IBM Storage

データのライフサイクル全体にわたる IBMストレージのイノベーション

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米国時間 10月23日、IBMはストレージ市場で最も注目される分野における新しいソリューションと、業界でも高く評価されているストレージ・ハードウェアおよびストレージ・ソフトウェアのポートフォリオの機能拡張について発表します。

これら新ソリューションは、データの生成からアーカイブに至るライフサイクル全体に革新をもたらします。

<主な新ソリューション>

1. NVMe対応の新しいオールフラッシュ・ストレージ

ほとんどのIBMフラッシュ・ポートフォリオに、ストレージ筐体だけでなくストレージ・ネットワークも含めたエンド・ツー・エンドのNVMeテクノロジーの実装を進め、さらにはパフォーマンスの飛躍的な向上、大容量化への対応を進めていきます。

  • 新しいStorwize V7000 システムは、データ圧縮機能を拡張し、フラッシュ専用の高速接続規格である NVMe(Non-Volatile Memory Express)をサポートしました。その結果、データ・ドリブンなワークロードにおいて前モデルと比べて最大2.7倍のスループット[1] を実現します。新しい Storwize V7000 システムの初期構成はオールフラッシュで、拡張筐体による容量拡張に対応します。また、AI を利用したEasy Tier機能により使用頻度に応じてデータを最適なストレージ層に自動的に配置します。
  • 低レイテンシー、スループットの向上を実現する Non-Volatile Memory Express (NVMe) ファブリックの実装をストレージ・ポートフォリオ全体にわたって大幅に拡張。アップデートされたIBM Spectrum Virtualizeにより、システムを止めることなく、FlashSystem 9100 や、 FlashSystem V9000、Storwize V7000F/V7000SAN ボリューム・コントローラーの各システムをファイバー・チャネルを通したNVMe over Fabrics (NVMe-oF)に対応させることができます 。これらのストレージ・システムを使用する VersaStack ソリューションでも同様に対応可能です。FlashSystem 900 では、新しい 16 Gbpsファイバー・チャネル・アダプターにより NVMe-oF に対応します。また、2019 年に SDS 構成の IBM Cloud Object Storage ソフトウェアに NVMe 機能を追加することも計画しています[2]
  • FlashSystem 900 では、ストレージの容量密度とフラッシュの最大実効容量 (圧縮後)が前モデルと比較して最大2倍[3]となり、コストを削減し、よりシンプルなストレージ基盤が実現できます。
  • DS8880F (メインフレーム・ベースの IT基盤をサポートする最高レベルのストレージ・システム・ファミリー[4]) の新しい大容量フラッシュ・カードにより、同じ設置面積でフラッシュ容量[5] が最大2倍となります。zHyperLink ソリューションの機能拡張により、書き込みと読み取りの両方のレイテンシーが大幅に短縮されるため、アプリケーションのパフォーマンスが向上します。
  • IBM FlashSystem A9000R の新しいエントリー・レベル構成。最小構成価格は 40% 安くなっていますが、拡張性に関する妥協は一切ありません。データの可用性向上に向け、高可用性の HyperSwap 機能と災害復旧機能を同時に使用できる機能を追加しました。さらに、2019 年には、IBM Research の AI テクノロジーを活用して、重複削減を含めた容量管理を簡素化できるように FlashSystem A9000/R を機能拡張する予定です2

2.データ・ドリブンなビジネスを加速する新しいソフトウェア・ソリューション

分析を効率的に進めるためには適切なデータを素早く特定する必要があります。IBM のフラッシュと NVMe 機能拡張だけでも、その効果が十分見込めますが、以下の新しいソフトウェア・ソリューションがさらに機能を強化します。

