社員が語る「キャリアとIBM」

流通業のお客様と共に、一歩先の未来へ

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社員が語る「キャリアとIBM」では、IBM社員のキャリアや仕事内容をインタビュー形式でご紹介します。

今回は、事業会社から日本IBMに転職したエグゼクティブの関 沙織さんのインタビューをお届けします。

略歴:
新卒で大手通信会社に入社。その後、大手通販、外食チェーンやコンビニエンスストアチェーンにて、多数のシステム開発、店舗システム更改プロジェクト、コンタクトセンター構築、運用などの大規模PM、経営、IT戦略を担当。2021年7月に日本IBM、IBM コンサルティング事業本部 製造・流通統括サービス事業部にパートナーとして入社。現在は、流通業界を中心にDX支援のリードを行う。

まず、関さんが所属しているIBMコンサルテイング事業本部 製造・流通統括サービス事業部では、どのようなサービスをお客様にご提供されているのか、教えてください。

IBMコンサルティング事業本部では、ITを含むお客様の様々な経営課題に対する各種ソリューション、DX実現のための構想策定、システム化計画の上流コンサルティングから要件定義、設計、開発、テストのデリバリー・フェーズ、システムの運用保守まで一気通貫でサービスをご提供しています。

その中で、私は製造・流通統括サービス事業部に所属し、そこで主に流通業界のお客様を担当しています。
流通業界のお客様は、人件費の高騰、慢性的な人手不足、システム老朽化、IT人材難といった様々な課題に直面しています。加えて2020年からは、新型コロナウィルス感染症の影響により、従来のビジネス・モデルからの変革の必要性を強く感じるお客様が急速に増加しました。そのような課題を抱えるお客様に対し、老朽化した基幹システム群のモダナイゼーション、ITロードマップ策定といった構想フェーズ、店舗系のハードウェアを伴うシステム更改案件、サプライチェーン全体の改善等、最新のテクノロジーやメソッドを取り入れ、事業効率を大幅に向上させるサービスのご支援を行っています。

関さんのパートナーとしての職責を教えてください。

パートナーとしての主な職責は、2点あります。1点目は、お客様のビジネスの成長に貢献すること。そしてIBMのビジネスをリードし、組織を活性化させることです。2点目は、プロジェクト・オーナーとして、個々のプロジェクトの成功裡なデリバリーの責任を担うことです。

お客様からの期待として、我々パートナーが「IBMの顔」としてお客様経営層の相談役となり、お客様の事業拡大や、経営課題の解決のご支援をすることが大前提として求められます。その上で、お客様の各事業部門向けに、最新テクノロジーの活用、同業他社や他業種での事例紹介等を通じて、次の一歩にスピード感を持って取り組めるよう、お客様のご支援をしています。

特に流通業界は、ウクライナ情勢を受け、市場環境がめまぐるしく変化した1年となりました。競争が激化する中で、IBMのどのような点が特にお客様から支持を得られたと考えていますか?

2022年上半期は、新型コロナウィルス感染症の影響が継続しており、これに加え、ウクライナ情勢による資源や物価高騰という課題があがってきました。

目まぐるしく変化する経済情勢の中で、お客様のITコスト低減に繋がるご提案や、AI等を活用した業務効率化、消費者の利便性を向上させる的確な施策立案、プロジェクト推進支援のニーズや、市場でのDX推進の重要性が益々高まっています。直近の2年間では、特にITコストの最適化や、新しいテクノロジーへの対応を目的とした基幹システムや情報系システム全般の刷新のご要望が多く寄せられています。

そのようなお客様のご要望の中、IBMの国内外での豊富な業界事例、実績、DXに関する知見、業界に特化したソリューションを持つ様々なビジネス・パートナー様との協業事例に対し、特にご期待いただいていると感じます。「IBMは独自のメソッドがあり、アウトプットに期待が持てる」とお客様から高いご評価をいただいているのは、そのような期待が背景にあると考えています。

IBM入社前の経験と、IBMへの入社を決めた背景を教えてください。

これまで複数の事業会社において、オペレーション・マネジメント、IT戦略、経営企画、新規事業企画や大規模コンタクトセンターの構築や運営、店舗システムの更改、保守改善プロジェクト等、数多くのプロジェクトを手掛けてきました。

大規模プロジェクトを担当する毎に、関係者の方々から「プロジェクト推進の勘所を教えてほしい」といったご要望を多くいただくようになり、業務終了後に勉強会を開催することが増えていきました。この勉強会では、プロジェクトに関わる関係者から、詳細設計での注意点、テスト方式、ベンダー・マネジメント手法、コスト管理等、様々な相談を受けることが多く、コンサルティングという領域であれば、お客様だけではなく、プロジェクトに携わる関係者にも、より貢献できると感じるようになりました。

そのような時に、IBMからお声がけいただきました。IBMの幅広い事業内容やグローバルのリソースは、これまでの経験を活かしながらお客様や関係者により貢献できるフィールドであると感じ、IBMへの入社を決めました。

その期待通り、入社後もこれまで培った経験を活かせています。現在はさらにお客様にご満足いただけるよう、日々研鑽を積んでいます。

入社してから約1年が経過しましたが、どのような1年でしたか?

