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IBM WatsonとApple Core MLで実現するAI Everywhere

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日常の企業や消費者向けアプリケーションのAIを統合することは、常に新しい標準になりつつあります。モバイル・ファーストの世界では、デバイス上のアプリを通じてAIにアクセスするユーザーの数が急増しています。しかし、ネットワーク接続の品質または可用性における問題により、そのユーザー体験が妨げられることが数多くあります。

次の3つのユースケースを考えてみましょう。

1. 画像診断による故障の診断

ユーザー:

画像により故障を診断しようとしている、iPhoneを持っているフィールドエンジニア。

使用法:

家庭用電化製品からジェットエンジンまで、配線から金属配管のサビまで、機械のエラーコードから電子部品の故障まで、さまざまな適用形態があります。

2. 画像分析に基づく推奨

ユーザー:

iPhoneまたはiPadを使用するユーザーが、見慣れないアイテムを調べ、追加の情報と推奨事項を受け取ります。

使用法:

旅行先での場所・景色の支援から、小売店での新製品まで適用できます。また、知らない、複雑な機械の部品を特定することから、植物や食物の名前を分類することまであります。

3. ビジネス・プロセスの視覚的トリガー

ユーザー:

下流ビジネス・プロセスのエンド・ユーザーとトリガー

使用法:

ビジネス・プロセスの範囲は、

・修理のための作業指示書を作成することから購入のためにショッピング・カートを更新することまで

・品質管理に介在することから製造工程での安全手順まで

・保険金請求の開始から医療の専門家の共同分析にまで

の範囲を処理します。

これらは、共通のスレッドが実行される、さまざまなシナリオのセットです。つまり、低遅延(のネットワーク)と、人間または下流のプロセスに対する高度な洞察を必要としています。

課題

ユーザーが移動中(ネットワーク速度の変化)や、クラウドにアクセスするのが難しい場所(工場、建物、店舗の内装、遠隔地など)で分析結果にアクセスしたいシナリオを想像してみてください。このような不具合はジョブ遂行能力に影響を与え、ビジネスプロセスのボトムラインに影響を与えます。

ユーザーがネットワーク接続の問題を気にせずに、必要な時に関連するAI処理能力を実装するのが最も説得力のある解決策です。

これを実現するのには、以下のことが必要です。

  1. 瞬時に得られる洞察と、不安定の原因となるネットワーク接続性を前提とするクラウドでの高機能な洞察とのトレードオフを適切に判断して、ユーザーが手元で行うタスクに集中できるようにする手法。
  2. ユーザー、開発者、またはデータ・サイエンティストのためのコラボレーティブ・メソッドおよびツールで、ソリューションをより高度な環境に集中すること。
  3. 絶えず変化するデータやその他の要因に対応するための、迅速な反復プロセスを可能にするテクノロジーを備えたアプローチ。

ソリューション・コンポーネント

このソリューション・コンポーネントは、様々な業界や地域の企業や消費者によって広く利用されています。

IBM Cloud上のWatsonサービスは、さまざまなパブリック・データ・ソースおよびエンタープライズ・データ・ソースからアプリケーションに、豊富で重要な洞察を提供します。 WatsonによるデータおよびプライバシーへのIBMのアプローチにより、お客様のデータと洞察はIBMまたは第三者とは共有されず、お客様データが他の顧客用の学習に利用されることはありません

Apple Core MLは、MLモデルをアプリケーションに統合するための基本的な機械学習(ML)フレームワークです。Core MLはApple製品に最適化されたパフォーマンスを発揮し、メモリ占有率が最小になり、バッテリーの消費も最小化されます。データがローカルに保管され、デフォルトで暗号化されるため、ユーザー・プライバシーは保護されます。

新機能シームレスなユーザー体験とともに

Watson Visual Recognition Service for Core MLは、企業向けのIBM Watson AIとAppleのCore MLを結合して、モバイルとAIの進化における次のステップを実現します。これらは、ユーザーおよび開発者のエコシステムにとって現在使用可能なものの重要な側面です。 このパートナーシップについてさらにお読みください(英語)

  1. Watson SDK(英語)はCore MLを使用した低遅延のオフライン・プロセスですが、クラウド上のWatsonサービスから得られた豊富な洞察を備えたカスタムVisual Recognitionモデルでもあります。
  2. Watson Studio(英語)が、開発者がデータとモデルのカタログ、分類、プロビジョン、およびトレーニングを迅速かつ簡単に行えるようにする、コーディング不要でエンドツーエンドのコラボレーション環境を提供します。
  3. 開発者向けアセット(英語)とベスト・プラクティス(開発者向けコード・パターンを含む)のスターター・キット(英語)を使用して、これらのWatsonサービスと他のコンポーネントを組み合わせたiOSアプリケーションを素早く構築し、今すぐ開始するためのサンプルをコーディングします。

これらのオファリングは、ユーザー、開発者、および企業の課題を軽減するための最初のステップです。 企業は、Watson Visual Recognition Service for Core MLを利用するアプリケーションに対して、既に機能強化を開始しています。

開発者にとって、この仕組みは、異機種のエンドポイントにビルドしてデプロイするためのパラダイムを推進します。

ユーザーにとって、これは、専門知識の領域の成長と生産性の向上につながります。 企業にとって、これはモバイルとAIに対する避けられない一歩であり、私たちの働き方に革命を展開することでしょう。

Watson Visual Recognition Services for Core MLのデモはこちら(英語, 2分42秒)

原文: https://www.ibm.com/blogs/watson/2018/03/ai-everywhere-ibm-watson-apple-core-ml/(英語)

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