  • IBM Spectrum Discover は、IBM Researchのテクノロジーがベースとなっており、非構造化データのメタデータを自動的に収集、整理、分類することで、データの特性を明らかにすることを容易にします。 データが意味にあるものとなり、データの分析、ガバナンス、最適化が飛躍的に改善できます。データ量が 1 年で 30% 増加している[6] 時代において、分析と AI の過程において、必要かつ最適なデータを見つけることは、極めて困難です。IBM Spectrum Discover は、膨大な量のデータから数十億のファイルとオブジェクトに関するメタデータを迅速に取り込み、統合して、索引を付けます。そのため、膨大な非構造化データから容易に洞察を得ることが可能となります。IBM Spectrum Discover は、IBM Cloud Object StorageIBM Spectrum Scale の非構造化データをサポートしており、2019 年には Dell-EMC Isilon もサポートする予定です2
  • IBM Storage Insightsは、新しい AI テクノロジーを活用し、ブロック・ストレージの管理を容易にします。SAN上において、アプリケーションが遅くなる原因となるストレージ・ネットワークの「グリッドロック(ネットワーク上のパケット等の混雑により、他のパケットやアプリケーション等に甚大な影響を及ぼす状況)」の検出を容易にします。診断は非常に困難であるものの、Storage Insights に組み込まれた AI テクノロジーは、この厄介な問題を解決するための理想的なソリューションを提供します。Storage Insights は、グリッドロックを検出すると、IBM サポート・スタッフにアラートを出し、素早く問題解決に取り組むことができます。

3.データ保護とセキュリティー強化に向けた新しい機能

データの保護とセキュリティーに対する要求はとどまることがありません。法規制への対応も多くの企業にとって重要な要件であり、IBMはこれらのニーズに対応した新しい機能を発表しています。

  • IBM Cloud Object Storage の小規模なCDモード(Concentrated Dispersalモード)の構成でも、ポリシー・ベースの WORM対応と、ロック可能なボールトの設定を可能としており、中小企業においても比較的容易に法規制対応できるようにしています。またIBM Cloud Object Storage は、大規模環境でより多くのボールト数を使いたいというニーズにも対応し、最大で1,500個の標準ボールトの環境をサポートします。
  • サイバー犯罪行為とランサムウェアが猛威を振るう今日の世界において、テープ・メディアは、サーバーとバックアップ・データの間に「エアギャップ(外部ネットワークから隔離された状態)」を作る上で不可欠な役割を果たします。新しい TS1160 エンタープライズ・テープ・ドライブは、前モデルと比較して2倍のネイティブ容量[7] (20 TB) で、パフォーマンスも飛躍的に向上しています。これらの新しいドライブは、IBM の TS3500TS4500 のライブラリーでサポートされており、これらの既存のライブラリーの容量拡張を可能にします。

4.次世代アプリケーション向けの新しい先進的なマルチクラウド・ストレージとデータ管理のソリューション

[1] Storwize V7000 Gen2+ (24 個のフラッシュ・ドライブ、ソフトウェアによる圧縮) を Storwize V7000 Gen3 (24 個の FlashCore モジュール、ハードウェアによる圧縮) と比較した結果です。

[2] IBM の将来の方向性および指針に関する記述は、予告なく変更される場合があります。

[3] 新しい大容量の 18 TB モジュールは、以前のモジュールでの 22 TB モジュールと比較して、最大 44 TB の有効容量 (圧縮後) をサポートします。

[4] 「IDC Worldwide Quarterly Enterprise Storage Systems Tracker」(2018 年 3 月 1 日) のデータを用いて IBM が独自に分析した結果に基づいています。(https://www.idc.com/tracker/showproductinfo.jsp?prod_id=5#)

[5] DS8882F の 737.3 TB を以前の 368.6 TB と比較した結果です。容量増加の割合はモデルによって異なります。

[6] IDC ホワイト・ペーパー「Using Tape to Optimize Data Protection Costs and Mitigate the Risk of Ransomware for Data-Centric Organizations」(2018 年 4 月、IDC #US43710518)

[7] IBM TS1150 と比較した結果です。

*本記事は、IBM Storage innovation from data creation to archive の抄訳です。


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