IBM Storage

オンプレミスとクラウド間でシームレスにデータをつなぐ今どきストレージ

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オンプレミスとクラウドを連携させて適材適所でインフラを使い分ける

データの活用が企業の競争力を左右する時代にあって、保有する膨大なデータをどこに格納するのかということが、ITインフラ環境の大きな課題になっています。従来のようなオンプレミスなのか、それともクラウドに置くのか。理想的なのはクラウドとオンプレのそれぞれのメリットを活かすことができるクラウド連携です。どうすれば最適な形でクラウド連携を実現できるのでしょうか。

データの格納場所を意識せずに最適なシステムを使える環境を

企業が保有するデータは急速に増え続けています。IDCの調査によると、2025年に企業が保有するデータの総量は163ゼタバイトになり、2016年の10倍に膨れ上がると予測されています。

さらに悩ましいのは、ワークロードが多様化していることです。オンライントランザクション処理、ファイル共有、ビッグデータ分析、IoT、そしてモバイルと多様化し、それぞれにレスポンスタイムや可用性、パフォーマンス、セキュリティーなど、求められる要件が変わってきます。

システム側のニーズに対して、ITインフラ環境の選択肢も広がりつつあります。データセンターを中心とした従来型のオンプレミスでの専用システムに加えて、機動力に優れ、データ連携がしやすいクラウドを選ぶこともできます。また、両方を組み合わせたハイブリッドクラウドを導入するケースも増えています。

オンプレミスとクラウドのどちらを選ぶのが良いのかは、求めるシステム要件によって変わってきますが、それぞれに一長一短があり、ケースバイケースで選ぶことになります。同じパブリッククラウドでも、サーバーを共有するのか、専有するのかといった、クラウドサービスによる違いも存在します。

そこで注目されているのが、複数のクラウドとオンプレミスを連携させるマルチクラウドです。どちらかを選択するのではなく、複数の選択肢を揃えておいて、必要に応じて使い分けるという考え方です。マルチクラウドであれば、データの格納場所を意識することなく、適材適所で使い分けが可能になります。

例えてみれば、目的ごとにガソリン車と電気自動車を両方保有するのではなく、走り出しにはパワーの出るモーターを、通常走行にはエンジンを使うハイブリッド車を持つようなイメージです。しかし、実際にハイブリッドクラウドやマルチクラウドを実現しようとすると、大きな課題に直面します。それはオンプレミスとクラウドの間で、シームレスにデータの行き来ができないということです。クラウド間でのデータのやりとりも同様です。データを連携させるために、その都度ツールを使ってデータを転送するといった手間をかけるのでは、本来の目的であるスムーズなデータの利活用が行えません。

異なるITインフラのデータを仮想化技術で管理して活用する

ハイブリッドクラウドやマルチクラウドでのスムーズなデータ連携を行うために必要になるのが、全てのITインフラをカバーする仮想化技術です。利用者側はデータの連携を意識することなく、適材適所でシステムを活用できます。それを実現したのが、Software Defined Storage(以下、SDS)です。

SDSはオンプレミス、ハイブリッドクラウド、プライベートクラウド、パブリッククラウドなど、形態の異なるインフラを超えて、データの保存、アクセス、管理を行うもので、最新のストレージである「IBM FlashSystem 9100」(以下、FS 9100)には、SDSを実現するためのマルチクラウド対応ソリューションが提供されています。

このソリューションの核となるのはデータの利活用を可能とする3つのソフトウェアです。仮想環境での包括的なバックアップを行う「Data Reuse, Protection and Efficiency」、障害発生時にデータを復旧させる「Business Continuity and Data Reuse」、クラウド上にデータを複製してデータを保護する「Private Cloud Flexibility and Data Protection」です。FS 9100には全ての試用版が提供されていますから、機能を確認したうえで本格的に導入することが可能です。
これらの3つのソフトウェアに加えて提供されているのが、オンプレとパブリッククラウドのストレージを仮想化する基盤となるソフトウェア、「IBM Spectrum Virtualize」です。IBM以外の400製品を含む440を超えるストレージ・システムの仮想化に対応しています。

このソフトウェアによって、複数のストレージ内にある重複するデータを削除してデータ量を圧縮し、データの使用頻度や重要性に合わせた階層化も実現できます。無停止のままで、ボリュームを移動させたり、ストレージ・システムを更新する機能も提供されています。

また、パブリッククラウド向けの「IBM Spectrum Virtualize for Public Cloud」をパブリッククラウドに実装すれば、オンプレミスとパブリッククラウドの間で、データコピーをとることができます。

この機能によって、本番用のデータをパブリッククラウドからオンプレに移行させたり、オンプレミスのデータをパブリッククラウドに移して柔軟な開発環境を構築したり、障害発生時の復旧対応にも活用することが可能になります。
「IBM Spectrum Virtualize for Public Cloud」は現在、IBM Public Cloud向けに提供されていますが、今後AWSにも対応する予定です。

総合データ サービス基盤としてのIBM Spectrum Storageを説明する図

圧倒的な高性能と高い可用性と仮想化技術を実装したFS 9100

2018年8月に出荷を開始したFS 9100は、15年の実績を誇る仮想化技術を取り入れたIBMの最新のオールフラッシュ・ストレージです。その特徴は、他社のフラッシュ・ストレージとはコンセプトが全く異なるフラッシュモジュールを搭載し、高性能で可用性が高く、大容量でコストメリットが大きいという点です。

FS 9100に搭載されているフラッシュモジュールは、フラッシュメモリ専用RAIDによりSSDを超える可用性を実現したもので、使用可能容量19.2TBです。FS 9100では2Uの筐体にフラッシュモジュールが24枚格納され、実効容量758TB(データ圧縮効果2:1)で250万IOPS(4K Cache hit)という高性能を誇っています。

このフラッシュモジュールは最新のフラッシュ・ストレージの高速接続規格NVMeを採用し、専用コントローラによってダイレクト・メモリー処理を行うことで、0.1msという超低レイテンシーを実現し、HWによるデータ圧縮機能も内蔵しています。フラッシュ・チップの障害発生時にはIBM独自のRAID技術により、余剰領域を使って動的に再構成し、高速でのリビルドを可能にしています。

ソフトウェア面でも、仮想化技術やマルチクラウド対応のソリューションを搭載し、他社のストレージやクラウドとのスムーズなデータ連携を実現し、オンラインでのデータの移行やクラウドを活用したデータの利活用や災害対策体制の確立などを可能にします。

運用面でも、クラウドで提供される管理ソフトを使うことで、初期投資を抑えながら、使用容量のモニタリング、パフォーマンスの把握、過去の容量や性能の情報を活用した増設計画の立案などを行うことができます。
超低レイテンシーのNVMeプロトコルに対応し、高い実績と信頼性を持つFlashCoreテクノロジーを融合したFS 9100は、重要な企業データを格納するコアストレージとしてご活用いただける次世代オールフラッシュ・ストレージです。

 


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