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IBM DevOpsツール「UrbanCode Deploy」をメインフレームのアプリケーション導入に使うべき理由

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アプリケーションのリリースの自動化は、ソフトウェアの継続的なデリバリーにおいて、投資対効果が高い領域の1つと言われています。そして、ビジネス上の重要性が高いメインフレーム環境にあるアプリケーションの場合、各社独自のプログラムやプロセスで新たなリリースが行われてきたという背景があり、自動化・効率化が特に遅れています。

メインフレームへのアプリケーション導入を自動化するIBMのソフトウェア

IBMはメインフレームを発明し、その後半世紀にわたって継続的な投資を行い、製品を進化させ、市場シェアを獲得し続けてきました。そのような背景から、メインフレーム用オペレーティング・システム(z/OS)の開発において、IBMは豊富な経験を持ち合わせています。しかし、メインフレームへのアプリケーションの導入自動化の分野においても、IBMがベストなソリューションを持っているかどうかについては、疑問に思われる方もいるでしょう。

そこで、今回、UrbanCode Deployを紹介させていただます。IBMは、2014年に買収したUrbanCode社のアプリケーション・リリースのプロセス自動化技術であるUrban Code Deployを使って、メインフレームへのアプリケーション導入の自動化を進めてきました。UrbanCode Deploy for z/OSの開発には、メインフレームへのアプリケーション導入を日常的に行っている、多数のIBM社員の経験が活かされています。さらに、DB2、CICS、MQといったアプリケーションを開発した IBM社員たちも、UrbanCode Deploy for z/OS の開発に大いに貢献しています。

「UrbanCode Deployで、自身の仕事のやり方が改善された」という声が多くのIBM社員から寄せられていますので、「アプリケーションの導入は退屈で、神経を削るような作業だ」と思っているお客様には、自信をもってUrbanCode Deployをおすすめしたいと思います。UrbanCode Deployのメリットは、アプリケーションの導入にかかる時間が短縮できるだけではありません。UrbanCode Deployを使ってアプリケーションの構成と設定をトラッキングすることで、複数メインフレームにアプリケーションを導入する際も、整合性と品質が担保されるとともに、問題が発生した際にも素早く対応できるというメリットがあります。

あるIBMの社内事例では、アプリケーションの導入時間が数時間から3分に短縮されました。そして、ハードウェアが追加されるたびに、アプリケーション導入が自動的に開始されています。その結果、一日に行える導入の回数も、1回から7回に増えました。このように、これまで、アプリケーションの導入に時間がかかると言われていたメインフレームで、その常識をくつがえすような成果が出ています。

もちろん、導入自動化ツールは他にも存在していますが、個別のプログラミング開発で対応するのが一般的ではないでしょうか。その場合、異動などによってプログラムを書いた担当者が不在になる際に、万が一、引き継ぎや更新が行われなければ、ツールの稼動が不安定になってしまいます。他社製の導入自動化ツールが、CICSやDB2といったミドルウェアの導入には別のプログラムを使用しているのに対して、UrbanCode Deployはミドルウェアの導入機能が組み込まれているので、すぐに利用が可能です。

また、IBM UrbanCodeは、Webブラウザー・ベースのシステム管理機能であるz/OS Management Facility (z/OSMF) を活用して、IBM Z環境のディスカバリーとプロビジョニングをサポートします。導入プロセスの一環としてメインフレームのプロビジョニングを行えることは革新的であり、これはUrbanCode Deploy for z/OS 固有の特長です。

単一のツールで複数環境を一貫して制御

マルチプラットフォームが当たり前の世界では、システム管理者は、ソフトウェアを複数環境で同時に配信することを求められます。誤りなく対応するためには、バージョン管理機能、ボタン1 つでリリースする機能、前のバージョンに戻す機能なども必要です。

UrbanCode Deployの特長は、多岐に渡る環境(クラウド・ネイティブのプラットフォーム、従来型のデータ・センター、メインフレーム、パブリック・クラウド、プライベート・クラウドなど)へのアプリケーション導入の管理が利用可能で、統合されたプロビジョニング機能を提供していることです。

統合されたDevOpsプロセスの中でUrbanCode Deployがどのように他のツールと連携するのかを、こちらのビデオで紹介しています。

z/OSMFプラグインでは、ディスカバリーとプロビジョニングは行えますが、構成の導入はできません。MQ (MQz プラグインを使用)、DB2 (DB2 プラグインおよび DB2 Object Compare ツールを使用)、 CICS (JCL または CICS バンドルを使用) に対しては、構成の導入が可能です。

*本記事は、Why use IBM DevOps tools to deploy applications to the mainframe?の抄訳です。


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