カンタン!DB2テクテク第1歩 拡張機能編

DB2コネクト 第1話

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はじめに

DB2のクライアント・モジュール(以下ランタイム・クライアントとします)が導入されたPC上のアプリケーションからOS/390、OS/400、VM、VSEの各OS(以下ホストとします)上で稼働するDB2にアクセスしたいと考えた場合、そのままでは接続できません。DB2コネクトが必要となります。WindowsやOS/2、UNIX上のDB2に対しては、ランタイム・クライアントを導入したPCからネットワークを介して接続できますが、なぜホストDB2にアクセスする場合にはDB2コネクトが必要なのでしょうか?これから3回にわたり、DB2コネクトの機能や利用例を挙げながらその答えを探っていきたいと思います。

分散リレーショナル・データベース体系とDB2コネクト

分散リレーショナル・データベース体系(Distributed Relational Database Architecture:以下DRDAとします)は、異なるプラットフォーム上のアプリケーションとデータベース・システム間のコミュニケーションを可能にするために定義されたアーキテクチャーです。DRDAは、1990年代初頭、遠隔地にあるリレーショナル・データベースをアクセスするアプリケーション・プログラムのためのアーキテクチャーとしてIBMで確立されましたが、1998年にThe Open Groupに採用され、現在では業界標準となっています。DRDAでは、どのような通信手段で、どのようなコマンドやデータ形式を用いてデータの送受信を行うのかというお互いのコミュニケーションに必要な機能を定義しています。IBMのDB2 UDBファミリーはDRDAを実装しており、異なるプラットフォーム間のデータ交換に使用されています。

DRDAでは、アプリケーションからのデータ要求をデータベース側にリクエストする機能をアプリケーション・リクエスター、要求を受け付けてデータをアプリケーション・リクエスターに返す機能をアプリケーション・サーバーと定義しています。アプリケーション・リクエスターにはデータベース管理システムの機能が必須ではありません。

図1は、DRDAの役割をコード変換を例に表しています。ASCIIコードのクライアントとEBCDICコードのホスト上のアプリケーション・サーバー間でコミュニケーションをとるためにはコード変換が必要です( 1 )。DRDAにおけるアプリケーション・サーバーとリクエスターはその機能を備えているので、アプリケーション・リクエスターが介在することにより、両者の会話が成立します( 2 , 3 )。DRDAでは、データの送り手がコード・ページを指定し、受け手がコード変換を行います。

図1.分散リレーショナル・データベース体系の役割
図1.分散リレーショナル・データベース体系の役割
図1.分散リレーショナル・データベース体系の役割

DB2コネクトは、DRDA体系におけるアプリケーション・リクエスターの機能を有する製品です。WindowsやOS/2、UNIX上のアプリケーションからホスト上で稼働するDB2に対してデータを要求することができるデートウェイの機能を提供します。DB2コネクトは、WindowsやOS/2、UNIX上で稼働するDB2とは独立した製品として提供されていますので、データベース管理システムを必要としないクライアントに対して、ホスト接続機能を提供することができます。また、WindowsやOS/2、UNIX上で稼働するDB2では、開発者向け、スタンドアローン環境での使用者向け等用途に応じたパッケージを提供しています。大規模サーバー向けパッケージであるエンタープライズ・エディション(略称:EE)や超並列処理環境を実現するエンタープライズ拡張エディション(略称:EEE)にはDB2コネクト機能が含まれていますので、クライアントはDB2を通してホストデータにアクセスすることもできます。(図2)

DB2コネクトは、アプリケーション・リクエスターの機能を持つ製品です。ホスト上のDB2はアプリケーション・サーバーとリクエスターの両方の機能を備えているので、WindowsやOS/2、UNIX上のDB2がアプリケーション・サーバーになる場合には必要ありません。

図2.分散リレーショナル・データベース体系とDB2コネクト
図2.分散リレーショナル・データベース体系とDB2コネクト
図2.分散リレーショナル・データベース体系とDB2コネクト

