OpenPOWER

完全にオープンなハードウェア・エコシステム

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新たなテクノロジーの時代が幕を開けます。それは、データが原動力となり、ムーアの法則が限界を迎え、そしてクラウドで提供されることが当たり前の時代です。AIやインメモリ・アナリティクスなど、より高いコンピューティング、ストレージ、およびネットワーク性能が必要となるデータ集約的なワークロードの需要が高まっています。企業がより多くの業務をクラウド環境に移行するにつれ、リソース間でデータを迅速に移動できるように設計および最適化されたハードウェアに対するニーズが高まっています。

IBM Power Systemsにとって、シリコンからソフトウェアに至るまで、スタック全体を通じて「ハードウェアがオープン・イノベーション」の産物であるという、その設計や提供こそが鍵であると確信しています。IBMが他の組織と協力して2013年にOpenPOWER Foundationを設立したのは、オープンな革新に対する私たちのコミットメントによるものでした。

その後、OpenPOWER Foundationのメンバー数は350を超え、「一流の変革者とのイノベーション」というIBMの先駆的なアプローチは成功を収めました。OpenPOWER Foundationに参加しているNVIDIA社、Mellanox社、Red Hat社などがIBMと協力して、SummitとSierraというスーパーコンピューターを構築したのはその一例です。これらのスーパーコンピューターは、現在では世界で1位、2位という高性能かつスマートなスーパーコンピュータとなっています(2019年6月公開のTOP500リストによる)。

データ集約的なワークロードに必要な処理速度、メモリー、ストレージ、およびネットワーク機能を向上させるため、業界がカスタム設計のできるオープンなハードウェアへと移行し続けています。IBMは、企業をリードするPOWERアーキテクチャーを業界および変革者たちのエコシステムに開放するため、さらなる取り組みを進めています。

IBMは、本日開催されているLinux Foundation Open Source Summit North Americaにおいて、POWERアーキテクチャーの主要な技術とアクセス権を、オープンなコミュニティに開放すること、そしてオープン化への円滑な移行を促進するためにOpenPOWER FoundationとOpenCAPI ConsortiumをLinux Foundationに統合し、オープンガバナンスの原則とこれらの技術を活用することを発表しました(プレスリリース日本語抄訳)。

最近のRed Hatの買収と今日のニュースにより、POWERはプロセッサー命令セットとファームウェアの基礎からソフトウェアに至るまで完全にオープンなシステム・スタックを誇る唯一のアーキテクチャーとなりました。そして、IBMはその完全なシステム・スタックを実現する唯一のプロセッサー・ベンダーとなりました。このことに、業界は非常に注目しています。

当イベントにおいてLinux Foundationエグゼクティブ・ディレクターJim Zemlin氏は、「IBMはわれわれの当初の目標をはるかに超えてオープンソースを推進してきました。これらのモデルを通じて、どこで価値の獲得ができるのかというビジネス課題が解決され、ハードウェアとソフトウェアの両方のイノベーションがオープンなエコシステムで行えることを現実のものとするのです」と語りました。

現在、ハードウェア開発者は、企業をリードするIBM POWERアーキテクチャーに基づいたソリューションを、ロイヤリティ・フリーで設計、構築することができます。ソフトウェア開発者は、オープン・ガバナンス・モデルの中で、POWERの豊富な機能セットを活用するAIやハイブリッド・クラウドなどの分野でアプリケーションを設計することができます。

本日の発表により、IBMは業界全体でイノベーションを推進するための新たな重要な一歩を踏み出したことに胸を熱くしています。オープンなエコシステムは、より多くのイノベーション、より多くの競争、そして最終的にはあらゆる業界のお客様にとってより良い結果をもたらすことを意味しています。


*本記事は、Embracing and expanding the open hardware ecosystemの抄訳です。

*プレスリリース:IBM、オープン・ハードウェアの進展に対する取り組みを実証


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