IBM Cloud アップデート情報
VMwareワークロードをIBM Cloudで実行する10の理由
2018年07月26日
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VMwareとIBMは2016年に戦略的パートナーシップを締結し、IBM Cloudのデータセンター(南極大陸以外の大陸にあります)から、ネイティブなVMware環境をすぐにお客様が利用できるクラウド・サービスの提供を開始しました。VMwareを活用するお客様は、アプリケーションやワークロードをリファクタリングすることなく、オンプレミス環境をIBM Cloudに「リフト&シフト」させ、最終的にクラウドに適したシステムにトランスフォーメーションすることができます。過去2年間で、VMwareワークロードのための様々なソリューションがリリースされました。お客様への提供価値のいくつかをハイライトしたいと思います。
1)ハイパーバイザーと管理者権限への完全なアクセス
VMware on IBM Cloudのソリューションは、ベアメタル上のハイパーバイザーへのアクセスと、vCenter、PSC、NSX、およびその他のアドオン・サービスに対する完全な管理者権限をお客様に提供します。 IBM CloudにVMware環境を導入しているお客様は、社内環境と全く同じ制御、セキュリティー、機能を利用することが可能です。IBM Cloudでは、既存のツールやプロセスを変更する必要はなく、完全にネイティブなVMware環境を提供します。唯一の違いは、クラウド・モデルで提供されることです。
2)複数のSDDC構成とハードウェア・オプション
お客様にはそれぞれ多様な要件があり、IBM Cloudのソリューションにはそれらに応えられる柔軟性があります。世界中のデータセンターで、数時間で自動的にプロビジョニングされる、VMware vCenter Server(VCS)とVMware Cloud Foundation(VCF)という2種類の自動化デプロイのSDDC(Software Defined Data Center)構成の選択肢があります。 VCSとVCFでは、6種類のサーバー・オプション、9種類のメモリー・オプション、2種類のストレージタイプ(vSANとNFS)が用意されており、計100種類以上の選択肢があるため、お客様のワークロードに合わせた最適な環境を構築することができます。
3)お客様のライセンス(BYOL)持ち込みのサポート
お客様はVMwareライセンスに相当量のリソースと資金を投入しています。IBM Cloudでは、自動的にプロビジョンニングされるVCSおよびVCF環境に、お客様のライセンスの持ち込み(BYOL)が可能となっています。 vCenter Server、vSphere、NSX、vSANのBYOLをサポートしています。
4)お客様による管理
お客様に独自の運用管理のプラクティスがある場合には、IBM Cloud上のVMware Solutionsをお客様自身で管理するようにし、オンプレミスの場合と同じプロセスと管理手法を利用できるようにしています。つまり、お客様はパッチや更新プログラムをクラウド・ベンダーに強制的にインストールされる必要はなく、自社のクラウド環境を管理するために、vRealize Automation、vRealize Log Insightなどのツールを使用することができます。 IBM CloudのVMwareソリューションは、お客様のオンプレミス環境をクラウドに拡張したものと考えることができます。
5)複数のストレージの選択肢
一部のワークロードは良好に動作するストレージ・タイプが異なる場合があるため、お客様のワークロードとアプリケーションに最適化されたストレージを確実に導入することのできる堅牢性と選択肢を提供できるようにしています。お客様は、vSAN All-Flash、Endurance File Storage、およびNetApp ONTAP Selectを選択できます。 VeeamとIBM Spectrum Protect Plus(IBMのバックアップ・ソリューション)を利用するお客様は、まもなくIBM Cloud Object Storageを使用することができるようになります。
6)セキュリティーとコンプライアンス
セキュリティーはクラウド導入に踏み切れない最大の理由の1つとなっています。VCSとVCFソリューションは、これらの懸念を緩和できるように設計されています。IBM CloudのVCSとVCFは、単一の専用環境でホストされているため、他のテナントからの「ノイジー・ネイバー」問題やデータ破損の懸念は排除されます。 VCSとVCFは、Intel / HyTrust、F5、Fortinetなど、業界をリードするセキュリティー・ソリューションを統合しています。 HyTrustはデータの主権と暗号化を提供し、F5はゲートウェイのロード・バランシングと統一したセキュリティー・ポリシーを可能にし、FortinetはオンプレミスとIBM Cloudの間で一貫したセキュリティー・ポリシーの適用を可能にします。
7)ディザスター・リカバリーとバックアップ・ソリューション
お客様は24時間365日の稼働を期待しており、サイバー攻撃や自然災害の脅威が増えているため、稼働時間の維持が不可欠になっています。耐障害性について戦略を持つことが今や必要不可欠となっています。 IBM CloudのVMwareソリューションには、Zerto(災害復旧)、Veeam(災害復旧とバックアップ)、IBM Spectrum Protect Plus(バックアップ)の3種類の回復ツールがあり、お客様はダウンタイムを削減することができます。これらの製品は、仮想化環境に最適化されたソリューションです。お客様にハイパーバイザーを公開することで、これらのソリューションのネイティブな高度な機能にアクセスすることができるようになっています。 IBM Resiliencyは、VeeamおよびZertoの管理サービスを提供しています。
8)ネットワーク・バックボーンと世界中のデータセンター拠点
VMware on IBM Cloudのソリューションは、世界中の30カ所以上のデータセンターで利用することができます。IBM Cloud内にお客様の環境を構築すると、プライベート・ネットワークのバックボーンでセキュリティーを確保しながら、他のIBM Cloudデータ・センターに無料でワークロードを移動したり、複製を作ることができます。IBM Cloudの世界中のデータセンター間のプライベート・ネットワーク通信は課金されることがありません。お客様の利用するデータセンター拠点間で簡単にデータの移行ができることは、他とは比較にならない価値を提供します。たとえば、実稼働環境とバックアップ環境を別々のデータセンターに配置する場合、日次/週次で生じる変更のためのデータ転送は完全に無料となり、お客様はデータ転送費用の大幅なコストを節約することができます。
9)VMwareの専門知識
IBMとVMwareは数十年のパートナーであり、長年にわたり、IBMはVMwareに関する豊富な専門知識を培ってきました。VMware環境のマネージド(管理)サービスを利用したい場合には、1,000名を超えるVMware Certified ProfessionalsとVMwareの経験豊富なビジネス・パートナーを多数抱えています。IBM Cloudは、VMware Cloud Foundationを初めて市場投入したクラウド・ベンダーです。そして、最近では、2018 Global VMware Partner Innovation Awardを受賞しました。
10)簡単な移行と選択肢
VMware vCenter Server(VCS)と VMware Hybrid Cloud Extension(HCX)を組み合わせた VMware vCenter Server with Hybridity Bundle では、VCSの柔軟性とHCXの移行機能をお客様に提供しています。HCXでは、IPアドレスまたはMACアドレスを変更することなく、オンプレミス環境をクラウドに移行してモダナイゼーションができるようにする抽象化レイヤーを作成することができます。IBM CloudではZertoやNSXなどの他の移行手段も用意しており、お客様はワークロードに最適な移行ソリューションを選択することができます。移行に関する支援が必要な場合、IBM Migration Factoryではオンサイトでの作業、クラウド環境の設計、計画、移行サービスをオンサイトで提供しています。
VMware on IBM Cloudのソリューションを採用すれば、お客様のオンプレミスのVMwareワークロードを、柔軟で消費可能なクラウド・モデルに拡張することが可能です。
原文:https://www.ibm.com/cloud/blog/top-10-reasons-run-vmware-workloads-ibm-cloud/(US)
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