IBM Cloud Blog

IBM Cloud for VMware Solutionsの名称とライセンスに関する変更について

記事をシェアする:

変更の概要

Broadcom社から、VMware製品のCloud Service Provider向けのパートナーシップとライセンスに関する変更が発表されました。(詳細は下記等、Broadcom社の発表内容をご参照ください)。

https://news.vmware.com/technologies/new-era-for-vmware-cloud-service-provider-partners

VMware社とIBMは20年以上のパートナーシップがあり、IBM Cloud for VMware Solutionsにおいては7年以上の協業関係があります。今回の変更においても、その関係は変わりません。またIBMは、Broadcom社のVMware Cloud Service Provider (VCSP)プログラムにおいて、最上位のPinnacle partnerに位置付けられており、引き続き緊密に協業していきます。

一方で、今回のライセンス変更を受け、IBM Cloudは2024年5月1日からIBM Cloud for VMware Solutionsのオファリング名称と価格を変更しました。Broadcom社の発表に従い、VMware製品のライセンスは製品個別に販売されず、複数ソフトウェアがバンドルされたVMware Cloud Foundation(VCF)としてサブスクリプション方式で提供されます(以下、VCFライセンスと呼称します)。VCFライセンスに含まれるソフトウェアについては当記事の後半をご覧ください。

 

オファリング名称に関する変更

IBM Cloudでご利用いただける新旧のオファリング名称は下記となります。

                                                              End of Support (*1) : VMware Shared デプロイメントのサポート終了

                                                              End of Support (*2) : IBM Cloud VPC のリリース・ノート

 

以下に各オファリングの特徴をまとめます(2024年6月13日時点)。VMware Cloud Foundation as a Service(VCF as a Service)は、近日中に東京リージョンでご利用いただけるようになる予定です。

ライセンスと価格に関する変更

IBM Cloudが提供するVMwareライセンスをご利用されていた場合、2024年5月1日以降は自動的に新しいライセンス方式に移行され、その新方式の課金に従うことになります。VCFライセンスは、コア単位の課金となり、1コアあたり月額$38です(1CPUあたり最低16コアとカウントされます)。

ただし、課金については即時での変更となりましたが、IBM Cloudはお客様が現在利用中のVMware環境上のライセンスファイルを変更していません。今後、Broadcom社から正式な要請を受けるまでは、お客様は既存のライセンスファイルを置き換えることなく、そのままご利用いただくことが可能です。

また、お客様が従来よりBYOL(Bring Your Own License)を利用している場合、今回の変更による影響はありません。現行のライセンスが有効である限り、そのまま利用し続けていただくことが可能です。

なお、これまでVMware vCenter Server(VCS)に課金されていた、Support and Servicesの費用は廃止となっています。

お客様がお持ちのVCFライセンスをIBM Cloudに持ち込む、License Portability(Bring Your Own Subscription・BYOSとも呼ばれます)も可能です。詳細は担当営業にご相談ください。

https://blogs.vmware.com/cloud/2024/01/24/vmware-cloud-foundation-on-ibm-cloud-your-easy-button-for-vcf-deployments/

 

VCFライセンスには、下記のソフトウェアが含まれます。VCFライセンスに含まれない一部の機能についてはAdd-onとして提供されます。

  • vSphere Enterprise Plus
  • vCenter Server Standard
  • VMware NSX Enterprise Plus (*1, *2)
  • VMware vSAN Enterprise(*3)
  • VMware Aria Suite Enterprise
  • VMware HCX Enterprise
  • VMware Tanzu Kubernetes Grid
  • VMware Data Services Manager

 

*1) 今後、Broadcom社の要請により、ライセンスファイルが置き換えられた際には、NSX Networking for VCFとして扱われます。

*2) NSX Networking for VCFには、Gatewayファイアウォール機能および分散ファイアウォール機能が含まれていません。これらの機能をご利用になられている場合は、追加でFirewall add-onが必要になります。

Gatewayファイアウォールに関しては「Edgeに割り当てるvCPU数 x 4」(1 vCPUあたり4コアと計算する)、分散ファイアウォールに関しては「全てのESXiホストのコア数」がそのFirewall add-onの課金対象となります。

特にVCF for Classic – Automatedをご利用中のお客様は、カスタマーワークロード用にGatewayファイアウォール機能や分散ファイアウォール機能を使っていなくても、IBM管理のNSX EdgeにてGatewayファイアウォール機能が有効になっているため、Firewall add-onが必要になることにご注意ください。

*3) VCFライセンスには、あらかじめ「コア数 x TiB」分のvSANライセンスが含まれています。もしこれ以上のディスクを用いてvSANを構成する際には、不足分容量をvSAN add-onとして追加で購入する必要があります。

詳細な価格情報やサポートが必要な場合は、担当営業またはIBM Cloudサポートにご連絡ください。

また、下記の IBM Cloud Docsもご参照ください。

 

Broadcom による VMware のパッケージ化および料金設定

https://cloud.ibm.com/docs/vmwaresolutions?topic=vmwaresolutions-vmwaresol_packaging-pricing

 

VMware Cloud Foundation 用の VMware アドオン

https://cloud.ibm.com/docs/vmwaresolutions?topic=vmwaresolutions-vmware-add-ons

 

さいごに

Broadcom社とIBMは引き続き良好な関係を保っており、今後も IBM Cloud 上で VMware 関連のポートフォリオを拡充いたします。一方で、IBM Cloudにはお客様の様々なご要望に応えるべく、VPCやRed Hat OpenShift のようなインフラストラクチャーやアプリケーションをモダナイズするための環境を持ち、幅広く選択肢をご提供します。さらに、Technology Expert Labs ( TEL ) と呼ばれる経験豊富な製品エキスパート・チームによって運営されるプロフェッショナル・サービス組織やエコシステム・パートナーと共に、お客様のハイブリッド・マルチクラウドの利活用を強力にご支援いたします。

今後のインフラストラクチャーの在り方にお悩みの場合には、ぜひ担当営業までご相談ください。

More IBM Cloud Blog stories

【NTTコミュニケーションズ様との共同実証報告】AI時代のネットワーク運用高度化に向けた取り組み

IBM Cloud Blog, オートメーション

システム障害と聞くだけで緊張してしまうのは私だけでしょうか?心理的にも体力的にも負荷が高いこの仕事をAIによって、なんとか楽にならないのか、と誰しもが思っています。そこで、IBMのAIによる運用支援ソリューションであるA ...続きを読む


IBMテクノロジーをフル活用しサービス競争力を大幅に向上させた、証券会社向けサービス「KICSクラウド」とは?

IBM Cloud Blog, IBM Partner Ecosystem

光世証券株式会社(以下、光世証券)は、証券業務を行う事業者向けに、証券基幹業務システムをクラウドで利用できる“KICS クラウド”の提供を開始することを発表しました。KICSクラウドはIBM Cloud環境で稼働している ...続きを読む


700社が効果を実感!コンテンツマネジメントシステム(CMS)を用いたWebサイト運用における課題への最適なアプローチ

IBM Cloud Blog, IBM Partner Ecosystem, デジタル変革(DX)

近年、PC、スマートフォン、タブレット、スマートウォッチなど、デバイスの多様化により、それぞれのデバイスに適した形で情報を配信することや、ユーザー毎に最適な情報を出し分けた配信というものが求められ、Webサイトの管理や更 ...続きを読む