Power Systems

Red Hat OpenShift 4.3がPower Systemsに対応

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2020年4月、Red Hat OpenShift Container Platform for Power V4.3が発表されました。さらに、6月にはOpenShift V4.3に対応したIBM Cloud Pak for Data V3.0が登場し、より強固な基盤構築のためにPower Systemsへの対応が追加されました。

企業は、OpenShift 4.3のユニークな機能を活用して、ITインフラストラクチャーの機能を段階的に最新化し、継続的な統合を通じてクラウドネイティブ・アプリケーションの展開を合理化/効率化できます。AIや機械学習による洞察とオープンソースの革新をIBM Power Systems上で稼働するLinuxアプリケーションとして利用することで、Power Systemsの優れた性能を十分に活用することができます。OpenShift 4は、業界で最も包括的で信頼できるエンタープライズ向けコンテナーとKubernetesプラットフォームを、自動アップグレードやライフサイクル管理も組み合わせたコンテナ・スタックとして一度に導入できます。

Red Hat OpenShift 4をPower Systemsで利用すると、既存ITからクラウドへの移行を加速できます。企業が開発したアプリケーションは、IBM Cloudやパートナー企業のクラウドなど、オープンで高速なハイブリッドクラウド環境のどこでも実行できるようになります。

 

Red Hat OpenShiftとIBM Power Systems

Red HatとIBM Power Systemsチームは、2018年のPower Systems向けOpenShift 3.11リリース以降、OpenShiftに取り組んでいます。Red HatとIBMの継続的なコラボレーションや取り組みにより、Power Systemsエンタープライズ・サーバー向けにOpenShiftに対応したIBM PowerVMサポートを行うなど、Power Systems向けの改善が行われています。当初からご利用いただいたユーザーには、銀行や金融サービス、ヘルスケア、政府機関、研究と学術、コミュニケーション、およびシステム・インテグレーターが含まれ、貴重なフィードバックをご提供いただきました。

たとえば、ボストン大学のMass Open Cloudは、高等教育機関、業界、政府機関、非営利団体が参画するユニークな共同作業の場です。NVIDIA GPUを搭載したIBM Power System AC922サーバー 10台でOpenShiftクラスターが構築され、AIや機械学習、医学研究(COVID-19を含む)向けのクラウド・ネイティブ・アプリケーションが稼働しています。もう1つの事例は、大規模な政府機関が挙げられます。Linuxとクラウド・インフラストラクチャーをRed Hatで標準化しています。現在、x86およびPOWERプロセッサー搭載サーバーが稼働するクラウド・インフラストラクチャー全体で、クラウドネイティブ・アプリケーションやマイクロサービスを構築するための標準プラットフォームとしてOpenShiftの採用を進めています。

 

なぜRed Hat OpenShiftなのか?

Red Hat OpenShiftは、任意のクラウド上のコンテナー・スタック(オペレーティング・システム、Kubernetesとクラスター・サービス、およびアプリケーション)全体で、導入、アップグレード、およびライフサイクル管理を自動化します。 OpenShiftは、スピード、俊敏性、確実性、そしてビルドの選択肢をご提供します。 開発者は、ビルドする任意の場所においてプロダクション・モードでコードを記述し、重要な作業に戻ることができます。 また、OpenShiftはコンテナ・スタックのすべてのレベルおよびアプリケーション・ライフサイクル全体でのセキュリティーに焦点を当てています。 これには、Kubernetesの主要なコントリビューターの1人とオープンソース・ソフトウェア企業による長期的なエンタープライズ・サポートが含まれます。

Red Hat OpenShiftは、IBM Cloudやオンプレミスのデータセンターに加え、Microsoft Azure、Google Cloud、Amazon Web Servicesなどのパブリッククラウドでも利用できます。 今年初め、Red Hat は1,700以上の顧客がRed Hat OpenShift Container Platformを使用していると発表しました。 Red Hatは、ハイブリッドクラウドおよびエンタープライズ向けKubernetesのリーダーとして認められています。

 

なぜPower Systemsなのか?

IBM Power Systemsは、ビジネス・クリティカルなワークロードに求められる性能、スループット、ITの信頼度を提供します。また、最先端のAIイノベーションを起こしている最先端のスーパーコンピューター・アーキテクチャーとしても採用されています。Power Systemsは、National Research Labs、Weather Channel、Fortune 100の上位10の銀行会社、上位10の保険会社、上位10のヘルスケア会社、および上位10の小売業者の8社で採用されています。これは、IBM Power Systemsがエンドツーエンドのセキュリティーを提供するように設計され、多層防御の視点でプロセッサーからOSまでのすべてのレイヤーにセキュリティー機能を組み込んでいる点をご評価いただいた結果です。米国の調査会社ITICによる「グローバル信頼性調査」では、IBM Power Systemsは11年間連続で最も信頼性が高いという調査結果が報告されています。

Power Systemsは、OpenPOWER Foundationでもサポートされているオープンなプラットフォーム・アーキテクチャーに基づいて構築されており、AIXIBM i、およびLinuxオペレーティングシステムと、IBM PowerVCおよびKVM仮想化オプションに加えて、Baremetal/IPMIベースのデプロイメントをサポートしています。そして、 IBM Cloudデータセンターはもちろん、Google Cloud、Skytap経由のAzure Cloud、SAP HANA Enterprise Cloud、数百ものクラウド事業者が提供するクラウドで、Power Systemsをご利用いただけます。

 

Red Hat OpenShiftをPower Systemsで使うメリット

IBM Power Systems上のOpenShiftは、オンプレミスのプライベートクラウドやパブリッククラウドを問わず、POWERプラットフォームならではのハイブリッドクラウドとして、柔軟性、エンタープライズ向けAIインフラストラクチャーとしての特性、セキュリティー、堅牢性のメリットを享受できます。企業は、PowerVCを使用してPower Systemsエンタープライズ・サーバー上にOpenShiftクラスターをより迅速にデプロイし、既存のアプリケーションを段階的にモダナイゼーションできます。また、OpenShiftをPower Systemsスケールアウト・サーバー上のPowerVMやRed Hat KVM(開発)にデプロイすると、コアあたり3.2倍のコンテナ稼働が可能なPOWER9マルチスレッド・アーキテクチャーのメリットを享受でき、より多くのコンテナを少ないシステム資源で効率よく稼働させることができます。

 

Power Systems向けIBM Cloud PaksおよびRed Hat OpenShift

IBM Cloud Paksは、データとアプリケーション開発、統合、セキュリティーとマルチクラウドVM、コンテナー管理などのさまざまなワークロードに、IBMとオープンソース・ソフトウェアを統合するコンテナー化されたオファリングを提供します。現在、Power SystemsではOpenShift 3.11をベースとしたCloudPak for Multicloud Managementが利用可能であり、2020年6月15日には、Cloud Pak for Data V3.0がPower Systemsへの対応とともに発表されました。今後さらに、Cloud Pak for Applicationsをはじめ、OpenShift Container Platform for Power V4.3に対応したCloud Pakが提供される予定です。

 

参考技術資料

Red Hat OpenShift and IBM Cloud Paks on IBM Power Systems: Volume 1

 


*本記事は、Red Hat OpenShift 4 now available on IBM Power Systemsを抄訳し、一部編集したものです。

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