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企業の脱炭素化を強力に推進 IBM Enviziを活用したGX (グリーントランスフォーメーション)支援サービス

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昨今、私たちが直面する気候変動の問題は日に日に大きくなっています。企業は脱炭素社会の実現へグリーントランスフォーメーション(以下GX)を求められています。特に温室効果ガス(以下GHG)排出量の削減は、CSRの観点からも企業の重要な評価要素となっており、企業は環境への影響を測定し管理するための戦略を立てる必要があります。しかしながら、GHGの量を正確に把握して戦略立案を行うためには専門的な知識とツールが必要となり、難易度が高いと感じている企業も多いのではないでしょうか。
当ブログでは、そんな悩みの解決につながる、IBM Envizi ESG Suite(以下Envizi)を活用した伊藤忠テクノソリューションズ(以下CTC)のGX支援サービスについてご紹介いたします。

企業はGXを進めるにあたり、サステナビリティ推進部などのような担当組織が主体となって取り組み、自社の活動を有価証券報告書やESGレポートなどとしてまとめる必要があり、特にレポート作成のためのデータ管理のプロセスには手作業が含まれることが多く、問題を抱える企業が多く存在します。

データ管理のプロセスには「収集」、「入力」、「保存・更新」と3つ大きなテーマがありますが、いずれも手作業に起因する課題が多く、ツールなしでその問題を解決するのはとても困難です。

そのほかにも

  • レポート作成に必要なデータを統合的に管理する
  • 外部監査による保証にも耐えられる正確な排出量の計算をして、組織全体のパフォーマンスを管理する
  • 膨大な量のデータを社内から収集し、ESGレポーティングフレームワークで定められている設問への回答

といった事を考慮に入れる必要があり、実施するには様々な関係者を巻き込んだ活動が必要となり、大きな労力がかかります。

EnviziはGHG排出量の管理で組織をサポートするために開発されたESGデータ管理ソリューションで、20年近いサービス稼働実績があり、150社以上のユーザーが利用しています。また、外部調査機関から、エンタープライズ向けカーボンマネジメント・ソフトウェアの最優秀リーダーとしても評価されています。(2022年8月発表)*1

この製品はESGに関するさまざまな情報を収集するデータ基盤の構築、そのデータを活用するためのレポーティング、 社内外のさまざまな関係者と共に対策を打って、脱炭素化への施策を実施するという、一連の流れを実行いたします。

特徴は大きく4つあります。

  • 500種類以上に対応する豊富なデータタイプ

ESGのパフォーマンス向上を実現するためのデータタイプを随時追加。全てのデータの90%以上を自動的に収集可能。カスタムフィールドの追加も容易

  • 4万以上の排出量係数を内蔵・係数の自動選択

内蔵された排出量係数は4万以上で更新も対応。登録データに応じて係数は自動選択されるため、排出量係数に関する煩雑な作業から利用ユーザーは解放 (下ダッシュボード画面イメージ参照)

  • 豊富な分析テンプレート

収集したESGデータを様々な角度から分析する豊富な分析テンプレートを活用して、社内外の関係者と具体的な削減プログラムの検討・実行が可能

  • ESG情報開示レポーティング

複数のESG 情報開示フレームワークに対応したレポート作成ができるとともに、ワークフローを利用した作業管理、業務のスピードアップ、ガバナンスの強化が期待

かつ、複数の国/部署にまたがったGHG排出量データを一元的に集約/管理することができるため、企業は自社の環境パフォーマンスを把握し、効果的な脱炭素化戦略を構築することができます。

Enviziダッシュボード画面イメージ

*1Verdantix社、大企業向けカーボンマネジメント・ソフトウェアにおける最も優れたリーダーとIBMを評価
リンク:https://www.ibm.com/blogs/solutions/jp-ja/iot-gqleader/

GPTグループ社は、オーストラリアのオフィス、物流、商業施設など274億豪ドル超の資産を所有・管理する総合不動産グループです。S&Pグローバルのコーポレート・サステナビリティ評価で、不動産会社864社の中で第1位にランクされています。

GPT社のサステナビリティチームは過去10年以上にわたりESGデータ管理の問題への対処を続け、現在では高度に自動化された仕組みを作り上げています。


Envizi導入前は、大量のドキュメントやPDFファイル等をやりくりし、ESGデータ管理プロセスを手動でやり通していましたが、他システムとの連携が不可能なレガシーシステムが、サステナビリティに関する非財務データの調整を阻んでおり、ESG報告書の作成は困難を極めていました。

2011年にEnviziを導入し、ビル資産全体のESGデータ管理を合理化し、エネルギー・温室効果ガス算定・および普及のための単一のオーストラリア国内報告ガイドラインであるNGER(National Greenhouse & Energy Reporting)スキームなどのコンプライアンス報告に対応するようになりました。

Envizi導入後、GPT社はエネルギー強度*2を15年間で52%低減することに成功しました。現地の当時の市場価格で計算すると、年間2,000万ドル近い節約に成功したことになります。

*2 一次エネルギー総供給をGDPで割った値。低い数値ほどエネルギー効率が良い事を表す。

GPT社の事例詳細はこちら

伊藤忠テクノソリューションズが提供するGX支援サービスと組み合わせると、Enviziの機能を最大限に活用し、さらなる価値を得ることが可能です。

当支援サービスでは、お客様の取り組み状況に応じて「規制等への対応」、「GXビジョン・戦略策定」そして「GXの施策実行」とステップを分けて取り組みを支援します。


Enviziを上記のGX支援サービスに活用することで、データの管理や連携を効率化し、脱炭素に向けた目標管理やトランジション戦略立案、GHG排出量削減の活動をさらに強力に推進することができます。

取り組みの例として、企業の生産計画におけるCO2削減のアプローチについてご紹介させていただきます。


この取り組みでは、Enviziにて収集可視化した生産活動の各工程のプロセス及びオペレーション別CO2排出量を元に、生産プロセスを再現したモデルを構築し、シミュレーションを行います。これにより、生産プロセスにおけるCO2排出量とコストを最適化することやその分析が可能になり、CO2排出量が少ない効率的な運用方法の策定に繋げることができます。

IBMと伊藤忠テクノソリューションズのGX支援サービスは、企業がGHG排出量を把握し、脱炭素化への道を確固たるものにするため強力にサポートいたします。

しかし、その価値を正しく理解するには実際にその機能を体感していただくことが最も効果的です。
Technology Showcaseで実施しているEnviziのデモでは、その機能のご紹介だけでなく、企業がどのようにこれを活用できるかを具体的にお示しします。ぜひオンライン・デモへお申し込み頂き、お客様がGXをどのように進めることができるかをご検討ください。

 

是永 眞理子

是永 眞理子

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
科学システム本部 科学ビジネス企画推進部
GXビジネス推進課 シニアスペシャリスト

橋川 征悟

日本アイ・ビー・エム株式会社
デジタルセールス事業部
アウトバウンドセールス事業 ビジネス開発営業部


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