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PureData System for Transactions の PureScale データベースを使用して PureApplication System ミドルウェアをデプロイする

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はじめに

この記事では、PureApplication System にアプリケーションをデプロイする方法として、PureData System for Transactions の機能を利用して既存のデータをフルに活用する形でアプリケーションを起動できる方法を説明します。この方法では、既存のデータ機能を利用することも、絶えずデータにアクセスすることもでき、さらに以下に挙げるようなメリットがあります。

  • PureApplication System によって処理が行われる、インフラストラクチャーのセットアップでは、定義されたポリシーに基づいてワークロードを管理するための仮想インフラストラクチャーに加え、すべてのコンポーネントをインストール、構成、統合する処理がカプセル化されます。
  • PureData System for Transactions の機能がサポートするソリューションに最適化された構成で、事前定義されたパターンが提供されます。この実装は業界が推奨するプラクティスに基づいており、アプリケーションを構成、デプロイする際の時間を節約することができます。
  • サービスとしてのデータベースによって、スケーラビリティー、可用性、パフォーマンスなどを備えた柔軟なソリューションが迅速に提供されます。
  • ベースにあるミドルウェア・インフラストラクチャーについての知識は最小限で済むため、ミドルウェアに関するスキル要件の必要性が低くなります。

仮想アプリケーション・パターンを作成する

PureApplication System のデータ・サービスを堅牢かつスケーラブルなものにするには、PureData System for Transactions の機能を利用する仮想アプリケーションを作成する必要があります。

  1. ブラウザーで https://<IP アドレスまたはホスト名> のように指定して、PureApplication の Web コンソールを開きます。
  2. ウェルカム・ページの上部にある「Workload Console (ワークロード・コンソール)」タブをクリックします。
  3. ウェルカム・ページで「Patterns (パターン)」ドロップダウン・リストをクリックし、「Virtual Applications (仮想アプリケーション)」を選択します。
  4. 作成する仮想アプリケーション・パターン・タイプを選択します (図 1)。今回のシナリオでは、「Web Application Pattern Type 2.0 (Web Application Pattern タイプ 2.0)」を使用することにしました。
    図 1. アプリケーション・パターン・ウィンドウ
    アプリケーション・パターン・ウィンドウ
    アプリケーション・パターン・ウィンドウ
  5. 緑色のプラス記号をクリックし (図 1)、新しい仮想アプリケーションの作成を開始します。
  6. 緑色のプラス記号をクリックすると、カスタマイズ・アプリケーションを作成するための「Create Application (アプリケーションの作成)」ダイアログ・ボックスが自動的に開きます。「Blank application (空のアプリケーション)」を選択し、「Start Building (ビルドの開始)」ボタンをクリックします (図 2)。
    図 2. 仮想アプリケーションのビルドを開始するウィンドウ
    仮想アプリケーションのビルドを開始するウィンドウ
    仮想アプリケーションのビルドを開始するウィンドウ
  7. 「Start Building (ビルドの開始)」ボタンをクリックすると、図 3 に示すように Virtual Application Builder が別のブラウザー・ウィンドウに開きます。今回のシナリオでは、WebSphere Application Server 用エンタープライズ・アプリケーションの仮想アプリケーションを作成します。またこのシナリオでは、PureData System for Transactions を使用して、既存の DB2 データベースをこの仮想アプリケーションと関連付けます。このシナリオを以下のステップで再現します。
    1. 「Application Components (アプリケーション・コンポーネント)」セクションを展開し、 「Enterprise Application (エンタープライズ・アプリケーション)」 コンポーネントをキャンバスの右側にドラッグします (図 3 を参照)。
    2. 「Database (データベース)」コンポーネントを展開し、DB2 に関する 「Existing Database (既存データベース)」コンポーネントをキャンバスの右側にドラッグします (図 3 を参照)。
    3. 「Enterprise Application (エンタープライズ・アプリケーション)」 コンポーネントと「Existing Database (既存データベース)」コンポーネントの間に接続を作成します。この接続を作成するには、一方のコンポーネントからもう一方のコンポーネントまで、(コンポーネントの脇にある) 青のドットをドラッグします (図 3 を参照)。
      図 3. Virtual Application Builder
      Virtual Application Builder
      Virtual Application Builder
    4. アプリケーション・コンポーネント ― 「Enterprise Application (エンタープライズ・アプリケーション)」 ― をクリックします。コンポーネントをクリックすると、そのコンポーネントに対して指定可能な項目が画面の右側に表示されます。そこで、エンタープライズ・アプリケーションの名前を指定し、EAR ファイルを適用し、ドロップダウン・リストから暫定フィックスパックを選択します (図 4 を参照)。
      図 4. 「Enterprise Application (エンタープライズ・アプリケーション)」コンポーネント
      「Enterprise Application (エンタープライズ・アプリケーション)」コンポーネント
      「Enterprise Application (エンタープライズ・アプリケーション)」コンポーネント
    5. データベース・コンポーネント ― 「Existing Database (既存データベース)」 ― のボックスをクリックします。コンポーネントをクリックすると、そのコンポーネントに対して指定可能な項目が画面の右側に表示されます。いくつかのフィールドで情報を指定することができます。以下のフィールドに情報を入力します (図 5 を参照)。
      • 「Name (名前)」: このフィールドには既存のデータベースの名前を入力します。
      • 「Existing Database Name (既存データベース名)」: このフィールドには、PureData System for Transactions で使用するデータベースの名前を入力します。
      • 「Server Hostname or IP Address (サーバー・ホスト名または IP アドレス)」、「Server Port Number (サーバー・ポート番号)」、「User name (ユーザー名)」、Password (パスワード)」は、フィールド名のとおりです。
      図5. データベース・コンポーネント ― 「Existing Database (既存データベース)」の入力フィールド
      データベース・コンポーネント ― 「Existing Database (既存データベース)」の入力フィールド
      データベース・コンポーネント ― 「Existing Database (既存データベース)」の入力フィールド
    6. (先ほど青のドットを使用してコンポーネントを接続したときに作成された) 接続バーをクリックします。このバーをクリックすると、そのバーに関連して指定可能な項目が画面の右側に表示されます。データ・ソースの JNDI 名を指定する必要があります (図 6 を参照)。
      図 6. 接続バーに対するフィールド入力
      接続バーに対するフィールド入力
      接続バーに対するフィールド入力
  8. 「Save (保存)」をクリックし、仮想アプリケーションを保存します (図 7 を参照)。
    図 7. 仮想アプリケーションを保存するためのウィンドウ
    仮想アプリケーションを保存するためのウィンドウ
    仮想アプリケーションを保存するためのウィンドウ
  9. ダイアログ・ボックスを使用してカスタム仮想アプリケーションの名前を入力します (図 8 を参照)。
    図 8. カスタム・アプリケーションを保存する
    カスタム・アプリケーションを保存する
    カスタム・アプリケーションを保存する

