IBM z/OS バージョン 2 リリース 4 の機能拡張

日本 IBM のソフトウェア発表 JP19-02492019 年 12 月 10 日

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概要概要機能詳細機能詳細


概要

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IBM® z/OS® V2.4 は、システム管理の俊敏性、セキュリティー、および回復力を実現するために 2019 年 9 月 30 日に一般に入手可能となり、お客様は利用者やユーザーが利用するサービスを提供開始しました。

z/OS V2.4 4Q2019 の機能拡張の更新

z/OS V2.4 の継続的デリバリー (CD) モデルは、追加の機能拡張および新機能によって機能がさらに強化されています。

以下の主要な機能は、 z/OS V2.4 の更新によって提供されます。

IBM z/OS Container Extensions は、同じ z/OS アドレス・スペースに配置されている Linux® ソフトウェアとネイティブの z/OS の統合を可能にし、 z/OS への統合のために Docker Hubでのクライアント関連の s390x Docker イメージに対するプロキシー・アクセスを可能にするための新規のプロキシー・サーバー・サポート機能によって拡張されました。さらにzCX は、zIIP オフロードを向上させるための Inbound Workload Queueing サポートによって拡張されました。

z/OS プラットフォーム自動化に対する IBM z/OS MF 機能拡張により、最適化されたシステム管理生産性のためのユーザー・エクスペリエンスがさらに簡素化およびモダナイズされます。

IBM SMF Quantum Safe Signatures は、SMF データが改ざんされたかどうかの判別を支援するためのオプションの第 2 のデジタル署名を使用して将来に向けた SMF データの保護を提供します。

新規の IBM XL C/C++ コンパイラー Web 配布物は、C/C++ 言語向けの言語標準サポートを提供し、 z/OS UNIX® ユーザーが分散プラットフォームからアプリケーションをポーティングするのに最適です。

Cloud Storage Data: ディスクとテープの間の直接データ・マイグレーションにより、メインフレーム・クライアントが現在のビジネス上の課題に対応できるように、Transparent Cloud Tiering (TCT) を使用して効率性、柔軟性、および可用性の最適の組み合わせが提供されます。

詳しくは、 『製品の機能詳細』 セクションを参照してください。



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機能詳細

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アプリケーション開発の改善と簡素化

新規の z/OS XL C/C++ コンパイラーは、 IBM z/OS UNIX のユーザーが分散プラットフォームからアプリケーションをポーティングできるように支援するためのサポートを追加します

z/OS V2.4 用の IBM z/OS XL C/C++ V2.4.1 Web 配布物は、C11、C++11、および C++14 言語標準サポート、ならびにハードウェア活用機能 (最新の IBM z15 の活用を含む) を提供します。この製品は、 IBM 拡張 XL 最適化テクノロジーと、 IBM z/OS XL C/C++ V2.4.1 Web 配布物に最新の言語標準サポート、分散プラットフォームからアプリケーションを移行する際の容易さ、および z/Architecture® 活用機能を付与する LLVM オープン・ソース Clang インフラストラクチャーとの統合です。 z/OS XL C/C++ V2.4.1 コンパイラーは、EBCDIC および ASCII 実行文字セットをサポートし、AMODE 64 コードを生成します。そのため、 z/OS UNIX ユーザーが分散プラットフォームからアプリケーションをポーティングするのに最適です。

XL C/C++ V2.4.1 Web ダウンロードは、XL C/C++ コンパイラー (オプションの有償機能) を z/OS V2.4 で有効にしているお客様向けの無料のアドオン機能です。この機能は、基本 XL C/C++ V2.4 コンパイラーと共存し、これと置き換わるものではありません。XL C/C++ V2.4 と XL C/C++ V2.4.1 の両方のコンパイラーは、個別に使用されるように設計されており、さらに個別にサービスを受け、サポートされます。

z/OS XL C/C++ V2.4.1 Web 配布物は、2019 年 12 月 13 日に z/OS Downloads Web サイトから入手可能になります。

企業に積極的な IT ガイダンスとサポートを提供する効果的なシステム管理

IBM z/OS Container Extensions 用のプロキシー・サーバー

zCX は拡張され、Docker デーモン用のプロキシー構成機能をサポートするようになりました。HTTP/HTTPS プロキシー・サポートにより、Docker デーモンは、お客様のエンタープライズ・ネットワークの外で制限されているかまたは配置されている外部のパブリック Docker レジストリーとプライベート Docker レジストリーあるいはその両方にアクセスするためにお客様の企業のプロキシー・サーバーを使用することができます。 z/OS Container Extensions 向けのオプションのプロキシー構成は、プロビジョニングおよび再構成の z/OSMF ワークフローを使用して構成できます。プロキシー機能は、APAR OA58267 の PTF によって有効にされます。

