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IBM i 7.4およびDb2 Mirror for iを発表

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2019年4月23日は、IBM iや関連ソフトウェアの開発に取り組んでいる私たちにとって刺激的な日です。今日は新製品の発表日です!もちろん、我たちにはテクノロジー・リフレッシュの発表が、少なくとも年2回は訪れます。今日の発表の1つは、そのテクノロジー・リフレッシュであるIBM i 7.3 TR6の発表です。しかし、今回の最も大きな発表は、新しいメジャー・リリースと、その上で稼働する新製品の発表です。

本日、私たちはIBM i 7.4と新しいライセンス・プログラム製品となるIBM Db2 Mirror for iを発表します。IBM i市場に注目している方は、IBM i 7.4に期待を抱いていらっしゃることでしょう。IBM iロードマップには、メジャー・リリースは2〜4年毎に記されています。最近、どこかのカンファレンスで私の講演を聞いた方であれば、「(メジャー・リリースの間隔について)企業は2年間は短過ぎるし、ISVは4年間は長過ぎるとそれぞれ考えている」とお話ししたのを記憶しているでしょう。現行のIBM i 7.3は3年前の2016年に登場したので、(2年後と4年後の中間である3年後というのは)新しいリリースを出すには良いタイミングです。そして、こちらがIBM i の新しいロードマップになります。

IBM i 7.4 および Db 2 Mirror for i ハイライト

IBM i 7.4には、セキュリティー、アプリケーション開発、およびIBM iへのアクセスに関する多くの新機能が含まれていますので、後ほどご説明します。何より重要な戦略的発表は、Db2 Mirror for iですので、まずはDb2 Mirror for iからお伝えします。

IBM iの顧客数は力強く増加を続けていますが、それは、ビジネスにとってダウンタイムは到底受け入れられないことを示しています。IBM iをお使いの企業では、「継続的な可用性」が必要とされているのです。たとえば、銀行は、規制当局によってシステム停止時間が定められていることがよくあります。IBM iが信頼性に優れており、可用性を高めるための多くの選択肢がありますが、継続的な可用性を必要とする企業は更なる可用性を求めています。

IBM Db2 Mirror for i(5770-DBM)は、そうした企業に対する我々の回答です。 Db2 Mirror for iは、2つのIBM iインスタンス(2つの別々のPower Systems上)をペアにして、RoCE(RDMA protocol over Converged Ethernet)による超高速接続を実現します。この環境にあるDb2データベースは、あたかも2つのシステムにまたがる1つのデータベースであるかのように振る舞います。つまり、企業が望めば、アプリケーションは両方のシステムで同時にDb2を使用することができるのです。

この「アクティブ – アクティブ」構成はDb2 for iによって実現され、各システム上のデータベース操作を同期を取って実行できます。たとえば、システムA上で稼働するアプリケーションが実行するテーブルの挿入、更新、削除はシステムAで操作されますが、システムBでも同時に処理されます。これにより、システムBで稼働するアプリケーションは、2つのシステムが1つのデータベースを共有しているかのように、最新の情報を使用することができます。

セキュリティー

IBM i 7.3では、「権限収集」と呼ばれる機能が導入されました。権限収集では、基本的にクライアントが操作の実行に必要な実際の権限を取り込む「トレース」を有効にして、IBM iに必要最小限の権限を報告させます。これまでの権限収集 7.3は「ユーザー」に基づいた機能でした。つまり、企業はユーザーまたはユーザーのセットに対してトレースをオンにし、IBM iはトレース実行中にユーザーが使用したすべてのオブジェクトに関する情報を収集していました。

IBM i 7.4の権限収集には、新たに「オブジェクト」に基づいたバージョンが用意されています。新しい「オブジェクト」機能を使用すると、企業はすべてのユーザーが特定のオブジェクトをどのように使用しているかを把握できます。繰り返しになりますが、IBM iは、ユーザーがオブジェクトにアクセスした際の権限と、その操作を実行するために必要だった最小権限を追跡します。

権限収集の主な目的は、企業が自社のオブジェクトを「ロックダウン」できるようにしながら、日常業務を中断することなく実行できるようにすることです。たとえば、企業は、権限が必要以上に高い誰かによってデータベース・ファイルがアクセスされている時に、それを見つけることができます。その後、企業はユーザーの権限を「最低限必要なもの」に安全に変更できます。これにより、ユーザーは引き続き仕事を続けながらも、「してはいけないこと」を実行できなくなります。オブジェクトごとの権限収集は、クライアントが所定のセキュリティー・ポリシーに従ってシステムを確実にロックダウンするためのより完全な方法を提供します。

IBM i 7.4では、基本オペレーティング・システムでTLS 1.3(Transport Layer Security)もサポートされています。これは、古いバージョンのTLSが、段々とeコマースで受け付けられなくなってきたために対処しなければならない要件なのです。

アプリケーション開発

アプリケーション開発の分野では、IBMはRPGおよびCOBOLに新しい機能を提供します。もちろん、私たちはオープンソース・コミュニティーの活動にも積極的に取り組んでいます。これらの更新には、IBM i 7.4を必要とするものもありますし、企業がそれらを確実に認識できるようにするために7.4とともに発表されている(または再発表されている)ものもあります。

IBM i Access Client

この段落では、さまざまな機能強化、可能性、およびオファリングについて説明します。多くの方が、Access Clientソリューションについても新しい機能があると期待するでしょう。もちろん、新機能をご用意しています。また、強力なWebサービスとSQLサービスについても同様です。IBM i発表レターには、「クラウド」におけるIBM i関連の記述はありませんが、新しい発表についてご紹介するカンファレンスでは、クラウド分野のオファリング発表についてもお伝えします。

今後の予定

これらの発表はすべて同時に行われていますが、出荷開始日は製品毎に異なります。

  • IBM i 7.4 GA:2019年6月21日(金)
  • i GA用Db2ミラー:2019年6月21日(金)
  • IBM i 7.3 TR6 GA:2019年5月10日(金)

今後数ヶ月にわたり、新しい発表に関する詳細を、ブログや記事、ウェブキャスト(ユーザー会であるCOMMONは、1つは発表日当日に開催され、2日後には2つめが開催されます)、そしてカンファレンスでご紹介します。前回のブログでは、近くで開催されるカンファレンスへの参加をお勧めしましたが、今回の発表は、それを実現する大きな理由の1つです。学ぶことがたくさんあり、新しいことがたくさんあり、カンファレンスはそれらを学ぶ絶好の機会となるでしょう。

カンファレンスでお会いできることを楽しみにしています。

日本で企画されるイベント情報

パートナー主催イベントも含めたIBM i関連イベントは、こちらのサイトでご覧いただけます。


*本記事は、Announcing IBM i 7.4 and Db2 Mirror for i(著者: Steve Will, IBM i Chief Architect)抄訳に、日本で企画されるイベント情報を追加したものです。


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