プレビュー: IBM z/OS V2.5

日本 IBM のソフトウェア発表 JP21-00712021 年 3 月 2 日

目次
概要概要機能詳細機能詳細
主要要件主要要件開発意向表明開発意向表明
開始予定日開始予定日


ハイライト

Top rule

ディスラプションの加速化に基づく最適なビジネスおよびオペレーティング・モデルにより、今日の企業の将来が変わりつつあります。企業は、アプリケーションの最新化、クラウドネイティブ・プロセス、および人工知能 (AI) に対して迅速かつ戦略的にフォーカスすることによってネクスト・ノーマルを受け入れます。これらはすべて、タイムリーで回復力のあるビジネス・ユース・ケースと高度なビジネス・アプリケーションを確保して、持続した良好なユーザー・エクスペリエンスを実現することを目的としています。

IBM® のハイブリッドクラウド・アプローチは、この素早く大規模な変革用のソリューションを提供する計画の中核を成しています。開発、セキュリティー、オペレーションに対する一貫性のある標準ベースのアプローチを提供します。ハイブリッドクラウド・アーキテクチャーにおいて、 IBM Z® は、クライアントが必要とするプライバシーとセキュリティーを、彼らが必要とする以下の共通のクラウド・エクスペリエンスで実現します。

  • アプリケーションの最新化により、エンド・ユーザーのエクスペリエンスを改善する
  • 標準のクラウドネイティブ・アプローチにより、ビジネスの成長を促す
  • ますます高度になる脅威や新しい規制に対処するサイバー・ソリューションで確実にイノベーションを起こす
  • 予測、対応、リカバリーするサイバー・レジリエンスを備えたインフラストラクチャーで競争上の優位性を構築する

IBM Z プラットフォームのコンピューティング能力とリソースの強みを活用して、 IBM z/OS® は、組織が迅速なイノベーションの提供を開始する基礎の変革プロセス用に安全でスケーラブルな環境を提供する上で重要な役割を果たします。

IBM z/OS V2.5 は、新しいハイブリッドクラウドと AI ビジネス・アプリケーションをサポートする革新的な開発を可能にして促進するように設計されています。これを実現するには、次世代システムのオペレーターと開発者が IBM z/OS に容易にアクセスでき、煩雑な作業から解放されるようにしながら、 IBM Z サーバーのコンピューティング能力とリソースを最適に使用してスケーリング、セキュリティー、事業継続性を実現します。



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概要

Top rule

z/OS バージョン 2 リリース 5 (V2.5) は、組織が最新化に成功するのに役立つ以下の機能を提供する予定です。

ハイブリッドクラウドおよび AI 機能のアジャイルなビジネス・ユース・ケースをサポートする規模と同時デプロイメント

  • z/OS Container Extensions (zCX) のパフォーマンスと使いやすさを引き続き推進します。当初は z/OS V2.4 の一部としてリリースされた zCX は、 Linux® アプリケーションとユーティリティーを z/OS に組み込むことによって、IT ソリューションの設計者がコロケーションの俊敏性や、 Linux アプリケーション用の z/OS のサービス品質を利用できるようにします。
  • DFSMS Transparent Cloud Tiering (TCT) や Object Access Method (OAM) クラウド層サポートにより、 IBM z/OS クラウド・ストレージに追加の機能を引き続き提供します。TCT および OAM は個々に、 z/OS が構造化データと非構造化データの両方向けの追加ストレージ層としてハイブリッドクラウドを利用できるようにします。 z/OS におけるクラウド・ストレージの使用は、 IBM Z 上の簡素化されたデータ・アーカイブおよびデータ保護のためにハイブリッド・クラウド・ストレージ環境へのデータ転送により資産と運用の費用を削減します。
  • IBM Integrated Accelerator for Z Sort の活用を引き続き推進します。 IBM z15™ 上の新規の CPU コプロセッサーを使用したソートに対するこのハードウェア加速化アプローチは、CPU 使用率の削減と対象のインメモリー・ソート・ワークロードの経過時間の向上を目的としています。

俊敏性の向上に必要な特殊なスキルがなくても、管理者や開発者によって z/OS のインストール、管理、使用が容易。 z/OS V2.5 は、以下を行う予定です。

  • ServerPac for z/OS V2.5 をポータブル・ソフトウェア・インスタンスとして提供します。この提供形式は、熟練した z/OS システムのスキルがなくても、 z/OS Management Facility (z/OSMF) 内で共通のシンプルなガイド付きプロセスを使用して、効率的かつ迅速な導入手順を可能にします。 z/OS V2.5 は、ポータブル・ソフトウェア・インスタンスとしてすでに使用可能な IBM z/OS サブシステムとプログラム製品のリストに加わります。
  • Software Update と呼ばれる z/OSMF Software Management での新しい z/OSMF タスクを提供します。Software Update でのグラフィカル・ユーザー・インターフェースは、ソフトウェア・ベンダーによらず、SMP/E パッケージによる PTF をインストールするための簡素化されたガイド付きプロセスを提供します。修正、推奨、および機能の更新をお客様のシステムにインストールするユース・ケースでは、z/OSMF での Software Update は、従来の方式と同じ結果をもたらすと同時に、実行する時間と手順が少なくてすみます。
  • 従来のタスクを自動化し、システムの管理に必要な専門技術レベルの軽減に役立つシステム管理領域の簡素化を促す、新しい機能と追加の機能拡張を実現します。 IBM z/OSMF は、タスク指向の Web ブラウザー・インターフェースを使用して z/OS システムの各種側面を管理するためのフレームワークを提供します。最も主要なものは次のとおりです。
    • z/OSMF ブラウザー・ベースのデスクトップは、 z/OS に関する情報を編成し、管理するための基本機能を提供します。頻繁に参照されるファイルやデータ・セットをフォルダーに入れて管理するとともに、ファイルやデータ・セットの検索、参照、編集の改善が予定されています。ブラウザーから機能へのアクセスを制御する機能に加えて、ジョブやスプール・ファイルのシンプルな操作が計画されています。
    • z/OSMF Security Configuration Assistant が機能拡張され、セキュリティー構成ヘルプを提供する必要があるサード・パーティーまたはお客様による使用が可能になる予定です。これは、新しい機能を z/OS に安全に導入するという複雑なタスクを容易にすることを目的としています。
  • z/OS に堅固なソフトウェア・プロビジョニング・プラットフォームを提供するために、 IBM Cloud® Provisioning and Management for z/OS で多数の新機能と優れたユーザー・エクスペリエンスを提供します。機能拡張は、リソース管理とセキュリティーを簡素化し、管理者がテンプレートとインスタンスを効率よく管理するのを支援し、拡張リソース・プールをサポートするためのものです。
  • z/OS V2.4 で導入された JES2 ポリシー・ベースのカスタマイズ機能を拡張することによって、アセンブラー・スキルの必要性を引き続き減らします。新しい処理フェーズと新しい属性の参照と変更が、このサポートで予定されています。この機能は、お客様が JES2 でインストール・システム出口をコーディングする必要を減らすためのものであり、これによって、サービスの適用や新しいリリースへのアップグレードの労力が減少します。
  • z/OS Workload Interaction Correlator を機能強化します。これは、少ない CPU コストを重視しながら、同期し標準化したコンテキストに基づく方法で追加データを生成するためのインフラストラクチャーを z/OS およびミドルウェアの利用者に提供する有償機能です。

サイバー攻撃の影響から守り、極めて耐障害性の高い環境を維持するための、サイバーセキュリティー、システム保全性、アプリケーション可用性の向上、および検出と緩和手順の自動化。 z/OS V2.5 は、以下を行う予定です。

  • 異常な動作をほぼリアルタイムで検出できるようにする事前障害分析 (PFA) を利用する Anomaly Mitigation ソリューションを提供します。これにより、可用性に影響するイベントが発生しないうちに潜在的な問題に事前に対処することができます。
  • RACF® PassTicket 機能を更新して、構成可能な有効期間やオプションで拡張される文字セットの制御を強化して、より強力な暗号アルゴリズムをサポートします。また、この新しい機能拡張は、エラー診断の向上や SMF に記録される追加情報を組み込んで追加のお客様サポートを提供することも目的としています。
  • IBM z15 サーバー用の高度な System Recovery Boost を提供します。これらの機能により、お客様は、さまざまな z/OS シスプレックス・リカバリー・プロセス (シスプレックスの区画化、カップリング・ファシリティー (CF) 構造のリカバリー、CF データ共有メンバーのリカバリー、および IBM HyperSwap® を含む) に適用できるブースト・クラスを活用できます。
  • IBM Z Data Privacy for Diagnostics 用に SYSMDUMP および TDUMP のサポートを強化します。Data Privacy for Diagnostics は、機密性の高いものとしてタグ付けされるデータを編集し、外部的に共有できる保護された診断ダンプを作成することで、お客様がサード・パーティー・ベンダーと連携する際に管理を維持できるようにするために、 IBM z15 で使用できる z/OS セキュリティー機能です。 Data Privacy for Diagnostics の新しい機能拡張である z/OS Diagnostics Analyzer が一般出荷可能になり、お客様がお客様の組織に固有の機密データ・パターンをカスタマイズできるようにすることで、システム・ダンプでの機密データのタグ付けおよび編集を強化します。 Data Privacy for Diagnostics は、お客様が保守容易性を損なうことなく診断データの分野におけるコンプライアンスの課題に対処する機能を改善するのに役立ちます。
  • 全方位型暗号化を簡素化します。最も顕著なものは、追加の z/OS データ・セット・タイプ (順次基本フォーマットとラージ・フォーマットの System Managed Storage (SMS) 管理データ・セットなど) のサポートです。大部分の場合、お客様がアプリケーションを変更することなくデータを暗号化し、コンプライアンスのタスクを簡素化できるようにします。チャネル実行プログラム (EXCP) を使用したアプリケーションは、プログラマーが EXCP プログラムを変更して、BSAM および QSAM による暗号化に対応するデータ・セットを読み書きできるようにするアクセス方式暗号化マクロを使用してサポートされる予定です。アクセス方式によるか、EXCP によるかにかかわらず、基本およびラージ・フォーマットのデータ・セットの暗号化は、SAF または SMS などのポリシーを使用するか、手動で暗号化されるデータ・セットをインストール・システムで指定できるように設計されています。バックアップ/リストア、マイグレーション/再呼び出し、複製などの管理機能時にデータは暗号化されたままになります。
  • z/OS Authorized Code Scanner と呼ばれるオプションの有償機能をサポートします。これは、お客様の許可コードを動的にスキャンし、以降の調査の診断情報を提供して、 z/OS 開発/テスト・パイプラインのセキュリティー体制の強化に取り組むお客様をサポートするのに役立ちます。

z/OS で開発され提供される新機能に加えて、 IBM は引き続き z/OS Foundation の機能拡張に投資して、新しいハードウェアのパフォーマンスと最適化をサポートするとともに、新しいデータ管理、スケーラビリティー、成長、および業界標準とオープン機能の統合を実現し、サポートすることが重要です。

IBM の計画、方向性、および趣旨に関する記述は、 IBM の裁量に基づき予告なく変更または撤回される場合があります。今後の製品に関する情報は、IBM の製品の一般的な方向性を示すことを目的としたものであり、発注の意思決定のための判断基準の利用を意図したものではありません。今後の製品に関する情報は、いかなる資料、コード、または機能性を提供というコミットメント、約束、または法律上の義務について言及するものでもありません。今後の製品に関する情報は、いかなる契約にも含めることはできません。 IBM 製品について記載される今後のフィーチャーまたは機能の開発、発表、および時期は、すべて IBM の判断で決定されます。



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主要要件

Top rule

z/OS V2.5 は、以下の IBM Z サーバーで稼働します。

  • IBM z15 モデル T01 および T02
  • IBM z14® モデル M01 から M05
  • IBM z14 モデル ZR1
  • IBM z13®
  • IBM z13s®

IBM z/VM® で z/OS V2.5 を稼働させる場合は、 z/VM リリースは z/VM V7.1 以降でなければなりません。

z/OS V2.5 のハードウェア要件の詳細については、 IBM Knowledge Center の「 z/OS V2.5 インストール計画」(GA88-7202) (利用可能な場合) を参照してください。



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開始予定日

Top rule

2021 年 9 月

プレビューは、 IBM の計画および方向性を理解する手掛かりとなります。出荷予定日、価格、発注情報、および取引条件は、製品の発表時に提供されます。



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機能詳細

Top rule

IBM z/OS V2.5 に予定されている機能は次のとおりです。これらの項目の多くは、継続的デリバリー (CD) によって前のリリースでも使用可能であり、その旨記載されています。

