ソーシャルライフ

こんなときだからこそ「どこにどうやって行きたいのか」

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「僕、この絵が大好きなんです。昔から一番。」

 

 

尊敬している友だちからこの言葉を聞いたのがちょうど2カ月前。それからずーっと頭に残っていて、ときどき思い出しては絵のタイトルのことを考えていました。

 

D’où venons-nous? Que sommes-nous? Où allons-nous?

Where do we come from? Who are we? Where are we going?

我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか

 

Wikipediaの作品解説ページによれば、この絵の背景にはゴーギャンが10代に通っていた神学校でのキリスト教教理問答が大きな影響を与えているそうです。

 

「人間はどこから来たのか」(Where does humanity come from?)

「どこへ行こうとするのか」(Where is it going to?)

「人間はどうやって進歩していくのか」(How does humanity proceed?)

 

ここ2週間くらいで、この問いを思わずにはいられないような状況へと、どんどんと進んでいるような気がします。それはおれだけではなく、日本も。そしておそらくは世界中。

でも、どれだけ考えても答えがでないものというもあると思うのです。

そして往々にして、そういう問いは答えを見つけようとすることよりも、考えるプロセスが重要だったり、日常の暮らしの中でぼんやりと片隅に置いておくこと自体が意味をもたらしたりするものだと思うのです。

 

とは言え、ときに「人は闇からやってきて闇に帰るんだよ。増え過ぎた人間を減らすのが戦争の役目だろ? ほら、みんながこの騒ぎを戦争にたとえているよ。」みたいな超ダーク志向な声が聞こえてくることもあるけれど(あれ? ひょっとしてこれはみんなには聞こえていなくて、おれの頭の中にだけなのか?)。

でも、そんな破滅指向や白黒つけたがりは、飲み屋での与太話みたいなものでしかないのです(飲み屋の与太話としては悪くないよね。そして早くまた飲み屋で与太話したいよね!)。

 

というわけで、おれはおれ自身と、おれの大切な友だちにメッセージを送ります。


 

Stay away from people. 同居者以外のあらゆる人から物理的に離れよう。

自分と自分の好きな人を守るために。なんだか、好きな人を守るために離れるって、崇高な目的のために自らを犠牲にするみたいでかっこいいね。ヒーロー / ヒロイン気分を味わおう! We can be heroes.

 

Find your way to fight. 自分なりの戦い方を見つけよう。

家にひたすら閉じこもることで被害を広げない戦い方。通勤しなければならない中でできるだけ他者から離れる戦い方。経済的にや精神的に押しつぶされそうになっている人たちを支援する戦い方。自分に合った戦い方を見つけよう。そしてそれを発信しよう。仲間と一緒の方が戦いやすい。…それに、人間誰かに伝えた方が止めたり逃げ出したりしにくくなるもんだしね。

 

Feel the nature. 自然を味わおう。

徒歩圏内に緑や水を感じられて人気の少ないところがあれば、歩いたり匂いかいだりゴロゴロしたりしよう。「近くにそんな場所ない…」って人は、花とか植物とかを買って、部屋に飾ろう。少しずつ変化する姿を観察しよう。

 

Show your gratitude towards heroes. ヒーローたちに感謝を示そう。

医療従事者はもちろん、インフラを止めずに頑張ってくれているひとたち、食べ物などを買えるように日用品店で働いてくれている人たち、運んだり仕分けしたりしてくれている運送や物流で頑張ってくれている人たち、日常に彩りを届けてくれているミュージシャンや映像クリエイターやアーティストたち、その他おれたちを支えてくれている人たちへ。彼らのおかげでおれたちは安全な家で過ごせているんだから。

 

Start something new. 何かを始めよう。

精神衛生上、自分がコントロールできることがそこにあることは人間にとって本当に重要だ。普段以上に思い通りにいかないことに囲まれているんだから。瞑想とかストレッチとか腹筋とか。塗り絵とかスピードキューブとかジャグリングとか。少しずつでもやればやるだけ調子良くなったり上手くなっていくものとか。もちろん、もっと高尚なものでもOKだけど、強い挫折感を味わうのはこの時期避けたい。気軽に始められてダメでも笑って済ませられるような、そんなものを。

 

Think slow and through. ゆっくりじっくり考えよう。

あたふたするんじゃなく、じたばたするのでもなく、悲観的にも楽観的にもならず冷静にかつ未来志向で。自分が行きたいのはどこで、どうやってそこにたどり着きたいのか。「急がなきゃ間に合わない」とか「スピードこそ価値」って言う人たちもいるけれど、急いでいるから上手くいかないことも少なくないし、速さが成功の鍵を握るものは廃れていくのも速いことが多いし。

 

まああれですよ、ほどほどにしか頑張らないで、ポキっといかないようにBOUNCE BACKでしなやかに生きましょう!

 

 

Happy Collaboration!

 

 


枝廣 淳子 著『レジリエンスとは何か: 何があっても折れないこころ、暮らし、地域、社会をつくる』より

B Bad times don’t last. Things get better. Stay optimistic. | 悪い時期は続かない。物事は好転して行く。楽観的でいよう。

O Other people can help if you talk to them. Get a reality check. | 話せば、誰かが助けてくれる。現実を把握しよう。

U Unhelpful thinking makes you feel more upset. | 役に立たないことを考えても、さらにどうしてよいかわからなくなる。考え直そう。

N Nobody is perfect – not you and not others. | 完ぺきな人はいない。あなたも、ほかのみんなも。

C Concentrate on the positives (no matter how small) and use laughter. | どんなにささいなことでも、明るいことに目を向けよう。笑いの力を活かそう。

E Everybody experiences sadness, hurt, failure, rejection and setbacks sometimes. They are a normal part of life. Try not to personalise them. | 誰だって悲しんだり、傷ついたり、失敗したり、はねつけられたり、つまずくことがある。あなただけではない。生きていれば当たり前のこと。自分だけだと思わないようにしよう。

 

B Blame fairly – how much of what happened was because of you, how much was because of others and how much was because of bad luck or circumstance? | 非難するなら正当に。「あなた」、「他の人」、「不運」のせいで起こったのはどのくらい?

A Accept the things you can’t change, but try to change what you can first. | 自分で変えられないことは受け入れて、変えられることを変えていこう。

C Catastrophising make your worries worse. Don’t believe the worst possible picture. | ささいなことを大変なことのように扱っていたら、悩みが大きくなってしまう。最悪のシナリオなど信じないこと。

K Keep things in perspective. It’s only one part of your life. | 広い視野を持とう。このことは人生のほんの一部にすぎない。

 

コラボレーション・エナジャイザー

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