[No.68] グローバル・リーダーシップ
-日本の競争力の再構築

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no68「ピッチの上では予期せぬ問題が四六時中襲ってくる。リスクを負わないものは勝利を手にすることができない」これは、有名なサッカー日本代表の 元監督、イビチャ・オシム氏のメッセージです。 日本の競争力は本当に低下しているのか、その長期視点での対策が、昨年ほど活発に、まさに日本中で議論され、危機感が醸成された年はありませんでし た。お家芸といわれた「モノづくり」に始まり、戦後日本の飛躍的な成長を支えた「成長のドライバー」は各国に模倣、研究され、現在の新興国とそれを支える 新しい人材の台頭を招く結果となりました。高度成長時代に発生した「ジャパン・バッシング」や「世界の優等生としての日本のイメージ」はどちらも過去のも のとなりつつあります。わたしたちは新しい日本像を追求し、再確立していく必要に迫られています。グローバリゼーションは、表面上は相反する、共時性を 持った世界の緊密化、均質化と、国家の固有性を追求する分断化、異質化が、同時進行する特質を持っています。これは、ヒト、モノ、資本、情報がこれまでの 境界を超え、グローバルな交流が飛躍的かつ継続的に拡大する一方で、国家や個人のアイデンティティーが非常に重要な位置を占めるようになるということを意 味します。これらの大きな波は、経済・国際金融にとどまるどころか、政治、社会、文化、環境、都市、健康と医療、教育、言語、テクノロジーなどの領域に 次々と大きな質的変革を迫っています。
それでは、わたしたち日本は今後どのような進路を目指すべきなのか。次世代にノウハウを継承する方法 はどうすべきなのか、世界で活躍するリーダーをど のように育成していくべきなのか。激しいグローバル競争の中で日本の企業はどのような戦略と施策を展開しているのか、そしてR&Dやテクノロジー はどのようなチャレンジを行い、イノベーションに貢献しつつあるのか、このような読者の皆さまのさまざまな興味、関心にお応えするための特集が、「グロー バル・リーダーシップ― 日本の競争力の再構築」です。
2011年のスタートに当たる本号では、これらの本質的な問い掛けに自ら「解」を出 していこうと、グローバルにその活躍のフィールドを広げている、各 分野のリーダーの方々のご協力を得て、実体験に基づいた現在の問題意識と事例、取り組みを語っていただきました。まさに極めて短時間のうちに生産、共有、 消費され尽くすこの「標準化」の潮流の中で、国、組織、人材のアイデンティティーを追求する「グローバル・リーダーシップ」と「Creativity ― 創造力」が今ほど求められている時代もないということを必ずやご実感いただけると確信し、皆さまのお手元にお届けいたします。

2011年2月 PROVISION 68号 コンテンツ・リーダー 関口 秀雄

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