イノベーション

ソーシャルシフトとイノベーションの7P

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9月に設立した一般社団法人ソーシャルシフト・ラボの仲間と、「イノベーティブな企業や組織には何が必要か、そしてどのようなシフトが必然となるか」について、ディスカッションを重ねています。

見てきたことやってきたことがさまざまで、かつ独自の視点や思考パターンを持つ個性的な仲間が揃っているのがソーシャルシフト・ラボのコア・メンバーの特徴ということもあり、イノベーションに対する観点も非常に多様です。

行ったり来たり、迷ったり閃いたり…。

 

そんなメンバーで「ああでもないこうでもない」と活発なディスカッションを繰り返す中、全員納得していることが2つあります。

1つ目は、「これだけいろいろな観点が有ると、なんらかの軸を立てるのにもフレームワーク的なものが必要だ」ということ。

2つ目は、「その”なんらかの軸”に、ソーシャルシフト・ラボがやろうとしていることや存在意義が表れて然りだ」ということです。

 

今回は、そんなディスカッションの中で私が考えたフレームワーク「ソーシャルシフトとイノベーションの7P」を紹介したいと思います。

今の段階においてはまだ1つのアイデアでしかなく、これがソーシャルシフト・ラボのフレームワークなり軸となるかは、まったく分かりません。でも、継続して考察を深めていきたいと思っているので、感想を聞かせていただけるとすごくありがたいです。

 

■ ソーシャルシフトとイノベーションの7P

Purpose: 資本の論理 → 三方よし | 株主価値 → 社会価値

People: 理論 → 情熱 | 組織の壁 → 組織の襖

Program: 競争 → 共創 | 研究室 → コミュニティー

Process: ロジカル・シンキング → デザイン・シンキング | 短期 → 中・長期

Performance: アナログ → デジタル | 感覚値 → アナリティクス

Partner: 自前主義 → 共創 | クローズ・イノベーション → オープン・イノベーション

Place: 会議室 → フューチャーセンター | eメール → ソーシャルウェア

以下、イノベーションの7Pと、それがどのようなソーシャルシフトをもたらすかを解説します。

 

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・ Purpose

企業、あるいは組織は、社会的価値を高め、ステークホルダーに歓迎される目的を掲げているか。

これからのイノベーションに求められ問われるのは、「それが社会に良い価値を与えるかどうか」でしょう。

どれほど生活を便利にするものであっても、それが多くの犠牲の上に成り立つものであっては持続性はないですし、社会もそれを容認し続けることはないでしょう。

ソーシャルシフト: 資本の論理 → 三方よし | 株主価値 → 社会価値

 

・ People

情熱を持ち自律的に取り組んでいる人が中心にいるか。多様な人々や組織が関係性を深めながら取り組んでいるか。

着想から実現までの間に、イノベーションはたいてい何度か死にかけるものです。

それを生き永らえさせるのは、諦めず立ち向かいやり抜く人です。そしてその情熱を守ったり励ましたり手を差し伸べたりする周りの人や組織の関係性や、心理的安全性の高さが、イノベーションが育っていくのに必要な豊かな土壌を作ります。

ソーシャルシフト: 理論 → 情熱 | 組織の壁 → 組織の襖

 

・ Program

イノベーションの芽を広く募集する、あるいは共創するためのプログラムが用意されているか。

イノベーションの芽は、社内の決まった部門や役職からだけ出てくるわけではありません。

社内のさまざまな立場の人がアイデアを投稿したり、自分たちの取り組みを社内に広く伝えるプログラムやツールが用意されていることで、イノベーションの芽を育てることができます。また、社外の一般公募プログラムやハッカソンなどから大きなイノベーションが生まれる可能性も少なくありません。

ソーシャルシフト: 競争 → 共創 | 研究室 → コミュニティー

 

・ Process

イノベーションの芽を枯らせず育てていくためのプロセスが用意されているか。

アイデアがイノベーションに育つまでには、いくつかのプロセスを経ます。

アイデアを「得た」あとは、「発信する」「試行する」「フィードバックを受ける」などの磨いていくプロセス、社内事情などから「守る」「ステップアップさせる」「失敗を次のチャレンジにつなげる」といった育てあげるプロセスが必要です。

ソーシャルシフト: ロジカル・シンキング → デザイン・シンキング | 短期 → 中・長期

 

・ Performance

イノベーションをやりきるためのKPIが活用できているか。

「100に一つ成功すれば良いほう、1,000に一つでも普通」と言われるのがイノベーションへのチャレンジです。

何回も、たくさんチャレンジするには、失敗要因を早く見つけて再チャレンジに活かすことが重要です。アジャイルなプロセスやすばやいピボットには、KPIとそれに必要な数値化や分析が欠かせません。

ソーシャルシフト: アナログ → デジタル | 感覚値 → アナリティクス

 

・ Partner

社外とコラボレーションしてイノベーションを開花させるためのリソースを入手できるか。

すべてを自社でまかなおうという考え方では、いつまで経ってもイノベーションは実現しないでしょう。

分野、業種を超えた新しいパートナーとのコラボレーションが、これまでの想像の範疇を超えたよりインパクトの高いイノベーションをもたらします。

ソーシャルシフト: 自前主義 → 共創 | クローズ・イノベーション → オープン・イノベーション

 

・ Place

イノベーションあるいはコラボレーションのための「場」は用意されているか、活用されているか。

社員が、新しい知恵や知識、新しい捉え方や考え方に出会う機会は十分用意されているでしょうか?

新結合を起こすには「結合すべき何か」との出会いが重要です。自由な発想で積極的に対話するための場を、オンライン上にもオフライン上にも用意し、それが活用される文化や制度が整えられている必要があります。

ソーシャルシフト: 会議室 → フューチャーセンター | eメール → ソーシャルウェア

 

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7というマジックナンバーにこだわったことや、できるだけ簡潔に説明できるようにしようとしたことで、ひょっとしたら分かりづらいところや独りよがりな説明になってしまっているかもしれません。

ぜひ、そんな部分もソーシャルにフィードバックしてもらえると嬉しいです。

 

Happy Collaboration!

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