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フォルケホイスコーレとヒュッゲ – EPOCH MAKERSイベントレポート

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デンマーク式対話型トークイベント「デンマークの教育機関、フォルケホイスコーレが本当の私らしさを教えてくれた」に参加してきました。

 

まず、ほとんどの人は上の1文に「は? デンマーク式対話型? フォルケホイスコーレ??」ってなりますよね。

私なりの言葉でフォルケホイスコーレを説明すると(デンマーク式対話型は後ほど)、デンマークを中心に北欧に広がる成人向けの寄宿制学校で、教科を学ぶだけではなく対話を通じて自分らしい生きかたを学ぶ学校です。

そして、デンマークのフォルケ(長いので、ここからフォルケと略します)は、デンマーク国籍やEU圏内以外の人でも入学でき、その費用の7割程度をデンマーク政府がサポートしてくれるのです(EU圏内の人は完全無償らしい)。

 

もっと詳しくフォルケのことを知りたい方は、下記のWikipediaへのリンクと、EPOCH MAKERSの記事がおすすめです:

 

初めてのデンマーク視察旅行から帰ってきて一月半経ちましたが、デンマークで暮らしたいという気持ちはまったく衰えません。むしろ情報収集やデンマークとつながりの深い人たちとの対話を通じて、決意は強くなるばかりです。

そんな私に、フォルケホイスコーレは、デンマーク暮らしを実現させる魅力的な選択肢の一つに見えるのです。

そんなわけで、フォルケ卒業者(って言い方がふさわしいのかな?)の小田さんと渡邊さん、そしてこれからフォルケに行く岡安さんのお話を聞いてきました。

 

そうそう。<デンマーク式対話型>というのは、その場を共にしている人たちみんなが自分の意見や感想を伝えあうことができる一方的なものではないということだというのが私の意見です。

ちょっとユニークなミニワークを挟むこと、小さなグループを作り全員が発言できる時間を持つこと、そうした工夫で〈インタラクション多め〉で〈ヒュッゲ感高め〉の時間をみんなで作ることができますよね。

ついでに<ヒュッゲ>の私の理解も。「誰かのよい時間を持つ権利を尊重すべきだし、当然私自身のよい時間を持つ権利も尊重されるべきだ」という感覚をベースに、「誰もが共有する場や時間に対する共同所有者である」という姿勢から浮かび上がってくる空気、というのが私にとっての今のヒュッゲです。

 

きっと近いうちに主催メディア/コミュニティーのEPOCH MAKERSがオフィシャルのイベントレポートを公開すると思うので、私は印象が強かったことや言葉をメモランダムとして残しておこうと思います。

 

 

■ アイスブレイク

オープニングで配られたカードの絵に自らタイトルをつけ、タイトルのあいうえお順に参加者同士だけで協力しあって並び直し、5人1組のグループになったらカードを絡めて自己紹介をするというアイスブレイクは、とても洗練されたものでした。

あのオープニングのおかげで、「傍観者モードやーめた」って気持ちになりました。

 

■ 小田 楓さん

「自立は個性か、教育か」はとてもパワフルな問いで、いろいろと考えさせられました。

日本とデンマークのハーフの女の子が「自由記述」の宿題に面したとき、デンマーク語ではスラスラと書けるのに、日本語では書けなくなってしまった。それは日本語の教科書には、いつも明確な答えが含まれているものだったから…。という小田さんが勉強を教えていた子のエピソードは、腹にドスンときました。

自立は…個性と教育の掛け算なんだろうな。いつも互いに影響を与え合って揺れ動いている掛け算。

 

■ 渡邊 小百合さん

自分の思う自身の普通の部分と普通じゃないと思う部分を書き出し、それぞれをシェアするミニワークショップがおもしろかったです。

「家族や配偶者を守りたい」とか「健康を大切にしている」とか、誰もが大事だと思う普通もある一方で、立場や属性から引き出された「常識っぽく聞こえる普通」が、実際には誰かにとって単に都合の良いってだけだったり、なんとなくそういうものだと思い込んでただけ…なんてこともありますよね。

 

私はこの日、たまたま「まったく同じ6つのレゴブロックで200人がアヒルを作る」という別イベントのミニワークに居合わせたのですが、200のアヒルには一つとして同じものがありませんでした。

人がイメージするものって、本来はそれくらい違うものですよね。

 

■ 岡安 夏来さん

アパレルメーカーの会社員生活を3年続けながら、どうにか時間をやりくりして年に2回はデンマークに通っていたという岡安さん。会社でもデンマークラブをいつも熱く語り、仕事も楽しんでいたそうです。

そんな状況だったら、何も、今持っているものを急いですぐ手放す必要はないですよね。私も先日、日本と北欧をつなぐビジネスをしている方に、「暮らしたいっていうのも分かるけど、何度も繰り返して行く、その機会を増やして行くっていうアプローチも考えてみたら?」と言われ、深く納得しました。

 

そんな岡安さんの言葉でとても響いたのが、「ギャップイヤー(年)を手にするのは難しくても、ギャップマンス(月)なら、ウィーク(週)ならデイ(日)ならアワー(時)なら?」というもの。

一般的には、社会に出る前に自分自身をもっとよく知るための1年という捉え方をされるギャップイヤーですが、何も社会に出る前である必要なんてどこにもないですよね。ましてや、人生100年時代と言われる今、どんなタイミングでどんなギャップイヤーを、あるいはギャップマンスを設定するかはとても重要じゃないかと思います。

 

さらには、その目的が自分自身をもっとよく知ることや、もっと自分自身であろうとするものであるなら、日常の中のマインドフルな時間であったり、没頭できるアートなどの定期的な活動などで手にするのもとてもデンマーク的な気がします。

 

 

フォルケやデンマークというキーワードの持つ磁力を、3人のスピーカーの心の入った丁寧なトークとファシリテーションがさらに強めていました。

そしてグループワークや懇親会でお話しさせていただいた方々も、みんながあの場と時間を一緒に所有していたなって思える、とてもステキな時間でした。

 

Happy Collaboration!

 

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