スケーラビリティーとパフォーマンス

お客様は、テスト用に小規模な LPAR を実行するか、大規模な 32 システムのシスプレックスを実行するかにかかわらず、 z/OS に高いスケーラビリティーを求めるようになりました。 z/OS のスケーラビリティーとパフォーマンスの維持と強化は、 z/OS の価値の重要な分野の 1 つです。これには、ワークロードの増大が原因の制約の緩和が含まれますが、Z Sort アクセラレーションなどの新しいハードウェア機能の活用も含まれます。

IBM Integrated Accelerator for Z Sort

z15 は、新規の SORTL 命令を使用するソフトウェアが活用できる新規の CPU コプロセッサーを使用したソートに対するハードウェア加速化アプローチを提供します。コアごとに 1 つのソート・アクセラレーターを提供して、頻繁に使用される関数を高速化することで、ソートの高速化、バッチ・ウィンドウの短縮、および再編成などの選択したデータベース関数の向上に役立ちます。Integrated Accelerator for Z Sort は、 z15 の標準機能であり、CPU コストを削減し、対象のインメモリー・ソート・ワークロードの経過時間を最適化するように設計されています。通常はソート・ワークロードはクライアントのバッチ・ウィンドウ中に発生します。DFSORT および Db2® for z/OS Utilities Suite は、SORTL 命令を活用します。Integrated Accelerator for Z Sort は、以下に使用できます。

  • DFSORT PTF UI90067 および UI71976 を適用した V2.3
  • DFSORT PTF UI90068 および UI71978 を適用した V2.4
  • PTF UI71668 を適用した Db2 12 for z/OS

IBM Z Batch Network Analyzer (zBNA) は、DFSORT Z Sort アプリケーションを使用して z/OS V2.5 における Integrated Accelerator for Z Sort をサポートする予定です。これは、DFSORT に適格な候補を固有に識別し、 z15 を必要とすることなく、現行の環境からのデータを使用して z15 のメリットを評価します。この新しい情報は、zBNA ですでに使用可能な従来型のバッチ情報と統合される予定です。この無料ツールは、 IBM Techdocs Library Web ページからダウンロードできます。

High Performance FICON® for IBM Z (zHPF) ボリューム目録 (VTOC) I/O パフォーマンス

zHPF I/O テクノロジーは、順次データ・セット、区分データ・セット、および VSAM データ・セットのデータ・セット入出力のパフォーマンスを改善するために長年使用されてきました。DFSMS の機能拡張は、zHPF の使用を、Common VTOC Access Facility (CVAF) および Fast VTOC/VVDS (FVV) サービスによって実行される VTOC I/O に広げて、VTOC 全体を順次読み取るアプリケーションの接続時間を大幅に短縮します。さらに、VTOC の更新でも zHPF を使用します。APAR OA58111 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。

zHyperLink 書き込み統計

IBM zHyperLink は、メインフレームに接続された短距離のリンクであり、ハイパフォーマンス Fibre Connection (FICON) よりも最大 10 倍待ち時間を短縮します。入出力待ち時間の短縮により、ワークロードの経過時間の改善やトランザクションの応答時間の短縮による価値が実現され、スケーリング・コストの削減に貢献します。DFSMS の機能拡張は、ユーザーがデータ・セットの zHyperLink 書き込み統計を表示し、オプションとしてそれらをクリアできるようにするコマンドを提供する予定です。さらに、zHyperLink 書き込み障害に関連する詳細情報を表示するために、新しい SMF フィールドが SMF タイプ 42 サブタイプ 6 レコードで作成されます。APAR OA57718 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.2 以降でも使用可能です。

データ・セット・オープンの制限緩和

z/OS V2.5 は、Media Manager と Db2 オープンデータ・セットの場合は特に、オープン・データ・セットごとの 2 GB 境界より下の専用域メモリー所要量を削減する機能拡張を提供する予定です。これは、所定のアドレス・スペース内で同時にオープンできるデータ・セット数の制限を緩和するためのものです。これは、 Db2 単一表スペース・データ・セットを使用する Db2 アドレス・スペースなどの環境で重要な考慮事項になる場合があります。さらに、APAR PH09189 用の PTF によって提供される Db2 の機能拡張は、 Db2 アドレス・スペースの DSMAX 制限に対して Db2 オープン・データ・セットの管理を改善するためのサポートを向上させることによって、この z/OS の制約緩和を補完します。

zFS ファイル・システムの高速マウント

全体的な IPL 時間の改善が、zFS ファイル・システムの分野で予定されています。zFS ファイル・システムがコピーまたはダンプされる方法に応じて、システムは、シスプレックスの外部で使用される場合、整合性を維持するために従来は (65 秒) 待機していました。この機能拡張はコピー側システムと復元側システムの両方にインストールする必要がありますが、待機時間の必要をなくすためのものです。APAR OA59145 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。

zCX

z/OS Container Extensions は、 z/OS で Linux on IBM Z ソフトウェアを直接実行する機能を提供します。この機能は、 Linux on Z アプリケーション・コードが未変更のまま z/OS で実行できるようにします。使用可能なソフトウェアには、オープンソース、クライアント作成、 IBM 製品、サード・パーティー・ベンダーのソフトウェアがあります。 Ambitus と呼ばれる Open Mainframe Project™ のプロジェクトが、 Linux on Z ソフトウェアに関するコミュニティーの作成を支援できます。

一部の IBM 製品ユース・ケースには、 Application Connect Enterprise V11、Service Management UniteMQ Client Concentrator などの製品が含まれます。

以下の分野における改善が予定されています。

  • パフォーマンス更新:
    • 単一命令多重データ (SIMD) プロセスをサポートするための更新が予定されています。一部のアプリケーションは、SIMD 命令でコンパイルされ、SIMD の有効化を必要とします。zCX は、ハードウェア SIMD をサポートするためのものです。SIMD を利用するアプリケーションは、パフォーマンス向上を実現します。
    • zCX は、1 MB および 2 GB ラージ・ページをサポートする予定です。これにより、zCX ワークロードの効率を向上させることができます。
    • サポートされるコンテナーの最大数は、zCX サーバー当たり 1000 に引き上げられる予定です。実際的な限度は、使用可能なリソースに応じて低くなる場合があります。
    • 各 zCX ゲストのメモリー量は、最大 1 TB まで構成可能になる予定です。zCX による固定メモリーおよび z/OS メモリー・レイアウトの使用を考えると、実際的な上限はより低くなります。

    APAR OA59865、APAR OA59111、および APAR OA59943 用の PTF を適用すると、これらのパフォーマンス向上が z/OS V2.4 でも使用可能です。

  • IBM z/OS Container Extensions 用の Inbound Workload Queueing (IWQ) サポート:

    zCX のサポートに関して、 z/OS Communication Server の OSA-Express® Inbound Workload Queueing (IWQ) サポートが強化され、zCX ネットワーク・トラフィック向けの新規の入力キューが追加される予定です。ネイティブ z/OS トラフィックからの zCX トラフィックの OSA-Express IWQ 分離により、zCX トラフィック向けの最適な Communications Server 処理環境が提供されます。IWQ が使用可能になると、zCX トラフィック向けの z/OS TCP/IP インバウンド処理が zIIP 適格になる予定です。OSA-Express は、TCP および User Datagram Protocol (UDP) プロトコル用の zCX トラフィックを zCX 入力キューに送信します。 z/OS IWQ zCX ソリューションは、OSA-Express6S 以降で使用可能になる予定です。APAR PH16581 および OA58300 用の PTF を適用すると、これらの機能拡張は z/OS V2.4 でも使用可能です。

  • モニターとアラート用に計画されている機能は以下のとおりです。
    • ルート・ディスク、ゲスト・メモリー、スワップ・ディスク、およびデータ・ディスクの zCX リソース使用量をモニターし、サーバーのジョブ・ログに記録するために計画されているサポート。zCX サーバーならびにこれをプロビジョンおよび稼働するために使用されるすべての関連コンポーネントに関するバージョンおよびサービス情報を表示するための拡張オペレーター・コマンド・オプションが計画されています。これにより、作業が削減され、サービス実施時の正確さが向上します。zCX インスタンス・ルート・ディスクは、zCX アプライアンスのソフトウェア・アップグレード・ワークフローを使用する際に拡張できるようにする予定です。APAR OA59835 および APAR OA60303 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.4 でも使用可能です。
    • zCX リソース不足 z/OS アラートは、モニタリングおよび自動化操作を向上させるために z/OS システム・ログ (SYSLOG) または操作ログ (OPERLOG) に送られる予定の事前対応アラートです。 サーバーは、zCX インスタンスの使用メモリー、ルート・ディスク・スペース、ユーザー・データ・ディスク・スペース、およびスワップ・スペースを定期的にモニターし、使用量が 50%、70%、および 85% の使用率に上昇する際にメッセージを zCX ジョブ・ログおよびオペレーター・コンソールに出します。 50% を下回った場合は、情報メッセージが出されます。APAR OA60303 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.4 でも使用可能です。
    • 提供されるディスク容量を増やす予定です。アプライアンスごとのデータおよびスワップ・ディスクの数は、245 もの数に増やされます。 これにより、単一の zCX は、より多くのデータに同時に対処できます。APAR OA60303 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.4 でも使用可能です。
    • zCX の 90 日間評価版が使用可能になる予定です。1 お客様は、FC 0104 ハードウェア・フィーチャーを注文する必要なしに最大 90 日間 zCX を試用できます。90 日間の試用期間が終了すると、FC 0104 が取り付けられない限り、zCX インスタンスは機能しなくなります。zCX 評価版が有効になった後、お客様が 90 日間にわたって完全な zCX のユーザー・エクスペリエンスを得られるようにすることを目的としています。APAR OA58969 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.4 でも使用可能です。

      1 90 日間評価版は、 z/OS にワークロードを追加する場合の通常のハードウェアとソフトウェアの使用量を対象として無料です。

    • zCX は、IPv6 をサポートする予定です。これにより、zCX サーバーは、IPv6 対応の z/OS システムおよびネットワーク上で IPv6 ネットワークに本格的に関与できます。IPv6 有効化は、一部のクライアント構成では重要な前提条件になる可能性があります。APAR OA59508 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.4 でも使用可能です。
    • IBM License Metric Tool (ILMT) は、zCX 環境をサポートするように拡張される予定です。パスポート・アドバンテージで調達された IBM Linux on Z ソフトウェア・プログラムのライセンス交付のためのサブキャパシティー料金設定で、ILMT の利用が必要です。 ®

      必要な PTF など、zCX での ILMT イネーブルメントに関する追加情報は、 IBM Knowledge Center に記載されています。

システム管理および使いやすさとスキル

z/OS の効率的な管理と保守が常に焦点になってきました。バックアップとリカバリーの改善であるか、オブジェクト・ベースのストレージの活用であるかにかかわらず、 z/OS には役立つ多くの機能があります。 IBM は未来を見据えて、ブラウザー・ベースの管理モデルに移行する予定です。そのため、 z/OS Management Facility (z/OSMF) の一部として z/OS に多くの機能が提供されます。これらの新機能は、 z/OS の管理に役立つプロセスを簡素化し、改善することを目標にしています。従来、場合によっては純粋に管理用のアクションに対して、多くの z/OS 機能でアセンブラー作成出口に依存してきました。アセンブラー・スキルの必要性を減らすことが、引き続き重点領域です。

IBM Job Entry Subsystem 2(JES2) のポリシー機能強化

システムを管理するアセンブラー・スキルの必要性を減らすことが、JES2 の目標です。 z/OS V2.4 で、JES2 は、ジョブ変換フェーズの終わりにシンプルなルール・ベース定義 (JES2 ポリシー) を使用するための初期コードを導入しました。APAR OA58190 用の PTF を適用して、JES2 は JES2 ポリシー・ベース出口に対するマルチシステム・サポートを追加しました。 z/OS V2.5 では、JES2 は、同じようなルール・ベース定義を活用できる追加点を処理に追加するとともに、ポリシーによって参照および変更できる属性の数を増やす予定です。具体的な目標は、会社固有のカスタマイズを実装するためにアセンブラー JES2 インストール・システム出口をコーディングする必要性を減らすことです。アセンブラーの変更が少ないほど、コードを再作成する必要が減り、これにより、サービスの適用がシンプルになり、リリース・アップグレード・プロセスを高速化できます。

DFSMShsm による新規ディレクトリーへの UNIX® ファイルのリカバリー

DFSMShsm は、バックアップ時からの元のディレクトリーとは異なるディレクトリーに UNIX ファイルをリカバリーする機能を追加する予定です。この機能は、ユーザーが一時ロケーションにファイルをリカバリーして、リカバリーされたバージョンが適切なファイル・レベルであることを確認できるようにします。また、ファイルを別のディレクトリーにリカバリーし、新しいロケーションから直接アクセスすることもできます。APAR OA58612 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。

EXCLUDE 基準を使用した DFSMShsm UNIX ファイル・レベルのバックアップおよびリカバリー

DFSMShsm UNIX ファイル・レベルのバックアップは、バックアップとリカバリーのコマンドで EXCLUDE キーワードをサポートするように拡張される予定です。このキーワードは、処理から除外するファイル名パターンまたはディレクトリー名のいずれかのコンマ区切りリストを受け入れます。APAR OA57868 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。

