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分散クラウドのアーキテクチャーを理解する : ベンダーの違い・特徴編

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この投稿は、2020年10月21日に、米国 IBM Cloud Blog に掲載されたブログ(英語)の抄訳です。

このブログは、分散クラウド・アーキテクチャー・シリーズ(2部構成)の第2部です。

第1部では、分散クラウドのアーキテクチャーがパブリック・クラウドの基本的な課題にどのように対処するかをご説明しました。ここでは、分散クラウドのトップ・ベンダーのそれぞれの特徴についてみてみましょう。

分散クラウドは、以下の2つの種類にわけることができます:

  • 一部のアーキテクチャーにおけるインフラストラクチャーの選択肢によりベンダー・ロックインがおきることがある
  • アプリケーションとサービスの可用性が十分でないと、実行できる内容が制限されることがある

インフラストラクチャーの選択肢は、主なベンダーによって以下の4つの基本カテゴリーに分けることができます。

インフラストラクチャーの購入

AWS では、パブリック・クラウドを構築するために、ハードウェア・アプライアンスを購入する必要があります。ベンダーはネットワーク機能を備えたオンプレミスのラックを設置し、電力をいれて、ミニ・パブリック・クラウドを作ります。AWSのラックはデータセンターに似ているといえます。

ガイドラインの遵守

マイクロソフト Azure を利用する際は、互換性が必要なハードウェアを利用するのに、非常に厳密で、かつ大量の複雑な文書に従うことが求められます。ストレージ・ネットワークの必要性を正確に満たすなどの一連の要件を満たす必要があります。

制限された選択肢

Google Anthos には、お客様のインフラストラクチャー上で稼動する柔軟なアプローチがあるとされています。しかし実際は、Kubernetesの利用にかなり重点がおかれており、アクセスしたいGoogle CloudのPaaS(Platform-as-a -Service) マネージド・サービスについてはあまり豊富に用意されていません。

柔軟性をフルに活用

IBM Cloud Satellite は、IBM Cloud上のRed Hat OpenShift on IBM Cloud マネージド・サービスを、ご利用のインフラストラクチャーに提供する分散クラウド・オファリングです。他の分散クラウド・ベンダーとは異なり、IBM Cloud Satellite は、、貴社独自のインフラまたはサード・パーティーのクラウドで実行できます。もし、アプライアンスでクラウドを自動的に構築したい場合には、それを販売することもできます。IBMの分散クラウドはコロケーション・データセンターもしくはサード・パーティーのエッジ・ネットワーキング環境で実行できます。

その他の優位性: さまざまな種類を提供

分散クラウドに対するIBMのビジョンは、IBMパブリック・クラウドのカタログすべてを、分散クラウド上で実行できるようにすることです。 IBM Cloud Satellite ロケーションは、IBM Cloud カタログのPaaSサービスをすでに多くサポートしています。たとえば、Red Hat OpenShift のマネージドサービス、 IBM Cloud DatabasesIBM Watson StudioIBM Watson Machine Learning などがあります。 これらは、IBM Cloudと同じIBM Cloudサービスが、セキュリティー、信頼性、エンジニアリングをサポートする、マネージド・サービスです。IBMのビジョンに到達するまで、さらなるサービスが継続して追加される予定です。

さらに IBM Satellite ロケーションはすべての  IBM Cloud Pak®  ソリューション、IBM CloudカタログとRed Hat Marketplace(英語)のソフトウェアをサポートします。

ぜひ、インストールしてソフトウェアパッケージを管理する必要のあるGoogleの分散クラウドと比べてみてください。

そのほかの主な分散クラウドベンダーに関しては、マイクロソフトAzureはKubernetes、仮想マシン、データベースを提供していますが、他のPaaSサービスは提供されていません。AWSには、ハードウェア・アプライアンスがありますが、より柔軟なサービスを利用するには、仮想マシン、コンテナ化、Kubernetesなどのサービスを購入する必要があります。

その他のIBMの優位性:Kubernetes上での構築

IBM Cloud はKubernetes上で構築されているので、IBM Cloud Satelliteを使用する際には以下のようなさらなる利点があります:

  • IBMのPaaSサービスは、オープンソース・プロジェクトにほぼ完全に準拠しています。
  • サービスはすべてコンテナ化され、Kubernetes上で実行されます。

一つ目の利点により、PaaSサービスの全てのインスタンスを大規模に管理することができます。これらはすべて最高レベルのオープンソース・ソリューションです。

コンテナ化されてKubernetesで実行されることにより、こうしたサービスを他のIBM Cloudリージョンにより簡単に移行でき、IBM Cloud Satellite上で同様に作成し、実行することができます。基本的には、同じKubernetesの構築と運用のテンプレートをリフトして、分散クラウド・ロケーションで稼働しているコンテナとKubernetesシステム上で実行することができます。

他のベンダーは、さまざまなテクノロジーを利用してサービスを構築する独自のソリューションを提供しています。それらは、常にKubernetesに準拠しているとは限りません。その中には、独自のコンテナ化アプローチや、カスタム・ソフトウェア・アプローチもあります。こうした設定により、クラウド・リージョン内のどこか別の場所にサービスを移動することが困難になります。

IBM Cloud Satelliteではじめませんか

IBM Cloud Satelliteは、簡単に利用でき、パブリック・クラウドで実行するのと同様にPaaSサービスを分散クラウド上で稼動できます。IBM Cloud Satelliteは、これに、優れた柔軟性と多様性を組み合わせることで、他のベンダーにはない利点があります。これにより、分散クラウドベンダーを選定する際に、IBMをまず最優先でご検討いただけるものと確信しております。

分散クラウドについてさらに詳しいことは、こちらもご参照いただけますと幸いです。

  • IBM 分散クラウドお役立ち情報: こちら
  • IBM 分散クラウド Cloud Satellite 公式サイト: こちら

分散クラウドに対するご質問やご相談がございましたら、ぜひ公式サイト(こちら)からお寄せください。

このブログは、分散クラウド・アーキテクチャー・シリーズ(2部構成)の第2部です。第1部もあわせてご活用いただけますと幸いです。


翻訳:IBM Cloud Blog Japan 編集部

*このブログは、2020/10/21に発行された”Understanding Distributed Cloud Architecture : Differences Between Vendors “(英語)の抄訳です。

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