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IBM InfoSphere Optim Archive Solution 解説

第 2 回 削除サービスおよびリストア・サービスの作成と実行

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はじめに

IBM InfoSphere Optimは、エンタープライズ・アプリケーションのパフォーマンス向上や企業が所有するデータの安全性を高めるために、データベースに保存されたデータの管理を行うソリューションです。この連載ではIBM InfoSphere Optim V11.3(以下、Optim V11.3)から新たに追加されたIBM InfoSphere Optim Archive(以下、Optim Archive)の機能について2回に分けて解説しています。前回はデータベースのデータを保存するアーカイブ・サービスについて述べました。今回は削除サービスとリストア・サービスについて説明します。

削除サービス

削除サービスは指定されたアーカイブ・ファイルや抽出ファイルを参照し、ファイル内に保存されたデータを元のデータベースから削除します。

前回の記事で作成したアーカイブ・サービスによって、データがファイルに保存されたことを確認できました。次に削除サービスを作成して「レンタル記録」表から不要になったデータを削除することにします。

削除サービスの作成

ディレクトリー・エクスプローラーでフォルダを右クリックし、「新規」-「サービス」を選択して、「新規サービス」ウィザードを表示します。

名前と説明を入力し、サービス・タイプとして「Delete」を選択して、「次へ」をクリックします(図1)。

図1: サービス名の入力と削除サービス・タイプの選択

「ソース・ファイルの選択」が表示されるので、「Optimディレクトリー内のファイルを位置指定」を選択し、「ファイルの表示」ボタンをクリックして、アーカイブ・ファイルを表示させます。アーカイブ・ファイル(今回はarchive15-03-01.AF)を選択し、「終了」をクリックします(図2)。削除サービスは、アーカイブ・ファイルに保存されたデータを参照し、同じデータをデータベースから削除します。

図 2: ソース・ファイル(アーカイブ・ファイル)の選択

削除サービス・エディター

削除サービスが作成されると、ディレクトリー・エクスプローラーのフォルダ内にアイコンと名前が表示され、削除サービス・エディターが開きます。(図3)

図3: 削除サービス・エディター

削除サービス・エディターの各タブの機能は以下の通りです。

表1:削除サービス・エディターのタブの役割
タブ機能
ファイル削除するデータの情報が保存されたアーカイブ・ファイル、または、抽出ファイルを指定します。
処理オプションサービス実行時のデータベースへの接続数などを指定します。
Strategy「ファイル」タブで指定したファイル内のデータと、データベース内のデータの比較方法を指定します。
通知サービスの処理終了時に結果をメールで知らせる先を指定します。

削除サービスの実行

削除サービスの実行はアーカイブ・ファイルを確認してから手動で行うので、組み込みManagerから実行することにします。そうではなくアーカイブ・サービス実行時に削除も同時に行う場合は、アーカイブ・サービス・エディターの「Delete」タブで「アーカイブ後の削除を延期」のチェックをはずしておきます(前回の記事の図9)。

ツールバーの「Optim Manager」アイコンをクリックすると、組み込みManagerが表示されます(図4)。「サービス管理」タブで、サービス(今回はMAINT.DEL01)を選択し「実行」ボタンをクリックすれば、削除サービスが開始されます。

図 4: 組み込みManagerからの実行

削除サービス実行後にデータベースの内容を確認すると前年の2月28日以前のデータが削除されていることがわかります(図5)。

このようにアーカイブと削除の作業を月に1回づつ定期的に繰り返すと、毎月一ヶ月分のレンタル記録のデータがファイルに保存されていきます。

図 5: 削除後の「レンタル記録」表のデータ

リストア・サービス

アーカイブ・サービスと削除サービスによって、日々の業務に不要なデータはファイルに保存され、データベースからは削除されました。しかし、何らかの事情で削除してしまったデータの内容を確認したい場合があるかもしれません。こんな時にはリストア・サービスを使ってアーカイブ・ファイル内のデータをデータベースに復元することができます。

リストア・サービスの作成

リストア・サービスを作成する際には、復元するデータのソースとしてアーカイブ・ファイルを指定します。リストア・サービスはその中に挿入サービス(あるいはロード・サービス)を含み、実際の作業はこの挿入サービスによって行われます。そのため、リストア・サービスを作成する際には、ローカルの挿入サービスを同時に作るか、あらかじめ用意しておいた挿入サービスを使用します。