DFSMShsm ファイル・モード・ホスト

DFSMShsm の FILEMODE は、個別の HSMplex が、既存の DFSMShsm HSMplex があるシスプレックス内で UNIX ファイルを排他的に処理できるようにする予定です。 UNIX ファイルに対する DFSMShsm 要求は、FILEMODE で構成された DFSMShsm ホストに自動的に送信されます。このサポートは、既存の非常に大きい DFSMShsm 環境を使用するお客様が、従来のボリュームやデータ・セット環境に影響を与えることなく、DFSMShsm UNIX データ・セット・バックアップ処理を追加できるようにします。APAR OA58870 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。

Db2 ストアード・プロシージャーに対する OAM サポート

Db2 ストアード・プロシージャーは、お客様がモジュラー・プログラムを開発できるようにします。これらのプログラムを使用すると、アプリケーション全体の Db2 環境で一連の共通コードを起動できます。DFSMSdfp OAM は、SYS1.SAMPLIB で使用可能なサンプル CBROSRSP を提供します。これは、ユーザー・アプリケーションが Db2 ストアード・プロシージャー環境で OAM OSREQ API をどのように起動できるか、また単一のストアード・プロシージャー内で複数の Db2 接続を管理する方法を示します。これにより、複数のプログラムを作成することなく、異なるデータベース間でデータを柔軟に操作できます。APAR OA57837 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.2 以降でも使用可能です。

ネットワーク・ファイル・システム (NFS) の拡張サポート

z/OS NFS Server は、カスタマイズ可能な Microsoft™ Windows™ 固有の属性 ( Windows プレフィックス として知られる) を用いて拡張され、 Windows 10 NFS クライアントからの接続の識別を支援する予定です。これにより、 z/OS NFS Server は、 z/OS UNIX ディレクトリーにアクセスする際にエクスペリエンスを向上させるための応答を調整できます。このサポートは、お客様が z/OS NFS Server にマイグレーションするのを支援するように設計されています。Server Message Block (SMB) サーバーは z/OS V2.4 では使用できなくなるためです。APAR OA57493 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.2 以降でも使用可能です。

SMStape およびストレージ管理サブシステム (SMS) ポリシーを使用した磁気テープ装置の隔離

z/OS V1.11 では、サポートは Demand Allocation with System-Managed Tape 向けに提供されました。 これより前は、SMStape は、UNIT パラメーターで指定されたものを常に無視する可能性があり、割り当てられた SMS 構成を使用した割り振りが代わりに行われる可能性があります。 SMStape が適格とみなしたデバイスを制限するかまたは特定のデバイスを選択するための簡単な方法がありませんでした。 これに対処するために、キーワード (SMSHONOR) が DD ステートメントの UNIT パラメーターに追加されました。 z/OS 割り振りでは、SMStape が適格とみなしたものと UNIT パラメーターで指定されたものとの間に交点がある限り、指定されたものを引き受ける可能性があります。 RFE 127904 では、お客様は、SMS 構成 (ポリシー) によって使用できるデバイスを選択する機能も必要としました。 SMSHONOR が、SMS テープ・ストレージ・グループ構成により使用可能になる予定です。これにより、元の SMSHONOR サポートが拡大され、(SMS ポリシーを使用する) お客様が、重要度の低いアプリケーションで使用されるデバイスを制限することで、重要なアプリケーション向けの一連のデバイスを予約することを容易にします。 JES3 サブシステムがアクティブの場合、テープ・ストレージ・グループ構成による SMSHONOR の指定は無視される予定です。 APAR OA59161 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。

OAM クラウドおよび追加のバックアップ機能拡張

z/OS V2.3 以降のための APAR OA55700 の PTF により、OAM は既存のストレージ階層にクラウド層を追加しました。OAM クラウド層サポートでは、OAM オブジェクトの 1 次コピーを、S3 API をサポートするパブリック、プライベート、またはハイブリッドのクラウド・インフラストラクチャーに対するオブジェクトとして管理および保管できます。ただし、取り外し可能メディア (通常は仮想テープまたは物理テープ) への OAM 管理対象バックアップ・コピーは引き続き現在と同様にサポートされます。予定されているこの機能拡張により、1 次オブジェクトの OAM 管理バックアップ・コピーは、追加でクラウド、zFS、または NFS でサポートされる予定です。OAM は、OAM オブジェクトの最大 2 つのバックアップ・コピーを引き続きサポートします。このサポートは、当初は APAR OA55700 用の PTF で提供され、ソフトウェア発表レター JP18-0563(2018 年 11 月 13 日付) で行われた開発意向表明に対応します。

アップグレード・ワークフロー

IBM は、 z/OS アップグレードの支援で引き続き機能拡張を行います。 z/OS V2.5 の場合、 z/OS アップグレード・ワークフローは、 z/OS のこの新リリースにアップグレードする手順を提供します。前のリリースにおけるように、2 つの z/OSMF ワークフローが提供される予定です。お客様が z/OS V2.4 からアップグレードするか、 z/OS V2.3 からアップグレードするかに応じて、アップグレード・パスに適用するワークフローを選択し、z/OSMF で開いてアップグレード・プロセスを開始します。ワークフロー内で、アップグレード・プロセスをさらに合理化するために、ディスカバリー機能が自動的に実行される予定です。特定のシステムに適用されるアップグレード・アクションのみが z/OSMF UI で識別されます。

z/OS V2.5 から、 IBM は、 z/OS V2.5 アップグレード・ワークフローおよび z/OS z15 アップグレード・ワークフローを z/OS 製品成果物の一部として出荷し、 IBM サービスとサポートを組み込む予定です。アップグレード・ワークフローの更新および修正はすべて、標準の z/OS サービス・プロセスを通じて提供される予定です。これらの 2 つのアップグレード・ワークフローを z/OS 製品に組み込み、 z/OS V2.4 および V2.3 をサポートする APAR OA60711 用の PTF を適用することで、 IBM はこれらの重要な技術アップグレード資料を、別のロケーションで提供するよりも速く、より便利に獲得できるようにします。

z/OS V2.2、V2.3、V2.4、および z14 用の前のレベルの z/OS アップグレード・ワークフローは、 IBM z/OS z14 Workflow Web ページで入手できる予定です。 z/OS z15 アップグレード・ワークフローは、 z/OS APAR OA60711 情報および IBM z/OS z15 Workflow Web ページで提供され、保守される予定です。

z/OS Software Update の強化

z/OS ソフトウェアに対する更新を実行することは複雑で時間がかかるタスクになる可能性があるので、z/OSMF タスクは、Software Update for z/OS V2.5 と呼ばれる z/OSMF Software Management で使用できるようになる予定です。更新に含まれている SMP/E HOLDDATA は、管理するのが複雑である可能性がありますが、Software Update により、規則的な方法でこの情報を検討および追跡できます。すべてのインストール出力は、任意の時点で検討できるように保存される予定です。

「Software Update」タスクは、以下の 3 つの異なるユース・ケースに関連付けられた更新のインストールに使用されます。

  • 修正。問題を修正するために個々のソフトウェア更新をインストールします。お客様は、名前別にインストールされる更新を識別できます。
  • 推奨。ソフトウェア・ベンダーが推奨するすべてのソフトウェア更新をインストールします。 IBM の推奨事項は、 IBM Recommended Service Upgrade (RSU) フィックスとして指定されたものです。
  • 機能。新しいハードウェア、ソフトウェア、または機能をサポートするためにソフトウェア更新をインストールします。ソフトウェア更新は使用可能な更新に関連付けられた修正カテゴリーを識別し、お客様は、これらのカテゴリーに関連付けられたすべての更新をインストールするために修正カテゴリーを選択することができます。

お客様は、引き続き既存の方法を使用して、SMP/E パッケージによるソフトウェア更新 (バッチ・ジョブなど) をインストールできますが、代わりに z/OSMF Software Update を使用してより少ない SMP/E スキルでも可能なシンプルな手順により対応できる場合があります。

z/OSMF Software Update についての詳細 (開始方法に関する有用な説明を含む) は、 Software Update with z/OSMF Web ページを参照してください。

APAR PH28412 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能であり、ソフトウェア発表レター JP20-0125(2020 年 3 月 17 日付) で行われた開発意向表明に対応しています。

IBM Cloud Provisioning and Management

Cloud Provisioning and Management for z/OS は、 z/OS V2.5 で多くの新機能と改善されたユーザー・エクスペリエンスを提供するためのものです。 z/OS V2.5 で Cloud Provisioning and Management 機能を拡張し、堅固なソフトウェア・プロビジョニング・プラットフォームを提供するために、以下の機能が組み込まれる予定です。

  • ドメイン共有リソース・プール:

    ドメイン全体にまたがる共有リソースを組み込むために、共有リソース・プールの概念が拡張される予定です。現在、お客様は、単一テナント内のリソース・プールの共有に制限されています。このサポートは、1 つのドメイン内の複数のテナントが 1 つのリソース・プールを共有できるようにすることによって、お客様がクラウド・プロビジョニング環境内のリソース管理を簡素化できるようにします。管理者はドメイン共有リソース・プールをいったん作成すると、そのプールからのリソースを複数のテナント全体で共有できます。一方、組織の z/OS 環境でテナントとテンプレート全体でリソースの分離が必要な場合、テナント固有の共有リソース・プールまたは専用リソース・プールの定義をお勧めします。

    この機能を使用するためにミドルウェア・プロビジョニング・テンプレートで必要な変更は予定されていません。これは、ドメイン共有リソース・プールにテンプレートが関連付けられていることを動的に検出してから、REST API を転送してそのプールからリソースを取得するためのクラウド・プロビジョニング・オーケストレーションが予定されているからです。

    APAR PH29813 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降で使用可能です。

  • セキュリティー簡素化:

    デフォルトのドメインは、テンプレートとテナントを作成するための手動セキュリティー・モードをサポートする予定です。このオプションは、自動セキュリティー・モードを使用しない環境をプロビジョンするためのものです。現在、環境が自動セキュリティー・モードをサポートしない場合、お客様は新しいドメインを作成する必要があります。CLOUD_SEC_ADMIN パラメーターが IZUPRMxx parmlib メンバーで指定されていない場合、デフォルトのドメインが z/OSMF 始動時に作成されると、手動セキュリティー・モードになります。

    Cloud Provisioning and Management のセキュリティー定義サンプル IZUPRSEC は、クラウド・セキュリティー管理者役割用の RACF SPECIAL でないユーザー ID を構成するように機能拡張される予定です。システム・プログラマーは、CLOUD_SEC_ADMIN パラメーターの RACF SPECIAL でないユーザー ID を指定できます。

    APAR PH29813 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。

  • テンプレートおよびインスタンス管理:

    以下のように、管理者がテンプレートとインスタンスを効率よく管理するのに役立つ多数の機能拡張が提供される予定です。

    • テンプレートが作成されるときに、ドメイン管理者はインスタンスがプロビジョン解除された後に自動的に削除されることを識別できるようになる予定です。この機能拡張により、ドメイン管理者は、プロビジョン解除されたインスタンスを手動で削除する必要がなくなるため、インスタンス管理のオーバーヘッドが減ります。
    • テンプレートの作成時に、ドメイン管理者は、テンプレートが正常にプロビジョンされた後に自動的にプロビジョニング・ワークフローをアーカイブするオプションを選択できるようになる予定です。これは、ドメイン管理者が、200 に制限されているアクティブ・ワークフロー数を自動的に管理するのに役立ちます。
    • ドメイン管理者は以下のことが可能になります。
      • 公開されたテンプレートを変更し、テンプレートの説明やその他のプロパティー (ワークフローやインスタンス処理など) を変更する。
      • プロビジョンされたソフトウェア・インスタンスの最大制限時間 (7 日、30 日、無制限など) を設定する。利用者がテンプレートをプロビジョンする場合、プロビジョンされたインスタンスの時刻期間を選択できるようになる予定です。プロビジョンされたインスタンスがその時間制限を超えると、期限切れのマークが付けられ、インスタンスをプロビジョンした利用者とドメイン管理者に通知されます。その後、利用者はインスタンスをプロビジョン解除できます。この機能拡張は、ドメイン管理者が失効した期限切れインスタンスをタイムリーにクリーンアップし、プロビジョニング環境を良好な状態に保つのに役立ちます。

    APAR PH29813 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。

  • リソース管理の機能拡張:

    クラウド・プロビジョニング・リソース管理機能で以下の機能拡張が提供される予定です。

    • ソフトウェア・サービス・インスタンス名のプレフィックスの変更をサポートするための機能拡張。プロビジョンされたインスタンスの命名規則が、リソース・プールの定義時に適切に設定されていない場合、ドメイン管理者は別の一般的な名前のプレフィックスを指定するか、SNA アプリケーション ID をプレフィックスとして使用することに切り替えることができます。
    • API の外部化。API をプログラムで呼び出すことができるようになります。

