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コネクテッド・ビークルが創る次世代のモビリティサービスとは?自動車走行データ基盤機能を紹介

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コネクテッド・ビークルが創る次世代のモビリティサービスの世界

つながる車、人、環境から上がってくる大量のデータを取得、分析、学習することによって得られる知見・洞察により、より安心・安全な自動車およびそれを支える環境を創り、人々に新しい価値を提供するサービスを生み出すことが可能になります。

このような世界の実現に向けて、自動車業界のみならず、保険/流通/クルマ関連の業界、さらには今までは関連のなかった業界からも参入が始まり、それぞれの視点からアプローチを始めています。

次世代のモビリティサービスの世界の説明図

次世代のモビリティサービスの世界(クリックで拡大表示)

コネクテッド・ビークル実現のためのプラットフォーム IBM IoT Connected Vehicle Insights

このようなビジネス価値の実現に向けて、IBMでは、IBM IoT Connected Vehicle Insights(以下CVI)を”コネクテッド・ビークル”実現のためのプラットフォームとして準備し、大量の車両走行状況や道路関連情報をクラウド上で収集・分析し、道路ネットワーク情報に基づく位置情報サービスや運転支援、クルマの使い方に合わせたサービスを実現します。

CVIの導入事例

CVIの導入事例は自動車関連企業のOEM、サプライヤー、損害保険会社、食品関連会社など日本の国内・外合わせて10数社以上のお客様に導入いただいています。

    • 本田技術研究所様 F1エンジンデータ解析システムへの採用
      ミリ秒単位での大量なデータをリアルタイムで処理・分析し、次セッション走行に向けたパワーユニットのパラメーター設定最適化や開発へのフィードバックのための基盤を実現。 (HONDA F1 エンジンのモニタリングで鍛えた技術を活かし、その後、IBM製品としても CVIへ進化。)
      ニュースリリース:本田技術研究所がレーシング・データ解析システムにIBMのIoT技術を採用
    • Groupama様 保険会社としてテレマティクスバリューチェーン(デバイス、接続性、ロジスティクス、システムインテグレーションサービス)をカバーするエンドツーエンドのソリューションの提供
      CVIを導入することによりデバイスからデータを収集・分析し、その情報を基にしたB to C向けリアルタイムのリスク予防サービスを収益化。さらにIBMの分析ツールとスキルを活用して、B to Bのフリートマネジメントを実装。
      詳細:Groupama and IBM find opportunity through disruption(US)

IBMが提案するユースケース

  • ドライバーアシスト:より楽しく快適な運転を目指して
    ドライバーアシストの説明図

    ドライバーアシスト(クリックで拡大表示)

    CVIと Watson Assistant for Automotive の連携により、コネクテッド・ビークルから得られる知見・洞察を基にしたドライバーとクルマの対話型コミュニケーションの実現、周辺状況へのより精度の高い認識、過去の蓄積に基づいた分析等の提供が可能になると考えられます。

  • ドライバー属性情報と車両データの融合:より安全かつ生産性の高い運転を目指して

    ドライバー属性情報と車両データの融合の説明図

    事故発生のリスクを低減(クリックで拡大表示)

    作業担当者の生体情報とその周囲の環境情報、位置情報を組み合わせて作業担当者の安全性を支援する Worker Insights とCVIの連携により、危険運転やヒヤリハットを検知した箇所を自動で地図データにマッピング。

    ドライバーにリアルタイムでアラートを発信して事故発生のリスクを低減します。

 

大量の走行データを地図や道路状況・環境データと重ねてリアルタイムに分析

CVIの機能概要

CVIの主な特徴は以下になります。

  • IBM IoT Connected Vehicle Insightsのコンポーネント概要図

    IBM IoT Connected Vehicle Insightsのコンポーネント概要図(クリックで拡大表示)

    エージェント技術によるスケーラビリティにより、大量の車両の走行状況を、リアルタイムに監視・分析することができる

  • 車両や交通システムからの動的情報をダイナミック・マップに取り込むことで、道路やその周辺環境の最新の状況を把握できる
  • 地図上のルートと走行軌跡をマップ・マッチングすることで、走行中の道路や周囲の状況を先読みして車両に通知することができる
  • 車両からの情報をビッグデータ分析することで、ドライバの運転挙動や走行経路について分析することができる
  • バックエンド・システムや外部のサービス会社とエコシステムの構築により、新たなモビリティ・サービスを創出できる

CVIの強み

CVIはクラウド上で、エージェントによるリアルタイム処理、ダイナミックマップによるマップサービス、運転振る舞い分析などのトリップデータの整理、車両(デバイス)とのコネクティビティといった機能を提供することにより、以下の点において強みがあります。

多種多様な接続要求に対応可能の説明図

多種多様な接続要求に対応可能(クリックで拡大表示)

  • 多種多様な接続要求に対応可能なコネクティビティ
    車両(デバイス)から送られてくるデータは、通信プロトコル、データ・フォーマット、粒度、単位、インターバル、複数ユニットからの送信など多様なアクセス要求が求められます。CVIは、Vehicle Data Hub(VDH)というデータやプロトコルの変換レイヤーを持っており、多種多様な接続要求に対応可能です。

 

 

リアルタイムでスケーラブルな解析の説明図

リアルタイムでスケーラブルな解析(クリックで拡大表示)

  • リアルタイムでスケーラブルな解析
    CVI は大量の車両(デバイス)からのデータを収集・蓄積するといったスケーラビリティだけでなく、大量の車両(デバイス)からのデータをリアルタイムに解析し、リアルタイムに各車へ結果を返すというスケーラビリティ持ちます。CVI 内のすべてのコンポーネントは拡張性を考慮した設計となっており、車両(デバイス)が増えた場合にもリアルタイムに解析結果を返すことが出来ます。この考え方をソリューションに組み込むのには通常設計に時間とお金がかかります。CVI ではその部分を短縮できると考えています。
短期のアプリケーション開発の説明図

短期のアプリケーション開発(クリックで拡大表示)

  • テンプレートによる短期のアプリケーション開発
    CVI はリアルタイム解析やマップサービスといったケーパビリティをプラットフォームのテンプレートとして用意しているため、CVI 側に車両(デバイス)からのデータを取り込めることができれば、そのテンプレートにカスタマイズ、チューニングするだけで早期にユースケース・アプリケーションを作っていくことが可能です。

 

モビリティサービスを支えるシステム基盤は、車両や地図データ、さまざまな周辺環境から収集されるデータを、高度かつ高速に処理・分析できることが求められます。また、今後増え続ける膨大な車両からのデータ、その他のモノからのデータ、他サービスとの連携に対応できるスケーラブルな基盤が必須となります。
CVIは、そういった要件をカバーするケーパビリティを備えており、モビリティサービスをご検討いただいている企業様の多様なニーズに応えることが可能です。CVIにより、サービス提供の基となる有益なデータを収集し、新たなユースケースの実現につなげていくことをご支援することができます。

 

問い合わせ情報

お問い合わせやご相談は、IBM Watson IoT事業部 にご連絡ください。


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