DB2コネクトの製品構成

DB2コネクトでは、4種類のパッケージを提供しています。(DB2コネクト V7.2のパッケージです。)

DB2コネクトのパッケージを使用した場合には、ローカルにデータベースを持つことはできません。データベースが必要な場合はDB2エンタープライズ・エディション(EE)またはDB2エンタープライズ拡張エディション(EEE)を使用してください。DB2EE、EEEにはDB2コネクト・エンタープライズ・エディションが含まれています。

表1.DB2コネクトの製品構成
パッケージ (略称) DB2コネクト パーソナル・
エディション (CPE)
DB2コネクト エンタープライズ・
エディション (CEE)
DB2コネクト アンリミテッド・
エディション (CUE)
DB2コネクト WEBスターター・
キット
位置づけ 各クライアントPCに導入 複数ユーザー対応。DRDAへの ゲートウェイ・サーバーに導入 大規模環境対応。 接続ホストはS/390系のみ9ヶ月間限定でホストS/390系 接続可能な試用版
プラットフォームWin95,Win98,WinMe, WinNT,Win2000 OS/2 LinuxWinNT,Win2000 OS/2 Linux Linux for S/390 AIX HP-UX Solaris DYNIX/ptx Win95,Win98,WinMe, WinNT,Win2000 OS/2 Linux Linux for S/390 AIX HP-UX Solaris DYNIX/ptx Win95,Win98,WinMe, WinNT,Win2000 OS/2 Linux Linux for S/390 AIX HP-UX Solaris DYNIX/ptx
図3.DB2コネクトの製品構成
図3.DB2コネクトの製品構成
図3.DB2コネクトの製品構成

DB2コネクト・パーソナル・エディション(略称:CPE)はクライアントPC上で稼働し、2層でホストDB2へ接続する形態で使用します。ホスト・データベースへデータ要求を出すクライアント毎にDB2コネクトが必要です。

DB2コネクト・エンタープライズ・エディション(略称:CEE)は、複数のランタイム・クライアントがDB2コネクト・サーバー経由でホスト・データをアクセスする3層の形態を構成します。クライアントに対して、様々なプラットフォーム上に存在するデータベースのシングル・アクセスポイントの役割を提供し、構成定義の一元管理が可能です。

DB2コネクト・アンリミテッド・エディション(略称:CUE)はCEEに加えて、大規模環境対応として、接続可能ユーザー数が無制限となります。接続するホストとしてはOS/390、z/OSならびにVM、VSEを対象としています。

DB2コネクトWEBスターター・キットは、9ヶ月という期間制限を除き、基本的にはDB2コネクト・アンリミテッド・エディションと同じです。このキットには、DB2 UDB server(OS/390およびz/OS版) または DB2 Server for VSE およびVM ホスト・サーバーにアクセスしてパイロット・プロジェクトを開始する場合や、Web ベース・アプリケーションのパイロット・インプリメンテーションを必要とするプロジェクトに向いています。このキットは、DB2コネクトの機能制限はしておりませんので、十分にDB2コネクトを利用してプロジェクトを評価および立証をしていただけます。期間につきましても、パイロット・プロジェクトを実施するための十分な時間を提供します。9 か月のライセンス期間が終了したら、DB2 コネクト アンリミテッド・エディション、あるいは、登録ユーザー・ライセンスを使用して、DB2 コネクト エンタープライズ・エディションヘ移行する必要があります。

CEE、CUEならびにWEBスターター・キットには、ランタイム・クライアント、管理クライアントの他、Net.DataやXML、AIV(オーディオ、イメージ、ビデオ)エクステンダー、テキスト・エクステンダー、さらにボーナス・パックとしてWebSphere Application Serverが同梱されています。

また、WindowsやOS/2、UNIX系のDB2 UDBエンタープライズ・エディション、エンタープライズ・拡張エディションにはCEEが含まれています。


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