IBM Sustainability Software
従業員の離職率を下げ、オフィススペースの無駄をなくすTRIRIGA
2020年04月22日
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AIとIoTでスペースの利用状況を可視化し分析。
不動産および施設管理のための新しいTRIRIGA。
IBMは2020年1月28日、TRIRIGAソリューションにAIを導入しました。
この進化したTRIRIGAは、オフィススペースのより有効的な活用方法と、魅力的な職場体験の提供方法をお探しの不動産および施設管理の専門家の皆さまに、きっとご満足いただけるものだと考えています。
世界をリードする統合型職場管理ソリューション(IWMS)であるTRIRIGAは、新たに組み込まれたAI機能が、WiFiやIoTセンサーからのデータを用いてスペースの利用状況を分析する、TRIRIGA Building Insightsをコンポーネントとして有しています。
管理施設の利用状況がはっきりと可視化されるようになるので、組織と施設管理者は利用実態をベースにした分析とAIが導き出す洞察を用いて、よりスマートな意思決定をすることができるようになります。
そして施設稼働率の改善と無駄なスペースの削減を通じ、不動産運用コストの削減を進めることができるのです。
■ 組織の成長と発展の鍵を握っているのは、従業員と不動産
不動産費用の上昇は続いており、組織には引き続き大きな負担がかかっています。また、旧来からの古い管理システム群は連携させることが非常に困難なため、施設の使用状況を正しく把握しようと管理オペレーターの苦労は絶えません。
事業用不動産サービス会社大手のJLL(ジョーンズ ラング ラサール)社が実施した調査(*1)によれば、オフィススペースの30〜40%が適切に活用されていないとのことです。こうした現状に対し、企業全体レベルで変化をもたらし高コストのオフィスを最大限活用できるようにするのが、AIが組み込まれた新たなTRIRIGAです。
オフィスビル利用者の動きのパターンや傾向をフロア単位の細かさで捉えることができるTRIRIGAは、AIによる利用者のニーズ予測と管理を実施します。施設管理者は、オフィスのレイアウト調整や移転要求への対応を、適切に対応することができるようになります。
ビル入居者に提供される自然言語を用いた対話型AIアシスタント「TRIRIGA Assistant」により、入居者はビル内の施設をスマートに活用することができます。
例えば、会議のスケジュール調整と会議室の予約、照明やケータリングなどのサービス要求、あるいは同僚に割り当てられたワークスペースの検索など。こうした作業が従来とは比べようがないほど簡単になるので、働きやすさが大幅に向上します。
「組織の成長と発展の鍵を握っているのは、従業員と不動産です。組織は不動産のコスト効率を高めつつ、従業員エンゲージメント率を高めるオフィスにより、優秀な社員を集め離職率を下げなければなりません。」IBM AI Application担当ゼネラルマネージャーであるKareem Yusuf氏は、そう言うと、次のように続けました。
「TRIRIGAの導入により、企業や施設の管理者はその組込みAIがもたらす洞察を用いて、全社レベルでスペース効率を高めることができます。このテクノロジーにより、企業は高レベルのサービスと使い勝手を求める社員の期待に答えることができ、結果として高い業績につなげられるのです。」
■ 不動産ポートフォリオの全体像を迅速に把握。AIによる洞察を素早く活用
IBMのグローバル・リアルエステート(GRE)チームは、110か国で、合計オフィス面積700万平方メートルを超える約1,300のオフィス施設を監督しています。
これほどの大規模な施設をより適切に管理しようとすれば、AIが欠かせません。GREチームはTRIRIGAを用いて、従業員のニーズに応えるためのポートフォリオを作成し、コスト管理とビジネスへの最大価値提供に取り組んでいます。
これまでGREチームは、オフィス毎に異なるアプリケーションが用いられていることもあり、時間をかけて手作業でポートフォリオ作成を行わなければならないことも少なからずありました。
それが今後、TRIRIGAの単一データソースを用いられるようになったので、オフィス、研究所、データセンターや教育施設、そして倉庫といった多様なポートフォリオを瞬時に表示できるようになるのです。そしてスペース情報とリース情報を統合することで、IBMの不動産ポートフォリオの全体像を、データを通じて把握しAIによる洞察を素早く活かせるようになるのです。
従業員の実際のスペース使用データを用いて、AIがGREチームにスペースと設備の適切な組み合わせを提供し、全社総合的に使用率を向上させることができるのです。
IBM GRE統合ソリューションのディレクターMarianne Flores氏は、次のように述べています。
「TRIRIGAにはAIが組み込まれているので、グローバルレベルで情報を迅速に収集・分析できます。そのおかげで、私たちはポートフォリオのバランスを取りながら、従業員にとって魅力的な職場環境づくりと、生産性と収益の向上を同時に実現するという、大きなチャレンジを進めることできるのです。」
■ IBM TRIRIGAについて
IBM TRIRIGAは、施設の運用、財務、環境のパフォーマンスを向上させるインテリジェントな不動産および施設の統合管理ソリューションです。
TRIRIGAを導入することで、利用者はデータ、IoT、AIのスマート・アプリケーションを駆使した重要な情報と洞察を得ることができるようになります。建物の規模や構成を問わず、スペースと施設の使用率、入居者の体験、投資計画、リース管理および会計などを視覚的に確認しながら、不動産投資を最大限に活用することができます。
IBM TRIRIGA詳細については、下記ページよりご確認いただけます。
https://www.ibm.com/jp-ja/products/tririga
問い合わせ情報
お問い合わせやご相談は、Congitive Applications事業 cajp@jp.ibm.com にご連絡ください。
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土屋 敦 |Technical Lead, AI Applications
*1 JLL 2017 Occupancy Benchmarking Guide
当記事は IBM Transforms Workplace Experiences With New AI Capability For Intelligent Real Estate And Facility Management を抄訳し、日本向けにリライトしたものです。
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