    APAR PH29813 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。

  • 複数のシスプレックスのサポート:

    この機能拡張により、 z/OS ミドルウェアのプロビジョニングのスケーラビリティーとスピードが向上します。1 次 z/OSMF システムを使用する複数のシスプレックスにわたるインスタンスをプロビジョニングすることで、アプリケーション・プログラマーは、単一のシスプレックスの範囲を超えてクラウド・プロビジョニング環境を拡張できます。お客様は、 z/OS システムの大容量になったリソース・プールにアクセスできます。この構成では、システムとアプリケーションのプログラマーは、ドメイン内のシスプレックスごとに異なる z/OSMF アクセス・ポイントを使用してミドルウェアのテンプレートとインスタンスを個別に定義してプロビジョンする必要がなくなります。

    この機能を活用するために、ミドルウェア・プロビジョニング・テンプレートを変更する必要はない予定です。このサポートにより、 Red Hat® OpenShift® などの外部クラウド管理プラットフォームは、Cloud Provisioning and Management REST API を使用して単一の z/OSMF インスタンスと通信することで、プライベート・クラウド・インフラストラクチャー内のどの z/OS システムでも z/OS ミドルウェアをプロビジョンできます。

    APAR PH16513 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。

  • DASD およびストレージ・リソース・プール:

    この新しい機能により、Cloud Provisioning and Management は、管理対象リソースのリソース・プールを拡張して、DASD とストレージ・リソースを組み込む予定です。 z/OS システム・プログラマーは、ストレージ管理者と協力して、テナント・レベルの分離と制限により、 z/OS ミドルウェアのプロビジョニング用にストレージ・リソースをパーティションで区切ることができます。 z/OS システム・プログラマーは、特定のチームのストレージ・リソースを分離することにより、枯渇 (例えば、リソースを共有しているチームが使用可能なスペースを使い尽くす) 状態を防止して、ポリシー・ベースのリソース割り振りを提供できます。

    z/OS V2.5 では、ストレージ管理者がデータ・クラス、ストレージ・クラス、および管理クラスを使用して定義された専用の属性と設定 (例えば、暗号化やパフォーマンス目標) を使用してストレージ・リソースを作成できるようにする予定です。 z/OS システム・プログラマーは、特定のチームおよびテンプレートに DASD およびストレージ・リソース・プールを定義して、テナントやテンプレートのニーズに合わせてさらにカスタマイズしたり、サービスの品質を高めることができます。z/OSMF のテンプレートを使用した、プロビジョニング時の単純で自動化されたストレージの割り振りにより、ストレージ・リソースのオーケストレーションに要する時間が短くなります。

    データ・セット割り振り属性を動的に取得するには、ミドルウェア・プロビジョニング・テンプレートを更新して、リソース・プール・サービス REST API を呼び出す必要があります。これについては、「IBM z/OS Management Facility Programming Guide」(SC27-8420-40) で説明されています。

    APAR PH16513 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。

  • 管理者の SAF グループ名のサポート:

    z/OS 2.5 は、ドメインの作成、変更、または表示時にお客様が各種管理者役割に SAF グループを指定できるようにする予定です。また、テンプレートの作成または変更時にお客様がテンプレート承認者に SAF グループを指定できるようにすることも計画されています。現在は、これらの役割に個々のユーザー ID を指定する必要があります。グループを使用して管理者を表すと、クラウド・プロビジョニング・リソースの管理の簡素化に役立ちます。

    APAR PH16513 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。

Workload Manager (WLM) バッチ・イニシエーターの機能拡張

WLM for z/OS V2.5 は、バッチ・ワークロードの管理をさらに改善する予定です。パフォーマンス目標を達成するために、新しいバッチ・イニシエーターの開始時に WLM が標準 CP 上の使用可能な容量のみを考慮することがなくなる予定です。主に IBM z Integrated Information Processor (zIIP) で実行されるバッチ・ジョブにより、使用可能な zIIP 容量があるシステムで優先的に WLM イニシエーターが開始される予定です。主に標準 CP で実行されるバッチ・ジョブ、および主に zIIP で実行されるバッチ・ジョブにお客様が別々のサービス・クラスを使用する場合、WLM は最も効率よくイニシエーターを管理します。

OAM アドレス・スペース Db2 接続管理の機能拡張

IBM は、OAM で Db2 接続の問題および Db2 保守サイクルに対する耐性を高めることによって OAM オブジェクト・ユーザーの Db2 接続管理特性を強化する予定です。また、ソース制御データ・セット (SCDS) の再活動化または再 IPL することなくオブジェクトと SMS テープの構成を動的に切り替えることによって OAM の可用性を改善する予定です。

リソース測定機能 (RMF) および Advanced Data Gatherer (ADG)

z/OS V2.5 では、有償機能 RMF は、お客様が期待するのと同じ機能を引き続き提供する予定です。RMF の機能は、RMF Reporter と z/OS ADG の 2 つの部分で配信される予定です。RMF Reporter 機能は、ADG 機能からのメトリックに基づくパフォーマンス・レポートを引き続き提供する予定であり、RMF 有償機能のすべてのクライアントに資格が与えられように設計されています。ADG は、 z/OS の別途料金設定された新機能であり、パフォーマンス・データを未加工の形式で収集する機能を提供します。RMF 有償機能には、ADG 有償機能の使用許諾が含まれます。この変更のために RMF のお客様にアクションが求められることはない予定です。

RMF および ADG には以下の機能拡張もあります。

  • 呼び出し可能サービス (Integrated Cryptographic Service Facility (ICSF) フォーマット保存暗号化、Feistel ベースの暗号化 (FFX)、quantum-safe (QSA) デジタル署名など) を使用して、ハードウェアのパフォーマンスに関する情報を収集します。APAR OA59330 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。
  • RMF Postprocessor Crypto ハードウェア・レポートを用いて追加の ICSF データを分析する機能を提供します。 APAR OA60202 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。
  • 適切なハードウェア上での実行時に System Recovery Boost に関する情報を表示する機能を提供します。Postprocessor CPU Report (CPU) の Boost Class は、Boost Class に対してすでにサポートされている IPL、Shutdown、または None の各値に加えて、Recovery (新しいシスプレックス・リカバリー・プロセス・ブーストの場合) を示す予定です。APAR OA59852 および OA59321 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。
  • z/OS の CF 独占回避の機能拡張をサポートします。APAR OA58726 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。
  • z15 のストレージ・クラス・メモリー (SCM) ビジー率に関する報告を行います。RMF は、I/O Queuing Activity (IOQ) レポートのすべての IOP に関する入出力プロセッサー (IOP) 使用状況 SCM ビジー率を追加します。APAR OA58727 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。

IBM z/OS Workload Interaction Correlator

IBM z/OS Workload Interaction Correlator は、 z/OS V2.5 の有償機能であり、少ない CPU コストを重視しながら、同期し標準化したコンテキストに基づくデータを生成するためのインフラストラクチャーを z/OS およびミドルウェア利用者に提供します。このデータは、ソフトウェア発表レター JP20-0123(2020 年 2 月 25 日付) で発表された IBM z/OS Workload Interaction Navigator のような製品が、 z/OS およびそのミドルウェア・サイロ全体で標準からの異常な逸脱を動的に識別し、一時的に相互に関連付け、視覚化できるよう意図されています。同時に、これらのテクノロジーは、対象分野の専門家がワークロード・コンポーネントやそれらのアクティビティーを巻き込むか、解放するのを支援し、 z/OS ワークロードのパフォーマンス問題の根本原因の診断に必要な時間とスキルを削減します。

IBM z/OS Workload Interaction Navigator のような製品の z/OS V2.5 Supervisor 関連子データ生成の機能拡張により、以下の機能が実行される予定です。

  • 関連アクティビティー間の分析を容易に切り替える相互依存型アクティビティーを識別する。
  • 異常または例外によりさらに注意が必要な主なアクティビティーを定義する。
  • シスプレックス全体にわたる分析により、すべてのシスプレックス・メンバー全体、 z/OS スタック全体で、ポリシーを事前定義することなく、単一の画面で例外のあるクライアント固有の別々の異常を動的に識別し、一時的に相互に関連付け、視覚化できるようにする。

APAR OA57165 および OA60372 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。

z/OSMF

z/OSMF は、 z/OS 管理の最新化プラットフォームとして、 z/OS V2.5 で多数の重要な新機能を引き続き提供する予定です。同時に、効率が高く、スキル要件が少なく、業界の汎用的なインターフェースにより、新たな z/OS の運用管理を提供します。 z/OS V2.5 用に予定されている z/OSMF 機能拡張は次のとおりです。

  • z/OSMF デスクトップ UI は、データ・セット、 z/OS UNIX System Services ファイル、ジョブを処理する効率の高い最新化された操作を提供します。
    • ユーザーは z/OSMF デスクトップの検索ウィンドウまたはエディター・ウィンドウからデータ・セットまたは UNIX ファイルを JCL として実行依頼できます。「Job Output」という新しいタスクが導入される予定であり、ユーザーは、z/OSMF デスクトップ UI から直接、ジョブ状況を確認してジョブ出力を取得することができます。APAR PH16076 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.4 で使用可能です。
    • ユーザーは、z/OSMF デスクトップ UI から直接、既存のデータ・セット、事前定義のテンプレート、または完全指定の属性に基づいた新しい物理順次または区分データ・セットを作成できます。 APAR PH28692 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。
    • z/OSMF デスクトップの検索機能は拡張され、データ・セット、 z/OS UNIX System Services ファイル、および z/OS UNIX System Services ディレクトリーを検索するための先行入力機能を提供する予定です。 APAR PH28692 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。
    • すべての z/OSMF ユーザーが z/OSMF デスクトップまたはフォルダーでリンクを作成できます。APAR PH24527 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。
    • z/OSMF デスクトップ・エディターで JCL、XML、および HTML タイプの参照または編集時に構文強調表示がサポートされます。APAR PH24527 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。
  • z/OS オペレーター・コンソール・プラグインは、コンソール操作サポート用の最新化されたインターフェースを提供して以下を行います。
    • コンソールのプロパティーをプログラムで、または z/OSMF UI から設定します。この目的は、コンソール・プロパティーのセットアップに以前必要であった構成を簡素化することです。APAR PH24072 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。
    • WTOR メッセージをより大きい別のウィンドウに表示できるようにします。APAR PH30881 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。
  • z/OSMF Workflow の対象の機能拡張では、監査適合性とワークフロー管理業務を改善します。
    • 指定された z/OS UNIX ディレクトリーへのジョブ出力の保存をサポート。APAR PH21919 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。
    • ワークフロー完了後の自動削除のサポート。これは、お客様が保管したくないワークフローから z/OSMF ファイル・システム内のクラッターを削減するのに役立ちます。ワークフロー管理者は、複数のワークフロー・インスタンスを同時に削除できます。APAR PH24190 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。
    • リモート・シスプレックスでワークフローを実行します。z/OSMF インスタンス間のシングル・サインオンは厳密には必要とされなくなる予定です。シングル・サインオンがない場合、必要があれば、要求でユーザーとパスワードを求めるプロンプトが出されます。APAR PH28532 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。
    • 「新規ワークフロー・インスタンスの作成」ダイアログで、ワークフロー定義およびワークフロー・プロパティー・ファイルのための「先行入力」検索を活用します。これにより、完全なデータ・セット名またはパス名を入力する必要がなくなります。APAR PH28532 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。
    • ワークフロー・ステップのコンテンツでキーワードを検索します。ワークフロー・ステップのコンテンツに拡張されるキーワード検索は、ユーザーが対応するステップを迅速に見つけるのに役立ちます。APAR PH27725 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。
  • z/OSMF ワークフロー・エンジンの拡張時に、ワークフロー作成を簡素化するために Workflow Editor タスクが機能拡張されます。

    APAR PH28532 用の PTF を使用すると、これらの機能拡張は z/OS V2.3 以降で使用可能です。

    • 計画された新しい「テスト」アクションは、ユーザーが Workflows Editor から直接、ワークフロー・タスクを開くことができるようにします。これは、お客様のワークフロー定義を使用して迅速にワークフロー・インスタンスを作成して実行できるようにします。
    • お客様がシステム上のワークフロー・ファイルやテンプレートを見つけるのを支援するために、一部の入力フィールドにパス選択オプションが追加される予定です。

