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PureData System for Transactions と PureApplication System を統合する

PureApplication System で pureScale データベース・パターンを作成する

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はじめに

この記事では、PureData System for Transactions (以下、PureData と略します) とPureApplication System (以下、PureApplication と略します) を統合するためのステップバイステップの手順を説明します。この手順に従うことで、PureApplication の既存のパターンまたは新規パターンに対して PureData のデータベースを使用できるようになります。この手順に従うメリットとしては、以下に挙げるものがあります。

  • ミッション・クリティカルなデータ: 最適化されていて継続的に使用可能なミッション・クリティカル・データベースを PureApplication のミドルウェア・アプリケーションで使用している場合には、PureApplication と PureData を統合することにより、ビジネスでそれらのデータベースを使用できるようになります。
  • PureApplication のトランザクション・データの高可用性: PureData は、複数のクラスター・ノードに分散された組み込みデータベース・クラスターを提供することができます。DB2 pureScale では、制限のないキャパシティー、ロード・バランシング、アプリケーションの透過性が提供されます。こうした特徴によって、データは常時使用可能な状態に保たれます。ソリューションのフロントエンドとしての PureApplication とバックエンドとしての PureData は、結合されたプラットフォームとして連係動作します。PureApplication には、このプラットフォームにデプロイされたアプリケーションを対象とした高可用性 (HA) プロキシー・サーバー、アプリケーション・サーバー、キャッシング・サーバーが用意されています。PureData には、このプラットフォームを対象とした高可用データベース・サーバーおよびストレージ・リソースが用意されています。
  • 高速性: PureApplication は、アプリケーションをデプロイするための極めて効率的なプラットフォームです。PureApplication と PureData を一緒に使用すると、アプリケーションがより高いレベルのスケーラビリティー、可用性、パフォーマンスを要求する場合などに、要件を指定することができます。このソリューションを使用すれば、パフォーマンスを容易かつ動的に高めることができます。
  • オンデマンドでのリソース割り当て: PureApplication は、ハードウェアとミドルウェアの完全なシステム・プラットフォームです。システムの事前構成されたミドルウェア・エンジン (IBM DB2 データベースと IBM WebSphere Application Server を含みます) にアプリケーションを組み込むと、需要の急増に合わせたシステム・リソースの動的な再割り当てを自動的に行うことができます。仮想環境やクラウド環境でアプリケーションとリソースの最適なデプロイおよび管理をするために、複数のアプリケーション・パターンとデータベース・パターンがシステムの一部として提供されています。
  • 複数のアプリケーションを対象としたデータベースの一元管理: これらのシステムは、データベース・サーバーを一元管理します。個々のデータベース・サーバーの管理を気にする必要はありません。単一インターフェースによって、多数のアプリケーションで使用されているデータベースの管理がより容易になります。
  • スケーラビリティー: このシステム統合により、スケーラビリティーもスムーズに実現されます。管理者は、アプリケーションに変更を加えることなく、より多くのノードを追加することができます。小さく始めて、容易に拡張できるため、余分に購入したり、余分にプロビジョニングしたりする必要がなくなります。

PureData と PureApplication を統合する前に、以下のステップを完了する必要があります。物理的な接続と SSL 証明書は、IBM Customer Engineer (CE) によって扱われなければならないことに注意してください。

  1. PureData と PureApplication との接続を構成する。
  2. PureData と PureApplication とのネットワーク接続を構成する。
  3. PureData と PureApplication との信用証明書を構成する。
  4. PureData を PureApplication に登録する。
  5. PureApplication System Workload Console への管理者アクセスを構成する。
  6. PureData 用に既存のユーザー ID とパスワードの情報を構成する。
  7. PureData を使用するユーザーは、セキュリティー管理者ロールを持たなければなりません。

PureData を PureApplication に登録する

PureData を PureApplication に登録するには、以下の内容を実行します。

  1. PureApplication System の Web コンソール (https://<IP アドレスまたはホスト名>) を開きます。
  2. ウェルカム・ページの上部にある「Workload Console (ワークロード・コンソール)」タブをクリックし、PureApplication 上でワークロード・コンソールを開きます。
  3. System (システム)」タブをクリックします
  4. 表示されるドロップダウン・リストから、「PureData System registration (PureData System の登録)」を選択します。
  5. 図 1 に示すように、PureData のフィールドに IP アドレス、ユーザー名、パスワードを入力します。
図 1. PureApplication System の Web コンソール
PureApplication System の Web コンソール
PureApplication System の Web コンソール

