SQL の概念
DB2® for i SQL は SQL 実行時サポート、プリコンパイラー、および対話式 SQL などの複数の主要部分から構成されています。
- SQL 実行時サポート
SQL 実行時サポートは、SQL ステートメントを解析し、任意の SQL ステートメントを実行します。 このサポートは IBM® i ライセンス・プログラムの一部であり、このサポートよって、IBM DB2 Query Manager and SQL Development Kit for i ライセンス・プログラムが導入されていないシステム上で、SQL ステートメントが含まれているアプリケーションを実行することができます。
- SQL プリコンパイラーSQL プリコンパイラーは、ホスト言語の組み込み SQL ステートメントのプリコンパイルをサポートします。以下の言語がサポートされています。
- ILE C
- ILE C++
- ILE COBOL
- COBOL
- PL/I
- RPG III (RPG の一部)
- ILE RPG
SQL ホスト言語プリコンパイラーは、SQL ステートメントを含むアプリケーション・プログラムを準備します。 次にホスト言語コンパイラーはプリコンパイルされたホスト・ソース・プログラムをコンパイルします。プリコンパイルについて詳しくは、「組み込み SQL プログラミング」の 『SQL ステートメントを含むプログラムの準備と実行』を参照してください。プリコンパイラーのサポートは、IBM DB2 Query Manager and SQL Development Kit for i ライセンス・プログラムの一部です。
- SQL 対話式インターフェース
SQL 対話式インターフェースにより、SQL ステートメントの作成と実行を行うことができます。 対話式 SQL に関する詳細については、対話式 SQL の使用を参照してください。対話式 SQL は、IBM DB2 Query Manager and SQL Development Kit for i ライセンス・プログラムの一部です。
- Run SQL スクリプト
System i® ナビゲーターの「SQL スクリプトの実行」ウィンドウを使用すると、SQL ステートメントのスクリプトを作成、編集、実行、およびトラブルシューティングすることができます。
- IBM i Access Client Solutions (ACS) における SQL スクリプトの実行
ACS について詳しくは、http://www-03.ibm.com/systems/power/software/i/access/solutions.html を参照してください。
- SQL ステートメント実行 (RUNSQLSTM) CL コマンド
RUNSQLSTM コマンドを使用すると、ソース・ファイルまたはソース・ストリーム・ファイルに格納されている一連の SQL ステートメントを実行することができます。RUNSQLSTM コマンドについて詳しくは、SQL ステートメント処理プログラムの使用を参照してください。
- Run SQL (RUNSQL) CL コマンド
RUNSQL コマンドを使用して、単一の SQL ステートメントを実行できます。RUNSQL コマンドについて詳しくは、RUNSQL CL コマンドの使用を参照してください。
- DB2 Query Manager
DB2 Query Manager は、プロンプト方式の対話式インターフェースを提供します。これにより、ユーザーは、データの作成、データの追加、データの保守、およびデータベースに関する報告書の作成を行うことができます。Query Manager は、IBM DB2 Query Manager and SQL Development Kit for i ライセンス・プログラムの一部です。詳しくは、Query マネージャーの使用を参照してください。
- SQL REXX インターフェース
SQL REXX インターフェースを使用すると、REXX プロシージャーの中で SQL ステートメントを実行することができます。 REXX プロシージャー内での SQL ステートメントの使用について詳しくは、「組み込み SQL プログラミング」情報の REXX アプリケーションでの SQL ステートメントのコーディングを参照してください。
- SQL 呼び出しレベル・インターフェース
DB2 for i データベースは、SQL 呼び出しレベル・インターフェースをサポートします。 これにより、どの ILE 言語のユーザーも、システムが提供するサービス・プログラムへのバインド済み呼び出しを介して直接 SQL 機能にアクセスすることができます。 SQL 呼び出しレベル・インターフェースを使用すると、 プリコンパイルを必要とせずに全 SQL 機能を実行することができます。このインターフェースは、SQL ステートメントの準備、SQL ステートメントの実行、データ行の取り出し、および拡張機能 (カタログへのアクセスや、プログラム変数の出力列へのバインドなど) を実行するための標準セットのプロシージャー呼び出しです。
使用可能なすべての機能の詳細と、それらの構文については、IBM i Information Center のデータベース・セクションでSQL 呼び出しレベル・インターフェースを参照してください。
- Process Extended Dynamic SQL (QSQPRCED) API
このアプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) は、拡張動的 SQL 機能を提供します。SQL ステートメントは、SQL パッケージにしてから、この API を使用して実行することができます。この API によってパッケージにされたステートメントは、パッケージまたはステートメントが明示的に除去されるまで存続します。 QSQPRCED API について詳しくは、Process Extended Dynamic SQL (QSQPRCED) API を参照してください。API についての一般情報は、アプリケーション・プログラミング・インターフェースを参照してください。
- SQL ステートメント構文検査 (QSQCHKS) API
この API は、SQL ステートメントの構文を検査します。QSQCHKS API についての詳細は、SQL ステートメント構文検査 (QSQCHKS) APIを参照してください。API についての一般情報は、アプリケーション・プログラミング・インターフェースを参照してください。
- DB2 マルチシステム
オペレーティング・システムのこの機能を使用すると、複数のシステム間でデータを分散させることができます。 これにより、区分表の定義も可能になります。詳細については、DB2 マルチシステムを参照してください。
- DB2 Symmetric
Multiprocessing
オペレーティング・システムのこの機能により、Query 最適化プログラムに、データを取り出すための追加の方式 (並列処理を含む) が提供されます。 マルチプロセス (SMP) は、メモリーおよびディスク・リソースを共用する複数のプロセッサー (CPU および入出力処理機構) が 1 つの終了結果を得るために同時に作動する、1 つのシステムで実施される並列処理の形式です。この並列処理とは、データベース・マネージャーが 1 回の照会で同時に 2 つ以上 (あるいはすべて) のシステム・プロセッサーを作動させることができるということを意味します。 詳細については、「データベース・パフォーマンスおよび Query 最適化」トピック集の照会の並列処理の制御を参照してください。