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Watson Anywhere : 未来とは

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(Part III) AIの世界にはパラドックスがあります。私たちの生涯における最大のビジネス・チャンスでありながら(2030年にはGDPに16兆ドルの効果をもたらすと推定される)、2018年のAIの企業採用率は4%未満でした。最近のGartnerの調査では、2018年の4%だった値が、2019年には14%に成長しているとのことです。それでも、まだわずかな率です。スキル不足、ツール不足、自信不足など、この理由はさまざまですが、最大の問題は文化面にあります。

テクノロジーでイノベーションを起こして富を創造する、この段階での参入を目指す組織にとって、最も重要なことは初心者の精神、つまり積極的に挑戦し、失敗を受け入れることです。50%以上が失敗に終わると知りつつ、年に100回のAI実験を試みることが必要です。多くの企業文化は、このような取り組みに向いていないのです。典型的なアプローチとしては、1つの大きなAIプロジェクトに総力を結集し、たくさんの人材、時間、資金を投入するものです。このアプローチはお勧めしません。AIとは大掛かりな実験に取り組むことであって、1つの大規模なプロジェクトを実現することではありません。これはERPではないのです。

幸運は勇者に味方します。経験してきた、またはこれからも経験するであろうトライ&エラーのすべてが、良い成果につながる価値があると私は信じています。ビジネス・チャンスのためだけでなく、ビジネス、消費者、そして最終的に私たちが暮らす世界の役に立つ可能性があるからです。さらなる実験が行われ、さらなる失敗、さらなる成功が生まれるでしょう。そして確実に、私たちの暮らしや仕事のやり方にたくさんの変化をもたらします。その変化が良い方向に進むようにすることは、すべて私たちにかかっているのです。

地球上すべての人類が、Watsonと何らかの形でやり取りするようになると私は信じています。例えば、利用する顧客サービスの対応が速くなる、仕事を補助してもらう、小売店での顧客体験が改善される、医療従事者に医学的な洞察が提供される、食糧不足の回避に役立つ、あるいはこれまで考えもつかなかった方法が生まれたりもするでしょう。私たちの向上心は休むことがありません。IBMはすべての人のためにAIを開拓し続けます。

 

なぜ私はそれを信じているのでしょうか。AIの成功に極めて重要な要素は信頼だからです。トライ&エラーの問題はあっても、最終的にはAIがデータに基づいて有意義な関連付けとレコメンドを行ってくれると、企業が自信を持って信頼できることが必要です。このため、AIに関しては、信頼することが、成功する企業とそうでない企業を決めるきわめて重要な要素です。IBMについてさまざまなことが言われていますが、IBMを信頼できないと考えている人はいないと思います。よく知られている企業としてのIBMの実績から、お分かりいただけるかと思います。

IBMが紹介しているAI製品のお客様事例について考えてみてください。AIに関して、IBMが公開しているお客様事例はほかのどの企業よりも多くあります。ここで、私の表現に注目してください。お客様事例として紹介されているのは、カスタム・サービス契約ではありません。先の2つの投稿で述べた製品をお使いのお客様についてお話しているのです。いくつか挙げると、Watson OpenScaleWatson AssistantAutoAIなどの製品です。 それでは、お客様がIBMサービス部門(または、ほかのシステム・インテグレーターのサービス)と契約して支援を受けている事例もあるでしょうか?もちろんあります。ただし、Watsonはカスタム・サービスよりはるか先に進んでいます。

そして、AIの採用事例を語るお客様が増えて、ほかの企業も検討、取り組み、実験を行おうと考え始めています。採用の幅広さ、特に業界の多様さには、目を見張るものがあります。現在のところ、業界別に最もよく見られるユース・ケースは、以下のとおりです。

 

主な出来事

今週は、ハイブリッド・マルチクラウド環境の全体にわたって、Watsonを全社的に導入したお客様の成功事例を紹介しました(詳細はこちら)。「Watson Anywhere」です。このアプローチは、あらゆるクラウドのどこにデータがどこにあっても、その場所にAIを導入することにより、隠れていた洞察を明らかにし、プロセスを自動化して、最終的に業績が向上するように企業を支援するものです。KPMG、Air France-KLM、Humanaなどの企業による革新的な取り組みをハイライトとして紹介しています。これらの企業はWatson Anywhere戦略を導入してデータのサイロを打ち壊し、データにAIを導入しました。

Watson Anywhereは優れたAIの実現手段ですが、それだけにとどまりません。真のイノベーションを基礎としており、その中核をなすものはIBMのCloud Pak for Dataです。これは、Red Hat OpenShift上で構築されたマイクロサービス・ベースのデータおよび分析プラットフォームです。このプラットフォーム上では、Watsonのツールとアプリケーションを、組織が望むとおりにどのクラウドにも配置できます。データの存在する場所は問わず、IBMクラウド、AWS、Azure、Google、自社のプライベート・クラウドのどこにあろうと関係ありません。

IBMは引き続き、AIの採用が広がり、ユーザーと企業が16兆ドルの富の創造に参加できるように、Watsonによって世界にプラスの影響を与えていきます。また、この取り組みをIBMならではのやり方で進めていくことに、IBMは確信を持っています。つまり、思慮深く、信頼できる、慎重な取り組み方です。AIが正しい手に委ねられていれば、私たちは皆、勝者となり得ます。ぜひお試してください

 

Rob Thomas
General Manager, IBM Data and AI

 

原文:Watson Anywhere: The Future (https://www.ibm.com/blogs/think/2019/10/watson-anywhere-the-future/)


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IBM Watsonの導入事例はこちら

 

 

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