    APAR PH24190 用の PTF を使用すると、これらの機能拡張は z/OS V2.3 以降で使用可能です。

    • 未加工テキスト・オプションが Workflow Editor に追加される予定です。お客様がこのオプションを選択すると、Workflow Editor は、ワークフロー定義を単純なテキスト・エディターで開きます。Workflow Editor UI でファイルを開くことができなくなる構文エラーを素早く修正する必要がある場合に、テキスト・エディターの使用を検討してください。フラット・テキスト・エディターは、特定の変数が使用されている場所を素早く見つけるのにも役立ちます。
    • テンプレート・ステップの「Step Details」ページの「Instructions」タブおよび「Template」コンテンツ・フィールドに「Expand」オプションが追加される予定です。入力域をフルスクリーン幅に拡大して、テキスト入力域を広げるときに、このオプションを使用します。
    • Edit Workflow Definition ダイアログでは、編集されたファイルのロケーションが保存されます。その後で使用するときは、以前は絶対パスとファイル名を手動で入力する必要がありましたが、今後はプルダウン・メニューからファイルのロケーションを選択できます。
    • 目的は、大量のテキストを処理するときに、既に z/OSMF に組み込まれている VS コード・エディターをユーザーが使用できるようにすることです。VS コード・エディターは、ストリングの検出や置換、行番号、ファイルの概要などの標準的なエディター・サポートだけでなく、編集を実行する大きい領域を提供します。

  • z/OSMF REST API が提供するジョブ機能やデータ・セット機能を増やし、ユーザーが HTTP サービスの起動をサポートする任意のプラットフォームと言語から z/OS 操作をローカルまたはリモート側で駆動できるようにする予定です。
    • REST Jobs API は、システム名やジョブが実行依頼された時点のタイム・スタンプなどの実行データを戻すことをサポートします。APAR PH23046 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。
    • REST Data Set and File API は、別のデータ・セットから属性をコピーすることによって z/OS データ・セットを作成するための、「Allocate Like」と呼ばれる追加オプションをサポートします。多くの場合、これにより、すべての割り振りパラメーターを網羅的に指定する必要がなくなります。APAR PH22030 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。
    • ラージ・データ・セットまたは z/OS UNIX ファイルからコンテンツを取得する応答時間の短縮が、HTTP ストリームの圧縮によって計画されています。APAR PH22030 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。
    • REST Data Set and File サービスは、Time Sharing Option (TSO) アドレス・スペースの数が使い果たされたときに同じユーザーからの同時要求をキューに入れることをサポートする予定です。これにより、多数の要求が z/OSMF に送られる際に処理を向上させることができます。APAR PH29745 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。
  • z/OSMF 構成、診断、および起動のパフォーマンスも向上する予定です。
    • z/OSMF 起動時間と起動時のリソース使用量が改善される予定です。実際の結果は、お客様の構成によって異なる可能性があります。APAR PH28921、PH28920、PH28971、PH28990、PH28451、PH29230、PH29243、PH28832、および PH28872 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。
    • z/OSMF Security Configuration Assistant は、変数をサポートするように拡張され、さらに多くのセキュリティー構成検査を自動的に検証できます。これは、アシスタントによって報告される手動アクションの数を減らすように設計されています。APAR PH17871 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。
    • 管理者がほとんどの z/OSMF サービスを有効または無効にできるようにするシンプルな UI が提供される予定です。これにより、柔軟性が向上し、管理者が最小 z/OSMF ランタイムを調整するための使いやすさも向上します。UI の使用に加えて、システム・プログラマーは、シンプルな JavaScript Object Notation (JSON) ファイルを z/OSMF 構成ディレクトリーにアップロードすることで、z/OSMF ランタイムを調整できます。これは、複数の z/OSMF インスタンスにまたがるデプロイメント設定を簡素化するように設計されています。APAR PH24527 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。
    • SETIZU コマンドと SET IZU コマンドが追加され、z/OSMF を再始動することなく、z/OSMF parmlib オプションを動的に変更できるようになります。APAR PH24088 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。
    • z/OSMF Diagnostic Assistant タスクが拡張され、z/OSMF デスクトップ・タスクバー上の z/OSMF データ・ファイル・システム使用状況の表示をサポートするようになります。これは、事前定義ポリシーに基づいた z/OSMF 診断データの自動クリーンアップをサポートします。これは、z/OSMF データ・ファイル・システムの正常性の維持に役立つように設計されています。APAR PH25691 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。
  • z/OSMF Security Configuration (SCA) プラグインは、 z/OS コンポーネント、機能、および製品をサポートするように機能拡張されます。

    以前、SCA は、z/OSMF コンポーネントのみのセキュリティー・ルールの欠落に関する詳細情報をシステム・プログラマーに提供できました。 z/OS V2.5 では、この機能はすべてのソフトウェアに拡張される予定です。セキュリティー要件を定義するソフトウェアを活用することによって、作成しやすい JSON ファイルが提供されます。適切な許可を持つシステム・プログラマーまたはセキュリティー管理者は、このプラグインを実行し、欠落しているすべてのセキュリティー・ルールやその意味を 1 つのリストで確認できるようになります。SCA は、システム・プログラマーが特定機能のセキュリティー要件を理解し、誤ったセキュリティーのセットアップが原因の機能障害を迅速に特定するのに役立ちます。この情報は、システム・プログラマーとセキュリティー管理者間で情報を伝達する手段として使用され、 z/OS でソフトウェアの価値実現時間を短縮します。複数の z/OS V2.5 DFSMS フィーチャーでこの機能が最初に利用されます。これは、SCA にインポートできるセキュリティー JSON 記述子ファイルを提供するからです。APAR PH29907 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降で使用可能です。

サイバーセキュリティー

現在の世界環境では、企業が全体的なサイバーセキュリティーや回復力の体制をさらに強化する必要性があるのは明らかです。それに応じて、新しいリスク・ユース・ケースを明らかにし、それらを緩和するための機能を必要とするコンプライアンス規制が出現し続けています。 z/OS は、この必要性に対処する独自の体制を整え、計画には、認証、許可、ロギング、システム保全性、システムとデータの可用性、伝送途中のデータや保存されたデータの暗号化、および全体的なデータ・プライバシーの分野における幅広い機能拡張が含まれています。

Authorized Code Scanner

z/OS V2.5 は、開発環境とテスト環境用の Program Call (PC) および Supervisor Call (SVC) ルーチンの Authorized Code Scanner をオプションの有償機能として提供する予定です。このスキャナーは、必要に応じて修復用の診断情報を使用してこれらのルーチンの潜在的な脆弱性を検出することによって、無許可の呼び出し元に許可状態が誤って付与されないようにします。

APAR OA59702 および APAR OA60166 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.4 でも使用可能であり、ソフトウェア発表レター JP19-0249(2019 年 12 月 10 日付) で行われた開発意向表明に対応しています。

SMF 量子セーフ署名

V2.5 用の第 2 のデジタル署名をオプションで組み込むために、ログ・ストリームに書き込まれる SMF レコード向けのデジタル署名サポートを拡張する予定です。第 2 の署名は、使用可能になると、量子セーフ・アルゴリズムを使用して、量子コンピューティング環境では不安定である可能性がある現行のアルゴリズムに代わるものを提供します。また、SMF 署名検証機能は拡張され、SMF レコードが変更または除去されたかどうかの判別を支援するためにこの第 2 の署名を組み込む予定です。この機能は、SMF データを将来に向けて保護することを目的としています。APAR OA57371 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.4 でも使用可能です。

RACF - 拡張 PassTicket サポート

RACF PassTicket 機能は、構成可能な有効期間やオプションで拡張される文字セットの制御を強化して、より強力な暗号アルゴリズムをサポートします。変換を支援するために、 RACF PassTicket は、PTKTDATA クラスの既存のプロファイルを使用して、オリジナルの PassTicket アルゴリズムおよび拡張 PassTicket アルゴリズムと同時に構成できます。このサポートには、エラー診断の向上や SMF に記録する追加情報を組み込む予定です。 RACF APAR OA59196 および SAF APAR OA59197 用の PTF を使用すると、これらの機能拡張は z/OS V2.3 以降で使用可能です。

RACF - ALTER アクセス権限を持つユーザーのプロファイル管理の不許可

RACF は、個別プロファイルへの ALTER アクセス権限を持つユーザーからプロファイル管理機能を制限するメカニズムを提供します。インストール要求時の既存の動作は、特定のユーザーまたはグループのクラス全体で保持されます。この機能拡張は、リソースへのアクセス権限をプロファイルの管理権限から分離して、コンプライアンス・レポートに役立つようにリソースを保護するためのものです。

RACF - 新しい RACF ヘルス・チェック

RACF は、以下を確認するチェックを追加することによってより強力なセキュリティー管理の実装に役立つ新しい複数のヘルス・チェックを追加する予定です。

  • SETROPTS PROTECTALL(FAILURES) オプションを適用することによって、すべてのデータ・セットが RACF によって保護される
  • SETROPTS ERASE(ALL) オプションを適用することによって、データ・セットの削除時に残りの情報が消去される
  • PassTicket キーが暗号化され、ICSF に保管される
  • RACF サブシステム・アドレス・スペースがアクティブである
  • RACF シスプレックス通信モードまたは RACF データ共有モードのいずれかがアクティブである

証明書指紋サポート

IBM は、 RACF RACDCERT コマンドで証明書指紋を表示し、証明書を処理する SMF レコードに保管するとともに、PKI サービス Web ページから証明書指紋を表示し検索して、証明書を処理する SMF レコードに保管するサポートを提供する予定です。

証明書指紋サポートは、証明書を使用してセキュリティー・ポリシーの管理と実装を改善するのに役立ちます。

IBM z/OS Encryption Readiness Technology (zERT) Network Analyzer データベース管理の機能拡張

z/OS V2.5 は、zERT Network Analyzer の Db2 for z/OS データベース・スキーマ定義の柔軟性を高め、 Db2 パーティション表を使用して zERT Network Analyzer のデータベース・ユーザー ID に必要となるアクセス特権を減らします。提供されているデータベース・スキーマ・ツールにより、以前から構成可能であった稼働パラメーターのほか、データベース・スキーマ名、索引名、表名のカスタマイズに対するサポートが追加されます。APAR PH24492 および APAR PH24494 用の PTF を使用すると、この機能拡張はそれぞれ z/OS V2.3 および z/OS V2.4 でも使用可能です。

IBM zERT Aggregation 記録間隔

z/OS V2.5 は、システムの SMF 記録間隔にバインドされていない、zERT Aggregation SMF レコードの記録間隔を指定できるようにします。このサポートを使用すると、zERT Aggregation 記録間隔 (最大 24 時間) を構成できます。Aggregation のカスタム記録間隔を使用すると、SMF に書き込まれる SMF タイプ 119 サブタイプ 12 "zERT Summary" レコードの数を大幅に削減できます。また、この削減は、zERT Network Analyzer のパフォーマンスを向上させます。APAR PH25049 および APAR PH24543 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。

データ・セット暗号化

z/OS V2.5 は、追加の z/OS データ・セット・タイプ (順次基本フォーマットとラージ・フォーマットの SMS 管理データ・セットなど) の計画されたサポートによって、継続的に企業内での全方位型暗号化の取り組みを促進し、アプリケーションを変更せずにデータを暗号化し、コンプライアンスのタスクを簡素化する機能をユーザーに提供します。この新しいデータ・セット・サポートにより、標準の基本順次アクセス方式 (BSAM) および待機順次アクセス方式 (QSAM) API を使用するアプリケーションで、変更をまったく行わないか最小限の変更を行ってデータを暗号化できます。制限が適用され、適格データ・セットの識別に調査が必要になる場合があります。 チャネル実行プログラム (EXCP) を使用したアプリケーションは、新しいアクセス方式暗号化マクロを使用してデータを暗号化するように変更する必要があります。 他のサポート対象データ・セット・タイプと同様に、このサポートは、SAF または SMS などのポリシーを使用するか、手動で暗号化されるデータ・セットをインストール・システムで指定できるようにします。バックアップ/リストア、マイグレーション/再呼び出し、複製などの管理機能時にデータは暗号化されたままになります。APAR OA56622 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。

パスワード・シスコール (syscall) の監査適合性および保守容易性の向上

ユーザーを認証するための SAF を呼び出す際に呼び出し元の Port of Entry IP アドレスを組み込むためのサポートがパスワード・シスコール (syscall) に追加される予定です。このセキュリティー製品では、この IP アドレスが SMF Type 80 レコードに組み込まれます。これにより、システム・セキュリティー管理者によるユーザーについてのロギングおよび監査の機能が向上します。また、SMF におけるこの追加情報は、ネットワーク・セットアップ問題を判別する際に役立つ可能性があります。APAR OA59444 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。

z/OS Diagnostics Analyzer

IBM Z Data Privacy for Diagnostics は、診断ダンプが IBM z15 上で取り込まれた後で、診断ダンプの機密ユーザー・データをタグ付けおよび編集を行うように設計されています。この基本機能は、一般的に使用可能になっており、「sensitive = yes」として機密ユーザー・データの既知の場所をタグ付けするかまたは「sensitive = no」としてメタデータをタグ付けするために z/OS API を提供します。Data Privacy for Diagnostics の新しい機能拡張である z/OS Diagnostics Analyzer が一般出荷可能になり、組み込み ID とカスタム ID を使用して、以前にタグを外されたページの追加の機密データをタグ付けします。 機密性が高いと判明したデータは十分に編集され、根本原因分析のためにサード・パーティー・ベンダーと共有できる新しいダンプが作成されます。また、Data Privacy for Diagnostics は、ユーザーが完全なオリジナル・ダンプを保持し、First Failure Data Capture を保守できるようにします。 z/OS 2.5 は、SYSMDUMP および TDUMP のサポートを組み込み、ダンプ取り込み時間に影響を与えずにポストプロセッシング・ステップとして z/OS API と z/OS Diagnostics Analyzer を使用します。すべてのサポートを組み込むには、修正カテゴリー IBM.Function.DataPrivacyForDiagnostics およびキーワード「DPFD/K」を参照してください。

