[No.57] 品質マネジメント

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no57品質に対する関心が高まっています。社会の目が厳しくなっていると言っても良いでしょう。お客様が品質に異議を唱えれば、時には企業の経営を揺 るがす事態につながります。一方で、品質の良さがお客様の評判を呼び、その企業の品質への取り組みそのものがブランド力の向上や好業績につながることもあ ります。前者は守りの砦としての、後者は攻めの武器としての、品質の重要性を表しています。品質の定義はさまざまですが、品質の良し悪しは、最終的にはお 客様が決めるものです。
幸いにして、日本には従来からさまざまな分野で品質を追求する高い文化とそれを支えるノウハウが蓄積されてきまし た。それらは、しかし絶え間なく継承 され、見直されて初めて意味があるものです。優れた性能のツールや新しい品質管理の手法などの取り組みは、もちろん品質の維持・向上に貢献することでしょ う。しかし、品質に対する継続的な取り組みがなければ、それらの効果も長続きはせず、たちまち競争相手に追い抜かれてしまうのです。
いまや 国内だけでなく、海外とも品質を競い合う時代です。企業は自社の製品やサービスの品質に対する取り組みを、あるいは経営そのものの品質を、グ ローバル・レベルで厳しく問われるようになりました。当然ながら、品質を高めるために費やす時間やコストも無尽蔵というわけにはいきません。バランスが重 要です。こうした状況の中で競争を勝ち抜くには、「守りの品質」だけでなく、「攻めの品質」がさらに求められるでしょう。
今回の特集では、 現場の創意工夫や経営層のリーダーシップなど、品質向上のためのさまざまな推進力を「品質マネジメント」という言葉でまとめ、特に 「攻めの品質」に取り組まれて大きな成果を挙げておられる先進的な企業と、IBM 自身の製品やIT サービスに対する取り組みについて、事例を交えつつご紹介いたします。
これまで、『Made in Japan』はさまざまな分野で高品質の証でした。品質とコストをグローバルで競い合う時代においてもその輝きが失われないようにするためには何が必要しょうか。本特集がそのヒントとなれば幸いです。

2008年5月 PROVISION 57号 コンテンツ・リーダー 内山 修一

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