[No.75] 進化する開発と運用
-超短期間でのリリースと安定運用を可能にするDevOps

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no75アプリケーション開発とシステム運用の方法論が急激に進化しています。激変するビジネス環境に対応するため、個々に進化してきた技術を融合させ、新たなサービス・ビジネスの展開を一気に加速させる起爆剤として活用する動きが目立ってきています。
ア プリケーション開発の観点では、2000年以降幾つものアジャイル開発の方法論が考案され、プロジェクト現場で試されてきました。2012年の IDC Japanの統計によれば、アジャイル開発を採用するプロジェクトは全体の19.1%にも上り、リリース・スケジュールの制約が厳しい新しい製品やサービ スの開発現場などで、アジャイル開発のスピードと高い適応力が必要とされているということです。
一方、ITインフラやシステム運用の観点で は、汎用機で発展した仮想化技術がUNIXサーバーからIAサーバーへと波及し、ストレージやネットワーク 製品の仮想化との相乗効果で、より柔軟なITインフラの設計と運用が可能となりました。2006年ごろにクラウド・コンピューティングへのニーズが高まる と、ソフトウェアやインフラがネットワーク経由でサービスとして提供されるようになり、APIを使ってプログラムから制御できるようになりました。これに より、プロジェクト管理ツール、テスト・ツール、開発支援ツールなどが、クラウド・コンピューティングと連動し、開発から運用までのあらゆる手順がコード 化され、短時間で正確に実施できるようになってきています。
最先端の開発・運用方式が実践されている現場では、ビジネス指標に問題が見つか ると、すぐさまメッセージ・ボードなどで報告・共有され、プロジェクト 管理ツールに問題が提起されます。対策案が考案され、意思決定が行われると、開発作業割り当てが行われます。開発が終了すると、自動的にテスト環境が用意 されてテストが実行され、テストが完了すると本番へのリリースがスケジュールされます。すべての工程がビジネス指標の改善と関連付けられ、開発と運用が一 体となり、驚くほど高い効率で機能するDevOpsの実践が現実のものとなっているのです。
本特集では、お客様事例に見られる開発と運用の改革や、それを支えるIBMの製品やビジョン、戦略などを通じて、IT社会にもたらされた新たなイノベーションを紹介いたします。
本特集がお客様のビジネス変革の一助になれば幸いです。

2012年10月 PROVISION 75号 コンテンツ・リーダー 新島 智之

特集の視点

マネジメント最前線

お客様インタビュー

解説

コラム

IBM東京基礎研究所「日々是革新」

IBM技術解説

IBMプロフェッショナル論文

情報技術の匠

コンピテンシーの道程

編集後記

 

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