以下に関する APAR 情報については、 IBM Support ポータルを参照してください。

  • z/OS V2.3 以降の CD で入手可能:
    • ストレージ・マネージャー API サポート: APAR OA57633 および OA58289 の PTF
    • 保守援助プログラム・サポート: APAR OA57570 の PTF
    • z/OS Diagnostics Analyzer サポート: OA58114 の PTF
    • Db2 サポート: APAR PH15940 の PTF
    • IMS サポート: APAR PH14059 の PTF
    • VSAM サポート: APAR OA58730 の PTF

プラットフォーム相互運用性に対する FIPS コンプライアンス・サポート

IBM は、最終リリースで RACF Kerberos データベースによって提供される同じサポートに従って、 UNIX ファイル・ベース Kerberos データベースに対する FIPS イネーブルメントを実行して、プラットフォーム相互運用性に対する FIPS コンプライアンスをサポートします。

IPSec 証明書レポート作成機能の向上

ipsec -k display コマンド、IPsec ネットワーク管理インターフェース (NMI)、および SMF タイプ 119 サブタイプ 73 および 74 レコードは、IPsec 関連の X.509 証明書構成を検証するプロセスを簡素化するように機能拡張される予定です。予定されている機能拡張は、Internet Key Exchange (IKE) ネゴシエーション時にローカルおよびリモートの IKE ピアによって使用される X.509 証明書に関する情報を提供します。これには、証明書期限切れ情報、証明書シリアル番号、サブジェクトと発行者の識別名が含まれます。

System SSL、AT-TLS、および IPsec 証明書診断

z/OS Cryptographic Services System SSL が機能拡張され、リモート・ピアの認証に使用されるデジタル証明書に関する詳細な診断をアプリケーションが取得できるようにします。 z/OS Communications Server Application Transparent Transport Layer Security (AT-TLS) および IPsec サービスは、ネゴシエーションの失敗を診断するための新しい証明書データを使用するように機能拡張される予定です。予定される機能拡張は、重要な診断情報のアクセスと理解を容易にすることによって、一般的な多くのエラー・シナリオで証明書関連の問題判別を簡素化するためのものです。リモート・ピアの証明書の検証中に AT-TLS ハンドシェークが失敗する場合、またはリモート IKE ピアの証明書の検証中に IKE ネゴシエーションが失敗する場合、診断情報が syslogd に書き込まれます。System SSL の機能拡張は、類似した診断の向上のためにどの System SSL アプリケーションからも使用できます。

JSON Web Token (JWT) 向けの IBM z/OSMF サポート

z/OSMF は、認証時にオプションで JWT トークンを返し、z/OSMF サービスの認証に JWT トークンを受け入れることによって JWT をサポートする予定です。APAR PH12143 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。

ICSF 機能拡張

z/OS V2.5 以降、ICSF はダウンロード可能な新しい Web 成果物を提供しなくなります。現行の Web 成果物は、サービス終了に達するまで使用できます。新しい暗号化ハードウェア・サポートが、該当する SMP/E FIXCAT タグと一緒に APAR で提供され、他のすべての z/OS ハードウェア更新と一緒に暗号更新を取得できるようにします。ICSF 固有のインストールは必要ありません。ハードウェア・サポートに関連しない新しい ICSF 機能は、すべての基本 z/OS コンポーネントにより z/OS 更新として提供されます。 z/OS V2.3 および z/OS V2.4 で新しい暗号化ハードウェアの活用が必要なお客様は、ICSF FMID HCR77D1 をインストールして SMP/E FIXCAT 更新を取得する必要があります。 z/OS V2.5 では、ICSF は以下をサポートする予定です。

  • Dilithium アルゴリズム非対称鍵などの大きい鍵を保管できるようにする鍵データ・セットの更新
  • CEX マスター鍵に関連した経過時間と鍵ローテーション・ポリシーを監査する機能の向上
  • 楕円曲線暗号方式 (ECC) 鍵の新しい SAF 保護
  • アーカイブされた鍵の使用を復号操作に制限する機能
  • 特定の SSL/TLS 暗号用の追加のハードウェア活用

Crypto Express 7 コプロセッサーのサポート。HCR77D1 では、Crypto Express 7 コプロセッサーのサポートは z/OS V2.4 でも使用可能です。

APAR OA58880 用の PTF を使用すると、以下の機能拡張は z/OS V2.4 でも使用可能です。

  • デジタル署名用の新しいエドワーズ曲線 Ed448 および Ed25519
  • デジタル署名のための新しい格子アルゴリズム
  • ECC Edwards および米国連邦情報・技術局 (NIST) 曲線のサブセットに対する CP Assist for Cryptographic Function (CPACF) 保護鍵サポート
  • Hash-based Message Authentication Code (HMAC) 鍵に対する TR-31 サポート
  • Advanced Encryption Standard (AES) PIN® 機能の拡張
  • TR-31 エクスポート・サービスに関する追加オプション
  • CVN-18 をサポートした Europay、MasterCard、および Visa (EMV) サービスの更新

APAR OA60317 用の PTF を使用すると、以下の機能拡張は z/OS V2.4 でも使用可能です。

  • さらに、 z/OS V2.5 で、ICSF は、CLEAR キーを、HMAC アルゴリズムを使用したメッセージ認証コード (MAC) の生成および検証に使用できるようにする予定です。CSNBMGN2、CSNBMVR2、CSNBHMG、および CSNBHMV では、入力された鍵 ID を CLEAR キー・トークンにすることができます。CLEAR キーがこれらのサービスへの入力として提供される場合、ICSF は、CPACF 機能を活用して、MAC を生成または検証するための暗号操作を実行します。さらに、PKCS#11 サービスの CSFPHMG および CSFPHMV は、鍵オブジェクトが CLEAR キーで、ハッシュ・アルゴリズムが SHA-1 または SHA-2 である場合に、CPACF 機能を活用します。

z15 では APAR OA59593、z14 では OA60355 用の PTF を使用すると、以下の機能拡張は z/OS V2.4 で使用可能です。

  • Derive Unique Key Per Transaction (DUKPT) サービスで AES 鍵を使用する機能。鍵導出 (特に DUKPT 導出プロセス) は、金融トランザクションにとって重要であり、AES 導出鍵を組み込むための拡張により、企業には、アプリケーションをよりセキュアな AES ベースの暗号方式に移行する追加の機能が与えられます。
  • AES ベースの ISO-4 PIN ブロック処理の機能強化。APAR OA59593 は前の取り組みの上に築かれており、金融機関がより強力な AES 暗号方式を活用できるようにする ISO-4 PIN ブロックのサポートを完成します。
  • Format Preserving Encryption (FPE) アルゴリズム。FPE アルゴリズムにより、データの元のフォームを保持するようにデータを暗号化できます。 例えば、FPE アルゴリズムで暗号化された場合の 16 バイトのアカウント番号では、16 個の数字である暗号文がもたらされます。 呼び出し可能サービスの追加により、以下に示す FPE アルゴリズム FF1、FF2、および FF2.1 が導入されます。
    • FPE Encipher (CSNBFFXE)
    • FPE Decipher (CSNBFFXD)
    • FPE Translate (CSNBFFXT)
  • ECC 向けの新しい曲線 secp256k1 (多くの場合、Koblitz Curve と呼ばれる)。
  • AES および RSA 鍵を使用するサービスを含む更新された警告モード処理。警告モード・オプションにより、お客様は、PCI HSM コンプライアンス・モードで構成されるコプロセッサーを活用するために必要なアプリケーションに対する変更を識別できます。

アプリケーション開発

アプリケーションは、 z/OS で実行されるトランザクション・ワークロードとバッチ・ワークロードの両方の中核を成しています。本体、新しいアプリケーションの開発と既存アプリケーションの最新化は、多くの企業で行われるデジタル変革プロセスに含まれます。 z/OS V2.5 は、アプリケーション開発者が、ファイル内のデータ保全性を維持するための新しいハッシュ・ユーティリティーや、 z/OS Client Web Enablement Toolkit の使用時の新しい TLS サポートを使用し、異なるアドレッシング・モードでの実行時には高水準言語間の透過相互運用性を使用できるようにする機能拡張を提供する予定です。

Web Enablement Toolkit

z/OS Client Web Enablement Toolkit の HTTP/HTTPS Enabler 部分の機能拡張には、新しいパッチ方式と新しいオプション方式に対するサポート、System SSL の使用が指定されるときの Server Name Indication (SNI) の組み込み、および環境変数を使用して冗長デバッグ情報をオンにする機能を使用して複雑な状態のデバッグに役立つ拡張トレースがあります。APAR OA58707 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。

さらに、 z/OS Client Web Enablement Toolkit の HTTP/HTTPS Enabler 部分が、System SSL の使用が指定されるときに TLS 1.3 サポートを提供するように機能拡張される予定です。APAR OA58708 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.4 でも使用可能です。

暗号ハッシュ・ユーティリティー

暗号ハッシュ・ユーティリティーは、 z/OS Unix System Services で提供され、md5、rmd 160、sha1、sha224、sha256、sha384、および sha512 を含みます。これらのユーティリティーは、ICSF One-Way Hash Generate 呼び出し可能サービスを使用して、それぞれ入力ファイル向けの暗号ハッシュを生成します。これらのユーティリティーは、入力ファイルから読み取られた暗号ハッシュを検査します。APAR OA59201 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。

ネットワーキング

高可用性エンタープライズ・トランザクションおよびデータ・サーバーである IBM z/OS Communications Server は、FTP、Telnet、アプリケーションのリモート実行などの一般的なアプリケーションを提供します。最適な生産性を確保するように構築され、メインフレーム・ワークロードの開発と共有用にセキュア・プラットフォームを提供します。 z/OS V2.5 では、Communications Server は、初期化後の TCP/IP サービスの可用性の通知を改善する予定です。

Communications Server SMTP (CSSMTP) に対する SMTPD 互換性の向上

CSSMTP アプリケーションは 3 つの構成パラメーターで拡張され、SMTPD から CSSMTP へのマイグレーション時の SMTPD との互換性を強化します。APAR PH18237 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。

TCP/IP 拡張サービスの可用性の通知

TCP/IP スタックで初期化が完了すると、TCP/IP 拡張サービスが使用可能になる前にスタック初期化完了メッセージが出されます。 z/OS TCP/IP 通信サービスに依存する多くの運用タスクやアプリケーションの場合、現行のメッセージでは不十分です。TCP/IP はオプションの拡張サービスも利用します。これには、シスプレックス Dynamic VIPA (DVIPA) 初期化、IP セキュリティー・インフラストラクチャー初期化、ネットワーク・ポリシー・インストールの完了があります。この機能拡張は、必要な TCP/IP 拡張サービスが初期化を完了したときに自動化操作やアプリケーションに通知できるようにします。新しいメッセージおよびイベント通知機能 (ENF) イベントは、拡張サービスが初期化を完了したことを示します。新しい ENF イベントは名前/トークンのペアで補強される予定です。このソリューションは、TCP/IP 拡張サービスの可用性に依存するネットワーク操作とアプリケーションの z/OS 起動を改善します。

回復力

回復力と高可用性は、Z および z/OS プラットフォームの従来の強みであり、 Parallel Sysplex® クラスタリングに対する安定したサポートで、単一のシステムに影響を与える計画的および計画外の多くの故障を回避する冗長性およびリカバリーのメカニズムとともに、単一システムの多くのイベントを緩和する堅固なリカバリー・メカニズムを提供します。 z/OS V2.5 は、以下を使用してこれらの強みをさらに積み重ねます。

  • データ損失や破損を軽減するためのクラウド階層化やデータのバックアップとリストアの改善により、データ回復の向上
  • 追加容量を提供してシスプレックス・リカバリー・アクティビティーにより強化する新しい System Recovery Boost サポート
  • 異常な動作が発生したときに迅速に特定し、根本原因分析と修正アクションを迅速に取るための情報を提供する機能拡張
  • z/OS ワークロードにさらに高いレベルの可用性、保守容易性、災害復旧機能を提供するその他の改善

