Z

デジタルトランスフォーメーションの考え方におけるハイブリッドクラウド

記事をシェアする:

CTO、ITリーダー、ビジネス・エグゼクティブは、クラウド・ベースのソリューションのためのインフラストラクチャーを、様々なオプションから選択できます。最近、私は「デジタル・エコノミーのニーズの変革と活用において、ビジネス・リーダーはハイブリッドクラウドの役割をどのように想定しているか」について、Clarify360のクラウド・サービス担当副社長であるJo Petersonと会話しました。Clarify360は非常に優れたブティック・コンサルティング企業であり、専門分野の1つはクラウドです。

Q : 最近、御社の顧客から、ハイブリッドクラウドについての問い合わせはありますか?

A : 当社の顧客は、競争上の優位性を確保するために、どうすればクラウドを効率的に活用できるかを知りたがっています。当社は、回答にあたり、顧客が「クラウドジャーニー」のどのステップに位置しているかの評価から始めます。そして、多くの顧客にとって、ハイブリッドクラウドは非常に意味があります。

Q:競争上の優位性の確保に尽力しているCTOにとって、ハイブリッドクラウドはどのように役立ちますか?

A : クラウドが提供する俊敏性、柔軟性は、早期の収益化に貢献します。デジタル・エコノミーのニーズを受け入れる企業が増えると、アプリケーションの開発サイクルに大きな圧力がかかります。例えば、大手の小売企業が、グローバルに展開しているモバイル・アプリケーションのアップデートに何ヶ月もかかったとすると、収益は大幅に減少してします。アプリケーション開発におけるスピードが要求されるのは、電子商取引に関わる企業だけではありません。新しいビジネス・モデルは、あらゆる種類の企業にアジャイルな方法論への移行を促しています。
ハイブリッドクラウドは、新たなビジネス・ニーズを満たすためのイノベーションのプロセスを迅速化できます。そして、DevOpsの哲学を背景に、多くの企業はクラウド・ファーストの戦略を採用しています。それは、様々なプロジェクトを迅速に推進するためには、ハイブリッドクラウドが最適な基盤であることを認識しているからです。

Q:多くの企業や組織が、ミッションクリティカルなアプリケーションとメインフレーム環境のデータを信頼するとともに、利用を拡大しています。貴社はどのようなアドバイスをしていますか?

A : ハイブリッドクラウドが答えになります。なぜならば、ハイブリッドクラウドによって、企業や組織はクラウドサービスとオンプレミスのインフラの両方を同時に使用できるからです。パブリッククラウド上のエンゲージメント・システムは、メインフレームのコア・アプリケーション及びオンプレミスまたはメインフレームに構築したプライベートクラウドと統合できます。この統合によって、一貫した高性能の確保と、新しいクラウド・サービスを活用したビジネスの強化と革新を両立できます。

Q:IBMのメインフレームであるIBM z Systemsは、強力なセキュリティー機能で知られています。そのセキュリティーを維持しながら、新しいサービスに対してメインフレームのアプリケーションとデータをどのように開示しますか?

A : それぞれの状況ごとに、適切なレベルの信頼を提供することになります。企業には、所在地や営業時間などの情報を参照できるWebポータルがあり、これは、パブリッククラウド環境で運用できます。一方、顧客の口座情報の表示、トランザクションの実行、医療記録へのアクセスなどには、セキュアなクラウド環境が必要です。あるいは、オンプレミスで安全に保管する必要があります。企業や組織は、顧客の行動内容と関連するセキュリティー要件に応じて異なるURLを提供することで、データへのアクセスをセグメント化できます。これは、ハイブリッド環境だからこそ実現できる優れた要素です。

Q:マルチクラウドは企業にとって良い選択ですか?特別に考慮するべき点はありますか?

A : 特定の理由で、特定のクラウド上に、特定のアプリケーションをデプロイするのが一般的です。当社は顧客のIT部門に3つのことを行うようにアドバイスをしています。
まず、最初は「会社全体で使用している全てのクラウドの情報の収集」です。企業によって結果は異なるでしょうけれど、クラウドの利用件数は想像以上の規模になるかもしれません。
次は「マルチクラウド環境を監視するツールの導入」です。監視ツールによって、チャージバックやショーバックの仕組みやクラウドの最適化など、あらゆる処理が行えます。
最後は、クラウドのスキルを持つ社員を集めて、会社として選択したクラウド・プラットフォームについての認定を取得してもらうことです。

Q:どのようにすれば、ハイブリッド・クラウド環境への移行、新たなアプリケーションでの企業データの活用、デジタルへの転換を、ITリーダーはスムーズに進められますか?

A : 当社の顧客は、このような変化が技術的な変化だけでなく、企業の文化的な変化であることに気づいているでしょう。本当に先見性のあるITリーダーは、部門ミーティングや社内メールなど、あらゆる機会を用いて社内IT戦略を発信しています。そして、ITはボトルネックではなくサービスを提供するものであることを、自社内から認識及び同意してもらうことに注力しています。そのためには、ITリーダーは、様々なプロセスの自動化と官僚的な承認プロセスの削減に向けて、何が行えるかを自らに問う必要があります。例えば、ハイブリッドクラウドに移行するにあたり、社内の利用者がセルフサービスでITを利用できるようにする、という方策も一つでしょう。

皆さんは、ハイブリッドクラウドを用いて、組織を変革して、差別化する準備はできていますか?
メインフレーム上でハイブリッドクラウドを使用することは、新たなアプリケーションの迅速な導入とビジネスパートナー、顧客、自社の従業員のためのサービスの革新に役立ちます。


More Z stories

Linux on IBM Z の20年間に寄せて

IBMとオープンソース・コミュニティーが、初めてLinuxをIBM Zに搭載してから20年が経ちました。 何十年もの間、IBM Z はFortune 100の3分の2以上の企業が機密性の高いデータを守る世界で最も安全なプ […]

さらに読む

IBM Z 移行の勘所 – セミナー資料編

IBM Z をご愛顧いただいているお客様、また IBM Z の導入、展開、移行に際しお世話になっておりますビジネスパートナー向けに、このたび、IBM Systems Japan Blog に IBM Z 移行に関するお役 […]

さらに読む

IBM Z 移行の勘所 – お役立ちブログ情報編

IBM Z をご愛顧いただいているお客様、また IBM Z の導入、展開、移行に際しお世話になっておりますビジネスパートナー向けに、このたび、IBM Systems Japan Blog に IBM Z 移行に関するお役 […]

さらに読む