Tape Storage

ハードディスクが正解か? データ保管コストの削減の技

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この画像に写っているカートリッジの寸法は、幅と高さが10cm程度、厚さが2cm程度です。そして、このカートリッジ1つで、12TBのデータが保管できます。データを圧縮して保管する場合には、30TBのデータが保管できます。皆さんは、これが何かわかりますでしょうか?

ちなみに、2018年1月現在、市場に投入されているハードディスクの最大容量が12TBですので、このカートリッジがサポートしているストレージ容量の大きさをご理解いただけると思います。

これは、業界標準規格の最新世代に対応する大容量テープのLTO Ultrium 8 データ・カートリッジです。「テープ」という文字をご覧になって、「自分には関係ない」と思われる方もいらっしゃるでしょう。でも、もう少しお付き合いいただき、この記事を読み進めてください。

多くの場合、データ保管には、ハードディスク・ベースのディスク・ストレージ、そして、最近ではクラウド・ストレージが用いられているかと思います。ただ、ディスクであれ、クラウドであれ、常時「稼働」している以上、オンプレミスのストレージの場合は設置場所も電力も必要です。データを預けている以上、クラウドの場合は課金が発生します。では、保管するデータの全てが、アクセス頻度が高い「ホットデータ」なのでしょうか?

もし、長期保管が必要とはいえ、アクセス頻度が低い「コールドデータ」が含まれているのであれば、必要な時以外は稼働しない--つまり、電力を消費しないテープ・ストレージに「アーカイブ」する選択肢があります。そして、テープを選択することは、設置コストと電力コストの削減にもつながるのです。

使い勝手はハードディスクと同じで、しかも、実は「速い」

この画像は、IBM Spectrum Archiveというテープ向けのファイルシステムを提供するソフトウェアが導入された環境で、クライアントPCからテープ上のデータにアクセスしている場面です。

ご覧の通り、通常のファイル操作と何ら変わりはありません。

つまり、テープ上のデータの操作は特別ではありません。まさに、ハードディスク上のデータと同様の使い勝手なのです。

また、「遅い」と思われがちなテープですが、非圧縮時で300 MB/秒、圧縮時で750MB/秒のデータ転送速度であり、実は「速い」のです。映像などサイズが大きい非構造化データを大量に扱う場合に、大いに優位性が発揮されます。

さらに、テープは進化を続けており、2017年8月2日、ソニーストレージメディアソリューションズ株式会社が開発したスパッタリング磁気テープの試作品を用いて、IBMの研究チームは面記録密度201Gb/in2(ギガビット/平方インチ)という世界新記録を達成しています。この成果の実用化にはまだ時間を要しますが、より大容量のデータを将来的にテープは扱えるようになるのです。

幅21.3cm、奥行き33.2cmの筐体サイズ

LTO Ultrium 8のデータ・カートリッジをサポートする、もっともコンパクトなサイズのテープ・ドライブはIBM TS2280です。

筐体サイズは、幅21.3cm、奥行き33.2cmであり、デスク・サイドにも設置可能です。19インチの標準ラックであれば2台並べて設置できます。

かつて、2011年にGoogleのgmailで障害が発生した際に、バックアップ・テープからデータの復旧が行われたことを覚えていらっしゃる方も多いと思います。このことからも、テープが重要なテクノロジーであることをご理解いただけるのではないでしょうか。

皆さんも、「コールドデータ」の「アーカイブ」をIBM TS2280とIBM LTO Ultrium8 データ・カートリッジで始めてみませんか?


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