SELECT ステートメントを使用したデータの検索
SELECT ステートメントは、データを収集するために照会を調整します。SELECT ステートメントを使用すると、特定の行を取り出したり、特定の方法でデータを取り出したりできます。
SQL が検索条件を満たす行を見つけることができない場合は、+100 の SQLCODE が返されます。
SQL が選択ステートメントの実行中にエラーを検出すると、負の SQLCODE が返されます。SQL が結果より多いホスト変数を検出したときは、+326 が返されます。
- 基本 SELECT ステートメント
SELECT ステートメントの基本的な形式と構文は、複数の必須文節とオプション文節から成ります。 - WHERE 文節を使用する検索条件の指定
WHERE 文節では、取り出し、更新、または削除対象の 1 つまたは複数の行を識別する検索条件を指定します。 - GROUP BY 文節
GROUP BY 文節を使用すると、個々の行ではなく、行のグループの特性を調べることができます。 - HAVING 文節
HAVING 文節は GROUP BY 文節に基づいて選択されるグループに対し、検索条件を指定します。 - ORDER BY 文節
ORDER BY 文節は戻される選択行について、ユーザーが希望する順番を指定します。 順番はある列の値、または式の値の昇順または降順の照合順序でソートされます。 - 静的 SELECT ステートメント
静的 SELECT ステートメント (SQL プログラムに組み込まれた SELECT ステートメント) の場合、INTO 文節を FROM 文節より前に指定する必要があります。 - ヌル値の処理
ヌル値とは、ある行の列値が存在しないことを意味します。ヌル値は不明な値で、ゼロまたはすべてブランクの値とは異なります。 - SQL ステートメント内の特殊レジスター
一部の特殊レジスターは SQL ステートメントの中に指定できます。 CURRENT DATE などの特殊レジスター には、SQL ステートメント中で参照できる情報が含まれています。 - データ・タイプのキャスト
式のタイプを異なるデータ・タイプに、あるいは同じデータ・タイプでも異なる長さ、精度、スケールを持つように、キャストまたは変更する必要がある場合があります。 - 日付、時刻、および時刻スタンプのデータ・タイプ
日付、時刻、および時刻スタンプは、内部形式で表されたデータ・タイプであるため、SQL ユーザーには見えません。 - 行変更式
ROW CHANGE TIMESTAMP 式と ROW CHANGE TOKEN 式は、行が最後に変更された時点を判別するのに使用できます。 - 重複行の処理
SQL によって選択ステートメントが評価されると、その検索条件を満たす複数の行が結果表に入る資格を得ることがあります。 結果表の一部の行が重複する可能性もあります。 - 複雑な検索条件の定義
検索条件には、= や > などの基本的な比較述部に加え、BETWEEN、IN、EXISTS、IS NULL、LIKE などの述部も含めることができます。 - OLAP 指定の使用
OLAP (Online Analytical Processing) 指定では、ランキング、行の番号付け、およびその他の集約関数情報を照会結果でスカラー値として戻す機能が提供されます。 - 複数の表からのデータの結合
見たい情報が 1 つの表だけに入っていない場合もあります。ある表からいくつかの列値を取り出し、他の表からいくつかの列値を取り出して、結果表の 1 つの行を形成したい場合もあります。2 つ以上の表から列値を取り出し、1 つの行に結合することができます。 - 表式の使用
表式を使用すれば、中間結果表を指定することができます。 - 再帰的照会の使用
一部のアプリケーションには、必然と再帰的なデータを取り扱うものがあります。 このタイプのデータを照会するには、階層照会または再帰的共通表式を使用できます。 - 副選択結合時の UNION キーワードの使用
UNION キーワードを使用すると、2 つ以上の副選択を結合して全選択にすることができます。 - EXCEPT キーワードの使用
EXCEPT キーワードは、2 番目の副選択から任意の一致する行を引いた最初の副選択の結果セットを戻します。 - INTERSECT キーワードの使用
INTERSECT キーワードは、両方の結果セットにあるすべての行が結合された結果セットを戻します。 - データ取り出しエラー
データ取り出し時に発生するエラーを SQL が処理する方法を理解するには、この情報を利用してください。
親トピック: データ操作言語