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IBMのエンジニアリング・ライフサイクル管理(ELM)主要機能

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「IoT」という言葉がまだ物珍しかった頃、断片的な小さなモノがデータを通じてつながりはじめました。その後、IoTが日常的な言葉となるのと歩を合わせるように、モノやコトのつながりは大幅に広がりシステムとなり、今やシステムが相互作用的につながることを前提とした多くの製品が世の中に出回るようになりました。

今後、この流れは一層早くなり、複数のシステムがつながりより良い体験を仕様車へ提供するシステム・オブ・システムズ(個々に運用・管理される複数のサブシステムが統合されたシステム)を用いない製品は、職場や生活の場からその姿を消していくことでしょう。

IBMは、そうした製品を開発する組織やチームに対して、IoTやAIを活用した製品開発へのデジタル・トランスフォーメーションを、豊富なソリューションとサービスで支援しています。

以下に、IBMのエンジニアリング・ライフサイクル管理ソリューションが提供する主要機能をご紹介します。


■ 要求・要件管理

IBM Engineering Requirements Management DOORS

「プロジェクトが失敗する原因の47%は、要求管理が不十分だったことに依存する」という調査結果 があります。先進企業では、関係するステークホルダーが、顧客ニーズや制約事項の変化に伴う変更履歴や変更理由を共有し、共通理解を深め、より良いコラボレーションをするための仕組みを整えています。

また、要求・要件文書の質を向上するIBM Engineering Requirements QualityAssistant(RQA)は、DOORSに追加して使用できるSaaSアプリケーションです。

Watsonの自然言語解析機能を基盤に、国際システムエンジニアリング協議会のINCOSEのガイドに沿った要求の記述ルールを学習済みなので、記述された要求の冗長性や曖昧さなどをWatsonがスコアリングしエンジニアにフィードバックすることで、要求の品質を向上させます。

製品詳細: IBM Engineering Requirements Management DOORS Next

製品詳細: IBM Engineering Requirements Quality Assistant

参考記事: スペシャリストが解説! Watsonが手戻りと欠陥発生を抑止 – 要求仕様書作成にRQAを

 

■ MBSE

IBM Engineering Systems Design Rhapsody

自動車開発において、モデルベースのシステムエンジニアリング(MBSE)手法を導入し、 システム設計の品質を向上させる動きが急速に広がっています。Rhapsodyは、モデルベースの開発によって製品の全体構成をトップダウンでデザインするとともに、机上での早期シミュレーションを実現します。

IBM Engineering Systems Design Rhapsodyは、要件から視覚的にシステムアーキテクチャを作成し、自動コーディングなど、多くの成果物を自動的に生成します。低コストのモデリングツールとは異なり、IBMのELMソリューションは、設計をシミュレートおよびテストによる検証・分析方法を提供し、ソフトウェア(セーフティクリティカルシステム用 のコード生成)やテキストベースの成果物を自動で作成します。

製品詳細: IBM Engineering Systems Design Rhapsody – Developer

製品詳細: IBM Engineering Systems Design Rhapsody – Architect for Software

 

■ テスト管理・品質管理

IBM Engineering Test Management

高度な製品品質を実現するには、開発サイクル全体における継続的なテストが必要です。テスト資産の適切な管理によって製品品質を担保しつつ、開発リードタイムを短縮します。また、要求・設計情報と連動した高度なトレーサビリティにより、要求変更・仕様変更で影響を受けるテストケースを特定し、テストの抜け漏れを防ぎます。

製品詳細: IBM Engineering Test Management

 

■ プロジェクト管理・トレーサビリティ

IBM Engineering Workflow Management

プロジェクト計画、詳細タスク、エンジニアリング成果物を一元管理し、それぞれのトレーサビリティを確保することで、チームの誰もが必要な情報に素早くアクセスできるようになります。これによって、チーム間のコラボレーションとアジャイルな開発を促進して開発リードタイムを短縮します。変更が発生時にはその影響範囲を素早く特定できるので、製品品質を向上させることができます。

製品詳細: IBM Engineering Workflow Management

 

■ プロセス管理

IBM Engineering Lifecycle Optimization – Method Composer

設計・開発業務における標準プロセスを定義します。 ここで定義したプロセスはWorkflow Managementのワークアイテムとして自動で作業チケットを生成することができ、定義したプロセスの実行までをサポートします。

 

■ レポート・ダッシュボード

ELM Reporting Offerings, Engineering Insights

顧客要求〜システム要件〜ソフトウェア要件〜設計情報〜テストケース〜テスト結果までの一連のトレーサビリティを見える化し、A-SPICEの要件にも対応できます。その他、ガジェットとして提供されているさまざまなダッシュボードテンプレートの中から使いたいダッシュボードを選ぶことができ、進捗状況や問題・変更への対応状況などの業務を簡単に見える化します。

 

■ IBM ELMの2つの導入方法

  1. IBM ELM SaaS

IBM Cloud上のSaaS環境でご利用いただけます。お客様ご自身での環境構築や運用が不要で、すぐに利用できます。

 

  1. IBMならびにIBM ELMビジネスパートナーからの導入支援

多くのお客様のシステム導入をご支援してきた、現場変革の経験が豊富なIBMとIBM ELMビジネスパートナーが、上流のコンサルティング・サービスから、実際のELMによるシステム構築までトータルにお客様のエンジニアリングサービスプロセスの変革をご支援します。

日本はもちろん、世界各国のOEMとサプライヤーのお客様への業務変革、ソリューション導入実績を保有するコンサルタントやエンジニアが、「ソフトウェア開発がこれからどうあるべきか」という視点も踏まえてご支援します。

 

問い合わせ情報

お問い合わせやご相談は、Congitive Applications事業 にご連絡ください。

 

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