同じタイミングで中途入社したパートナーの方々とは少し違ったスタートを切り、IBMのDNAを色濃く学ぶことができた1年となりました。

入社後、通常業務とは異なる大型プロジェクトの支援チームを組成することになりました。着任後すぐに、案件の担当役員からプロジェクト概要の共有があり、1日で状況を把握し、翌日には社長含め他の役員、各部門の責任者会議に参加するといったスピード感に圧倒されました。国内外を問わず、依頼事項に対し関係者が着実にアクションを取って進めていく姿が印象的でした。また、入社後すぐに参画したこのプロジェクトを通じて、会社の仕組みやプロセスを深く学ぶことができ、かつ各組織の関係者とも関係性を構築できたことは、大変有り難たく思いました。

大型プロジェクトの支援が終了してからは、通常業務に従事しました。経営課題をお持ちのお客様へのご提案活動や、中長期の事業戦略、業務ロードマップ策定やシステム・モダナイゼーションの案件を担当しています。これ以外にも、2022年7月にリリースされた、「先進ITで描く2025年の世界」というIBMの技術リーダーたちが注目する10の先進ITタスクにも携わることができ、多くのIBM社員と繋がることができた素晴らしい1年となりました。

これまで在籍していた会社と比較して、IBMの強みはどのような点だと考えますか?

2点あります。1点目は、女性比率の高さです。人数だけではなく、重要な職責を担う役員陣やマネージャーに、女性が数多くいることに驚きました。高いスキルをもった方が多く在籍しており、ダイバーシティーを推進しているIBMの力強さを感じました。

2点目は、社内研修の充実度です。情報セキュリティー、コンプライアンスは勿論のこと、特定の業界向けのトレンドや先端テクノロジーに特化した製品、サービス、マーケティング、各種マネジメント・メソッド等、数多くの研修プログラムがあります。IBMほど教育が充実している会社は、恐らくないのではないでしょうか。

社員一人一人が日々スキルを維持向上させ、組織力を着実に上げていくキャリア・モデルや仕組みが整っており、安心して業務に取り組める素晴らしい企業であると改めて実感しています。

フル・リモートワークが続く中での入社でしたが、社内のコミュニケーションにおいて何か感じられた点はありましたか?

プロジェクトや社内タスクといった様々な状況の中で、部門の垣根を超えたコミュニケーションが非常に活発に行われていると感じました。

IBMでは、組織的に個々の社内ネットワークを構築するきっかけや配慮があります。所属部門以外の役員陣とも気軽にコミュニケーションができるフラットな環境ですし、部門外の方をメンターに指名して、アドバイスをいただくこともできます。

また、社内のコミュニケーション・ツールであるSlackを活用し、アイディアや提案を募集するスレッドや質問コーナーも多く設けられています。事業部をまたいで常に情報交換がなされ、知恵を出し合い、助け合う文化が醸成されています。限られた時間で最大のパフォーマンスを出すことに全員が注力し、助け合う文化の素晴らしさを体感しています。

関さんのようにコンサルティングファーム出身者でなくても、IBMコンサルティング事業本部で活躍している社員がいます。業界未経験の方が活躍するためには、どのようなスキルや経験が必要か、ご自身の経験を踏まえて教えください。

望ましいスキル、経験としては、長期にわたる複雑なプロジェクトの推進経験、マネジメント経験、複数部門での業務経験があると良いと考えます。特に、流通業界を経験している方は、サプライチェーンに精通していることも重要だと思います。複数部門を経験し、社外を含むステークホルダー全体に精通すると「どのシステムやサービスを改善すると、経営に最も大きなインパクトが出せるのか」といった勘所を体得することができるからです。

IBMは、多種多様なスキルや経験を持つ人材を多く受け入れています。また、IBMには多様な人材がが活躍できる多様なフィールドがあります。豊富な知見、経験と人材の多様性を意識しつつ、外部人材を受け入れることで、組織力に磨きをかけているのもIBMの強みだと感じます。

お客様や組織からの期待を踏まえ、どのような点を意識し、お客様にご提案をしているのか教えてください。

中期的に見て、お客様の課題解決に最適なソリューションをご提案できているかを常に意識しています。

システム刷新というシーンにおいては、お客様から「何をどう選定すれば良いのかわからない」「全体最適を目指すにはどうすれば良いのか」といったご相談を受けることが多々あります。このようなご相談に対し、単にソリューション選定を肩代わりするのではなく、常にお客様と同じ目線に立ち、お客様の事業経営に最も寄与できるソリューション群を組み合わせ、導入から保守まで責任を持ってご支援を行います。

お客様が気付かない細部にも示唆を提示し続けることで、お客様に一歩先の未来を考える余裕をお持ちいただくことが、信頼に繋がると考えています。

最後に、関さんが目指しているゴールを教えてください。

IBMの知見を活かし、お客様にとってベストなソリューションを示唆し続ける存在であり続けたいと考えています。

この20年程で、スクラッチが主流であった時代は過ぎ去り、世の中には実に様々な製品、サービスが登場しました。作る時代からPaaS、SaaS等を活用する時代に切り替わったわけです。時代の変化に伴い、企業における様々な課題を解決するテクノロジーが急速に増加してきたわけですが、これらを俯瞰しつつ、大工の棟梁のように、最新技術やサービス群を最適な形でご提供していく「ITの目利き」であり続けたいと考えています。また、プロジェクトを通じて、若手人材の育成に力を入れたいですね。

次世代の優秀な人材を輩出しながら、流通業界向けのビジネストランスフォーメーションを通じて、業界に貢献していきたいと考えています。


インタビュー・執筆:小出 沙織
Global Executive Recruiting Lead, APAC & Japan
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