論理バックアップおよびリカバリーによるデータ回復

堅固なサイバー回復力計画の重要な側面は、誤ったまたは不正なデータ破損および破壊イベントからリカバリーできるようにする頻繁なバックアップ・コピーの管理です。これらのバックアップ・コピーの作成で消費される重要なリソースに対処するために、 z/OS DFSMS は、 IBM DS8000® Transparent Cloud Tiering アーキテクチャーに基づく追加ソリューションを提供する予定です。Transparent Cloud Tiering は、 z/OS DFSMS が、 DS8000 ストレージ・コントローラーによって実行されるデータ・セットのすべてのデータ移動およびフルボリューム操作を指示して、クラウド・オブジェクト・ストレージまたは IBM TS7700 DS8000 オブジェクト・ストアとの間で両方向の実際のデータ移動にほとんど MIPS を消費しません。 IBM z/OS 2.5 は、以下の機能拡張を提供する予定です。

  • 拡張された IBM z/OS Transparent Cloud Tiering。 Transparent Cloud Tiering に対する DFSMSdss フルボリューム・ダンプのサポートでは、すべてのデータ移動は、オブジェクト・ストアとして構成されている TS7700 に直接、またはクラウド・オブジェクト・ストレージに直接、 DS8000 によって実行できるようにします。この機能は、実際のデータ移動に MIPS を消費することなく、 FlashCopy® または保護コピー・リカバリー・ボリュームから、クラウド・オブジェクト・ストレージまたは TS7700 DS8000 オブジェクト・ストアへの DFSMSdss フルボリューム・ダンプの作成を可能にします。オフプレミスのクラウド・オブジェクト・ストレージ・コピーは、企業全体のエア・ギャップされたポイント・イン・タイム・コピーを使用可能にして、不正なデータ破壊イベントからの高い回復力を可能にし、法規制遵守を支援します。APAR OA57526 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。
  • TS7700 をオブジェクト・ストアとした Transparent Cloud Tiering に対する圧縮サポート。データは、オブジェクト・ストアとして構成された TS7700 に TCPIP を介して転送される前に、 IBM DS8900F 内で圧縮できるようになる予定です。この目的は、TS7700 内の同一物理スペースに保管できるデータを増やして、GB 当たりのコストを削減し、IOPS パフォーマンスに影響を与えることなく帯域幅必要量を減らし、 IBM Z によってすでに圧縮または暗号化されているデータの圧縮を回避してシステム・リソースを最大限に利用することです。APAR OA59465 および OA59466 用の PTF を使用すると、これらの機能拡張は z/OS V2.3 以降で使用可能です。

これらのサイバー回復力用に計画されたソリューションは、データ管理用の最新のハードウェア・ソリューション (全方位型データ・セット暗号化の z15 セキュリティー機能、 z15 データ圧縮、 z15 ソート・アクセラレーター、Transparent Cloud Tiering ソリューションなど) を利用するための、 z/OS に対する IBM の継続した取り組みを実証します。

カップリング・ファシリティー (CF) 独占の回避

単一構造に送信される CF 要求が、CF リソースの不相応な共有を使用する場合、他の構造をターゲットにするワークロードが制限され、十分なサービス時間やスループットを実現できなくなる可能性があります。この低下は、シスプレックス全体の重要なシステム・コンポーネントやミドルウェア・アプリケーションに影響を与えます。予定されている機能拡張は、 z15 サーバーにカップリング・ファシリティー制御コード・レベル (CFLEVEL) 24 で導入された新機能を利用して、ランナウェイ・シスプレックス・アプリケーションが CF リソースの不相応な共有を独占しないようにします。APAR OA56774 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。

ISPF の使いやすさの向上

PDSE v2 Member Generation に対応するメンバーの編集、参照、表示時に提供されるメッセージを改善するために ISPF の機能拡張が予定されています。さらに、ISPF SUBMIT コマンドも機能拡張され、代替ジョブ入力サブシステム (JES) の指定に SUBSYS パラメーターのサポートを組み込みます。これは、JES 緊急サブシステムへの実行依頼の送信が必要な場合に利用されます。

System Recovery Boost シスプレックス・リカバリーの機能拡張

z15 サーバー向けの初期の z/OS の System Recovery Boost サポートでは、追加の処理能力を提供してイメージ・レベルのリカバリー (イメージのシャットダウンと再 IPL/ミドルウェア起動) を加速し、再 IPL 後にこれらのイメージ・レベルのイベントの結果として発生したワークロード・バックログの加速処理を有効にしました。System Recovery Boost は、基礎となる 2 つの z15 テクノロジーを利用することにより、IPL およびシャットダウンのブースト期間中に、追加のイメージ・レベルの処理能力と並列処理をイメージに提供しました。

  • Speed Boost -- サブキャパシティー汎用プロセッサーをフル・キャパシティーの速度で実行できるようにします
  • zIIP Boost -- 汎用ワークロードを zIIP プロセッサーで実行できるようにします

IBM z/OS V2.5 は System Recovery Boost の新しい機能拡張によってソリューションを拡張し、イメージ・レベルのシャットダウンおよび起動だけでなく、シナリオにも価値を提供します。System Recovery Boost は、同じ基盤にあるブースト・テクノロジーを利用して、 z/OS Parallel Sysplex リカバリー・イベントの特定のセットに対処する新しいクラスの短期的なリカバリー・プロセス・ブーストを提供する予定です。これらの 並列シスプレックス ・リカバリー・イベントは、シスプレックスがコンポーネント障害または再構成イベントからリカバリーしている間、リカバリー処理が完了して定常状態のシスプレックス操作が復元されるまで、ワークロードを中断させる可能性があります。ブーストされたプロセッサー処理能力は、これらの短期的なリカバリーの影響を軽減し、通常のシスプレックス操作を可能な限り迅速に復元するように自動的に提供され、そのブーストされたプロセッサー処理能力は、定常状態の操作の復元後に短期間持続することもできます。これにより、リカバリー・アクティビティーの後にワークロードを元に戻すことができます。

このソリューションは、次の特定のリカバリー・イベントに対して、ブーストされたプロセッサー処理能力と並列処理を自動的に提供します。

  • シスプレックスの区画化。計画的または計画外のシスプレックスからのシステム除去に続いて、シスプレックス内のすべての残存システムがリカバリーすると同時にブーストして、追加のワークロードを受け入れます。
  • CF 構造のリカバリーCF 構造の再構築、二重化フェイルオーバー、再二重化など、CF 構造のリカバリー・プロセスに関与するすべてのシステムをブーストします。
  • CF データ共有メンバーのリカバリー。ロック・リソースが保持されているカップリング・ファシリティー・ロック構造から、 Db2 IRLM インスタンスまたは SMSVSAM インスタンスなどの CF ロック・データ共有メンバーの終了後に、リカバリーに関与するすべてのシステムをブーストします。
  • HyperSwap 。 HyperSwap プロセスに関与するすべてのシステムをブーストします。

これらの短時間のリカバリー・プロセスのブースト期間は、既存のイメージ・レベルの IPL およびシャットダウンのブースト期間とは別の異なるクラスのブーストです。参加している各イメージは、以下のようにブーストを受け取る予定です。

  • イメージ・レベルの起動のための 1 つの IPL ブースト (60 分)
  • イメージ・レベルのシャットダウンのための 1 つのシャットダウン・ブースト (30 分)
  • いくつかのリカバリー・プロセスのブーストの所要時間はそれぞれ 5 分未満。連続した 24 時間での所要時間は合計 30 分未満。

リカバリー・プロセス・ブースト期間中、Speed Boost、zIIP Boost、またはその両方が z/OS BOOST = システム・パラメーターの制御下で適用できます。リカバリー・プロセスのブーストに対する System Recovery Boost アップグレードの一時容量レコードのアクティブ化の使用はサポートされていません。System Recovery Boost アップグレードの一時容量は、イメージ・レベルの IPL およびシャットダウンのブーストとの組み合わせでのみ使用できます。

リカバリー・プロセスのブーストの使用には、リカバリー・プロセスのブーストをサポートする新規論理区画 (LPAR) ファームウェア搭載の z15 T01 または T02 が必要です。これは、 z15 Driver 41C 向けの LPAR マシン変更レベル (MCL) P46602.005 以降で提供されます。

z/OS V2.3 および z/OS V2.4 では、PTF は IBM.Function.SystemRecoveryBoost という名前の z/OS FIXCAT for System Recovery Boost サポートに組み込まれています。この機能拡張は、 z/OS V2.3 以降でも利用できます。

IBM システム表示/検索機能 (SDSF) System Recovery Boost のサポート

SDSF は、System Recovery Boost の使用に関する情報を表示するように機能拡張される予定です。APAR PH26552 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。

システム・タスクを再始動するための Automatic Restart Manager (ARM) サポート

XCF ARM は現在、再始動可能な ARM エレメントとしてのシステム・タスクの登録をサポートしていません。このタイプの開始タスクは、システム初期化時に早期に開始されるエレメントに共通しています。このようなシステム・タスクは ARM に登録できないため、失敗する可能性があり、ARM によって自動的に再始動されません。IXCARM REGISTER サポートの機能拡張を使用すると、システム・タスク (例えば、ICSF) は ARM に登録でき、異常終了した場合に開始タスクとして再始動できます。これにより、それらのシステム・タスクが表す機能の可用性を向上させることができます。APAR OA59120 用の PTF を使用すると、この機能拡張は z/OS V2.3 以降でも使用可能です。

z/OS Anomaly Mitigation

IBM は、異常な動作をほぼリアルタイムで検出できるようにする事前障害分析 (PFA) を利用するソリューションを提供する予定です。これにより、可用性に影響するイベントが発生しないうちに潜在的な問題に事前に対処することができます。このソリューションは、新しい PFA チェックを使用して、2 GB 境界より上の専用ストレージの枯渇、JES2 リソースの枯渇、重要なアドレス・スペースにおける性能低下を始めとする幅広い異常動作を予測します。異常動作の予測が行われると、PFA は、診断データや推奨される修復アクションとともに、リソース枯渇につながるリソース使用量の視覚的表示が記載されるレポートを発行します。これらの新機能は、異常動作を迅速に特定し、根本原因分析を迅速化し、問題に対処する適切なアクションを実行するための機能を強化します。

カタログおよび IDCAMS の機能拡張

以下の拡張機能が予定されています。

  • IDCAMS DIAGNOSE 機能が強化され、rename-in-progress ビットがないかカタログ項目を調べ、ある場合は、項目名と問題を含むメッセージを作成します。これは、ジョブが失敗する可能性がある環境へのインストールにアラートを出します。
  • Catalog Address Space (CAS) RESTART 機能が、CAS RESTART 時にマスター・カタログを変更するように機能拡張されます。以前、マスター・カタログは IPL 時にのみ変更できました。
  • Catalog MODIFY コマンドは、ブランクが先行するときにコマンド・パラメーター後のコメントを可能にするように機能拡張されます。
  • IDCAMS DELETE MASK 機能は、2 つの新しいパラメーター TEST および EXCLUDE を含むように機能拡張されます。TEST パラメーターは、TEST パラメーターが指定されなかった場合に削除されるすべてのオブジェクトを DELETE MASK が戻すことができるようにします。EXCLUDE パラメーターは、MASK フィルターと一致するデータ・セットのサブセットを、削除されるデータ・セットから除外できるようにします。
  • IDCAMS DEFINE MODEL パラメーター・サポートは、KEYLABEL パラメーターをモデル化するように機能拡張されます。
  • IDCAMS REPRO サポートは、入出力バッファーを 16 MB 境界より上に移動するように機能拡張されます。これは、878 (スペース不足) 異常終了 (アベンド) の回避に役立ちます。


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開発意向表明

Top rule

z/OS V2.5 は、 IBM が JES3 を含める最後のリリースです

以前に発表されたように、JES3 を使用するお客様の場合、 z/OS V2.5 は、 IBM が JES3 機能を組み込む最後のリリースです。お客様は、JES2 またはそれに代わるものへの移行を計画する必要があります。

zERT ポリシー・ベースの適用

今後、 IBM は、さまざまなレベルの暗号保護を記述するポリシー・ベースのルールを、TCP 接続がこれらのルールと一致するときに取るオプションのアクションと一緒にサポートするように zERT を機能強化する予定です。 z/OS V2.3 以降、zERT は、 z/OS TCP/IP スタックで終了する接続で使用される暗号保護属性の詳細なビューを提供してきました。zERT ポリシー・ベースの適用機能は、メッセージによる即時通知、SMF レコードによる監査、および問題のあるまたは受け入れられない暗号保護が使用されるときの自動接続終了までも可能にします。 IBM は、 z/OS ネットワーク・セキュリティー管理者が、z/OSMF Network Configuration Assistant および z/OS Communications Server ポリシー・エージェントを使用して zERT 適用ルールとアクションを作成して管理できるようにする予定です。

z/OS Global Mirror に対する z/OS サポート

何十年にもわたり、 IBM は 2 つの非同期複製方法を提供してきました。すなわち、拡張リモート・コピーまたは XRC とも呼ばれる IBM z/OS Global Mirror と、 DS8000 Global Mirror です。 IBM は、現行機能のみで z/OS で z/OS Global Mirror をサポートし保守する予定です。 z/OS V2.5 はこのサポートを提供する最後のリリースになります。この終了予定は、DS8900F ファミリーが z/OS Global Mirror をサポートする最後のプラットフォームになることを示したハードウェア発表レター JG20-0002(2020 年 1 月 7 日付) で以前に発表された内容に対応するものです。非同期複製テクノロジーをサポートする新機能は、 DS8000 Global Mirror のみに向けて開発され、DS8900F および z/OS には新しい z/OS Global Mirror 機能は提供されません。

