IBM Storage

ハイブリッド・マルチクラウド環境に向け、ストレージをよりシンプルに

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「何事もできるかぎりシンプルにすべきだ。しかし、シンプルすぎてもいけない」
これはアルベルト・アインシュタインの言葉です。

その思想に沿って、IBMはエンタープライズ・ストレージに対するお客様のあらゆるニーズを満たすフラッシュ・ストレージ・ソリューションの新しいブランドを発表しました。これら新製品はハイブリッド・マルチクラウド環境をはじめ、ベアメタル、仮想化、コンテナーなどあらゆる展開モデルで活用でき、IBM 製品でも他社製品でもシームレスに連携します。

ストレージの要件は組織によって異なります。同じ組織内ですら、エントリー・ポイント、性能、機能、拡張性、可用性など、アプリケーションごとにさまざまなニーズがあるでしょう。これまでストレージ・ベンダーは、各社固有のストレージ・プラットフォームでこれらのさまざまな要件に対応してきました。しかし、固有性とともに複雑性も高まります。

  • 管理やトラブル・シューティングの違い
  • API や自動化の違い
  • クラウドへのパスの違い、などなど…

確かにイノベーションは進みますが、それとともに複雑さが増し、コストも非常に高くなります。

加えて、多くの企業は複数ベンダーのストレージ・システムを導入しているため、さらに複雑さは増しています。ストレージ・ユーザーの懸念事項の上位 5 つに、ストレージのコスト、データ配置の管理と最適化、データ移行が入っているのも不思議ではありません。[1]

このような懸念が原因となって、新しいストレージ技術の導入が遅れ、柔軟性が制限され、コストが押し上げられています。

IBM では、新しい IBM FlashSystem ファミリーを開発するにあたって、これまでとはまったく異なるアプローチを採用しました。 ハイブリッド・マルチクラウド環境での活用を見据え、ストレージの複雑性を排除し、シンプルかつコスト削減を実現できるデータ・プラットフォームを設計・開発しました。

  • 並外れたデータ可用性
    複数拠点での複製、クロスサイト高可用性構成によって、エントリー・モデルを含む全てのストレージにおいて99.9999%の可用性を実現。オプションを使用することで100% まで実現可能。テープおよびクラウドの「エアギャップ」コピー、マルウェア検出、アプリケーション管理スナップショットなどによって暗号化されたデータは、サイバー脅威からのデータ復元に役立ちます。
  • 単一の優れたソフトウェア基盤:
    IBM Spectrum Virtualizeはオンプレミスだけでなく、ハイブリッド・マルチクラウド環境にも対応し、エントリーからハイエンドまでのエンタープライズ向けデータ・サービスを提供します。 IBM Spectrum Virtualizeをそれぞれのデータ・プラットフォームに導入することで、ストレージの運用管理が簡素化され、システムを止めることなくデータを移動することができます。
  • 自動化のための統一されたAPI:
    オンプレミスおよびクラウドで提供され、ベアメタル、仮想化、コンテナ化、およびハイブリッド・マルチクラウドのあらゆる展開をサポートします。
  • AI を活用したクラウド・ベースの管理機能:
    IBM Storage Insightsは、混在するさまざまな種類のストレージ管理をシンプルにします。 IBMだけでなく他社ストレージ、さらにはIBM Spectrum Virtualize for Public Cloudを導入したクラウド・ストレージまで、すべて同じインターフェースでデータ管理することができます。 世界中のベスト・プラクティスをAIで分析し、保守に役立つ洞察を提供します。また、IBMストレージの場合では、サポートへの問い合わせステップを簡素化し、問題をより迅速に解決するのに役立ちます。

テクノロジー・イノベーション

IBM FlashCore モジュール (FCM) が提供するデータ圧縮と FIPS 140-2 認証の暗号化の組み合わせでは、他のシステムでよく見られるようなパフォーマンスの低下が発生しません。

データ・センターではスペースは常に貴重です。現在、IBM は使用可能容量 38.4TB の新しい FlashCore モジュールを提供しています。これは、主要ベンダーの同等のシステムで提供される最大容量のフラッシュ・ドライブと比べて 128%の容量です。この新しい FlashCore モジュールを搭載した IBM FlashSystem は、わずか 2 ラック・ユニット (2U) のスペースで最大 4PB のデータをサポートし、並外れた密度と効率性を実現します。[2]新しい FlashCore モジュールは、FlashSystem 9100 や Storwize V5100 および V7000 Gen3 をアップグレードする場合にもご利用いただけます。

ストレージ・クラス・メモリー

IBM FlashSystem は、Intel および Samsung  のストレージ・クラス・メモリー (SCM) ドライブもサポートしています。これらのドライブは永続ストレージとして使用され、パフォーマンスが重要であるにもかかわらずキャッシュ・フレンドリーとは言えないワークロードにおいても、極めて低いレイテンシーを実現します。 新しい FlashCore モジュールと同様に、SCM ドライブも FlashSystem 9100 や Storwize V5100 および V7000 Gen3 のアップグレード時にご利用いただけます。

 

苦労知らずのストレージ管理

ストレージ・クラス・メモリー (SCM)、オールフラッシュ、ハイブリッド構成などの柔軟なドライブ・オプションを備えた IBM FlashSystem ファミリーにより、コストとパフォーマンスの最適なバランスを実現できます。また、IBM Spectrum Virtualize ソフトウェア基盤によって、IBM FlashSystem は 500 を超える他の異機種混在ストレージ・システムのストレージを統合できます。