図6: サービス名の入力と削除サービス・タイプの選択

ディレクトリー・エクスプローラー内でフォルダーを右クリックし、「新規」-「サービス」を選択して、「新規サービス」ウィザードを表示します(図6)。

名前と説明を入力し、サービス・タイプとして「Restore」を選択して、「次へ」をクリックします。

図7: アーカイブ・ファイルの指定

次に、復元したいデータの入っているアーカイブ・ファイルを指定します。

「Optimディレクトリー内のファイルを位置指定」を選択し、「ファイルの表示」ボタンをクリックすると、過去に作成されたアーカイブ・ファイルが表示されます。今回は4月に作成されたアーカイブ・ファイル (archive15-04-01.AF)を選択し、「終了」をクリックします。

リストア・サービス・エディター

図8: リストア・サービス・エディター

リストア・サービスが作成されると、ディレクトリー・エクスプローラーのフォルダ内にアイコンと名前が表示され、リストア・サービス・エディターが開きます(図8)。

リストア・サービス・エディターの各タブの機能は以下の通りです。

表2:リストア・サービス・エディターのタブの役割
タブ機能
Archive File復元するデータが保存されたアーカイブ・ファイル、および復元に使用する挿入サービス(またはロードサービス)を指定します。
Original Access Definition選択したアーカイブ・ファイル内に保存されているアクセス定義の情報が表示されます。
このタブはArchive Fileタブで入力対象のアーカイブ・ファイルを選択したときだけ表示されます。
処理オプションアーカイブ・ファイル内のデータの一部分だけをリストアする場合に作成される差分ファイルの処理方法などを指定します。
通知サービスの処理終了時に結果をメールで知らせる先を指定します。

実際にデータをデータベースに復元する挿入サービスを指定するために、Archive Fileタブで先ほど指定したアーカイブ・ファイルをクリックしてから「Add Service…」ボタンをクリックします。

図9: リストア・サービスで使用する挿入サービスの作成

今回はローカルの挿入サービスを新たに作成するので「Create a local (embedded) insert service」を選択して「次へ」をクリックします(図9)。

図10: 挿入サービスで使用する表マップの作成

挿入サービスで使用する表マップを選択するパネルが表示されます。今回は表マップもローカルで作成するので「ローカル表マップの作成」を選択します(図10)。「終了」をクリックすると表マップ・エディターが表示されます。

表マップでは、どのデータベースのどの表にデータを復元するかを指定します。今回はデータを取得した本番環境のデータベースではなく、開発環境のデータベースの方に復元するので、「ターゲット・データストア・別名」にはWORKを指定します。ターゲット・スキーマはソースと同じくRENTTALBIZを指定します(図11)。

図11: 表マップでターゲット・データストアとターゲット・スキーマを指定

この様に指定しておくと、対応する表がターゲットのデータベースになくても、復元の際にOptimが自動的に表を作成してからデータを挿入してくれます。表マップ、挿入サービス、リストア・サービスをすべて保存して閉じたら、削除サービスの時と同様に組み込みマネージャーから実行します。

図12: 挿入されたデータの確認

データベースWORKの上に作成された表の内容を参照してみると、アーカイブされていた一ヶ月分のデータが復元されている事が確認できます(図12)。アーカイブの際には、削除するデータだけでなくそこから参照しているデータのテーブルも一緒に保存されています。このため何も入っていなかった作業用のデータベースに復元しても、それだけで関連する顧客や店舗などの情報も参照することができます。

まとめ

前回と今回の2回にわたって、IBM InfoSphere Optim Archiveのアーカイブ、削除およびリストアの機能について解説しました。データベース内のデータをファイルにアーカイブして削除することでシステムのパフォーマンスの向上や運用コストの削減ができ、かつ、いつでもファイルの内容を参照することができます。また、アーカイブ・ファイルはバックアップとしても使用できるので、不慮の事故の際にはデータを復元してシステムの復旧が可能になります。IBM InfoSphere Optim Archiveを使うことによりデータベース内のデータ量を効果的かつ安全に管理することが可能になります。


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ArticleTitle=IBM InfoSphere Optim Archive Solution 解説: 第 2 回 削除サービスおよびリストア・サービスの作成と実行
publish-date=09182015