新する
    $db2set db2comm=tcpip
  • #サーバーのデータベースマネージャー構成ファイルを更新する
    $db2 update dbm cfg using SVCENAME <サービス名>
  • #サーバー側のservicesファイルを更新する(サービス名とポート番号を紐付ける)
    # /etc/services ファイルをエディターで開き、次の行を追加する
    <サービス名> <ポート番号>/tcp

各サーバーのカタログ定義を図3に示します。

図3. データベース別名
図3. データベース別名
図3. データベース別名
表5. DB2 データベース・カタログ定義
ホスト名接続先DB別名接続先DB名
client1MYOPTIMOPTIMDB
MYSRCSRCDB
MYTGTTGTDB
server1MYOPTIMOPTIMDB
MYSRCSRCDB
MYTGTTGTDB
表6. Optim定義
オブジェクトOptim名 Optim用DB別名接続先DB別名 (カタログ名)接続先DB名
Optimディレクトリー名OPTIMDIRMYOPTIMOPTIMDB
ソース・データベースSRCALIASMYSRCSRCDB
ターゲット・データベースTGTALIASMYTGTTGTDB

Optim定義は、次回からのOptim導入と構成の手順の中で作成していきます。 DB2で定義したDB別名(カタログ名)とOptimで定義したOptim用DB別名の関連を意識してください。

次回から実際にOptimを導入し、構成を行います。


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publish-date=07202011