仮想アプリケーションをデプロイする

ここまでで、仮想アプリケーション・パターンを作成しました。このセクションでは、その仮想アプリケーション・パターンをデプロイします。このシナリオでは、Web Application Pattern Type 2.0 (Web Application Pattern タイプ 2.0) の仮想アプリケーションをデプロイします。

この仮想アプリケーション・パターンや新しい仮想アプリケーション・パターンのデプロイは以下の手順で行います。

  1. 「Workload Console (ワークロード・コンソール)」パネルのウェルカム・ページまでナビゲートします。
  2. 「Instances (インスタンス)」をクリックします。
  3. 「Virtual Applications (仮想アプリケーション)」を選択し、新しい仮想アプリケーション・パターンをデプロイします (図 9 を参照)。
    図 9. 「Workload Console (ワークロード・コンソール)」パネル
    「Workload Console (ワークロード・コンソール)」パネル
    「Workload Console (ワークロード・コンソール)」パネル
  4. 同じウィンドウで「Virtual Applications (仮想アプリケーション)」を選択すると、仮想アプリケーションをデプロイするウィンドウが開きます。「Pattern Type (パターン・タイプ)」 > 「Web Application Pattern Type 2.0 (Web Application Pattern タイプ 2.0)」の順に選択します (図 10 を参照)。
    図 10. 仮想アプリケーションをデプロイするウィンドウ
    仮想アプリケーションをデプロイするウィンドウ
    仮想アプリケーションをデプロイするウィンドウ
  5. 「OK」をクリックします。
  6. これまでに作成されたパターンのリストが表示されます (図11 を参照)。先ほど作成したパターンを選択します。
    図 11. パターン・タイプのリスト
    パターン・タイプのリスト
    パターン・タイプのリスト
  7. 「OK」をクリックします。
  8. 仮想アプリケーションをデプロイするウィンドウが表示されます (図 12 を参照)。
    図 12. 仮想アプリケーションをデプロイするウィンドウ
    仮想アプリケーションをデプロイするウィンドウ
    仮想アプリケーションをデプロイするウィンドウ
  9. カスタム仮想アプリケーションの名前を入力します。
  10. IP タイプによるフィルターとして、「IPv4」または「IPv6」のいずれかを選択します。
  11. 「Filter by profile type (プロファイル・タイプによるフィルター)」ドロップダウン・リストからプロファイル・タイプを選択します (図 13 を参照)。
    図 13. プロファイル・タイプによるフィルターのリスト
    プロファイル・タイプによるフィルターのリスト
    プロファイル・タイプによるフィルターのリスト
  12. 「Profile (プロファイル)」ドロップダウン・リストからプロファイルを選択します (図 14 を参照)。
    図 14. プロファイルのリスト
    プロファイルのリスト
    プロファイルのリスト
  13. 「Priority (優先度)」ドロップダウン・リストからデプロイメントの優先度を選択します (図 15 を参照)。
    図 15. デプロイメント優先度のリスト
    デプロイメント優先度のリスト
    デプロイメント優先度のリスト
  14. ドロップダウン・リストから「Cloud Group (クラウド・グループ)」を選択します。このシナリオでは、クラウド・グループは「Shared (共有)」という 1 つのみです (図 12 を参照)。
  15. ドロップダウン・リストから「IP group (IP グループ)」を選択します。このシナリオでは、IP グループは「Pure AS IP Group 3 (Pure AS IP グループ 3)」という 1 つのみです (図 12 を参照)。
  16. 「Advanced (詳細)」オプションを展開し、SSH 鍵を生成またはダウンロードします (図 12 を参照)。
  17. 「OK」をクリックし、仮想アプリケーションをデプロイします (図 12 を参照)。

これで、Web Application Pattern Type 2.0 (Web Application Pattern タイプ 2.0) の仮想アプリケーションが完成しました。

まとめ

この記事では、PureApplication System に仮想アプリケーション・パターンをデプロイする方法、そして PureData System for Transactions の一部の機能の使い方を説明しました。この記事で説明した単純なステップにより、PureData の既存データベースを使用して PureApplication System にミドルウェア仮想アプリケーション・パターンをデプロイすることができます。


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ArticleTitle=PureData System for Transactions の PureScale データベースを使用して PureApplication System ミドルウェアをデプロイする
publish-date=11072013