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IBM Cloud Privateもサポートする新技術に関する話題

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最近、クラウド・コンテナーについてささやかれている噂を耳にしたことがあるでしょうか。そして、好奇心を満たすため、私はこの刺激的な新技術のいくつかを掘り下げて調べることにしました。

最近、世間で話題となっている Docker Swarm と Kubernetes とは何なのか。そして、IBM Cloud Private にも関係する Docker Swarm と Kubernetes によって、企業や組織によるアプリケーションの開発と実装の方法はどのように再定義されるのでしょうか。

IBM Cloud Private は、オープン・ソース・プロジェクトである Docker のコンテナー化の概念に基づくアプリケーション・プラットフォームです。Kubernetes と Docker Swarm は Docker コンテナーの管理に最も使用されているオーケストレーション・ツールのうちの 2 つで、これらは IBM Cloud Private もサポートしています。

IBM Cloud Private は、非常にセキュアなプラットフォームである IBM Z、LinuxONE専用機のLinuxONE 向けに最適化されていますし、IBM Cloud Private Starter Kits は、IBM Power Systems、IBM Hyperconverged Systems powered by Nutanix、Linux専用機であるIBM OpenPOWER LC サーバー・ファミリーで使用可能です。

Docker コンテナーとは

Docker コンテナーは、アプリケーションの作成を支援するアプリケーションまたはサービスを抽象化したものです。

Docker は、アプリケーション・コードならびにバイナリーとライブラリーのみをカプセル化する、非常に軽量なマイクロサービスです。また、コンテナーは個別のオペレーティング・システムを持たないため、バイナリーおよびライブラリーを共有できます。この結果、仮想マシン (VM) を使用するよりも、コンテナーを使用してアプリケーションをスケーリングする方がずっと簡単になるのです。

コンテナーは VM ではないのか?

コンテナーと VM には大きな違いがあるにも関わらず、私達は両者が同じものだと考えがちです。

VM は、物理サーバー上で稼働する際に使用するオペレーティング・システム、アプリケーション、ライブラリー、データといった全ての要素をVMの下に保管し、1 つのイメージを構築して稼動させます。

これに対して、コンテナーは、内在する Docker リソースを使用してイメージを構築したり、必要に応じてサービスの追加や削除を行います。

コンテナーと VM は一緒に実行可能か?

答えはイエスで、コンテナーと VM を一緒に実行することは可能です。実際のところ、VM は最も好ましいオプションであり、Docker ホストを実行するための有効なプラットフォームです。また、以下のアーキテクチャーに描かれているように、ベアメタル上でコンテナーを実行することもできます。

Docker がサポートする仮想化テクノロジーは?

Docker は、vSphere VM、Hyper-V VM、Amazon EC2 などの幅広い仮想化テクノロジーをサポートしています。IBM Power Systems 用 Docker はリトル・エンディアン・アーキテクチャー(*)で使用可能となっています。Docker ホストはベアメタル環境の IBM Power Systems 上でも、KVM または PowerVM 上で実行中の VM 上でも実行できます。

*リトル・エンディアン対応の Linux ディストリビューション : Ubuntu (16.04)、SLES 12、RHEL 7.1

コンテナーをどのようにバックアップおよびパッチするのか?

既に確認したとおり、コンテナーは個別のオペレーティング・システムを持たない「ステートレス・プロセス」であるため、バックアップやパッチの必要はありません。共有 Docker ボリューム内に存在するアプリケーションおよびデータはすべてコンテナー間で共有されています。したがって、メイン・システムをバックアップおよびパッチするだけで済むのです。

IBM Cloud Private は IBM Power Systems と IBM Z のどこに存在するのか

IBM Power Systems と IBM Z は、仮想化および Infrastructure as a Service (IaaS) の充実したエコシステムを既に持っています。そして、IBM Cloud Private はこれらの既存の環境との統合が可能です。

IBM Cloud Private は、コンテナー・ベースのアプリケーション開発および管理サービスを提供し、かつ下層の仮想化レイヤーと連絡するために、IaaS レイヤー上に置かれています。そして、IBM Cloud Private は REST API 呼び出しを使用します。

IBM Power Systems の場合、Power Systems のハードウェアとの統合と管理のために OpenStack API を提供する IBM PowerVC (Virtualization Center) を活用できます。また、IBM Hyperconverged Systems powered by Nutanix の場合は、Nutanix Acropolis を管理する Nutanix Prism に IBM Cloud Private をデプロイできます。

Docker には、世界中の企業やアプリケーション開発者から大きな支持を獲得しています。Docker ホストの数は 1,400万にのぼり、開発された Docker アプリケーションの数はこの 3 年間だけで 90万にのぼります。

オンプレミス、ハイブリッド・クラウド、パブリック・クラウド用の IBM Cloud Private における Kubernetes および Docker Swarm のサポートは、IBM Power Systems と IBM Z に付加価値をもたらすとともに、より多くのお客様とデベロッパー・コミュニティーがコグニティブ・ソリューションを実装するご支援の証なのです。

*本記事は、What’s all the buzz about new tech on IBM Cloud Private?の抄訳です。


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