可用性、スケーラビリティー、およびパフォーマンスの向上

IBM z/OS Container Extensions 用の Inbound Workload Queueing (IWQ) サポート

zCX のサポートに関して、 z/OS Communication Server の OSA-Express® Inbound Workload Queueing サポートが強化され、zCX ネットワーク・トラフィック向けの新規の入力キューが追加されます。ネイティブ z/OS トラフィックからの zCX トラフィックの OSA-Express IWQ 分離により、zCX トラフィック向けの最適の Communications Server 処理環境が提供されます。IWQ が使用可能になると、zCX トラフィック向けの z/OS TCP/IP インバウンド処理が zIIP 適格になります。OSA-Express は、TCP およびUDP プロトコル用の zCX トラフィックを zCX 入力キューに送信します。 z/OS IWQ zCX ソリューションは、OSA-Express6S 以降で使用可能になります。IWQ zCX は、APAR PI16581 および OA58300 の PTF によって z/OS V2.4 で使用可能になります。

IBM Z® と IBM Storage の統合強化

IBM Z と IBM ストレージ・デバイスの間の緊密な関係により、メインフレーム・クライアントが業界最高レベルの機能を使用して現在のビジネス上の課題に対応できるように、パフォーマンス、機能性、および可用性の最適の組み合わせが提供されます。

  • DS8000® オブジェクト・ストア

    IBM TS7700 Virtualization Engine は、 DS8000 および DFSMShsm と連動して、 IBM TS7700 Virtualization Engine を Transparent Cloud Tiering 用のオブジェクト・ストレージ・ターゲットにできるようにする新規の機能である DS8000 オブジェクト・ストアを提供します。 この新機能により、 DS8000 Transparent Cloud Tiering 対象のオブジェクト・データと従来型の FICON® 論理ボリューム・データは同じ物理 TS7700 クラスター内に共存できます。 DFSMShsm は、Transparent Cloud Tiering および TS7700 DS8000 オブジェクト・ストア機能を使用して DS8000 ディスクから TS7700 クラスターへの直接データ・マイグレーションをサポートします。 DFSMShsm は、クラウド・オブジェクト・ストレージ・データと同様にこのデータを管理します。そのため、ホスト CPU がデータ移動に消費されることはなく、再生処理の必要もありません。 データ移動は DS8000 と TS7700 の間の既存の GRID インターフェースを介して行われ、データは既存の常駐キャッシュによって論理的に分割されるため、追加のハードウェアは不要です。 追加情報については、ハードウェア発表レター JG19-0091 を参照してください。

生産性を向上させるためのユーザー・エクスペリエンスの簡素化と最新化

IBM z/OSMF の機能拡張

z/OSMF デスクトップ UI は、現在データ・セットを使用して類似の操作を行うことができる同じ場所から USS ファイルおよびディレクトリーの検索、表示、および編集をサポートするために APAR PH16076 の PTF によって拡張されます。既存のデータ・セット機能も拡張され、データ・セットおよびデータ・セット・メンバーの作成をサポートするようになりました。

z/OSMF Workflows タスクは拡張され、APAR PH14185 の PTF によって、リモート・システムにあるワークフロー定義からのワークフロー・インスタンスの作成をサポートするようになりました。

z/OSMF REST データ・セットおよびファイルのサービスが拡張され、APAR PH15263 の PTF によってリモート・システムにあるデータ・セットおよびファイルへのアクセスをサポートするようになりました。

また、いくつかの新規の z/OSMF V2.4 機能は、APAR PH15504 の PTF によって z/OSMF V2.3 にロールバックされます。これらの新しい機能には、以下のものがあります。

  • 新規の Security Configuration Assistant タスクは、z/OSMF セキュリティー・セットアップを検証するためのグラフィック表示を提供します。
  • 新規の z/OSMF Diagnostic Assistant タスクにより、ワンクリックで z/OSMF 診断データを収集できます。
  • 拡張された z/OSMF デスクトップ UI は、データ・セット向けのより強力なエディターを提供します。
  • z/OSMF は、ブラウザーでのクライアント証明書を使用した z/OSMF へのログオンをサポートします。

セキュリティーとデータ保護の強化

IBM SMF Quantum Safe Signatures

z/OS V2.4 は、第 2 のデジタル署名をオプションで組み込むために、ログ・ストリームに書き込まれる SMF レコード向けのデジタル署名サポートを拡張します。第 2 の署名は、使用可能になると、量子セーフ・アルゴリズムを使用して、量子コンピューティング環境では不安定であると判断された現行のアルゴリズムに代わるものを提供します。また、SMF 署名検証機能は拡張され、SMF レコードが変更または除去されたかどうかの判別を支援するためにこの第 2 の署名を組み込むようになりました。この機能は、SMF データを将来に向けて保護することを目的としています。このサポートは、APAR OA57371 の PTF によって提供され、Cryptographic Support for z/OS V2.2 - V2.4 (HCR77D1) および IBM z15 を必要とします。

IBM z/OSMF Security Configuration Assistant

z/OSMF Security Configuration Assistant は拡張され、APAR PH17871 の PTF によってユーザー・グループによる検証をサポートするようになりました。