IBM FlashSystem には AI を活用したIBM EasyTier 機能が組み込まれているため、適切なデータを適切なタイミングで適切な層に配置することができ、システム・パフォーマンスの最適化とコスト効率の向上が可能となります。システムは、最も利用率の高いデータ・ブロックを層の上方に透過的に移行し、利用率の低いブロックを下方に移行します。お客様はこの機能を設定するだけでよく、その後は何も気にする必要はありません。 このプロセスでシステム全体のスループットが向上するだけでなく、費用対効果も向上します。EasyTier では、最高パフォーマンス層を少数にとどめ、より経済的な多数のストレージを使用することで、ほとんどの環境を構成できます。

IBM Storage Insights は、モニタリング機能、AI ベースのアラート機能、レポート機能、およびサポート機能をクラウドサービスとして提供します。Storage Insights Pro は、IBM Spectrum Virtualize for Public Cloud により管理されているクラウド・ストレージや、EMC Unity、Unity XT、NetApp FAS、NetApp AFF、Hitachi VSP G シリーズのストレージを、 単一管理することでストレージをさらにシンプルにします。

 

革新的な新しいストレージ・システム

Spectrum VirtualizeとIBM Storage Insights といった優れたソフトウェア機能とIBM FlashCore モジュールとストレージ・クラス・メモリーの先進性も兼ね備えた新しい IBM FlashSystem ファミリーには、エントリーからハイエンドまでのモデルを提供します。

  • IBM FlashSystem 7200:
    ミッドレンジ・システムで、エンド・ツー・エンド NVMe と洗練されたエンタープライズ・クラスのハイブリッド・マルチクラウド機能を提供。FlashSystem 7200 は、拡張エンクロージャーによるスケールアップと最大 4Way クラスタリングによるスケールアウトの両方をサポートし、 最大 920万 IOPS によって Storwize V7000 Gen3 より 43% 高いパフォーマンスを提供するため、[3]スループットが 55% 向上します (最大 128GB/s)。[4]
    ブローシャはこちらからご確認いただけます。

  • IBM FlashSystem 9200:
    最も要求の厳しいエンタープライズ要件向けに設計されたシステムのエンド・ツー・エンド NVMe。FlashSystem 9200 は、包括的なストレージ機能と最高レベルのパフォーマンスを提供します。4Way クラスターあたり 18M IOPS[5] と 180GB/s[6] を実現し、FlashSystem 9100 よりもパフォーマンスが 20% 向上しています。FlashSystem 7200 および 9200 はどちらも、僅か70μs のレイテンシーをサポートします。[7]
    ブローシャーはこちらからご確認いただけます。
  • IBM FlashSystem 9200R:
    IBM が構築し、IBM でテスト済みの完全なストレージ・システムを必要とするお客様向けの設計。IBM がインストールと構成を完了して組み立て済みの状態でお届けします。システムには、2 台から 4 台の IBM FlashSystem 9200 コントロール・エンクロージャー、相互接続のクラスタリング用の Brocade または Cisco スイッチ、および容量追加用のオプションの拡張エンクロージャーが搭載されています。

 

  • IBM FlashSystem 5000:
    以前はIBM Storwizeファミリーだったエントリー・モデルのストレージは、FlashSystem 5010、5030、および 5100 としてIBM FlashSystemファミリーに加わりました 。オールフラッシュ FlashSystem 9200 および 9200R を除き、IBM FlashSystem ファミリーのすべてのメンバーはオールフラッシュ・モデルとハイブリッド・フラッシュ・モデルの両方で使用できます。
  • IBM SAN Volume Controller (SVC):
    500 を超える異機種混在ストレージ・システムを仮想ストレージとして統合し、シンプルで最新のハイブリッド・クラウド機能を備えたデータ基盤を提供します。SVC は、IBM FlashSystem と同じ IBM Spectrum Virtualize ソフトウェア、同じプラットフォームを使用しますが、サポート対象は外部ストレージのみで2 つのモデルが選択可能です。1 つは、以前のシステムよりも 40% 高い IOPS をほぼ同じ価格で提供します。もう 1 つは、コスト重視の導入向けに設計されており、25% 安い価格で、以前のモデルよりもやや優れたパフォーマンスを提供します。

 

これらの IBM FlashSystem モデルは、最小のエントリー構成から最大のハイエンド・エンタープライズ、ハイブリッド・マルチクラウドまで、すべての環境ににわたりシンプルで一貫性を持ったエンタープライズ・クラスのプラットフォームを提供します。これらは、現在利用中のサーバーで利用できるように設計されているだけでなく、コンテナー・ストレージ・インターフェイス (CSI)のサポートにより、Red Hat OpenShift、Kubernetes、CRI-O を使用したコンテナ環境にも対応します。

 

[1]ESG Master Survey Results: 2019 Data Storage Trends」2019 年 11 月。https://www.esg-global.com/research/esg-master-survey-results-2019-data-storage-trends

[2]1 つの 2U コントロール・エンクロージャーに 24 個の 38.4TB FlashCore モジュールを搭載し、圧縮と重複排除によりデータを 5 分の 1 に削減。

[3] 4KB 100% read ヒット・ワークロードを使用した FlashSystem 7200 4Way クラスターの IBM Labサービスの測定結果に基づいています。

[4] 256KB sequential read ワークロードを使用した 24 個の FCM を備えた FlashSystem 7200 4Way クラスターの IBM Labサービスの測定結果に基づいています。

[5] 4KB 100% read ヒット・ワークロードを使用した FlashSystem 9200 4Way クラスターの IBM Labサービスの測定結果に基づいています。

[6] 256KB sequential read ワークロードを使用した 24 個の FCM を備えた FlashSystem 9200 4Way クラスターの IBM Labサービスの測定結果に基づいています。

[7] 4KB 100% read ヒット・ワークロードを使用した FlashSystem 7200 および 9200 の IBM Labサービスの測定結果に基づいています。

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