ものがたり

点滅中の横断歩道から

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最初の質問です。

まっすぐに歩いてきたあなたは、見通しのよい交差点にさしかかりました。

信号は赤です。左右はるか先まで見渡しても、車や自転車などの姿は見あたりません。

あなたは、信号が青に変わるまで待ってから交差点を渡りますか?

次の質問です。

状況は最初の質問とほぼ同じですが、一つだけ違うところがあります。

あなたの前には、小さな子どもとお父さんが手をつないで信号が変わるのを待っています。

あなたは、信号が青に変わるまで待ってから交差点を渡りますか?

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ここ一週間ほどいろんなところで出会ったいろんな人に聞きまくっていた質問です。

ちゃんと数字をメモしていたわけではありませんが、多い順に書くとこうなります。

1. No-Yes / 2. Yes-Yes / 3. No-No / 4. Yes-No

理由や意見はさまざまでしたが、以下に代表的なものや記憶に残っているものを書きました。

1. No-Yes – 子どもの教育上、大人がちゃんと見本を見せないと

2. Yes-Yes – どんなルールにもきっと意味はあるのだろうから

3. No-No – 危険防止のためのルールなのだから、不要なときにまで守る意味はない

4. Yes-No – 子どもの教育上、ルールを守らない大人もいることを見せないと

どれが正しくも間違ってもいないと私は思っています。

みんなが自分の考えで、自分の選択をすれば良いんだと思います。

そんな「選択」の理由が聞きたくて、私はさらに質問や会話を続けます。

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1のあなた。ねえ突然、来月から誰も信号なんて守らない、東南アジアのどこかの国で暮らすことになるかもよ。

ひょっとしたら、最初の質問のときにも、マンションのベランダから「赤信号は待たなきゃいけないのよ」って交差点を見下ろして話していた親子がいたかもね。

大人は子どもの規範にならなきゃいけないの? 社会的影響力の強い人は無難なことしかしちゃいけないの?

2のあなた。…んー、そうですか。信号が壊れていませんように!

3のあなた。そうだよね。じゃあ、前で子どもと手をつないでるお父さんが「信号守んないヤツとかぶっ飛ばしてやるぜっ!」ってイキってても渡りますよね?

もちろん、保育園の前でたくさんの子連れの親御さんが信号待ちしてるときもですよね!

あ、今は子どもいないんだっけ? 子どもができたら変わるなんてことないよね?

4のあなた。…はいはい。お茶目さんはいはい。

たんなるイチャモンですね。

でもなんだか、考えることよりも周りの雰囲気に合わせているだけの人が多い気がしてヤなんです。

環境により行動が変化するのはあたりまえのことなんだけど、それは本当に環境ですかね?

人目を気にしてばかりで「大人の役割り」とか言いながら、自分で自分を不自由にしているだけだったりして?

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このもやもやのきっかけを与えてくれたのは、一週間前の交差点での出来事でした。

「あ、変わっちゃうな」と言いながら、後ろを歩いていた男性が、点滅を始めた歩行者信号を見上げながら走って追い抜いていきました。

車はどこにも見あたらず、私はそのまま赤に変わった信号の方へと歩いていました。

追い抜いていった男性は、信号の下にしばらく立っていたかと思うと、私を振り返り「チッ!」と言い、再び走っていきました。

いろんな人と話をして、それでもいまだにもやもやしています。私の答えは3です。

Happy Collaboration!

コラボレーション・エナジャイザー

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