コマンドのオブジェクト権限の一般的な規則

この表は、コマンドのオブジェクト権限に関する一般的な規則を示したものです。

コマンド 参照オブジェクト 必要な権限
オブジェクト用 ライブラリー用
F4 (プロンプト) での変更 (CHG)7 現行値 ユーザーがこれらの値に権限を有している場合、現行値が表示されます。 *EXECUTE
ディレクトリーのオブジェクトにアクセスするコマンド パス接頭部にあるディレクトリー *X  
* または ? のパターンが指定されたディレクトリー *R  
ディレクトリー内にオブジェクトを作成 パス接頭部にあるディレクトリー *X  
新しいオブジェクトを含むディレクトリー *WX  
データベース・ファイルを受け入れ先ファイルとするコピー (CPY) コピーされるオブジェクト *OBJOPR、*READ *EXECUTE
CRTPF コマンド、(CRTFILE (*YES) が指定されている場合) *OBJOPR *EXECUTE
受け入れ先ファイル (CRTFILE (*YES) が指定される場合 1)   *ADD、*EXECUTE
受け入れ先ファイル (存在していて、新規メンバーが追加される場合) *OBJOPR、 *OBJMGT、*ADD、 *DLT *ADD、*EXECUTE
受け入れ先ファイル (ファイルとメンバーが存在しており、 *ADD オプションが指定される場合) *OBJOPR、*ADD *EXECUTE
受け入れ先ファイル (ファイルとメンバーが存在しており、 *REPLACE オプションが指定される場合) *OBJOPR、 *OBJMGT、*ADD、 *DLT *EXECUTE
受け入れ先ファイル (存在しており、新規のメンバーが追加され、 さらに *UPDADD オプションが指定される場合 8) *OBJOPR、 *OBJMGT、*ADD、 *UPD *EXECUTE
受け入れ先ファイル (ファイルとメンバーが存在しており、*UPDADD オプションが指定される 場合 8) *OBJOPR、*ADD、 *UPD *EXECUTE
作成 (CRT) 作成されるオブジェクト 2   *READ、*ADD
作成オブジェクト (ジョブを実行しているユーザー・プロファイルまたは ユーザーのグループ・プロファイルのいずれか) を所有するユーザー・プロファイル *ADD  
作成 (CRT) (REPLACE(*YES) が指定される場合 6、9) 作成される (および置き換えられる) オブジェクト 2 *OBJMGT、 *OBJEXIST、 *READ5 *READ、*ADD
作成オブジェクト (ジョブを実行しているユーザー・プロファイルまたは ユーザーのグループ・プロファイルのいずれか) を所有するユーザー・プロファイル *ADD  
出力ファイル (OUTPUT(*OUTFILE)) を使用する表示 (DSP) または他の操作 表示されるオブジェクト *USE *EXECUTE
出力ファイル (存在しない場合 3)   *ADD、*EXECUTE
出力ファイル (ファイルが存在し、新規のメンバーが追加された場合および *REPLACE オプションが指定され、メンバーが前には存在しなかった場合) *OBJOPR、*OBJMGT または *OBJALTER、 *ADD、*DLT *ADD、*EXECUTE
出力ファイル (ファイルが存在し、新規のメンバーが追加された場合および *ADD オプションが指定され、メンバーが前には存在しなかった場合)。 OBJOPR、*OBJMGT または *OBJALTER、*ADD *ADD、*EXECUTE
出力ファイル (ファイルとメンバーが存在しており、*ADD オプションが指定される 場合) *OBJOPR、*ADD *EXECUTE
出力ファイル (ファイルとメンバーが存在しており、*REPLACE オプションが 指定される場合) *OBJOPR、*OBJMGT または *OBJALTER、 *ADD、*DLT *EXECUTE
様式ファイル (QAxxxxx) (出力ファイルが存在しない場合) *OBJOPR  
*PRINT を使用している表示 (DSP) または *PRINT を使用している処理 (WRK) 表示されるオブジェクト *USE *EXECUTE
出力待ち行列 4 *READ *EXECUTE
印刷装置ファイル (QSYS の QPxxxxx) *USE *EXECUTE
装置記述を使用している保管 (SAV) または他の操作 装置記述 *USE *EXECUTE
装置記述に関連している装置ファイル (例として、TAP01 装置記述の QSYSTAP) *USE *EXECUTE
1
コピー・コマンドを実行しているユーザー・プロファイルは、ユーザーが グループ・プロファイルのメンバーで OWNER(*GRPPRF) を有している場合以外は、 受け入れ先ファイルの所有者となります。 ユーザーのプロファイルに OWNER(*GRPPRF) が指定されている場合は、 グループ・プロファイルが受け入れ先ファイルの所有者になります。その場合、そのコマンドを実行しているユーザーは、グループ・プロファイルに 対して *ADD 権限、および新規ファイルにメンバーを追加し、データを書き込む権限を 有していなければなりません。受け入れ先ファイルには、取り出し元ファイルと同じ共通権限、1 次グループ権限、 専用権限、および権限リストが与えられます。
2
作成コマンドを実行するユーザー・プロファイルが、新しく作成された オブジェクトの所有者になります (ユーザーがグループ・プロファイルの メンバーで OWNER(*GRPPRF) が指定されている場合を除く)。 ユーザーのプロファイルに OWNER(*GRPPRF) が指定される場合は、 グループ・プロファイルが新しく作成されたオブジェクトの所有者になります。オブジェクトに対する共通権限は、AUT パラメーターが制御します。
3
表示コマンドを実行するユーザー・プロファイルが、新しく作成された 出力ファイルの所有者になります (ユーザーがグループ・プロファイルの メンバーで OWNER(*GRPPRF) が指定されている場合を除く)。ユーザーのプロファイルに OWNER(*GRPPRF) が指定される場合は、 グループ・プロファイルが出力ファイルの所有者になります。出力ファイルに対する共通権限は、出力ファイル・ライブラリーの CRTAUT パラメーターが制御します。
4
出力待ち行列が OPRCTL (*YES) と定義されている場合、*JOBCTL 特殊権限を持つユーザーに、出力待ち行列に対する追加権限は必要ありません。 *SPLCTL 特殊権限を持つユーザーに、出力待ち行列に対する追加権限は必要ありません。
5
装置ファイルに対しては *OBJOPR 権限も必要です。
6
S/38 環境では、REPLACE パラメーターは使用できません。REPLACE(*YES) は、プログラマー・メニューで機能キーを使用して、 現行オブジェクトを削除することと同じです。
7
対応する (DSP) コマンドへの権限も必要です。
8
*UPDADD オプションは、 CPYF コマンドの MBROPT パラメーター上でのみ使用可能です。
9
このオプションは、CRTJVAPGM コマンドの REPLACE パラメーターでは使用できません。