ゴールデンウィークに作成していた「Domino Access Services (REST API)」用のノードが(とりあえず)完成しました。
そこで早速、Bluemix の Node-RED にインストールしてみました。
デモとして作成したのは2つのフローです。
ノーツ文書の翻訳
1つ目のフローは、Bluemix の「IBM XPages NoSQL Database Service」に保存されているノーツ文書の英語の文字列を取得して WATSON「Language Translation」サービスでスペイン語に翻訳して結果をノーツ文書に保存しています。
画面左のノードパレットに今回作成した「domino」ノードが表示されています。
(現在、日本語は選択できないのでスペイン語にしました)
処理後の文書
ノーツ文書の添付画像の分析
2つ目のフローは、同じく「IBM XPages NoSQL Database Service」に保存されているノーツ文書の画像(顔写真)を取得して WATSON「AlchemyAPI」サービスの画像分析にかけて結果をノーツ文書に保存しています。
AlchemyAPI の顔認識を利用すると、年齢、性別、顔の位置が結果として取得できます。
フローは、1つ目と似ています。
補足:WATSON ノードの要件(?)で今回は認証無しの URL で画像にアクセスさせています。この辺は他に方法がないか調べたいと思います。
処理後の文書
ノーツ文書に結果が保存されているのが確認できます。
年齢は、いい感じにあっています。
今までも Domino と連携はできていましたが、Domino 用のノードを作ったことでよりフローを作りやすくなりました。
WATSON や IoT など Bluemix との組み合わせを今後もいろいろ試してみようと思います。
今回は、Bluemix 上にインストールしましたが、Node-RED 環境があればインストールして利用できます。
ご興味のある方はぜひ試してみてください。
エラー処理など使い勝手を良くする為に改善したい点はありますが、今後徐々に修正していきます。
ソース
ソースは GitHub で公開しています。
https://github.com/chemp7/node-red-contrib-domino-rest/blob/master/README.md
インストール
domino ノードは、npm からインストールできます。
https://www.npmjs.com/package/node-red-contrib-domino-rest
Bluemix の Node-RED へのインストール
Bluemix の Node-RED へ今回のノードを追加する手順は以下になります。
※ 最近 Bluemix の新 UI が公開されました。画像は新 UI になっています。
1. Bluemix で Node-RED Starter の環境を用意します。
2. 「開始」タブから「スターター・コードのダウンロード」からファイルをダウンロードします。
※ スターター・コードのダウンロードが、旧 UI からはできませんでした。その場合、新 UI から試してみてください。
3. ダウンロードしたファイルを解凍します。(例:c:\bluemix)
4. 解凍したファイルの中にある、「package.json」を開きます。
"dependencies" の最後に以下の行を追加します。
"node-red-contrib-domino-rest":"0.x"
また、追加した上の行の最後に「,」(カンマ)を追加するのを忘れないでください。
5. cf コマンドを使って Bluemix に push します。
(cf コマンドの使い方についてはここでは割愛します)
6. サーバーが起動してくるまで待ちます。
7. Node-RED エディターにアクセスして、ノードパレットに「domino」ノードが追加されていることを確認します。
以上