pureScale データベース・パターンを作成する

PureApplication を使用して PureData から pureScale データベース・パターンを作成するには、以下の内容を実行します。

  1. PureApplication System の Web コンソール (https://<IP アドレスまたはホスト名>) を開きます。
  2. Workload Console (ワークロード・コンソール)」をクリックします。
  3. ワークロード・コンソールのページでは、図 2 に示すように「Working with databases (データベースの操作)」セクションを展開し、「Deploy database (データベースのデプロイ)」をクリックします。
    図 2. PureApplication に pureScale データベースをデプロイする
    PureApplication に pureScale データベースをデプロイする
    PureApplication に pureScale データベースをデプロイする
  4. Deploy database (データベースのデプロイ)」をクリックすると、データベース・パラメーターを構成するための新しいウィンドウが表示されます。以下に、このウィンドウで入力する必要があるフィールド (図 3 を参照) についての説明を記載します。
    • Database name (データベース名): データベース名を入力します。データベース名は、先頭がアルファベット文字でアンダーバー (_) を含む 8 文字未満の文字列でなければなりません。他の特殊文字 (「?」、「!」、「*」、「@」など) を含める必要はありません
    • Database description (データベースの説明): ここにはデータベースに関する説明を入力することができますが、必須ではありません。
    • Availability / scalability (可用性 / スケーラビリティー): このフィールドには、「Standard (標準)」と「High (高)」という 2 つの選択肢があります。PureData の pureScale データベースには、「High (高)」を選択します。
    • Source (ソース): 「Apply a default database workload standard (デフォルト・データベース・ワークロード標準を適用)」を選択する必要があります。これを選択すると、デフォルトの OLTP データベースが自動的に選択されて、オンライン・トランザクション処理 (OLTP) で使用されます。このデータベースは、トランザクション・アプリケーション向けに最適化されています。
    • Default user (デフォルト・ユーザー): ユーザー名を入力します。「Password (パスワード)」フィールドには、デフォルト・ユーザーのパスワードを入力します。
    • Database size (GB) (データベース・サイズ (GB)): データベースのサイズを入力します。この例では、20GB にします。
    • Database compatibility mode (データベース互換モード): デフォルトの互換モードは、「DB2」です。リストから使用可能なデータベース (「DB2 (Default) (DB2 (デフォルト))」、「Oracle」など) を選択することができます
    • Database version (データベース・バージョン): ドロップダウン・リストからバージョンを選択することができます。ここでは、「DB2 Version 10.1 for Linux (DB2 V10.1 for Linux)」を使用します。バージョンのリストは、「DB2 Version 10.1 for Linux (DB2 V10.1 for Linux)」のように、データベース・バージョンとサポートされているオペレーティング・システム・プラットフォームで構成されています
    • Database level (データベース・レベル): ドロップダウン・リストから、データベース・バージョンおよびフィックス・パック・レベルとともにサポートされているオペレーティング・システムを選択することができます。ここでは、「DB2 Version 10.1 Fix Pack 2 for Linux (DB2 V10.1 フィックスパック 2 for Linux)」を使用します。
    • DB2 pureScale Instance (DB2 pureScale インスタンス): PureData 上にすでに作成されている、DB2 pureScale の既存のインスタンス名を選択します。
    • Schema file (スキーマ・ファイル): このフィールドはオプションです。いずれかのスキーマ・ファイルを使用することにした場合に、スキーマ・ファイルを参照して指定することができます。
    図 3. PureApplication のダイアログ・ボックスで pureScale データベースをデプロイする
    PureApplication のダイアログ・ボックスで pureScale データベースをデプロイする
    PureApplication のダイアログ・ボックスで pureScale データベースをデプロイする
  5. Advanced Options (拡張オプション)」を選択してフィールドを展開すると、ドロップダウン・リストから以下のフィールドの選択肢を選択することができます。
    • Pagesize (ページ・サイズ): データベースのページ・サイズをドロップダウン・リストから選択することができます。ここでは、ページ・サイズとして「4」を使用します。
    • Code Set (コード・セット): 標準文字コード・セットを選択します。ここでは、「UTF-8」コード・セットを使用します。
    • Collating Sequence (照合シーケンス): ドロップダウン・リストから、データ・ソースの標準的な照合シーケンスを選択することができます。ここでは、「SYSTEM (システム)」を使用します。
  6. すべての必須フィールドに情報を入力したら、「OK」をクリックします。
  7. 「OK」をクリックしたら、データベースのデプロイメント・プロセスが開始されます。図 4 に示すように、デプロイ対象データベースへの要求の状況を確認することができます。
    図 4. 起動中の状態にある、pureScale データベースのデプロイ状況
    起動中の状態にある、pureScale データベースのデプロイ状況
    起動中の状態にある、pureScale データベースのデプロイ状況

    データベース・インスタンスの状況が「Launching (起動中)」から「Running (実行中)」に変わると、図 5 に示すようにデータベース・インスタンスに関する以下の情報が表示されます。

    • データベース・インスタンスの名前
    • データベース・インスタンスの IP アドレス
    • データベース・インスタンスのポート番号
  8. Log (ログ)」をクリックして、ログを表示します。図 5 には、データベース・パターン作成の状況が示されています。ここで「Log (ログ)」をクリックすると、ログにエラーがあるかどうかと、データベース・パターン作成に関連する情報とを確認することができます。
    図 5. データベース・インスタンスの状況
    データベース・インスタンスの状況
    データベース・インスタンスの状況

まとめ

この記事では、PureData System for Transactions と PureApplication System を統合する方法について説明しました。そのなかで、PureData System を PureApplication System に登録する方法や、pureScale データベース・パターンを作成する方法についても説明しました。これらの単純なステップは、PureApplication System の新規パターンまたは既存のパターンに対して PureData System のデータベースを使用する上で役に立つ可能性があります。


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Zone=Cloud computing
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ArticleTitle=PureData System for Transactions と PureApplication System を統合する
publish-date=10102013