働きかた

ミレニアルズとデジタル・ネイティブの厄介な真実

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この時期、新卒社員の言動をおもしろおかしく取り上げる記事などをちょくちょく見聞きしますね。

そして今年は、「デジタル・ネイティブ」()と呼ばれる世代の社員が、そろそろ会社で若手から中堅、あるいは役職者になり始めてきていると言われています。

諸説ありますが、80年代後半以降に生まれた人たちを指すという定義が一般的です。

イメージ

 

さて、それでは皆さんは「デジタル・ネイティブ」と聞いてどんなイメージを頭に持ちますか?

  • 「リスクに敏感で安全思考のゆとりちゃん」
  • 「豊富な情報を元に変化を先取りして創りだしていける世代」
  • 「言われたことはきっちりやるけど、言われていないことは一切やらない人たち」

ステレオタイプなこんな表現を耳にすることが多いのではないでしょうか。

Myths, exaggerations and uncomfortable truths – The real story behind Millennials in the workplace』と題された、日本を含む12カ国のミレニアルズと別世代()との比較実態調査レポートが先日発表されました。

レポートのタイトルを日本語に訳すと、「神話、誇張、厄介な真実 – 職場におけるミレニアルズの実態」といったところでしょうか。

 

ミレニアルズは、デジタル・ネイティブを含むもう少し広い世代を指し、21世紀になってから成人を迎える世代と言われています。
『Myths, exaggerations and uncomfortable truths – The real story behind Millennials in the workplace』では、以下の定義で3世代を比較調査しています。

  • ベイビーブーマー世代 1954-1964年生まれ
  • ジェネレーションX世代 1965-1979年生まれ
  • ミレニアルズ(GenY)世代 1980-1993年生まれ

 

ミレニアルズに関して言われている5つの「神話」とでも呼べそうな話の、実体を明らかにしています。

はたして彼らは「怠惰なナルシスト」なのでしょうか、それとも「エネルギッシュな楽天家」なのでしょうか?

 

  • Myth 1: Millennials’ career goals and expectations are different from their elders (i.e. unrealistic).
    ミレニアルズの考えるキャリアゴールと期待は、年配社員のそれとは異なり「おめでたい」ものが多い 
  • Myth 2: Millennials need endless praise and think everyone should get a trophy.
    ミレニアルズは常におだてられ、承認欲求を満たしてやらなければすぐにやる気をなくす 
  • Myth 3: Millennials are digital addicts with no boundaries between work and place.
    ミレニアルズはデジタル中毒で、仕事と遊びの区別がつかない 
  • Myth 4: Millennials can’t make a decision without crowdsourcing.
    ミレニアルズはみんなの意見を聞かなければ判断できない 
  • Myth 5: Millennials are more likely to jump ship if a job doesn’t fulfill their passions.
    ミレニアルズは、情熱を持てない仕事にはすぐに愛想を尽かして辞めてしまう

 

それでは、いったいどれが真実で、どれが実態を伴わない「神話」だと思いますか?イメージ

…こういう質問、答えがミエミエですね。実際の調査の答えは、どれも神話とは異なるものでした。

というよりもむしろ、これらの表現が当てはまるのは、ミレニアルズではなく、別の世代だったというケースが多かったのです。

 

以下にポイントを抄訳します。

■神話1: ミレニアルズの考えるキャリアゴールと期待は、年配社員のそれとは異なり「おめでたい」ものが多い

キャリアへの期待、そしてゴールを幾つかの点に分けて分析してますが、他の世代と大きく変わっている点は…ないですね。むしろ、独自性が高いのはジェネレーションXのようです。

■神話2: ミレニアルズは常におだてられ、承認欲求を満たしてやらなければすぐにやる気をなくす

これもまた「それはむしろジェネレーションXの特徴」という結果が出ています。

ミレニアルズがボスに求めるものとして重視しているのは、エシカルで公正なこと、透明性が高くて頼りがいがあることです。当たり前のものばかりですね。

■神話3: ミレニアルズはデジタル中毒で、仕事と遊びの区別がつかない

仕事と遊びの区別がつかないのはいったい誰でしょうか? ミレニアルズの方が、きちんとしたポリシーを持って自分のソーシャルメディア・アカウントを運用しているのです。

どうしたらソーシャル上でうまく、なにを、だれにシェアできるのか…こんな悩みを持っているなら、ミレニアルズに相談してみてはいかが?

■神話4: ミレニアルズはみんなの意見を聞かなければ判断できない

「みんなの意見」を最も重視しているのはジェネレーションXであり、軽視しているのはベイビーブーマーのようです。

これは全神話に共通していることなのですが、掲載されている調査項目の結果を細かく見ていくと、設問へのほとんどの答えで一番平均寄りなのがミレニアルズというケースが多いです。

■神話5: ミレニアルズは、情熱を持てない仕事にはすぐに愛想を尽かして辞めてしまう

「1. もっと稼ぎたい」「2. もっと重要な仕事をしたい」「3. 夢を追いたい」「4. 世界を救いたい」–仕事を辞める理由に、ミレニアルズと他の世代の違いはありません。

 

上記の4つの中で、1と3はジェネレーションXの特徴、2と4はベイビーブーマーの特徴と言えそうです。

いかがですか? 英語が苦手でな方でも、グラフや表だけを見てもいろいろと読み取れるところがあるんじゃないかと思います。

ぜひ、下記ページの上部にある「Access the full Millennial Study」ボタンからダウンロードしてみてください。

Myths, exaggerations and uncomfortable truths – The real story behind Millennials in the workplace

Happy Collaboration!

コラボレーション・エナジャイザー

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