JSON Web Token 向けの IBM z/OSMF サポート

z/OSMF は、APAR PH12143 の PTF によって、認証時の JWT トークンの返却および z/OSMF サービスの許可のための JWT トークンの受け入れにより JSON Web Token (JWT) をサポートします。



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開発意向表明

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IBM z/OSMF ツリー・モード・インターフェースのサポートの終了

IBM z/OS V2.4 は、 z/OS MF クラシック・スタイル・ユーザー・インターフェース (ツリー・モード・インターフェース) をサポートする最後のリリースになる予定であり、将来のリリースではデスクトップ・スタイルのユーザー・インターフェースのみがサポートされます。 z/OS MF デスクトップ・スタイル・ユーザー・インターフェースは、従来型のツリー・モード・インターフェースがサポートする機能をすべてサポートし、さらに、ユーザーが調整できるタスク・アイコン、タスクバー、およびその他のデスクトップ・エレメントを用いたデスクトップ・スタイルで z/OS MF タスクを表示することで、よりモダナイズおよびパーソナライズされた UI を提供します。これにより、他のオペレーティング環境と類似した使い慣れたインターフェースを使用して z/OS と対話することができます。また、デスクトップ UI には、より多くの機能 (データ・セット名の検索、タスクの迅速な配置、フォルダー内のタスクのグループ化、および類似のアクションの実行など) があります。

IBM z/OS Integrity Scanning Tool

IBM は、 z/OS ソリューション・スタックの保全性をさらに強化し、コンプライアンス要件を簡素化するために、Program Call (PC) および Supervisor Call (SVC) ルーチンをスキャンする z/OS の新機能を提供する予定です。

z/OSMF 用の DFSMSrmm プラグイン

現在、DFSMSrmm (RMM) 向けのユーザー・インターフェースには、TSO および ISPF ダイアログが組み込まれています。RMM は、z/OSMF プラグインを介した最新のグラフィカル・ユーザー・インターフェースのサポートを提供する予定です。このプラグインは、使いやすいグラフィカル・インターフェースを使用して既存の TSO および ISPF ダイアログ・サポートを増強させることができます。

DFSMSrmm Web Services の除去

z/OS V2.4 は、DFSMSrmm (RMM) Web Services をサポートする最後の z/OS リリースになる予定です。現在、RMM は、 z/OS WebSphere® Application Server や Apache Tomcat などの Web サーバー上にデプロイされるパッケージを介したインターネットにより z/OS システム上で稼働する RMM アプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) に接続するためにリモート Java™ アプリケーションをサポートします。RMM API (RMM 管理対象リソースに関する情報を得るために RMM 制御データ・セットにアクセスする) は、高水準言語またはアセンブラー言語のいずれかを使用するアプリケーションにとって引き続き使用可能です。

RMM の Web Services サポートを使用しているかどうかを判別するために、以下のパッケージ (IBM WebSphere の場合は /usr/lpp/dfsms/rmm/rmmapi.ear、Apache Tomcat の場合は /usr/lpp/dfsms/rmm/rmmapitc.war) がデプロイされているかどうか検査してください。この検査は、Tomcat Web Application Manager または WebSphere Integrated Solutions コンソールでデプロイ済みの Web アプリケーションをリストすることで行うこともできます。

IBM の計画、方向性、および趣旨に関する記述は、 IBM の裁量に基づき予告なく変更または撤回される場合があります。今後の製品に関する情報は、IBM の製品の一般的な方向性を示すことを目的としたものであり、発注の意思決定のための判断基準の利用を意図したものではありません。今後の製品に関する情報は、いかなる資料、コード、または機能性を提供というコミットメント、約束、または法律上の義務について言及するものでもありません。今後の製品に関する情報は、いかなる契約にも含めることはできません。 IBM 製品について記載される今後のフィーチャーまたは機能の開発、発表、および時期は、すべて IBM の判断で決定されます。



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参照情報

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追加情報については、以下を参照してください。

  • ソフトウェア発表レター JP19-0409 (IBM z/OS V2.4 GA)
  • ハードウェア発表レター JG19-0039 (IBM z15)
商標

IBM、z/OS、PartnerWorld、z/Architecture、Express、IBM Z、DS8000、FICON および WebSphere は、IBM Corporation の米国およびその他の国における登録商標です。

Linux は、Linus Torvalds の米国およびその他の国における登録商標です。

UNIX は、The Open Group の米国およびその他の国における登録商標です。

Oracle および Java は、Oracle やその関連会社の米国およびその他の国における商標です。

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IBM products and services which are announced and available in your country can be ordered under the applicable standard agreements, terms, conditions, and prices in effect at the time. IBM reserves the right to modify or withdraw this announcement at any time without notice. This announcement is provided for your information only. Additional terms of use are located at

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この製品発表レターは、IBM Corporation が発表した時点での製品発表レターの抄訳です。

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