RACF における暗号化 VSAM データ・セット・サポート

IBM は、暗号化された VSAM データ・セットを特定の構成でデータベースとして使用する RACF サポートにより、全方位型暗号化の機能を拡張する予定です。

z/OS 上の AI 機能

重要なビジネス・ワークロードのデータから AI インサイトを導き出す必要性が急速に高まっているため、 IBM は、お客様の重要なビジネス・ワークロードを対象にする高性能 AI 機能を導入することによって z/OS を最適化する予定です。これらの機能拡張は繰り返し提供される予定であり、競争の激しい AI 推論プラットフォームとして IBM Z を使用できるようにします。重点が置かれる分野は次のとおりです。

  • z/OS ワークロードと緊密に統合される AI 機能を提供するネイティブ z/OS ソリューション
  • TensorFlow や ONNX テクノロジーなどの AI ライブラリーやツールのエコシステムを広く拡張する z/OS Container Extensions の使用
  • AI ライブラリーとランタイムが最新の IBM Z ハードウェア機能を使用できることを重視した最適化
  • AI テクノロジーの採用の迅速化を重視したガイダンスとコンテンツ

これらの機能は、エンタープライズ・コンピューティングの主要プラットフォームとしての z/OS の地位をさらに強固にするためのものです。

TLS 1.2 を使用する FTPS の IBM ソフトウェア・ダウンロードの使用

2021 年 4 月 30 日、 IBM は、Transport Layer Security (TLS) 1.0 および TLS 1.1 のサポートを IBM ソフトウェア・ダウンロード・サーバーから削除する予定です。影響を受けるサーバーは、以下の z/OS ソフトウェア・オファリング用のファイルのダウンロードに使用されます。

  • SMP/E RECEIVE ORDER コマンドを使用して発注される PTF および HOLDDATA
  • Shopz を使用して発注される PTF
  • ServiceLink を使用して発注される PTF
  • ServerPac 内の製品および Shopz を使用して発注される CBPDO オファリング
  • CustomPac オファリング内の製品

お客様が現在、リストされているオファリング用のファイルを HTTPS プロトコルを使用して z/OS システムに直接ダウンロードする場合、影響ありません。ただし、リストされているオファリングを z/OS システムにダウンロードするのに FTPS プロトコルを使用する場合、影響を受ける可能性があり、ソフトウェア製品とフィックスをダウンロードする機能が影響を受けないことを確実にするアクションを取る必要があります。

もっと具体的には、2021 年 4 月 30 日、 IBM ソフトウェア・ダウンロード・サーバーには、TLS 1.2 以上を使用してサーバーに接続するためのダウンロード操作が必要です。TLS 1.0 または TLS 1.1 を使用した接続は受け入れられなくなります。ダウンロード操作に使用される SMP/E HTTPS クライアントは、サーバーへの接続時に自動的に TLS 1.2 を使用します。ただし、 z/OS Communications Server FTP クライアント・プログラムは、AT-TLS を使用して TLS を実装するように構成されている場合のみ TLS 1.2 を使用します。したがって、お客様がダウンロード・プロトコルとして FTP を現在使用している場合、以下のいずれかを実行して、 IBM ソフトウェア・ダウンロード・サーバーから引き続きダウンロードできることを確認する必要があります。

  • ダウンロード・プロトコルとして HTTPS を代わりに使用する。 IBM では、FTPS ではなく HTTPS の使用を検討するようにお勧めします。この方式は、多くの場合、企業における FTPS の使用に特有のネットワーク、プロキシー、ファイアウォールの問題を緩和し、現在、多くのお客様で使用されています。
  • FTP クライアント・プログラムが AT-TLS を使用して TLS を実装するように構成されていることを確認します (FTP.DATA 内の TLSMECHANISM ステートメントが ATTLS を示します)。

HTTPS ダウンロード・プロトコルの使用、および SMP/E が使用するダウンロード・プロトコルを示す方法を確認するには、 セキュア・インターネット・デリバリーの準備 Web ページを参照してください。

IBM z/OS Communications Server FTP クライアントの構成については、 TLSMECHANISM (FTP クライアントおよびサーバー) ステートメント Web ページを参照してください。

ポータブル・ソフトウェア・インスタンスとしての z/OS ServerPac の可用性および CustomPac ダイアログ・サポートの削除

IBM は、 z/OS V2.5 をポータブル・ソフトウェア・インスタンスとして提供する予定です。この変更により、 IBM は、2022 年 1 月に Shopz などの発注ですべての IBM ソフトウェア製品の CustomPac ダイアログ方式のインストールに対するサポートを終了する予定です。お客様は、z/OSMF でドライバー・システムを作成して、この戦略的方針に対応し、Shopz などで発注可能なソフトウェアが今後インストールできることを確実にする必要があります。

業界をリードするソフトウェア・ベンダーと協力して開発されたインストール戦略により、 IBM は z/OS ソフトウェアの提供で大きな発展を続けます。現在、 CICS® 、IMS、 Db2 、および関連のライセンス・プログラムは、z/OSMF Software Management でインストール可能なポータブル・ソフトウェア・インスタンス形式で ServerPac として発注できます。

この方向性によって、 IBM は、 z/OS V2.5 をポータブル・ソフトウェア・インスタンス形式で提供する予定です。

Shopz などで発注可能なソフトウェアを今後インストールできるようにするには、z/OSMF ベースのインストール用にドライバー・システムを準備する手順を実行することをお勧めします。z/OSMF Software Management を使用する ServerPac の概要および実行する手順については、 ServerPac Installation using z/OSMF content solution Web サイトを参照してください。ここで、 z/OS ドライバー・システムが CICS 、IMS、 Db2 、または z/OS ServerPac のインストールに使用可能であることの検証に使用できる、サンプルのポータブル・ソフトウェア・インスタンスが提供されます。

2022 年 1 月に Shopz などで選択できる提供形式の変更が予定されるため、 z/OS V2.5 のインストールを計画する場合は注意が必要です。 z/OS V2.5 の一般出荷可能日に、 z/OS V2.4 を除き、2022 年 1 月より前は、 IBM は Shopz 上などのすべての IBM z/OS ソフトウェアを ServerPac として発注可能にするか、ポータブル・ソフトウェア・インスタンスとしてまたは CustomPac ダイアログを使用してインストール可能にします。 z/OS V2.4 ServerPac は、ポータブル・ソフトウェア・インスタンスとして提供されません。2022 年 1 月より前は、その他のソフトウェアはすべて (CICS 、IMS、 Db2 、 z/OS V2.5、およびライセンス・プログラム)、z/OSMF または CustomPac ダイアログから提供可能な ServerPac の発注として提供される予定です。

2022 年 1 月、 CICS 、IMS、 Db2 、 z/OS V2.5、およびすべてのライセンス・プログラムを含めて、すべてのソフトウェアの CustomPac ダイアログ配信オプションは削除される予定です。それ以降、ServerPac として発注可能なすべてのソフトウェアは、z/OSMF Software Management でインストールする必要があります。

z/OSMF がドライバー・システムの要件になる予定ですが、ソフトウェア導入作業が実行されるシステムのみの要件です。ただし、企業全体で z/OSMF を使用することが大きなメリットになる場合があります。ServerPac に対する z/OSMF ドライバー・システムの要件を満たすことができない場合、Customized Offerings Driver (5751-COD) が Shopz などで入手できます。これは、z/OSMF を備えた z/OS システムを提供し、 z/OS V2.5 が出荷開始になるとアクティブになります。

IBM の計画、方向性、および趣旨に関する記述は、 IBM の裁量に基づき予告なく変更または撤回される場合があります。今後の製品に関する情報は、IBM の製品の一般的な方向性を示すことを目的としたものであり、発注の意思決定のための判断基準の利用を意図したものではありません。今後の製品に関する情報は、いかなる資料、コード、または機能性を提供というコミットメント、約束、または法律上の義務について言及するものでもありません。今後の製品に関する情報は、いかなる契約にも含めることはできません。 IBM 製品について記載される今後のフィーチャーまたは機能の開発、発表、および時期は、すべて IBM の判断で決定されます。



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参照情報

Top rule

継続的デリバリーで z/OS V2.4 に提供された内容については、以下を参照してください。

  • ソフトウェア発表レター JP20-0583(2020 年 12 月 8 日付)
  • ソフトウェア発表レター JP20-0571(2020 年 10 月 13 日付)
  • ソフトウェア発表レター JP20-0461(2020 年 9 月 22 日付)
  • ソフトウェア発表レター JP20-0268(2020 年 6 月 16 日付)
  • ソフトウェア発表レター JP20-0125(2020 年 3 月 17 日付)
  • ソフトウェア発表レター JP19-0249(2019 年 12 月 10 日付)
  • ソフトウェア発表レター JP19-0409(2019 年 7 月 23 日付)
  • ソフトウェア発表レター JP19-0012(2019 年 2 月 26 日付)



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適切なセキュリティー実施について

Top rule

IT システム・セキュリティーには、企業内外からの不正アクセスの防止、検出、および対応によって、システムや情報を保護することが求められます。不適切なアクセスにより、情報の改ざん、破壊、または悪用を招くおそれがあるほか、システムが誤用された場合は他者へのシステムを攻撃してしまうおそれがあります。セキュリティーに対して包括的なアプローチをとらない IT システムや IT 製品は、完全にセキュアであるとみなすべきではなく、また単一の製品や単一のセキュリティー対策で極めて効果的に不正アクセスを防止できるものはありません。 IBM システムおよび製品は、セキュリティーに関する包括的な取り組みの一環として設計されています。これには必然的に追加の運用手順が含まれ、これを最も効果的なものとするには、他のシステム、製品、またはサービスが必要となる場合もあります。 IBM では、システムおよび製品が第三者の悪質な行為、および不正な行為による影響を受けないことを保証することはできません。

商標

z15 は、IBM Corporation の米国およびその他の国における商標です。

IBM、z/OS、IBM Z、IBM Cloud、RACF、HyperSwap、IBM z14、IBM z13、IBM z13s、z/VM、Db2、FICON、Express、Passport Advantage、PIN、Parallel Sysplex、DS8000、FlashCopy および CICS は、IBM Corporation の米国およびその他の国における登録商標です。

登録商標 Linux® は、世界規模のマークの所有者である Linus Torvalds の独占的被許諾者である Linux Foundation からのサブライセンスに従って使用されます。

Open Mainframe Project は Linux Foundation の商標です。

UNIX は、The Open Group の米国およびその他の国における登録商標です。

Microsoft および Windows は、Microsoft Corporation の米国およびその他の国における商標です。

Red Hat および OpenShift は、Red Hat Inc. の米国およびその他の国における登録商標です。

Other company, product, and service names may be trademarks or service marks of others.

Terms of use

IBM products and services which are announced and available in your country can be ordered under the applicable standard agreements, terms, conditions, and prices in effect at the time. IBM reserves the right to modify or withdraw this announcement at any time without notice. This announcement is provided for your information only. Additional terms of use are located at

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この製品発表レターは、IBM Corporation が発表した時点での製品発表レターの抄訳です。

For the most current information regarding IBM products, consult your IBM representative or reseller, or go to the IBM worldwide contacts page

IBM Japan
日本 IBM のソフトウェア発表 JP21-00712021 年 3 月 2 日目次Document optionsContact optionsCall me nowPrintable versionBack to top(2018 年 11 月 13 日付)(2020 年 3 月 17 日付)(2020 年 2 月 25 日付)(2019 年 12 月 10 日付)(2020 年 1 月 7 日付)(2020 年 12 月 8 日付)(2020 年 10 月 13 日付)(2020 年 9 月 22 日付)(2020 年 6 月 16 日付)(2020 年 3 月 17 日付)(2019 年 12 月 10 日付)(2019 年 7 月 23 日付)(2019 年 2 月 26 日付)注: 日本 IBM のソフトウェア発表JP21-0071 (2021 年 3 月 2 日付)IBM is a registered trademark of International Business Machines Corporation